高齢犬の子宮蓄膿症について

高齢の避妊手術を行っていない雌犬にとって、発見が遅れると即、命が危険にさらされてしまうとても怖い病気です。

昨日も、患者様がご来院されまして、即入院、手術を実施させていただきました。15歳の高齢であったため、手術の負担を危惧しましたが、手術により膿がパンパンにたまった子宮を全摘出させて頂き、無事に手術を終えることができました。

この病気をチェックするキーワードがあります。“高齢の未避妊犬“、“生理が終わって1~2カ月でおりもの”、“急に水をがぶ飲み”、“尿量の増加”、“腹囲膨満”、“食欲減退”、“元気消失”です。

このキーワードを覚えておいていただき、万が一、あてはまる項目が2つ以上ある場合には、急いで診察にいらっしゃって下さい。

因みに、この病気は、避妊手術を行っているワンちゃんは、かからない病気なので、病気の予防の面でも、若齢時の避妊手術をお勧めしています。

2020年06月18日