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1日目 成田〜カイロ 2日目 ギザ カイロ 3日目 ハルガタ 4日目 ハルガタ 5日目 東方砂漠横断 カルナック神殿 ルクソール神殿 6日目 メディネトハブ 職人の墓 貴族の墓 王家の谷 7日目 モスクワ 8日目 帰宅 |
アエイシの朝食 |
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今日は楽しみにしていたシュノーケリングツアー。早めに起きて、朝食を食べることにする。このホテルで一番大きなアラジンレストランへ。テーブルはホテル内部だけでなく、プール沿いに突き出したテラスにもある。せっかくなのでそちらに陣取る。 追加料金でフレッシュジュースを注文。全く水を入れずに絞られたジュースは濃厚な味だ。 (^-^) このテラスの一角には本格的な窯があり、そこでエジプトの女性がアエイシを焼いている。伸ばした生地に荒い粉を擦り付け、窯に入れている。なんか素朴でいい感じ。思わずカメラを向けるとニコッと微笑んでくれた。 その場で焼かれたアエイシは、香ばしくてとても美味しかった。様々な具をはさんで食べる。 ブュッフェには珍しい物も沢山あった。生の唐辛子もあり、真っ赤で辛そう。でも切ってあるわけでもなく、まるのまま積み上げてある。こっちの唐辛子は辛くないのかな。思わず取って、食べてみた。死ぬほど辛いよっ!!(>_<)これ、どうやって食べる物なんだろ?自分で切って香辛料代わりにするのだろうか。
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いよいよ出発! | |||||||||||||||||||
順番に乗船の確認とシュノーケルギアの貸し出しをする。必要事項を記入して、サイン。うっかり漢字で書いてしまった。みんなが集まる。「これは日本語?読めないよ〜〜!(笑)」と大騒ぎ。ごめん、ごめん、海外では真似されないように、わざと漢字でサインするようにしているのだが、乗船名簿に漢字で書いたら意味ないよね(^^ゞ 一つの船に20人程度が乗船し、合計3隻出航した。白くてきれいなクルーザーだ。ワクワクするなぁ。しかしこの日、とても風が強く、波も荒い。この波だとシュノーケルが大変そうだ。 心配しているとこの船のリーダーのような人が来て、今日の日程と注意を話し始めた。 まずは英語で説明。波を考慮して、順序を入れ替え、最初に波の影響が少ないギフトン島、2箇所のシュノーケリングスポットは午後にまわるとの事。ギフトン島では自由に泳げるが、午後二箇所のスポットでは危険な魚やサンゴもあるので、彼と一緒に固まって泳ぐこと、朝食は船に戻って取ることなどの話だった。 船はゆっくりとした速度でマカディベイを離れた。海岸線がよく見え、とてもきれいだ。マカディベイの端は半島のように突き出していて、その辺りは大規模なリゾートがたくさん作られている。工事中のところも多い。その辺りの海は遠くから見てもはっきりと色が変わり、サンゴがあることが分かる。いい場所だ。これからさらに大きなリゾート地になっていくのだろうな。
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ギフトン島 | |||||||||||||||||||
1時間ほど航行した後、ギフトン島が見えてきた。ここは先ほどの説明で、白い砂浜が美しいと聞いた所だ。遠目にも、マカディベイの砂浜より白いビーチが美しい。マカディベイの水もきれいだと思ったが、ここまで来ると水の色が全然違う。透明な水色で、船が航行しているような深い所でも、波の合間に水底が見える。すごい透明度だ。
桟橋がないので、大きなクルーザーを砂浜に直接乗り上げ、上陸する。船から梯子を下ろし、砂浜に下りる。面白いけど、結構怖かった(笑) ギフトン島には私たちのツアー以外のお客さんも多数上陸していて、にぎわっていた。混ざると大変なので、集合場所を決め、その付近を基点に海へ潜ることになった。
