本町クリニックでの音楽療法

音楽療法とは
医療、福祉、教育の場においての、幅広い分野を対象に活動してる。
ここでは日本の医療現場での数少ない臨床実践や研究を伐採して載せてあります。

音楽療法治療
音楽療法での神経難病患者に対する治療は、 【発声練習】歌唱による【嚥下機能維持】【喀痰排出機能】の維持や口頚部筋のリラックスによる拘縮予防と患者や家族のストレス緩和、などの効果が在ると診られてる。


通院及び在宅での音楽療法

パーキンソン病(PD)は動作緩慢や歩行障害などの運動障害に加え、抑うつなどの精神症状、起立性低血圧などの自律神経症状を合併することが多く、患者のQOLを低下させる大きな原因となる。

我々はPD患者に通院音楽療法(MT)を行い、血圧などへの生理的効果、抑打つなどへの心理的効果、ADLやQOLへの効果を検討し報告してきた(第42,44,45回日本神経学会総会、第2回日本音楽療法学会総会、第23回日本神経治療学会総会)。進行に伴い在宅医療に移行した症例には在宅MTを取り入れるが、3年間継続できた一例を紹介する。


通院PD患者に対する集団MTの5年間の検討

PDに対する集団MTを1999年10月から月に1回施行。対象者は当院に通院中のPD患者(年齢44−81才、ヤール重症度1度から4度)や家族、その他の患者計30名。プログラムは約60分、発声練習→歌唱→体操→鑑賞→合奏等を含めた歌唱→終わりの歌の順で行う。

評価項目として

  • セッション前後の血圧・脈拍
  • うつに対する影響(SDS)
  • QOLに対する影響(PDQ39)
  • ADLに対する影響(UPDRS)
  • 患者へのアンケート

を毎年調査し、MT非併用群と比較検討をしている。これまでに、MTがPD患者の低血圧を上昇させる可能性、抑うつやQOLに対しては悪化を阻止する可能性、ADL特にbradykinesia (動作緩慢)の悪化を阻止する可能性などが得られており、MTがPDの非薬物治療のひとつになりうる可能性を考えている。


国家資格

音楽療法は国家資格化の問題、保険点数の問題などいくつかの問題が山積みしています。このような時期に、神経治療学会で「神経難病における音楽療法を考える会」を立ち上げて頂けますことは、とてもタイリーであり大いに期待しています。

残念ながら今回は会への出席は出来ませんが、今後は微力ながらスタッフ一同協力させていただきたいと願っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。最後に、原稿の依頼を頂きました世話人の近藤清彦先生、主催者の先生に厚くお礼申し上げます。

本町クリニック服部神経内科=服部優子,小川尚子,加藤美砂,服部達哉

音楽療法を利用した神経難病ボランティア育成の試み

音楽療法とは
医療、福祉、教育の場においての、幅広い分野を対象に活動してる。
ここでは日本の医療現場での数少ない臨床実践や研究を伐採して載せてあります。

音楽療法治療
音楽療法での神経難病患者に対する治療は、 【発声練習】歌唱による【嚥下機能維持】【喀痰排出機能】の維持や口頚部筋のリラックスによる拘縮予防と患者や家族のストレス緩和、などの効果が在ると診られてる。


≪初めに≫

難治性、進行性で障害が高度になりがちな神経難病においては通常の多専門職種ケアによるリハビリテーション、緩和ケアのみならず、ボランティアの導入が必要である。神経難病ボランティアの育成のためには地域の保健所と連携した難病ボランティア育成研修会を十分に開催することが必要であり、ボランティアの自律的活動につながるために、ボランティアの動機づけが重要であると思われた。今回、音楽療法を利用した音楽レクリエーションを継続実施することで、難病患者のQOL向上を図るとともにボランティアの意欲を引き出すことができた。


≪方法≫

厚労省が支援し県が実施している「難病患者地域支援対策推進事業」の「医療相談事業」の中で地域保健所と当院の共催で一般市民を対象とし、神経難病領域で活動するボランティアを育成するための研修会を実施した。研修プログラムの中でも『音楽レクリエーション講座』にボランティアが大きな関心を持ったこと、さらに研修会終了後も「学び実践できるボランティア」として活動したいとの声がボランティア自身からあがったことを受け、音楽レクリエーションを毎月1回継続していくこととなった。


≪結果≫

ボランティア研修生14名のうち、平成16年10月〜平成17年4月の間で(平成17年11月は中越地震のため中止)月平均4名のボランティアが参加。講師によるレクチャーを受けた後、患者数名、看護師、ボランティア、講師とで音楽を用いたレクリエーションを行う。(グループレクリエーション)平成17年1月からは、「個別活動」を行い、さらに患者とボランティアとが深く関われるプログラムを展開している。プログラム終了後には、ボランティアによる個別記録の作成、グループワークを行い、さらに看護師による「フェイススケール」などを用いる、記録、評価を行っている。


≪ボランティア記録より(一部抜枠)≫

『最初は表情もなく内心どうしようと不安だったが、声かけをし、音楽が始まると声も出て、さらに、手も動かし、楽しそうな表情に変わり、たった何分でもないのにビックリしました。』

『リクライニングに載っている、かなり重症な患者さん、手指が固くなって、しっかり車椅子をつかんでいましたが、音楽を聴きながら、お手玉を握っているうちにだんだん指が開くようになり、肘も曲がるようになりました。音を聴いているうちに瞳が少しずつ動いて、なきそうな表情になってきました。』

『音、響きを通じて患者さんとコミュニケーションがとれるなんて素敵ですね。』


≪考察≫

病院で活動するボランティアにはさまざまな役割があるが、直接難病患者に接する難病ボランティアを育成するためには、継続する研修会が重要であることが分かった。今回、音楽療法士の協力を得ることができ、「音楽レクリエーション」を継続実施できたことは、ボランティアが患者のQOL向上にとって有効に機能していくための足がかりになった。

さらに、ボランティアは車いす介助などの技術援助はもちろん、神経難病の疾患理解を通して心理面でのサポート、緩和ケアの重要性を感じている。音楽療法は、リハビリテーション効果や心理面へ作用する効果があると考えられることから、今後も「音楽レクリエーション」を継続し、学びながら実践できるボランティアを育成していく予定である。

国立病院機構新潟病院=三浦修、岩崎文子、桑原和子、小黒須美子、中島考

         

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