ホンダの400ccを乗り回している近所のオニイサンが、カーブを曲がるときボカン・ボカンと、
ケイキのいい音を出しながら通過していく光景をよく目(耳?)にします。
カーブ手前でギヤを1、2段とシフトダウンしていく時の
"エンジンブレーキ音と、駆動系からの変速ショック音"
が盛大に出ているわけですが、オートバイが気の毒のような気がしますネ・・・・・・・
例えば時速60kmで5速から4速にシフトチェンジすれば、速度が同じなら当然"エンジン回転数がハネ上がり"ます。
(XJR1300の時速60kmなら、5速では"約2000回転"、4速では"約2500回転"ほど)。
さらに、4速にシフトダウンのため一旦アクセルを戻しているので、すでにエンジン回転数はアイドリング回転数付近
(1000回転前後)まで下がっているハズです。
この状態のままクラッチを繋ぐと、本来の4速・時速60kmの適正エンジン回転数(約2500回転)でない、かなり低い回転数(1000回転前後)を、
イキナリ受け止めた駆動系が・・・・・・・・・
このままの回転数でクラッチを繋いでしまうと
という冒頭のシーンになってしまいます・・・・・・・・
変速機シンクロ機構を持たないバスを走らせる運転手さんのギアチェンジ方法を見ていると、
"ダブルクラッチ"という操作を行ってスムーズにギアチェンジしています。
("一旦ニュートラル状態でクラッチを繋ぎ"、"アクセルをあおって、切り換えるギアに見合うエンジン回転数"にしてから、
クラッチを切りギアシフトすると、ショックも出ずスパッとギアチェンジできる)
クルマとオートバイはメカニズムは異なりますが『オートバイの場合、ドグ(犬)ギア(常時噛合式)と呼ばれる方式』、
大事なポイントは、"その速度において、切り換えるギアに見合うエンジン回転数"、
の状態でシフトチェンジする、という部分です。
※ 昔、某有名映画俳優がポルシェを買って店を出て、ものの数時間で戻り車を返品した、という都市伝説(?)があったそうです。(外国の話)
どうやらマニュアルミッションのポルシェはギヤチェンジのためアクセルを戻すとエンジン回転がすぐ下がってしまうそうで、そのまま繋いでしまうから走りがギクシャクしてしまうのでしょうか。
ひょっとして、その俳優さん免許取立てだったりして・・・・・・・・・・
【ポルシェ3段活用(?)】
具体的に、5速・60kmで直角カーブに進入する場面なら・・・・・(XJR1300なら、エンジン回転数は2000回転よりやや上)
シフト操作
この操作をスバヤク行うわけですが、上手くエンジン回転数と速度を一致させるよう操作すると、
変速ショックはほとんど発生しません。
さらに1〜4の操作でもう一段ギヤを落とせば、エンジンブレーキである程度スピートが抑制されていますから、
軽いブレーキング操作で、余裕をもってコーナーに進入していくことが出来ます。
これをハタから見ていると、クォン・クォン、というエンジン音を響かせながら直角コーナーに進入していき、
力強くコーナーから加速していく、というカッコ良いシーンを周りのヒトにご披露出来るワケです。
操作の大事なポイントとして意識しておくことは・・・・・・・
手順としては
となりますが、スロットルを回してエンジン回転数が上がるまで微妙なタイムラグがあるので、実際の操作は、
"ホボ同時"に行う、という感じになります。
一連の操作を、エンジン回転数が下がりきらないうちに行なわなければならないので、頭で考えて操作していては間に合いません。
最初は、誰でもナカナカ上手くタイミングが合いませんが、そのうちコツが分かってきますので、アセラズ何度も練習してみてください。
エンジン回転数を素早く一回カラ吹かしで上げ・・・・・・るとき、気持ち大きめにアオッたほうが一連の操作に余裕が出ます。
ギアチェンジ操作とエンジン回転数が、上手く合わないと、逆効果となりますのでクレグレもご注意を・・・・・・
