三柱鳥居のある木島神社と三囲神社
一番有名な三柱鳥居がある神社は、木島神社です。三柱鳥居は上から見ると△があらわれるので、三角鳥居とも言います。
木島神社の三柱鳥居
京都の太秦には蚕の社(かいこのやしろ)というのがあります。木島神社の同じ境内に「蚕の社」があるので、そう呼ばれています。正式名称は木嶋(このしま)神社。 鳥居を3つ組み合わせてあり、柱が三本で、上から見ると三角形になっています。不思議な鳥居です。
木島神社のストリートビュー
下は2014年版の360°ストリートビューです。低くなっている所に水がたまったのが上の写真です。2008年撮影。クリックすると拡大します。
三囲神社の三柱鳥居
三柱鳥居というのは、木島神社の蚕の社にしかない、というのが定説だったのですが、WEBでそうでもない事を知りました。日本全国で9つ、東京には、鳴子稲荷神社と三囲神社の2つの神社に三柱鳥居があります。東京墨田区の三囲神社には、2007年に行ってみたのですが、到着したのは18時頃で閉まっていました。社務所で、6時半〜17時ぐらいは開いていると、お聞きしました。明日、もう一度行って写真を撮ってこようと思っています。
2007/8/4写真を撮ってきました。左の写真はクリックで拡大します。
「三角石鳥居。三井邸より移す。原形は京都・太秦 木島神社にある」と書いてあります。これが、三角鳥居の由来でしょう。
この写真は、08/09/06 Wikimedia Commonsに投稿しました。全部で4つの写真を投稿しています。
三囲神社は京都の越後屋(後の三越)と深い関係があります。 三囲神社Wikipedia鳥居の下にあるのは井戸です。
三囲神社と三越と三井家
三囲神社と三井家の関係は深く、境内の中には、三井グループの会社名がたくさん書かれた石碑があります。写真をクリックすると拡大します。この三柱鳥居は三井家の屋敷(三井邸)から移築したものです。三井家の氏神は三囲神社です。三井家の名前と京都の越後屋を合わせて三越の名前ができました。日本橋の三越デパートにも三囲神社の分霊が祭祀されています。三囲神社の名前の由来が三越、三井なのか、三越の社名の由来が三囲神社なのかは不明です。
三柱鳥居と三井家
東京都新宿区の鳴子稲荷神社の三柱鳥居の下にも井戸があります。成子天神社再整備プロジェクトにより、三井不動産(三井家)が、27階建てマンションを神社の敷地に建設しました。それと併行して、三柱鳥居が井戸の上に建てられました。
三井邸
三井邸は1906年、東京市麻布区今井町に建てられ、空襲により消失し、1952年に東京都港区笄町に再建された。この時期に、三井邸の三柱鳥居が三囲神社に移されたのでしょう。現在は、江戸東京たてもの園に保存されています。
三囲神社の地図
三囲神社(墨田区向島)は浅草駅から1kmの所。
三囲神社の三柱鳥居の地図をグーグルマップで見る。三柱鳥居は日本の西方、三つ穴灯篭は東方に分布します。両方あるのが三囲神社です。
三囲神社の三つ穴灯篭
三囲神社には、∴のように三つの穴のあいた灯篭が4基ありました。
三囲神社と木島神社以外で三柱鳥居がある神社
- 長崎県対馬市の和多都美神社
- 奈良県桜井市の大神教本院
- 徳島県名西郡神山町の稲飯神社
- 山梨県の不二阿祖太神宮
- 新宿区の鳴子稲荷神社
近くに神社がない三柱鳥居
- 岐阜県郡上郡大和町の山の中
- 岐阜県関市洞戸村の丸山山頂(撤去されて今はない)
- 京都市の南禅寺
関市洞戸村の鳥居は以下のように撤去された。
洞戸村ふるさと塾-三本鳥居についてより。( 建立されたのは平成七年十月十九日、高賀神社の氏子のみなさんによって建立されました。鳥居自体は新しいものなのです。
この鳥居と高賀山頂、北は加賀の白山、南は伊勢の朝熊山を直線で結ぶことができるそうです。いずれの霊山も、虚空蔵菩薩信仰の地であるという共通点があって、何か意味深いものがありそうです。ちなみに、高賀山麓にある六社中、星宮神社、新宮神社、高賀神社には虚空蔵菩薩信仰が色濃く残っていて、そのルーツが、加賀の白山、伊勢の朝熊山、あるいは能登の石動山など諸説があってはっきりしていないのが現状です。三柱鳥居がなくなったことについては、中部電力の三岐幹線の鉄塔建設とそれに伴う送電線が鳥居の上空付近を横切って建設されたため、三柱鳥居の神域が汚され、本来の聖地でなくなったと言うことで、撤去された(その場に埋められた)と聞いています。
岐阜県の三柱鳥居
岐阜県郡上郡大和町の三柱鳥居と岐阜県関市洞戸の三柱鳥居を結んだ延長上に白山ひめ神社と伊勢の朝熊岳金剛證寺があると言う。
岐阜の三柱鳥居と伊勢の六芒星の場所Googleマイマップ
岐阜県大和町の三柱鳥居のGoogleマイマップ
三柱鳥居のある場所Googleマイマップ(別ウィンドウ)
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。