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〜新作情報〜
(訂正版)
2002年11月25日発売予定
コンプティーク編集部・編
『Kanon & AIR SS 茜空編』
(角川書店/本体予価900円/ISBN:4-04-707103-X-C0076)
(『青空編』収録予定から変更となりました)
Key製作のゲームソフト『Kanon』及び『AIR』を題材とした
書き下ろし短篇小説アンソロジー(『青空編』と同時発売)に
短篇『ここにいるよ。』を寄稿いたしました。
『AIR』の作品世界にちょこっとだけ『Kanon』の登場人物を絡めた
内容となっております。
登場人物その他は発売までのお楽しみってーことで。
(ミステリでもホラーでもメイドさんでもありません悪しからず)
扉のカラーイラストは、『放課後メイド探偵』に引き続き
しんたろーさんに担当していただきました。100,000Hit記念企画
「俺に訊け。」
当サイトの管理人・深川 拓に何か御質問をお願いします。
今回は賞品も御用意いたしました。
(……だいたい想像通りの内容ですが……)
応募詳細はこちらから
(募集期間・11/01〜11/25、発表時期・12月末予定)
2002/11/11PM08:30現在の応募者・5名
booさん@「鳥羽一郎」/鵠沼守彦さん@「鋳物」/冬野佳之さん@「十万石饅頭」/茗荷丸さん@「ブックオフ」/滅・こぉるさん@「松文館の社長」2002年11月11日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day11半分くらい本気のリサーチをしてみましょう。
そろそろ同人(個人の方)の原稿を用意しようと思ってるんですが、漫画の方がいいですか文章の方がいいですか。日頃漫画を書く機会も余裕もないため、コミケ参加を言い訳にして意地で書こうと思っていたのですが、折角あーいうものが出た直後なので、小説形式で参加した方がバランスが取れるだろうか、などと悩みはじめております。最初に公表するつもりだったネタは漫画用ながら、描写を追加することで寧ろ小説向きに出来そうですし。てか既にちょこっと手をつけてしまったし。
希望のある方御意見がおありの方、宜しければ↓の投稿フォームから、匿名でも結構ですので御意見いただければ幸いです。何せ悩んでいる暇も無くなってきたのです。今ならキャラクターの要望もお聞きします、但し『AIR』限定で。本日のお買い物
1,堤 幸彦・監修/蒔田光治・脚本/木俣 冬・ノベライズ『TRICK −劇場版−』(角川書店)
2,浅野りん『天外レトロジカル(1)』(BLADE COMICS/Mag Garden)
3,安武わたる/矢崎存美・原作『刑事ぶたぶた(1)』(EMERALD COMICS/宙出版)
4,法月綸太郎『密閉教室 ノーカット版』(講談社)
1は先週末に公開されたばかりの劇場版『TRICK』のノベライズ。文章化を手掛けたのは、非公認前夜祭の企画・司会と「堤っ」の構成など、すっかり堤番と化しているらしい木俣冬氏。本の外装には名前が記されていないのだが、敬意を表してここには明記しておきます。
2は浅野りん氏のMag Garden移籍後初となる単行本。最初は気づかなかったのだが、通して読むとどうも大正時代ぐらいの日本を想定したような舞台設定であり、本編はいわばプロローグのみといった雰囲気ながら、本巻の最終話で示された方向性からすると非常にノスタルジックな作風を展開しようとしているようだ。なんとなくふくやまけいこ氏の名作『東京物語』を思い出させて、にわかに期待が膨らんだり。帯を外したところにだけ書いてある『TENGAI-RETROGICAL or:How I Learned to Stop Worrying and Love the Crisis』という英題も素敵だ。『天外レトロジカル:或いは私が如何にして悩むのをやめて大騒動を愛するようになったか』(微妙に意訳)……素敵だ。