上り坂で信号待ちのとき、アナタは"どういう状態で停車"されていますか?・・・・・
どうって、ギヤをローに入れたまま右足でブレーキをかけ、クラッチ握っててヒタスラ待つさ・・・・・・と返されたアナタ。
そうなんですよネ、もしニュートラルにして信号待ちしていると、スタートするときには左足でギヤチェンジしなけりゃなりませんが、
そのためには右足で踏んでいたフットブレーキを離し、右足を地面に着けなきゃ、両足が宙に浮いてしまいます。
でも、右足をブレーキから離したら、オートバイが後ろに下がっちゃうし・・・・・・・コマッチャイますよネ
そこで登場するのが、『2本がけ』というテクニック(実際こう呼ぶかは不明ですガ)。
モトクロスライダーが荒地でハンドルを取られないようシッカリとグリップを握っていても、チャンとギヤチェンジできるスゴ技(?)です。
要は、5本指全てでグリップを握るのではなく、グリップを掴むのは2本の指(自分は薬指と小指)、と親指の3本だけにして、
レバー操作は残りの指でやりましょう・・・・というものです。
フロントブレーキレバー(左側ならクラッチレバー)は、人差し指と中指2本だけで握る、という操作テクニックなわけですネ。
(ヒトによっては一本がけ、3本がけもあり)
人間の手はケッコウ器用に動かせますから、ブレーキレバーに指を掛けていても手の平でチャンとアクセルグリップを回せます。
右手だけでフロントブレーキをかけながらアクセルも操作できる、というこのテクニックをマスターすれば、
上り坂信号待ちでも余裕のくわえタバコで両手ブラブラが出来て、青信号でアザヤカに上り坂スタートを決められます。
ただ、これをやろうとしても、普通の手と指の持ち主は、タブン最初から上手くは握れませんので、ヤレッこないだろう、とヤケを起こさず、
ネバリ強くチャレンジしていってください。
この操作を身に着けるメリットとして、大事なポイントがあります・・・・・・
マスターすると、走行中にも人差し指と中指2本は、常にレバーにかかっている状態にできます。
こうしておけば、咄嗟のブレーキングでも瞬間的にレバーを握れますので、0コンマ何秒の差で、危険回避に役立つハズです。
これからは、対向車線のライダーの指が、レバーにかかっているのを見たら、
『ム、できるナ』・・・と思ってください・・・・・
《マスターするには、最低1ヶ月間ひたすら練習しましょう》
対向車線は朝の大渋滞で、車の列がビッシリと2車線の道路にアフレています。
反対車線を走行してきたアナタは、右折しようと停止して、対向車線のクルマの切れ目を待っています。
大渋滞のノロノロ運転でイライラしている対向車線のドライバーたちは、なかなか停止して自分を入れてはくれません・・・・・
そんな場面でヤヤあせり始めたアナタの前で、1台のクルマが停止してくれました。
『コンナ渋滞場面で、なんてヤサシイヒトなんだ・・』、と思ったアナタは礼もソコソコに、
急いでクルマをスタートさせます・・・・
▼ ガッシャーン
気が付くと、クルマの左側に衝突した、原付バイクのオバサンが倒れていました・・・・・・・・・
そうです・・・大渋滞の左端をトコトコ走ってきたバイクに気づかず、出会いがしらに衝突してしまったのです。
『セッカク停車してくれて、待ってくれているヒトを待たせるワケにはいかない・・・・自分が早く通り過ぎてやろう・・・・』
こういう優しさがあるヒトほど、このようなゴッツァン(サンキュー)事故に出逢ってしまうかも知れません。
クルマに限らず、オートバイでもこのような場面は頻繁に訪れます・・・・・・クレグレも先を急がず、
落ち着いて行動したいものです。
《どんな場面でも、かならず左右確認を》
アナタはバイクで道路左側を走行していて赤信号の交差点さしかかりました。
信号待ちの車がズラーっと並んでいますが、左端に余裕があったので道路左側をそのまま進み
