草加市の小学校の校庭に錆びた釘 調査はされているか M君

10月19日、11月2日に発見された小学校の校庭の釘

2023年5月12日、文部科学省は各学校で安全点検が確実に行われるよう、全国の教育委員会などに通知しました。草加市教育委員会への情報公開請求で確認されています。

しかし、2023年6月1日、6月8日、10月19日、11月2日に草加市の新田小学校の校庭で錆びた釘が発見されました。4度目です。

草加市の教育委員会が、各学校に文部科学省の通知を連絡、徹底していれば、4度も、校庭で錆びた釘が発見される事はなかったでしょう。小学校校庭の大量くぎ問題 実効性ある安全点検調査は「学校任せ」でよいのか:東京新聞 TOKYO Web

草加市教育委員会への情報公開請求

令和5年6月6日。公開請求する公文書の名称又は内容

杉並区の小学校で先月、校庭から突き出ていたくぎで児童が大けがをした事故を受け、文部科学省は5月12日、各学校で安全点検が確実に行われるよう、全国の教育委員会などに通知しました。上記の文部科学省の通知の公開を請求します。

6月1日、小学校の校庭で釘を発見

下の画像は、2023年6月1日、草加市の小学校の校庭で見つかったスズラン テープ付きの釘の写真です。スズラン テープが付いていない釘を含め、全部で5本あります。 草加市内の小学校の校庭で見つかった5本の釘

6月8日、さらに小学校の校庭で釘を発見

6月8日に草加市の小学校の校庭で見つかった釘 5月12日、文部科学省は各学校で安全点検が確実に行われるよう、全国の教育委員会などに通知しました。にも関わらず、6月8日に、草加市の小学校の校庭で、新たな釘が発見されました。釘はトラックを囲うロープの脇に落ちていました。

小学校の校庭で見つかった釘に関するニュース

上記のニュースに見られるように、この小学校の校庭の釘の問題は、一部の学校だけに見られるヒューマンエラーでは、ありません。全国的、構造的な問題です。

杉並区立荻窪小で発見された釘にも、岩沼市立岩沼小学校で発見された釘にも、釘の頭の部分にスズラン テープのようなものが巻きつけられています。 スズラン テープを目印にするのは、全国的に行われているのです。

何故、小学校の校庭に大量の釘があるのか

校庭に釘が埋まっている状況を説明する図

運動会では、トラックや団体競技の為に、校庭にラインを引きます。ところが、このラインは次の年の運動会には消えてしまいます。そこで、ライン引きの目印となるマーカー(スズラン テープが使われる事が多い)に釘をつけて地面に埋め込みます。

スズラン テープで縛られた釘は、頭が見えないように完全に土の中に埋められ、テープの部分だけが土の表面に出ています。

この時点では、釘に児童の靴が引っ掛からないように配慮して、埋められます。この作業が完璧な学校ほど、教師は安心してしまい、撤去するのを怠りがちです。この上を児童が体育の授業で走っても、なかなか抜けません。

ところが、小学校の校庭は少年野球や少年サッカーが使います。彼らは、トンボを使いグランドの整備をします。その結果、何本かが抜けて地面の表面に転がります。あるいは、雨で校庭に水たまりができると、彼らのコーチは、溝を掘って水をグランドの外へ流そうとします。

以上の結果が、草加市の小学校やyoutube動画にあるスズラン テープ付きの釘です。

6月1日草加市の小学校の校庭を調査

ニュースから、校庭の釘問題は構造的な問題なので、草加市でも起きているかも知れないと思い、ある一つの小学校を調査しました。すると30分で、5本の錆びた釘を発見しました。(冒頭の写真)

コロナで、運動会はこの3年間、行われておらず、釘が錆びていることから、この状態は数年放置されてきた事が判ります。これは、全国的な状況で、報道で新品の釘が見つかった例は知りません。

草加市の特殊事情

10年ぐらい前、草加市の小学校の体育主任会議での事。ある体育主任が、運動会で使っている釘は危ないので、全部撤去し、今後は使用しないよう提案しました。ある小学校では、その通り実行し、釘がない状態になっています。しかし、画像の小学校では、そうしなかった為、今でも校庭に釘が残っています。

草加市の教育委員会の対応

足立区教委は杉並での事故が報道された5日11日付で、区立小学校、中学校に校庭を点検するよう通知。

一方、草加市の教育委員会は、市内の小学校に校庭を点検するよう通知していないので、6月1日に校庭に釘が残っていた。多分、100本ぐらいは、まだ、残っているだろう。

問題はまだある。小学校の校庭は、6月5日以降、放課後子ども教室や学童保育も使います。この二つは草加市子ども育成課の管轄です。(役所の縦割り行政で)たとえ、教育委員会が点検の通知をしても、この二つの児童は、校庭に釘が残っている状況で活動するのです。

杉並区立荻窪小は、3日間、校庭を閉鎖しました。草加市教育委員会、子ども育成課は、安全が確認されるまで、校庭の使用禁止を通知すべきでしょう。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。