草加市長へのEメール全文ハッピーの低濃度アルコール液

一度目の草加市長へのEメールの概略

令和3年12月26日に草加市長へのEメール（質問と提案）を送ったところ、12月28日に子ども育成課から回答をもらいました。（草成第350号）

• 質問：どういう理由で、サイキョウ・ファーマ社のアルコール消毒液「HAND GEL」を採用したのですか。

  回答：『現在、各教室で使用しているジェルタイプの商品(サイキョウ・ファーマ社の「HAND GEL」)は、アルコールが品薄状態であった令和２年度（２０２０年度）に、一定数の確保が可能であったため、子ども育成課として組織的に検討し、購入したものです。』

• 提案：１月からは、濃度が表示されている液状のアルコール消毒液を使うようにして下さい。

  回答：『また、当課といたしましては、この既存のジェルタイプを使い切ったのち、令和4年1月から液体タイプ（花王のハンドスキッシュEX）に順次変更していく予定でございましたが、（中略）なお、液体タイプ（ハンドスキッシュEX）は、濃度表示がありませんので、あらかじめご了承ください。』

この回答には、サイキョウ・ファーマ社の「HAND GEL」(SPアルコールハンドジェルS)から低濃度アルコール液のハンドスキッシュEXへ変更する理由が書いてありませんが、ジェルタイプに何らかの不都合があったからと、推察します。

サイキョウ・ファーマ社の「HAND GEL」の画像（左）と花王のハンドスキッシュEXの画像（右）

ジェルタイプの「HAND GEL」が不都合な理由

令和3年12月28日時点では、サイキョウ・ファーマ社のアルコール消毒液「HAND GEL」は、販売中止になっていました。販売中止になった原因は国民生活センターのHP。

「液体とジェルタイプの除菌・消毒・手指洗浄用アルコールのエタノール濃度(発表情報)国民生活センター(令和2年10月16日:更新)」に
『【商品にアルコール濃度の表示がない】、【濃度が表示されているが本当だろうか】などといった商品の安全・品質や表示に関する相談情報が、2019年12月以降の約8カ月で689件寄せられています。商品テストの結果、商品本体の表示等に問題がみられるものがありました。そのほかにも、消費者庁では令和2年5月19日、アルコールを主成分とするとされるハンドジェルにおける配合割合が大幅に表示を下回っていたとして、景品表示法に係る措置命令が行われました。』と書かれた点だと推察されます。

子ども育成課がハンドスキッシュEXを購入した理由

上の画像を見ると、ハンドスキッシュEXには65%の濃度表示があります。子ども育成課が購入した令和3年11月には、濃度表示がなかったのです。

令和2年10月、消費者庁から、濃度表示をするようにと指示が出ました。花王は、その指示に従い濃度表示をするようになったのです。 この事から、「令和3年11月には、性能は変わらないものの、型落ちのハンドスキッシュEXの不良在庫を抱える販売業者が存在していた」という事が推察できます。消費者は、濃度表示がない消毒液を敬遠します。そこで、販売業者は安く販売し、子ども育成課がハンドスキッシュEXを購入したのでしょう。

濃度の表示がないハンドスキッシュEXも不都合

令和2年秋には、全国的に【商品にアルコール濃度の表示がない】、【濃度が表示されているが本当だろうか】という問題が認識されていたにも関わらず、子ども育成課は、令和3年10月から令和4年1月にかけて、４回にわたり、濃度の表示がないハンドスキッシュEXを購入しています。

ハンドスキッシュEXが放課後子ども教室ハッピーに届けられた

ジェルタイプから液体タイプへの変更により、令和4年1月13日、ハンドスキッシュEX800mL２本が放課後子ども教室ハッピーに届けられました。翌1月14日からコロナ感染拡大の為、草加市全域の放課後子ども教室が中止となりました。令和4年6月9日、放課後子ども教室が再開されました。

ハンドスキッシュEX800mLがなくなり、代わりにハンドスキッシュEX4.5L

しかし、ハンドスキッシュEX800mL２本は、何者かによって持ち運ばれ、なくなっていました。代わりに、業務用ハンドスキッシュEX4.5Lが置いてありました。結果、新田小学校西校舎前の階段脇に半年近く、ハンドスキッシュEX4.5Lが放置されていています。このハンドスキッシュEX4.5Lは、詰め替え用なので、漏斗なしでは、用をなさないのです(放課後子ども教室ハッピーに、漏斗はありませんでした)。ちなみに、ハンドスキッシュEX4.5Lも、国の基準：アルコール濃度70％〜95%を満たしていません。