交差点の停止線まで進んでいこうと考えます。
しか〜し!! 先頭車両に並ぼうか、というちょっと手前で信号が青に変わり、
先頭のオバサンが運転していた車がいきなり左ウインカーを出して交差点を左折しようと走り出しました!!。
反射神経の優れているアナタは、咄嗟のブレーキングでカロウジテ前方車両の側面に激突する、
という悲劇を間一髪のところで避けられました・・・・・・・・・
こういうパターンの交差点内事故はケッコウ多いのではないでしょうか?。
似たようなケースで、交差点の右折車線でならんでいた車が急に進路変更して直進車線側に入ってくる場合がありますね。
ノロノロ運転の二車線道路で、片側のながれている車線に突然進路変更してくる車もいて
自分も何度か危ない目にあっています。
そもそも、車線変更しようとするドライバーは、一刻も早く移動しようと焦っていてあまり
後方に注意して安全確認をしていませんし、バイク自体も車体が小さいためバックミラーの死角に入って
尚のこと、危険な状態になります。
車を運転するヒトは進路変更時は道路の状況は後方も含めてよく確認するべきですし、
バイクの方も万が一こういう事態が起きても止まれるような安全速度で走行する必要がありそうですね。
《交差点進入では周りを良く見て慎重に》
最近すっかりオトナシイ運転になっているオッサン、ある日交通量の多いバイパスの左車線を、
交通の流れにチャンと乗ってxjr1300を走らせていました。
やがて左折予定の交差点にさしかかったので左ウィンカーを出します・・・・自分はワリと早めの合図を心がけているので、
このときも30メートルほど手前から出します。
そしたら、イキナリ後続のプリウスがなにを思ったか、追い越して急に目の前に割り込んできた!!
アワテテ、"急"まではいきませんが、"緩"ブレーキ操作で、速度を落とさなければいけませんでした。
プリウスは、そのまま直進していきましたケド・・・・・・
▼ 左折時の教訓 ▼
早めに左ウィンカー出すと、先を急いでいるある種のドライバーの中には、
ついつい前へ行こうとオートバイを追い越すクセのあるヒトがいるようです。
一般道路でも、車間距離をある程度開けていると、すぐ追い越していくドライバーが時々いますよネ。
これは、少しでも先を急ぎたい、と考えているドライバーにとって、オートバイはクルマと違い車体が狭いので追い越しやすい、
という心理が働くからでしょう。
1300ccのオートバイでさえ、こんな扱いなのですから原付などはほとんどジャマモノ扱いされているんでしょうネ・・・・・・
《左ウィンカーは出すタイミングにご注意を》
昨今のオートバイのタイヤ性能は、すごいものがありますネ。
なにせステップガリガリまで車体を寝かせても、タイヤショルダーがしっかりしているので、腰砕けしないで、
余裕でネバッてくれます。(自分は最近はもうコワクて出来ませんガ・・・)
でも、どんな高性能タイヤでも、路面状況が悪いとアッという間に転倒事故へ繋がってしまいます。
自分も随分コケましたが、路面状態はマサに走ってみないと分からないので事前にある程度予想し、
十分注意して走行する必要があるわけです。(・・・・そうは言っても、出来てないからコケるんですが・・・・・)
トボシイ経験から、"キケン"、と思われるのは・・・・・・
@.雨、雪などで濡れた、
こういう場所にタイヤを乗っけて曲がろうものなら、スリップ事故でスッテンコロリです。
A.「工事現場付近のカーブ・・・・ダンプから落ちた砂が浮いているケース多い」、
「舗装路の左右がジャリ、又は砂の未舗装路があるカーブ・・・・風に飛ばされた砂が溜まる」
このような場所は、むしろ乾燥した路面状況のときがかなりキケンです。
《何はともあれ、カーブではスピードダウンと路面状況注視》
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