恵方巻(その1)

(えほうまき)

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巻きずしの恵方巻き(古市庵)

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カツの恵方巻き(さぼてん)

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いちごロールケーキ(新宿高野)

節分といえば、豆をまいて年齢の数だけ豆を食べて無病息災を祈る行事です。

豆まきとは別に、節分に恵方巻(えほうまき)を食べることが広がっています。恵方(その年のおめでたい方角)を向いて、巻き寿司をほうばるというあれです。

近畿地方のごく一部の風習だったという人もいますが、真偽はわかりません。いずれにしても、全国に広がったのは21世紀になってからです。

諸説ありますが、某コンビニの売上拡大キャンペーンが発端のようです。西日本の店舗で巻きずしに「恵方巻」という名前を付け、大阪名物みたいに宣伝したら当たったので、全国に広げたそうです。

もともと日本のほとんどの地域にそんな習慣はなかったので、恵方巻の定義は、とてもあいまいで流動的です。巻き寿司の太さや具は店によってさまざまですし、どんどん変化しています。

去年あたりからは、何でもいいからロール状の食べ物を食べれば幸せになれる・・・そんな柔軟なイベントに変質し始めているようです。

洋菓子業界がこのトレンドを見逃すはずがなく、節分対応のケーキを少しずつ見かけるようになりました。それもまたよし。いつか恵方巻スイーツが大ブレークする予感さえします。

聖蹟桜ヶ丘の皆様へのおすすめは、せいせきB館1階 新宿高野のいちごロールケーキです。やわらかいスポンジの中にしっとりしたクリーム。ころんと大粒のイチゴ。一口食べれば、速効で甘い幸福感に包まれます。

(2008年2月)
(2009年2月訂)

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