濃度表示がないハンドスキッシュEXを使い続ける

令和3年12月26日の市長へのEメールで、「令和4年1月からは、濃度が表示されている液状のものを使うようにして下さい。」と提案しましたが、子ども育成課の回答は『なお、液体タイプ（ハンドスキッシュEX）は、濃度表示がありませんので、あらかじめご了承ください。』というものでした。放課後子ども教室ハッピーがハンドスキッシュexを使う訳

ハンドスキッシュEXは国の基準を満たしていない

濃度表示がないので、花王のHPで確認したところ、ハンドスキッシュEXのアルコール濃度は、65%で、国の基準を満たしていない事実が判明しました。

埼玉県のHP「消毒・除菌用アルコール製品のエタノール濃度について-埼玉県」には、『医薬品や医薬部外品は医薬品医療機器等法に基づき、有効成分の濃度が定められており、厚生労働大臣が品質・有効性及び安全性を確認しています。消毒や除菌目的でアルコール製品を使用する場合は、濃度が70％〜95%の製品を使用しましょう。』と書いてあります。

二度目の草加市長へのEメールの全文

令和4年6月22日に草加市長へのEメール（質問と提案）を送りました。

草加市長への質問

1. ジェルタイプからハンドスキッシュEXへ変更した理由は何ですか。（ジェルタイプが不都合だった理由）
2. ハンドスキッシュEX4.5Lの用途は何ですか。
3. ハンドスキッシュEXは国（埼玉県）の基準：アルコール濃度70％〜95%を満たしていないのに、ハンドスキッシュEXへ変更したのは、何故ですか。

4. 草加市放課後子ども教室推進事業実施要綱には『第9条 2　運営委員会は、次に掲げる事項を所掌する。(2)　安全管理方策の調査及び検討』と書いてあります。

   この運営委員会は「サイキョウ・ファーマ社の「HAND GEL」の採用、ならびに、ハンドスキッシュEXへの変更に関わっていますか。

草加市長への提案

仮に今後も、ハンドスキッシュEXを使い続けるのであれば、「このハンドスキッシュEXは、アルコール濃度が国の基準を下回るので、消毒時間を倍の１分にする。目に入らないように注意すること。万一、目に入った時は、すぐに水またはぬるま湯で洗うこと。症状が重いときは眼科医の診療を受けること。」等を、児童・保護者・児童サポーターに説明すべきだと思います。

二度目の草加市長へのEメールの回答

7月5日に子ども育成課から回答をもらいました。（草成第216号）

質問への回答

1. 「ジェルタイプからハンドスキッシュEXへ変更した理由」についてですが、有効性や価格、購入の容易さを考慮し、ハンドスキッシュEXに変更しました。
2. 「ハンドスキッシュEX4.5Lの用途」についてですが、ハンドスキッシュEX本体の詰替え用として、購入しました。
3. 「ハンドスキッシュEXは国（埼玉県）の基準：アルコール濃度70％〜95％を満たしていないのに、ハンドスキッシュEXへ変更した理由」ですが、国の基準では、60％台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告もあることから、当該商品につきましても、有効と判断し、購入したものです。
4. 「サイキョウ・ファーマ社の「HAND GELの採用、ハンドスキッシュEXへの変更に草加市放課後子ども教室運営委員会が関わっているか。」についてですが、感染症対策全般については説明しておりますが、当該商品の採用及び変更には関わっておりません。

提案への回答

ご提案内容に関しましては、ハンドスキッシュEXの使用方法をコーディネーター連絡会等で改めて周知するか検討してまいります。

草加市長へのEメールと手紙の利用状況

令和３年度 草加市議会６月定例会（６月８日）によると、Eメールと手紙の利用件数は以下の表のようになっています。

平成28年度から令和2年度の草加市長へのEメールと手紙の利用件数

制度	平成28年度	平成29年度	平成30年度	令和1年度	令和2年度
草加市長へのEメール	106件	29件	46件	5件	5件
草加市長への手紙	47件	16件	6件	2件	1件
手紙とEメールの合計	153件	45件	52件	7件	6件

現 浅井市長が就任した2018年度以降は、草加市長へのEメールも手紙も、利用件数が減ってきています。

草加市長へのEメールと手紙の送り方

草加市長へのEメールは市長へのEメール(SSL対応版)-草加市役所から、Eメールを送る事ができます。

右の画像が、草加市長への手紙を入れる封筒です。これは市内の公共施設に置いてあります。もちろん無料です。

草加市長へのEメールに関連する外部リンク

• 草加市長へのeメール 放課後子ども教室のアルコール消毒液
• 草加市長へのeメール 草加市放課後子ども教室と運営委員会
• 草加市長へのEメール 放課後子ども教室ハッピーの手指消毒液
• 草加市長へのEメール ハッピーのハンドスキッシュEX

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。