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早速シュノーケルの準備だ。浜を見渡すと左右にサンゴがありそうな色が変わった所がある。あの辺りかなと思って狙っていると「ヘイ!ジャパニーズ!あの辺りが良いからあっち向かって泳げ!」と先ほどのスタッフが指差す。よし!左側の方だな。早速GO!だ。 フィンを履いて、バタバタと海へ。波打ち際で海を見る。ああ、本当に水がきれいだ。
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ギフトン島の水中 | |||||||||||||||||||
まあ、これだけ人が来ればしかたないのかな。水深も浅いし、足で傷つけてしまうことも多いだろう。 しかし、サンゴは期待外れだったが、魚はすごい!まずはじめに見つけたのはゴールデンバタフライフィッシュ!この魚、顔がとてもかわいい。まるでパンダのように目の周りにブチがあるのだ。黄色にうっすらとついたオレンジの縞模様もいい。二匹でのんびりと泳いできた♪ 大きな岩にサンゴが少しついている地点があり、その辺りに魚が集中していた。岩の周りをぐるぐる回り魚を探す。岩はなかに空洞があるらしく、見えたと思うとすぐに中に入り込み、なかなか出てこない。じっくり待つこと数分。すると中央の穴を通し見える奥に、信じられない物が見えた。 大きな魚のひれだ。うわっ!更に覗く。おそらく1m50cmはあるのではないだろうか。巨大なハタのような魚がゆっくりと穴を横切っていった。岩にさえぎられているとはいえ、わずか1m程先。白っぽい体色で斑点があった。これほど大きいと少し怖い。また出てこないかとしばらく待ったが、二度と姿を現さなかった。 あきらめて次の魚を狙う。トゲチョウチョウウオ、ミスジチョウチョウウオの一種、ヤリカタギなど鮮やかな魚が次々現れる。水族館の「熱帯の水槽」を見ているようだ。 忙しく撮影していると、ちらりと鮮やかな縞模様が見えた。あっ!タテジマキンチャクダイだ!この魚はおととし小笠原で見たのだが、残念ながら撮影できなかったのだ。今度こそ逃すものか。じっくり狙って無事撮影できた(*^_^*) このほかニシキヤッコも見れたのだが、周りの家族に発見を知らせていたところで、逃げられてしまった。きれいだったのに悔しいなぁ! 尾びれが細かく分かれてるブルームテイルラスがゆらゆらと辺りを泳ぐ。逃げるわけでもなく、近づいても来ない。餌をくれると思ってるのだろうか。50cm位ある。きれいだけど顔が怖い(笑)
写真に熱中する母を横目に父と子供はのんびり泳いでいる。何か指差しているので、寄って行ってみるとリーフスティングレイだ。代わる代わる潜って近づく。「エイと目があっちゃった〜」と父。あはは、ホント?エイって目が合う物なの?(笑) 1時間ほど泳いで、そろそろ集合時間。魚を見ながらゆっくり戻る。砂地になった所でまた小魚の群れだ。透明度があるので、ホテルのビーチ前で見たよりキラキラ光って見える。
砂浜で一休み。するとさっきのスタッフがやってきた。手に持っていたものを娘に渡す。なんとヤドカリ!かわいい目を伸ばし、辺りをうかがっている(^o^) こういう心遣いは嬉しいなー。
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船で昼食 | |||||||||||||||||||
食事を終え、海の様子を見ると、随分波が落ち着いてきた。風も収まってきた。さすがプロ。スタッフの読みがぴたりと当たっている。午後のシュノーケリングも楽しめそうだ。 |
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午後のシュノーケリング | |||||||||||||||||||
30分ほど航行し、到着。船の上からでもはっきりとサンゴの様子が見える。透明度、サンゴの状態共に非常に良さそうだ! 船の上でシュノーケルギアをつけ、船尾から飛び込む。ちょっとスリリングだ。 下は真っ青な海。そばでスタッフが立ち泳ぎをしながら待っている。全員飛び込んだところで少しずつ前進した。 泳ぐ速度が早いと写真が撮れないと心配だったが、非常にゆっくりとしたスピードで進む。やがてサンゴ礁の外周に行き着いた。 そこはすごい世界だった。リーフエッジから海底まで30mほど落ち込んでいる。エッジにはびっしりとサンゴ。そして視界上下どちらの方向にも全てに魚が見える!
