信用取引では、証券会社から資金を借りて株を買ったり (カラ買い)、株券を借りてそれを売ったり(カラ売り)して、 手持ちの資金以上の株式売買をすることですから、お金 を借りた場合は日歩(ひぶ)(金利のこと)、株を借りた場 合は貸株料が必要となります。
ここでは、信用取引でかかるコストついて解説していきま す。
日歩とは、1日あたりで表示される利息額のことです。
信用買いの場合は、取引に必要な資金を借りるため、金 利を支払って買います。
信用売りの場合は、証券会社から株券を借りて売却代金 を証券会社に預けてあるため金利を受取れます。但し、 現在は、0%に据え置かれていますので、買い方の金利と 考えた方がいいでしょう。
貸株料とは、信用売りから徴収する料金です。
コストは通常の売買手数料のほかに、株券を借りる際の 「貸株料」が発生します。貸株料の利率はどの証券会社も ほぼ同じで1.15%程度が一般的です。
貸株料の利率を1.15%とすると、1,000円の株を1,000株信 用売りした場合、単純計算では、 100万円×1.15%÷365 =約31円 1日あたり約31円が決算するまで毎日かかりま す。一ヶ月(30日)とすると930円かかります。
逆日歩とは、信用売りが極端に多くて株券が足りなくなる 為に、貸株料とは別にかかる金利です。これを「逆日歩」と いいます。
逆日歩はその株券の不足状況や株価に応じて毎日変化 します。
逆日歩の発表は「翌日」ですので、購入する際に請求され ることはありませんので、デイトレの方は関係ないです。
どの株券が不足しているかは証券会社、東京証券取引所などで 確認できます。信用売り参入する際には、十分逆日歩に注意する必要があります。
例えば、1000株の信用売りに1株につき5銭の逆日歩が かかるとすると、1日あたり5銭の1,000株の50円が必要と なります。
一ヶ月(30日)とすると1500円かかります。
一般信用銘柄(無期限信用)の中で、逆日歩が発生しな い銘柄があります。
現在のところ、岩井証券、カブドットコム証券等が取り扱っ ています。但し、貸し株料が、制度信用よりは、高くなって います。
株券の調達が困難な場合は?
証券金融会社は、貸借銘柄の株券の調達が困難になっ た場合は、貸株利用につき注意喚起することがあります。
株券等の調達が不可能な場合は、貸株の制限、停止の措 置、委託保証金率の引き上げ措置を行うことがあります。
この場合は、制度信用取引での新規の売りや、買い銘柄 の売却・現引きによる返済ができなかったりと制約された りします。
信用取引ができるネット証券
| ネット証券の口座開設・資料請求の申し込み | | 証券会社の詳細 | 資料請求 | 制度信用取引 日歩(買い方) 貸株料 2007/11/18日現在 | | イー・トレード証券 |
 | 2.80% 1.15% | | マネックス証券 |
 | 3.11% 1.15% |
|