3は安武わたる氏による『ぶたぶた』シリーズコミカライズ、久々となる3冊目の単行本。順序通りの刑事編である。相変わらず、絵になると余計に凶悪だ、ある意味で。
そして一部で話題の4。あとがきまで含めて作品となっているため、おまけはなしかと思っていたら、前書きという形で発表の経緯をちゃんと綴っていた。「臨時収入に目がくらんだ」という率直すぎるコメントに感動して購入。いや、はなから買うつもりだったけどね。大路浩実氏による、黒板をあしらった装幀が素晴らしすぎる。みすらぼの忘年会、参加できたらしようと思っていたら、きっちり『新耳袋28』と日程が被ってしまいました……たまには行かなくても、と思われるかも知れないが、次回は中山氏が無事参加するか位牌を愛でることになるかという実に楽しみな大ネタが待っているのです。そしてこれを逃すと3・4ヶ月は見限りになるのです。行かないわけには行かないのです。俺を止めるな。
某氏からのメールに書かれていた事実に咆哮する。がっでむ関西。
自分でわけわからん。「俺に訊け。」引き続き募集中。
2002年11月12日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day12「俺に訊け。」引き続き募集中。
カバーのかけ方をまたちょっと変えてみた。
今までは、適当なサイズに切ったグラシン紙を二つ折りにし、折れ目を本の背の中心に合わせて背の厚さ+2センチ分の線をシャープペンシルで引く。その線に合わせてカッターを入れ、更にその両端から八の字に切って、あとは本に合わせて折り……という具合にカバーをかけていた。バイト先でずーっとやっていた手法を、ほんそれぞれのサイズに合わせるようにしたもので、このかけ方を知らない人にはイメージしづらいと思うが、まあそんな感じである。
ただ、この方法だと手許が狂うと本の天地よりカバーの背部分が短くなってしまい、本来のカバーの端っこが傷みやすくなる。そこで、昨日購入した2冊のカバーをかけるとき、ちょっと工夫を付け加えてみた。上の工程で、シャーペンで引いた線を切らず、まず線の両端から八の字にカッターを入れる。それから、線よりも数センチほど下に横の切れ目を入れる。こうして出来た余剰部分を、本そのもののカバーの裏に折り込んだ。こうすると、多少サイズを間違えてもあとでフォローできるし、端っこの傷みも抑えられる、というわけ。
問題は――このやり方だと、そうでなくても手間の多かったカバーかけが更に面倒な作業となる。まず本そのもののカバーを外し、切ったグラシン紙の背に当たる部分の上下を折り込んで、カバーとグラシン紙と一緒に本にかけ直して、それから角度やサイズが狂わないように折って……慣れれば多少短縮は出来るはずだが、にしてもなんでこんなに手間をかけているのかと自分で疑問に思うこともしばしば。同人誌の原稿ひとつ到着。何だかんだ言って早いよなあ。誤変換多いけど。
自前のストックがあるので、これでとりあえず2本は収められる算段がついた。しかし……最大の問題は挿絵、か……今回は大丈夫かな。いや、こっちはいいんだよまだ。問題は本筋だよ。鈴木みそ氏の新連載は結局『オールナイトライブ』同様の内幕ものになってるなあ、な『コミックビーム』。一方志村貴子氏の新連載は、激しく私のストライクゾーンに来ている模様。『敷居の住人』買っておけば良かったなあ。
などとぼそぼそと独り言。本日のお買い物
1,大西巨人『神聖喜劇 第五巻』
2,土屋隆夫『赤の組曲 新装版』
3,ミステリー文学資料館・編『甦る推理雑誌(2) 「黒猫」傑作選』(以上3冊、光文社文庫/光文社)
4,飯嶋和一『始祖鳥記』(小学館文庫/小学館)
大作の5ヶ月連続刊行完結、の1。……うーん、発売する都度に読んでいれば楽だったような。いつ手をつけるか。2は表題作長篇に3本のやや長めの短篇を併録。3は「黒猫」だけでなく「トップ」「ぷろふいる」「探偵よみもの」の3誌からも作品を収録している。この辺、本当に好事家向けの本である。いや、嬉しいんですけどね。
