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旅行 Page

平成19年9月 京都の上田リハビリテーション診療所への視察

 
 
 
【上田リハビリテーション診療所の視察】

 9月8日に京都に行ってきました。この旅行の目的は、上田リハビリテーション診療所の視察と京都のALS患者さんに会うのが目的でした。交通手段は、福祉車両レンタカーを借りて出かけました。片道3時間の道のりです。最初は、新幹線を使って行こうとも考えましたが、京都市内を動く事を考えると、やはり車の方がいいと結論が出ました。

朝に持ち物をそろえて、人工呼吸器の予備の回路、バッテリー2台(1台が8時間使用可能)アンビューバッグ、携帯吸引器、吸引バッグ(カテイテル10本、精製水、水ボトル、カット綿、ティシュ箱、ゴム手袋)足ふみ吸引器、尿瓶、昼食用にエンシュワリキッド2缶、を持って出かけました。車だからこれだけの荷物が持って行けますが、公共機関を使うなら最低限の荷物で行かないといけない。(人工呼吸器、バッテリー2個、吸引器、吸引バッグ、アンビュー)なるべく身軽にしないと動きが取れないからです。

車で8時30分に名古屋市の自宅を出て、名古屋高速と名神高速と高速道路を乗り継いで、京都に着いたのは10時30分でした。上田リハビリテーション診療所に直接向かいました。

ここで上田リハビリテーション診療所の概要について説明しましょう。この診療所を設立したのは、上田 祥博医師で神経内科を専門に進まれてきました。この診療所を開かれた目的は、神経疾患の患者がデイケアの受け入れを拒まれている状況を見かねて、上田先生本人が立ち上げた診療所です。今現在神経疾患の患者さんが80名ばかりデイケアに来て見えます。内訳は、認知症の患者さんとパーキンソンの患者さんが大多数を占めています。その中に4名のALS患者さんが含まれていて、人工呼吸器の装着した患者さんも含まれています。私たちALS患者にとって、こんな頼もしい施設はありません。特に人工呼吸器を装着した患者を受入れてくれる施設は数少ないです。 スタッフの人数も多くて45名もいます。医師が2名、理学療法士が3名、作業療法士が1名、看護師が4名、ケースワーカーが1名、後のスタッフはヘルパーさんやパートさんで占められていました。この診療所は、リハビリを目的として治療を勧めています。

私たちが着いた時点から、お昼前の時間を割いて上田院長が、私達の対応して頂きました。診療所は3階建てで、1階は診察室と待合室が一つに区切られていて、もう一方にリハビリの部屋がありました。2階は、リクレーションルームと食堂に分かれていて、皆さん楽しく過ごされていて、スタッフの方はお昼の準備にてんてこ舞していました。3階は、風呂とリビングルームとスポーツジムがありました。患者さんは75名から85名が通常だそうです。それに対するスタッフは45名もいまして、ちょとしたデイサービスではなくて施設と同じだと思います。上田院長ならびに先生方とスタッフの方々には大変ご迷惑を掛けました。

上田リハビリテーション診療所を出たのが、午後2時ごろでお昼ご飯を食べようと思ったのですが、急遽、金閣寺に行く事になってお昼御飯は抜きという事に決まりました。金閣寺を30分ぐらい散策して、京都にお住まいのALS患者さんに会いに行きました。いろんなお話をお聞きして、 楽しいひと時を過ごしあっと言う間に午後5時になってしまいました。

慌てて帰ったのですが、名古屋市の自宅に着いたのが夜の9時になってしまいました。とても充実した1日でした。