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私なりの工夫。 特別項 別項に入れて置かなくてはならない大切な事がある。 私や、私と同様の傾向を持った人に共通しているのは物を無くすることである。電車の切符を無くして窓口で金を払うなと日常茶飯事であり、銀行カード、クレジットカード、保険証、免許証も再発行を重ねたりする。公共料金の払込票を無くして電話やガス、電気が止まるのも楽しい経験ではない。 何かの作業をしているとき、使っていた物、例えばはさみ、定規、ボールペン、辞書等々が瞬間的に姿を消すことがある。そうなるとそれを探すことに一時間も費やし、結局目の前にあるのを発見したりする。無いと思いこむと、網膜にそれらが映っても、脳が認識しないものと思われる。とにかく捜し物に時間をとられすぎるのが腹立たしい。 従って、これは命がかかっているというつもりで自分に癖を付けなければならない。すなわち、決まった物は決まった場所に戻す。これにつきる。 私の場合、公共料金の払い込み通知書は必ずいつも持ち歩く鞄の背中の側に入れておく。通帳、パスポート、保険証などは机の引き出しの一番上の後ろの引き出し(私の机は、普通の引き出の奥に隠し引き出しがもう一つある珍しい机である)に入れてあった。泥棒に読まれるかもしれないので、この場所は今は変えてある。カード類、はんこなども同様である。携帯、財布、眼鏡、メモパッド、ボールペン、鍵などはいつも外出時持ち歩き、帰ってきたら直ぐテーブル脇のスチールだなにおいてある平たい籠に入れる癖がついている。 従って、これらが無いと大騒ぎをすることもめっきり減った。眼鏡も五個買うだけですんだ。 とにかく、視界にいろいろな物があると非常に気が散る。それが無視できないのが私の特徴なので、視界によけいな物を置かないことが大切である。そのためにも、整理整頓は生活のコアなのだ。 さて、他の私なりの工夫を思いつくままに挙げる。 1)メモと筆記具をどこにでも置き、出かけるときは無意識にポケットに入れるようにする。財布に小さなボールペンを入れておく。財布はほとんど忘れないので、レシートの裏などにメモが書ける。とにかく、簡単な形式のメモをいつでも持ち歩き、家にいるときでも、とにかく何かあれば書き付ける。それを見返す時間をとにかく設ける。 パソコンの行動リストや綴じ込み式の手帳などもやってみたが、だめ。とにかく一番簡単なメモパッドが一番便利。 2)電話帳などを携帯に入れない。どうせ自分が頻繁にかける相手は限られているから、番号は覚えてしまう。 3)洗顔、歯磨き、ひげ剃り、料理、食事、洗濯、掃除、入浴etc定期的に行う作業は細かい手順までマニュアルを作り、それをいつも目の前において作業をする。割合直ぐに頭に手順が組み込まれ、大体無意識に出来るようになる。ただし規則正しいサイクルでは今のところ無理。 4)余分な金を持って歩かない。銀行カード、クレジットカードも持ち歩かない。 5)買い物リストを作り、二、三日は眺めて暮らす。衝動買いが押さえられる。 6)よけいな貯金をしない。最初から出来ない。 7)人付き合いをさける。人間関係のトラブルから解放される。 8)一人暮らしをする。かなりのびのびと生活できる。 9)先のことをあまり考えない。不安に駆られてストレスの原因になる。 10)過剰に人目を気にしない。直接迷惑さえかけていなければトラブルをさけられる。 11)汚い、不潔な格好はしない。公共の中でトラブルの元になる。 12)スーパーなどのバーゲン広告は無視する。不要な買い物をさけられる。 13)目標を持つ。ただし、出来る範囲にとどめ、広大に広げない。仮に達成できなくとも落ち込まないことを最初に決めておく。 14)キッチンタイマー、目覚まし時計を複数用意する。 15)着る物履き物は最小限にそろえ、洗濯だけはきちんとして、それを着つぶし履きつぶすまで使用する。脱ぎ散らかしが最小限ですむ。 16)ハンディ型の掃除機を用意する。大型は結局使わない。ハンディ型はスタンドで自動充電ができるものが望ましい。使い終わった後スタンドに戻す訓練が出来ていれば理想的。箒とちりとりは決めた場所においておけばベスト。 17)食器は最小限にし茶碗、汁碗、皿、小鉢、箸が二、三個づつあれば良い。飲み物はカップが一つあればいい。汚れたままにしてあったら、洗うまで使わない。