ペプペプシんぶん             2012年1月17日

 うちの5匹の犬の中で、一番間抜けで、一番ひょうきんで、一番お人(犬)よしで、私が一番大好きなペプシが、うちからいなくなって3週間が過ぎてしまった。
 今日、帰ってくるか…明日、帰ってくるか・・・と待っているが、帰ってこない。
 ペプシはどこに行ってしまったのだろう?
 
 そろそろ、あきらめた方がいいのかもしれない・・・・・と思いつつ、ペプシが帰ってきたら、どんなにうれしいだろう・・・・・目の中に、いつもペプシが見える。

 ペプシは、中型の痩せ犬で、盗って食べたって、たいしておいしくもないだろうに・・・・・やはり、盗られてしまったのだろうか?
 いや、オス犬だから、きっとどこかのメス犬に夢中なのかもしれない・・・・じきに戻ってくる・・・とも思ってみたが、もう1か月近くになるのに、帰ってこない・・・やっぱり、もう帰ってこないのだろうか?

 あの晩、ちょうどクリスマスイブの前の晩、旦那のノイが夜遅く、車で戻ってきて、扉をガラガラと開けた途端、犬たちが、飛び出していった。他の犬は戻ってきたけど、ペプシだけは、勢いよく駆けていったんだ。4本の脚をまっすぐに、まるで一直線に伸ばし、元気よく、川沿いの道を走って行った。
「ぼく、遊びに行ってきま〜す」
と、喜び勇んで飛び出して行った男の子みたいだった。ペプシの走る姿は美しいな・・・・と思いつつ、
「ペプシ、戻っておいで〜」
と、私は夜の闇に消えるペプシに向かって、怒鳴った。いやな予感が少しした。

 翌朝、いつもなら、バンバンバンと飛び跳ねながら、前足で勢いよく扉を叩き、
「ぼく、帰ってきたよ、開けて、開けて」
と大騒ぎするのだが、その音が聞こえない。
「ぼく、待てないよ。早く、早く、lクィ〜ン、クィ〜ン」
 自分で出ていくくせして、家に入るのを駄々っ子みたいに待っている、その音が聞こえない。扉を開けた途端に飛び込んできた姿が見えない・

 あれから、私は毎日、耳を澄まして、待っているが、聞こえない。

 ペプシはもう行ってしまったのだろうか?

 大好きなペプシ。
 大好きな大好きなペプシ。
 私は、おまえのことを、私は書いておきたい。


 メリーとペプシ

1.ペプシがやってきた

2.メリーとペプシ

3.メリーとペプシのおしっこ騒動

4.たまにえらいペプシ

5.メリーとペプシの物語より

6.ある夜のできごと


7.いきなりですが、ポチの出産

8.過保護な話など

9.ポチの子育て環境

10.痩せたポチは・・

11.茶色ちゃんの話し

12.茶色ちゃん、改めゴンタの話

13.ゴンタ続き

14.マリコのこと

15. ヘッヘ

16.急に母性がめざめた?ポチ

17.入院したレディ  

18. 子犬泥棒