胆嚢摘出術

本日、和歌山分院にて、シュナウザー君の胆嚢粘液嚢腫による胆嚢破裂に対し、胆嚢摘出術を行いました。

繰り返す急性嘔吐を主訴に来院、腹痛を訴え、下痢もしておりました。いつもとても元気な子なのですが、元気消失。検査にて、胆嚢粘液嚢腫に伴う胆嚢破裂と診断し、緊急で手術を行いました。

麻酔導入後、開腹したところで急激な心拍低下が認められ、心停止。心臓マッサージおよび投薬により、何とか心拍再開。

昇圧剤、強心剤を使用し、吸入麻酔をオフにして、手術続行。

胆嚢摘出、総胆管疎通確認、腹腔内洗浄を徹底的に行い、腹腔ドレーンを設置し、無事に閉腹。

麻酔覚醒後、心拍、血圧正常。意識もハッキリして、十分量の排尿確認。

これからは、腹膜炎との戦いになりますが、何とか無事に退院してくれることを祈るばかりです。

シュナウザーは、胆嚢疾患の好発犬種です。その為、7歳を越えたら、定期的な血液検査と腹部超音波検査を行うことをお勧めいたします。

2022年05月17日