中学と高校の数学の解き方のコツ
- 因数分解の公式
- 不等式の解き方
- 二次関数の頂点の座標
- 絶対値
- 方程式の解き方
- 三角関数sin cos tan
なるべく図を書いて、右脳で理解するのが数学の解き方のコツです。
公式を言葉だけで覚えないように。
因数分解の公式
- 因数分解 たすき掛けは不要(準備)[中学の数学]
二次式の因数分解の解法を次の3つの場合に分けて解説します。
因数分解後の(X+a)(X+b)の候補になるa,bについて- 候補が1種類の場合(初歩)
- 候補が2種類ある場合
- 候補が2種類あって、引き算になる場合
- 二次式の因数分解たすき掛けを使わない方法(本論)[高校の数学]
二次式の因数分解の解法(二乗の係数が1でない場合)を次の3つの場合に分けて解説します。
因数分解後の(2X+a)(X+b)の候補になるa,bについて- 候補が1種類の場合(初歩)
ただし、(2X+a)(X+b)と、ひっくり返した(2X+b)(X+a)の2通りを考える。 - 候補が1種類で、引き算になる場合
- 候補が2種類ある場合
- 候補が1種類の場合(初歩)
- 因数分解の公式は3つだけ覚える
因数分解の解き方の原則(基礎)は、次の1〜3の順に考える。- 共通因数をくくり出す[中学の数学]
- 因数分解の公式を使う。覚える公式は3つだけ。
- A2+2AB+B2=(A+B)2二乗の公式[中学の数学]
- A2―B2=(A+B)(A―B)和と差の積の公式[中学の数学]
「二乗ひく二乗は和と差の積」と覚えた方が良い。 - A3+B3=(A+B)(A2−AB+B2)
三乗の公式[高校の数学]
- 最低次数の文字について整理してから、因数分解する。 [高校の数学]
- 因数分解の例題 問題 高校の数学X3+X2y-X-yの解き方
- 「共通因数をくくり出す」はできません。
- 「因数分解の公式を使う」もだめですね。
- よって、「最低次数の文字について整理してから、因数分解する」
- 因数分解 たすき掛けは不要(準備)[中学の数学]
不等式の解き方
- 一次不等式の解き方[中学の数学]
不等式を方程式と思って解く。両辺にマイナスをかけたり、両辺をマイナスで割った時、不等号>の向きが変わる事に注意。 - 連立不等式の解き方[高校の数学]
連立不等式は不等号>の向きで
数直線の書き方が、4つのパターンに分かれる。 - 二次不等式[高校の数学]
はオープンとクローズで、ほとんど解決。これが最終的解法
O.
C.
O.とC.のどちらがオープンのイメージですか。- 二次不等式の解法二次不等式の安直な解法
次の二次不等式の解き方は?
問題:X2−7X+12>0。
二次不等式の左辺を因数分解して、(X−3)(X−4)>0。
左がオープンだから、答(解)は、X<3 , 4<Xです。 - 二次不等式の解法。全ての実数、解なし
二次不等式の答が「全ての実数」「解なし」になる場合。
これも、オープンとクローズで、簡単にできます。
- 二次不等式の解法二次不等式の安直な解法
- 絶対値の外し方。数字の場合と文字の場合。絶対値を含む不等式の問題。|X|>3。|X-3|>5。|X-3|>|X|。絶対値を含む不等式の解き方
- 一次不等式の解き方[中学の数学]
二次関数の頂点の座標
- 頂点の座標と平行移動
二次関数の頂点の座標は平方完成で
y=x2−6x+10を
y=(x−3)2+1のように変形するのが平方完成です。
y=(x−3)2なら平方完成している雰囲気がありますが、
y=(x−3)2+1は「+1」がある分、平方完成しているとは言いにくいですね。
美しい平方完成
そこで、y=(x−3)2+1を
y−1=(x−3)2と変形すれば、平方完成しているように見えます。
この時、頂点の座標は(3,1)です。 - 二次関数の決定 二次関数の決定とは、次の二次関数の一般式のどちらかで、a,b,cを決定する事です。 その過程で連立方程式を解く事になります。 Y=aX2+bX+c Y=a(X−b)2+c
- 二次関数の最大値と最小値
二次関数 Y=F(X)=X2−2aX+a2−1の最小値と最大値を求めよ。
ただし、1<=x<=5とする。
平方完成するとX2−2aX+a2−1=(X−a)2−1となり、頂点のx座標=aとなります。
この頂点とx=1、x=3(1と5の中点)、x=5の位置関係によって場合分けします。
- 頂点の座標と平行移動
二次関数の頂点の座標は平方完成で
絶対値
方程式の解き方
- 平方完成の公式を丸暗記してはダメ
平方完成が理解できれば、二次方程式の解の公式を導きだす事ができます。 - 二次方程式の解と係数の関係
- 二次方程式の解と係数の問題 対称式
- 判別式と二次方程式の解の公式
二次方程式の解の個数(判別式)と二次方程式の解の公式は深い関係があります。 - 3次方程式の因数分解による解法と多項式の除法
因数定理→3次方程式が教科書の順番だが、三次方程式の解法から始めた方が理解し易いと思う。
3次方程式を解くとは、
因数分解して、(X-A) (X-B) (X-C) = 0 とする事であり、
3次方程式の解はX=A, B, Cとなる。(二次方程式と考え方は同じ)
多項式の除法は整数の割り算と同じような方法で行う。 - 三次方程式の問題と解法三次方程式X3+AX2+(A+8)X+9=0の解が一つの実数解と二つの虚数解を持つ時、Aの範囲を求めよ。
- 三次方程式・因数定理と剰余の定理
因数定理は3次方程式の因数分解で使われる。数学の教科書では 剰余の定理→因数定理→三次方程式の解法の順番で教えられるが。(高校の数学)
- 平方完成の公式を丸暗記してはダメ
三角関数
- 三角関数の公式の覚え方
三角関数の公式は、似た公式が沢山あるので、丸暗記は無理です。
なるべく図を書いて、三角関数の公式を理解しましょう。 - sin cos tanの覚え方sinは筆記体で書く
筆記体sin cos tan
sin=y/r(/は割り算の記号)cos=斜辺分の横=r 分の Xが簡単に覚えられます。tan=横分の縦=X 分の Yが簡単に覚えられます。 - sin cos tanの表は覚えない
sin cos tanの表を覚えるより、30°,60°,90°の三角形の辺の比が、1:2:ルート3になる事の方が重要。1:2:√3から、sin cos tanの表が出てくるからです。
中学の数学・高校の数学で、大事なのは次の2つの事
- 基礎的な事は、理屈を完全に理解する事
- 次に、理屈を忘れるぐらいに体に染み込ませる事
その時、染み込みやすい方法と、そうでない方法があります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
- 三角関数の公式の覚え方