草加市役所職員の地域手当を熊谷市などと比較

公務員の地域手当とは
公務員給与に地域の民間賃金水準を的確に反映させるため、当該地域における民間の賃金水準を基礎とし、当該地域における物価等を考慮して人事院規則で定める地域に在勤する職員に支給されるもの。
【一般職の職員の給与に関する法律 第十一条の三】
人事院規則で定める地域とは
【人事院規則九―四九(地域手当)第二条の】別表第一に掲げる地域。人事院規則九―四九の別表第一

上記の人事院規則九―四九の別表第一に掲げる地域の級地区分と地域手当の割合の関係は
一般職の職員の給与に関する法律 第十一条の三
地域手当の月額は、俸給、俸給の特別調整額、専門スタッフ職調整手当及び扶養手当の月額の合計額に、次の各号に掲げる地域手当の級地の区分に応じて、当該各号に定める割合を乗じて得た額とする。(下の表)

級地区分と地域手当の割合の関係(2024年)
級地区分国家公務員の地域手当の割合地域の例
1級地20%東京23区
2級地16%和光市
3級地15%さいたま市
4級地12%東松山市
5級地10%坂戸市
6級地6%草加市
7級地5%熊谷市

草加市役所職員の地域手当の推移

草加市における地域手当の推移草加市長を誰がやるかによって、地域手当は上がったり下がったりします(上図)。今井草加市長の時代に増加し、木下草加市長の時に減少しました。一時は地域手当で市職員の収入が10%アップになっていました。

さいたま地方法務局 草加出張所など、草加市に勤務する国家公務員の地域手当は6%です。木下草加市長は、草加市役所職員の地域手当を国家公務員の地域手当6%と同レベルになるまで下げたのです。

熊谷市と比較

2024年最新 地方公務員の地域手当の支給割合ランキング|公務員の給料ならKomuInfoによると、人口25万人の草加市の地域手当は6%で、人口19万人の熊谷市の地域手当は3%で、大きな開きがあります。

埼玉県の40市と比較

埼玉県には、全部で40の市があります。その40の市を地域手当の多い順に並べたのが下の表です。(地域手当が同じ場合は市の人口が多い順に並べてあります)

草加市は40の市の中で、16位タイです。

埼玉県の40市を地域手当の多い順に並べた表
順位地域手当(%)国家公務員の地域手当市名市の人口
11616和光市84,827
21515さいたま市1,351,775
21515志木市75,121
413-蕨市75,067
512-狭山市147,100
51212朝霞市144,023
512-ふじみ野市113,596
51212東松山市92,756
910-新座市166,258
9106戸田市142,149
910-富士見市113,205
91010坂戸市99,616
910-桶川市73,664
910-鶴ヶ島市70,116
1596川口市594,979
1666川越市354,563
1666所沢市340,759
1666越谷市338,873
1666草加市249,994
1666上尾市227,883
1666春日部市226,111
1666久喜市148,984
1666入間市142,060
1666三郷市141,548
1666深谷市139,203
1666鴻巣市116,359
1666加須市110,825
166-八潮市94,453
1666飯能市79,197
1666行田市76,329
166-吉川市71,208
166-北本市64,469
166-蓮田市61,027
166-白岡市52,284
1666羽生市52,178
1666幸手市48,537
3733熊谷市189,882
373-日高市53,401
390-本庄市77,526
390-秩父市55,702

何故、地域手当6%の市が多いのでしょう。

その理由は、前述の「人事院規則九―四九(地域手当)第二条の別表第一」で、国家公務員の地域手当が6級地(地域手当6%)になっているからです。

埼玉県の市で、国家公務員の地域手当が6級地になっているのは、川越市、所沢市、越谷市、草加市、上尾市、春日部市、久喜市、入間市、三郷市、深谷市、鴻巣市、加須市、飯能市、行田市、羽生市、幸手市、川口市戸田市です。このうち、川口市戸田市の地域手当は、国家公務員の地域手当を越え、それぞれ、9%、10%になっています。

また、八潮市のように隣接する草加市の地域手当6%に揃えている市もあります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。