鞍馬寺と貴船神社はどちらから行くのが楽か
鞍馬寺ケーブルカーを使わないという前提で、鞍馬側の多宝塔駅からのルートと、貴船側の西門からのルートを比べました。下図は、鞍馬山の国土地理院 地理院地図の断面図作成ツールで作りました。

標高差
鞍馬側の多宝塔駅の標高は360mで、貴船側の西門の標高は290mです。当然、標高の高い所から低い所へ向かう方が楽です。ただ、標高差は70mですから、体力に自信がある人は、どちらから登っても大差ないでしょう。
勾配
上図を見ると、貴船側の西門の勾配が急です。150m/350mですから、斜度は約23度です。楽かどうか、だけを考えると、ここを登るのはきついですが、山では登りより下りの方が危険です。
九十九折の所の方が勾配は急ですが、この勾配は直線的なものです。下の地理院地図を見れば分る通り、道はジグザグになっており、実際の勾配はゆるやかです。また、階段もありますし、道幅も広く距離も短いので心配しなくても大丈夫でしょう。
標高が500m近くあり積雪や凍結のおそれがあるので、冬季、冬山経験者以外は、どちらからのコースも、おすすめできません。
鞍馬山の国土地理院 地理院地図
精神的に楽なのは鞍馬寺側からのルート
貴船神社からのルートは、最初、針葉樹に覆われ道幅も狭く、20分ぐらいの登りが続きます。
一方、鞍馬側からのルートは、見晴らしもよく、特に紅葉の季節はとても奇麗です。また、降りた所の貴船の方が、食べ物屋さんが多いと思います。(おいしいかどうかは別として)
鞍馬寺 霊宝殿の紅葉
左の写真は、2008年11月15日に撮影したもの。右の写真は、2008年11月23日に撮影したもの。紅葉の盛りを過ぎています。
貴船の食べ物
左の写真は和泉式部が由来の式部膳。この料理は「貴船ふじや」にしかありません。瓢箪形の器の中にあるのが、ワラビ田舎煮 いさだ時雨煮。さらに、あまご唐揚げ、タラの芽など。右は、貴船名物 とち餅。
コースタイム
コースタイムは、どちらの場合も合計55分で同じです。奥さんと2人で歩いても、同じ時間という事は、鞍馬寺側からのルートの方が、若干、楽なのでしょう。あくまで参考です。
鞍馬寺側から貴船神社へのコースタイム
ケーブルカー多宝塔駅-15分-本殿金堂-20分-不動堂-20分-西門
奥さんと2人で、歩いた時のもの。
貴船神社から鞍馬寺側へのコースタイム
西門-25分-不動堂-20分-本殿金堂-10分-ケーブルカー多宝塔駅
私が1人で、歩いた時のもの。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。