船体の製作

「捕鯨船”チャールズ w. モーガン”」の船体部分の製作記録です

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船体の製作 12

Davitsの製作

甲板の上の構造物はほぼ出来上がり。続いて、甲板周りの製作です。
 Charls W.Morganは7艘のボートを積んでいます。そのうち2艘はShelterの屋根に、5艘は船体の横に張り出したDavitsに取り付けられています。
 まずはDavitsを製作。Davitsを船体にテープで取り付けてみました。これが船体の周囲にボート5艘分つきます。これを全てつけてしまうと、この後のリギングにかなり邪魔なので、塗装を行ったあと、いったん船体周りの作業は中断します。その後は、いよいよマストを立て、リギングに入っていきます。

詳細

写真と解説
 キットにはDavits10本を作れるようにレーザ加工された角材が10本入っています。(写真、下側)
キットの角材の先端を切り取って、別途作成した滑車部分をつなぎます。(写真、上側) 約3mm角の角材に、3個の滑車が入るので、結構細かい加工になります。
キット付属の角材に直接穴あけ加工をしてもいいのですが、今まで何度か挑戦してうまく行ったためしがありません。試行錯誤の結果、ここでご紹介する方法が今のところのベスト解です。
 滑車の部分は、3mm÷7=約0.4mmの板を重ねて作ります。
そこで、キットに入っていた一番薄い板(約0.8mm厚)をやすりで薄く削り、厚さ約0.4mmにし、これを7枚の短冊に切り分けます。
7枚の短冊は、後でそれぞれ10個に切り離して、10個のDavitsの先端部分になるように組み立てます。
下の写真は、このあとの加工のために、ケガキき線を入れたところです。
7枚の短冊のうち、3枚は、さらに縦に3つに切ります。
 3つに切り分けた短冊の真ん中の板には、円がケガイてあります。これを目安に、直径2mmの円盤を切り出します。
これが滑車になるわけですね。
10本のDavitsに3個ずつ滑車が組み込まれていますから、全部で30個の直径2mmの円盤を切り出すことになります。彫刻刀の半マルを使うと、きれいな円盤が切り出せます。
切り出した円盤は、残してある4枚の短冊のうちの3枚に接着し、3つに切り分けた細い短冊を、円盤の両側に接着します。
その結果したの写真のような3枚の短冊に円盤と細い短冊が接着された物が出来上がります。
  何も接着していない4枚目の短冊と合わせて、4枚の短冊が出来上がりました。
短冊のけがき線に沿って切り離すと右の写真のような滑車つきの板が出来上がります。
  これを順番に重ねると。左の写真のように、円盤部分がくりぬかれたようになり、滑車が3個組み込まれたものが出来上がります。4枚重ねる板のうち中に重ねる2枚は少し短くし、キットについていたDavitsの先にしっかり接着するように加工します。(右写真)
  Davitsの先端を切り取り、組み立てた滑車部分を接着します。Davitsの先端を凸に、滑車側を凹にしてあるので、しっかりと接着できます。
滑車がわかるでしょうか?
 元のDavitsの形に整形して完成です。
10本のDavitsが完成しました。
 Davitsのパーツを作ります。灰色の部品はキットに付属している金属パーツです。
  Davits関係のパーツを並べてみました。ここに、右の写真のように捕鯨ボートが取り付けられます。(実際は下の写真のようになるのでボートの向きが変ですが、イメージです。)
  船体にテープで取り付けてみました。これが船体の周囲にボート5艘分つきます。
これを全てつけてしまうと、この後のリギングにかなり邪魔なので、いったん船体周りの作業は中断します。いよいよマストを立て、リギングに入っていきます。
続き

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