和製漢語。民主主義 哲学 人民

(高校生の国語と日本語)

室町時代にも少量の和製漢語ができたかもしれないが、幕末から明治にかけて、大量の和製漢語ができた。
この時期、ヨーロッパから沢山の言葉が入ってきた。昭和になってからも少しは入っている。
少ししか入って来ない時は、そのまま使っている。カルタなど。
大量に入ってきた明治時代には、そのまま使わなかった。
明治の人々は意味を考えて漢字を当て、和製漢語を大量に創作した。
デモクラシーから民主主義を、フィロソフィーから哲学を、ピープルから人民をレパブリックから共和国を創作した。
セルは細胞に変わった。ドラゴンボールの怪人セルは細胞を吸い取るからセルという名前になった。
原子も分子も明治時代にできた。
科学用語、経済用語、政治用語はほとんど全て、この時期にできた和製漢語である。
科学、経済という言葉自体もそれに当たる。
さて、中国の正式名称は「中華人民共和国」。英語で「the People's Republic of China」である。
つまり、中華をのぞいて、人民も共和国も日本語(明治の人が作った和製漢語)である。
明治の初期の頃のアジアの人々は欧米の書物から知識を得る時に、一度、日本語に訳された書物を読むという事がよくあった。
もちろん、英語を話せるアジアの人々は沢山いた。
しかし、英語を話せれば、英語の専門書を理解できるという事にはならない。
日本語を話せる中学生が大学の専門書を理解できないのと同じ。
明治初期の日本人で、欧米の科学、政治に精通している人は希だ。
日本で発行された欧米の文明に関する本は、直接、訳すのでなく、解説付きで易しく書かれたものがあった。
それが、アジアの人々が解説付きで易しく書かれた日本語の本を読んだ一つの理由だ。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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