魚影も大変濃い。しかもきれいな魚が多く、見ていて大変楽しい。
透明度はいったい何メートルぐらいあるのだろう。全く濁りが感じられない。遠くまできれいに見える。水自体の青さではるか遠くで視界が途切れる感じだ。ここはどんな言葉を尽くしても説明しきれない美しさだ。重くはなるが写真をたくさん見てもらうのが一番だ。 小さなサイズだと雄大さが伝わらないかもしれない。別ページの写真集で高解像度の写真もぜひ見て欲しい。 下の右にあるナポレオンはリーフエッジの下にいたナポレオンだ。紅海型のナポレオンはぜひ見たかったので感動!これでおそらく30m以上距離がある。しかし水が澄んでいるので、拡大すると模様まではっきり写っているのだ。
しかしここで大問題。母のマスクの水漏れがひどく、何度調整してもダメだ。水中のマスククリアだけでは追いつかないので、何度も水面に顔を出し、排水していた。その様子にスタッフが気づいた。「ジャパニーズ!マスクの調子が悪いのか?」急いで寄ってきて聞かれる。 ちょっと貸してみろ、と言われ、マスクを渡すと、立ち泳ぎのままベルトの長さを調整し、またかぶせてくれた。「これで大丈夫!」とにっこり。ホントか〜?(笑)と思って、もぐってみると案の定水漏れ(^-^;)でもまあ、なんとかがんばれる程度だ。 |
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溺れそうなんですが(^-^;) | |||||||||||||||||||
ゆっくりと40分ほど泳ぎ船に戻る。どうもマスクの調子が悪い。実は我が家の子供たちはシュノーケルギアを借りたものの、マスクだけは度つきの自分の物を使っているので、レンタルした物は使っていない。この使っていなかったマスクのうち、新しそうな物を次のシュノーケルで使うことにした。 20分ほどで次のスポットへ。今度もまたサンゴが船上から透けて見える。ここも良さそうだ!しかし、だんだん風が冷たくなってきた。子供たちは寒いから次はパスしようかなと言い出した。確かに風もあるし、かなり寒い。 大人だけ潜る用意をしているとスタッフが来た。子供たちが潜らないことを知ると頭に手をかざしサメのまね。辺りを回遊するように回りながら「サメがみられるぞ〜〜!ズンズンズンズン(←ジョーズのテーマ)」と誘う(笑) いや、サメがいたらかえって嫌だから!それは逆効果だから!!(笑) それでも、スタッフの明るい誘いに釣られて、娘は潜ることになった(^-^) 今度のスポットもサンゴがきれいだ。先ほどの所では見られなかった縦に伸びている枝状のサンゴが竜宮城っぽい!素晴らしいの一言だ。 父も娘もサンゴに向かって突進していく。二人の話によるとなぜか紅海はとても潜りやすかったとのことだ。普通の海より塩分濃度が濃いはずなので、逆に浮力が強く潜りにくそうなんだけど。二人とも絶好調で素潜りしていた。
それでもしばらくがんばっていたが、もう写真を撮るどころではない。まいった。もう帰りたいなと思ったところでまた、「ヘイジャパニーズ!」と呼ばれた。 近くへ行ってみるとシャコガイだ。私が来たのを見て、スタッフが潜ってシャコガイに近づき、指でシャコガイを脅かす。スッとシャコガイが閉まる。「おお〜〜!」と喜ぶとすごく嬉しそうだ。 しかし、私の方は水漏れで大変(T-T)なんとか調整できないものかと、また立ち泳ぎ。するとまたまた少し離れた所から「ヘ〜イ!!ジャパニーズ!!」行くと今度はシャコガイ4連荘!(いや、もうシャコガイはいいから・・・汗)しかし、またまた指で脅かしてくれる。「おおおおお〜〜!」とそれどころじゃないのに喜んでみせる私。ホントお調子者である。でも、楽しませようとしてくれるその気持ちが嬉しかった(^-^) |