さもないと際限なく食器が増える。使い捨て食器には頼らない。部屋が蠅だらけになる。 18)起きたら、布団は極力たたむ。夏場は、寝るときは極力布団で寝る。ごろ寝をしない。 19)テレビを点けっぱなしにしておく。なまじ静かだと、頭が混乱する。ただし、テレビはつまらないチャンネルを選んで点けておく。バラエティー,スポーツが今のところ一番良い。 20)中身が入ったまま三ヶ月あけていない鍋は、無いことにする。絶対に蹴飛ばしてはならない。一年あけていない圧力釜は腐敗ガスで爆発するかもしれないので、け飛ばすような場所に置かない。ゴキブリホイホイは一杯になったら捨てる。ゴキブリが三年ひからびると粉々になってしまう。冷蔵庫の奥を不必要にのぞくのも止めた方が良い。 21)これが出来たら楽しいだろうということを想像する。 22)趣味を大切にする。どんなに支離滅裂で一貫性が無かろうと、中には続く趣味もある。 23)犬、ネコなどを飼おうと思わないこと。どうせきちんと世話が出来ず、後で自己嫌悪に陥る。鉢植え植物なども多年草はさける。女性にも当てはまる場合がある。 24)携帯電話は必需品。支払いが滞らないようにする。充電も定期的に行う。 25)時計は無くするのではめない。 26)一日一回は洗濯機をのぞく。万が一洗いっぱなしのものが無いようにする。慣れると、一回一回洗濯が終わる度に干せる。たまに干し忘れても、三日くらいだったら、洗い直せば大丈夫。 27)干した洗濯物は、乾いたら取り込み、畳み、分類してしまう。問題なくできるが、一週間干しっぱなしにしていた物は洗い直した方が良い。 28)活動にはリズムがある。いつもスムースに動けるわけではない。動けないときは無理をしない。三日寝ていても何とかなると心得る。明日がある。 29)エアコンは必需品。ただし、リモコンは絶対になくさないように注意する。テレビのリモコンをエアコンに向けてボタンを押してもエアコンは反応しないことは、なるべく早く学習する。 30)灯油ヒーターは夏場は片づける。じゃまなだけである。決してスキャナーやプリンターの台にしてはならない。コーヒーをこぼすと、故障の原因になる。 31)何重にもビニール袋で包んだ生ゴミは、勇気を出して捨てる。一年以上台所や窓の外に放置してはいけない。 32)酒類は買わない。安売りのまとめ買いは身を滅ぼすと認識する。何度も滅びかけた。 33)もし、視野が狭くなってよけいな物が見えなくなる眼鏡が売られていたら買う。 34)ブロードバンドだからといって、ネットに二十四時間つながない。 35)引き出しの中も整理する。引き出しが開かなくなったり閉まらなくなったら、思い切って中身を全部段ボールに移す。もしかしたら整理する時が来るかもしれない。その結果、ボールペンが二百本を越してもホッチキスが八個になっても是とする。なお、のりやセロテープは十年で確実に使えなくなることを確認できて有意義である。 36)他の人間の話題には、意見を求められない限りささり込まない。 37)人と話しているときは、今何が話題かをしっかりと意識する。話題をメモ書きしてそっと人に見えないように前に置くのは有効な手段である。 38)通常の会話では五つ、もし感情が入っているときは口から出す前に十数える。 39)会話の最中に万が一白日夢に陥った場合に備えて、手を耳の側に置き、いつでも引っ張れるようにする。どうした、と訊かれたら、話がよく聞こえるようにしていると答えると不自然ではない。:注白日夢参照 40)調子の悪いときは、ケアレスミステイクを何度も繰り返す。それを気にすればするほどひどくなり、自己嫌悪が増し、ストレスになる。もし、時間があるなら、一休みするなり、お茶を飲むなりして気分を変える。気にしすぎないようにする。 思いつくままに順不同に挙げてみた。すると、掃除に関する改良点が多いことが分かる。このように書き上げてチェックするのは整理手段として有効である。 はじめに ADD/ADHDとは このホームページの趣旨 運営方針 私について ADDは言い訳の理由にならない 自己診断 治療法 私の場合の問題 白日夢 ADD以上の問題 ADD以外の問題 パートナー,家族などとの共同生活 ADDであるからこそ得られる人生の特典ー標題の由来 その後 参考になる本 ご意見など お気楽ページ システム手帳 次へ ー 掃除の手順 トップへ |