信用取引では、「空買い→売り返済」、「空売り→買い返 済」の決済方法の他に「現引き」、「現渡し」という方法があ ります。
現引きとは、信用取引で買った株の場合(空買い)、証券 会社に現金を支払って現物株にすることです。
信用取引の空買いは、売買代金を証券会社から借りて株 を買うわけですから、その分金利がかかり続けます。もし 短期売買目的から長期保有目的に切り替える場合には、 現引きをしてしまった方が金利がかからなくて済みます。
買った株の金額と同じ現金を渡すことで空買いから現物 株になります。たとえ、その株が買った時より上がっても下 がっていても買った時の金額での取引となります。
信用売りの決済方法の一つで、信用売りの決済で買い返 済を行わずに、信用売りと同じ銘柄の現物株を同じ株数 だけ渡すことで、信用売り時点の約定代金を受け取る決 済のことです。
株価が下落すると思っていたのが、予想に反して値上っ たた場合、買い返済では損失となります。もし現物株が手 元にあれば現渡しで決済することで損失を出さずに済み ます。
現渡しでは、つなぎ売りの手法があります。
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