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楽しいツアーだった | |||||||||||||||||||
これで今日のツアーは終わりだ。とても充実した楽しいツアーだった。マカディベイに向かって出航する。しかし、水漏れには参った。疲れたので二階のデッキから下のデッキへジュースを取りに行った。 するとこのツアーのスタッフ全員がキャビンに集まっていた。何をしているのかと思えば、エジプト音楽に合わせて踊っているではないか。思わず混じって踊り、大盛り上がり♪楽しーー!(^-^) 踊り終わった後もキャビンでお話した。いろいろ日本の話を聞かれた。ビックリしたのが日本の少子化について聞かれたことだ。何故日本人は子供を産まないのかと聞かれた。いや〜、それはなかなか難しい問題である上に、私の英語力ではちょっと説明できない(^-^;) しかし、よく知ってるなぁ。日本のニュースって結構流れるのかな。その後、「おしん」の話になった。子供時代のおしんが好きだそうだ。「日本人が好きだ。お互いを尊敬しあっているからだ」と言っていた。今の日本に当てはまるかどうかは分からないけど、そう言ってもらえて嬉しかった。 やがてマカディベイが近づき、今日一日のアンケートが行われた。一人一人今日の感想を聞かれ、もしできればということでチップの封筒も持っている。 もちろん我が家は最高点!しかし失敗!チップ用のお金を持ってくるの忘れた〜〜(T-T) どうも海外のチップの習慣になじめず、こういう失敗をよくする…。 |
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チップの顛末 | |||||||||||||||||||
今日のツアーはぜひチップを払いたい。とても楽しませてもらった。そこで、帰った後部屋に戻りダイビングショップにチップを届けたいと言った。 桟橋に着き、手続きを父にお願いし、部屋の鍵を持って急いでホテルに戻る。しかーし、なんと、セキュリティボックスの鍵を持ってくるのを忘れた!どうしようと思った所で、子供たちの持っているバッグに少しだけ日本円が入っていることを思い出した。 1000円持ってショップに戻る。周りの人たちは2ドル程度のチップだったけど、かなり気を使ってもらえたし、ぜひお礼の気持ちを伝えたい。 ショップへ行き今日一日お世話になったスタッフに渡し、円しかなかったので後で両替してくれと言った。みんな初めて見る日本のお札を珍しがり、裏表を覗き込んでいる。野口英世を見て「日本の王か?」との質問。「いやいや、違うよ〜、学者だよ。こっちは日本の国の花、桜だよ!」と説明。かえってドルやエジプトポンドで渡すより良かったかも(^-^) すると、これは何ドル分かと聞かれた。8〜9ドル位と答えると、ちょっと驚いた後、正確にはいくらなんだと聞かれた。正直、この時「いくらでもいいじゃん。気持ちなんだし。そんなに金額が大事なの?」と嫌な気がした。計算して「8ドル30セント」と答える。 すると、「で、この中からいくらもらえるんだ?」と聞かれた。 お釣を渡そうとしてたのか。邪推した自分が恥ずかしい…。全部と答えると「本当か?全部もらえるのか」「もちろん!だって、楽しいツアーだったから」 それまで笑顔だったスタッフが急に真顔になり、両手で握手しながら言った「家族と、日本の皆さんに私たちからの心からの挨拶を伝えて欲しい。どうもありがとう。そしてまたハルガタに来たら、ツアーに行かなくても、ぜひ私たちの所へ尋ねてきて欲しい」と言った。 それまでガイドブックなどで得た情報で、エジプト人を警戒していた。エジプト人全体をひとまとめにして色眼鏡で見ていた自分が恥ずかしかった。 みんなに口々に別れの言葉を言われ、少し涙が出そうだった。 |
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