4は刊行後話題となった作品の文庫化。親本のとき買おうか買うまいか随分悩んだので、文庫判となった今回は悩まずに購入。bk1ID未登録分を二件追加。11月07日に購入した栗本 薫『グイン・サーガ外伝17 宝島(下)』(ハヤカワ文庫JA/早川書房)と、11月05日に購入した『幻想文学65』(アトリエOCTA)の2件。いつまで経っても『黒蘭(4)』は登録されません。言わないとやらんのかなあ。
ちなみに昨日喚いていた一件は、先方のフカシでした。それ故尚更にがっでむ。なお、その技法に触れる場合本当に挙げるべき名前は鮎川哲也氏です(ほぼ私信)。
2002年11月13日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day13「俺に訊け。」引き続き募集中なんです、ええそりゃもう。
自分は汚れてるなあ、と思ったりする。果たしてどこまで語っていいものやら。
そろそろ本気で切羽詰まってきた一方で、しばらく前から書きたかったテーマに唐突に筋が通ってしまった。いや、こんな慌ただしいときに見通しが立ってもなあ。
ちょっとだけ打ち明けると、長篇の怪談をずっと前から練っていたのである。怪談、というスタイルは本来「語り」に主眼を置くか、さもなくば虚飾を一切排した短篇形式で叙述する以外に小説としては成り立たせ難い。それこそ倉阪鬼一郎さんのように「百物語」にするか、或いは――この「或いは」の手法がようやっと自分の中で固まってきたわけで。
作中の時間経過に合わせて書くなら、春から書き始めても夏までには完成する……はず。なんにしても、早く書きたいテーマなのです。自分の感性が変質しないうちに。ジョン・A・キール/南山 宏・訳『プロフェシー』(villagebooks/ソニー・マガジンズ)(bk1)読了。映画鑑賞の予習だったんだが……これは凄い。中盤の弛みが原因で読むのに時間はかかってしまったが、最終的には非常に面白かった、と言うしかありません。感想はこちらから。
『笑っていいとも』(フジテレビ系列)のスタッフは最近質が悪い。昔っからかも知れないが、とりあえず私が最近見ている限りでは、ここ数年特に劣悪になっている。観客のコントロールが出来ていないし、短い尺では処理できないようなゲームを用意しては番組を混乱させてるし。
とは言うものの、最近の企画でもものの値段や人気をランキングにして、数値を伏せたもののなかから一位だけを当てないように選んでいく、というの比較的良質なものもある。ゲームとしてもなかなかスリリングだし、ランキングの結果自体も興味の対象となる。昨日これで、学校の教材の値段を採り上げたのは特にいい着眼だった。
――が、ほかは概ね褒められる内容ではない。特に今日の、『俗説研究所』と銘打ったコーナー。「美人薄命」とか「デブは鈍い」とかいった俗説に反する人達に集まってもらって新しい説を提唱してもらう、という主旨で、わりと続いているのは水曜日レギュラー陣の処理がうまいからであって、内容そのものは決して良くはない。その中でも、今日扱われたテーマはスタッフの無思慮ぶりをよく露呈している。
テーマは「名は体を表す」。これが俗説として通用しない人物、というなら、普通は「細川」という苗字なのに横幅があるとか、「若井」と言いながら既に齢百を数えるとか、ライオンという名前だけどとっても貧弱とか、そういう類だろう普通は。しかるに今日登場したのは――単なる有名人と同姓同名の人々だった。――説明するのも億劫になるような本末転倒ぶりである。
ちなみに「美人薄命」自体、そもそも「佳人薄命」でいわゆる容貌の美醜だけを意味していたとは考え難いのだが、それを言い出すときりがないのでこの辺は許容してもいいとは思う。とは思うが……。本日のお買い物
1,村山槐多/東 雅夫・編『伝奇の匣4 村山槐多 耽美怪奇全集』(学研M文庫/学習研究社)
2,H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集2』(創元推理文庫/東京創元社)
3,槇原敬之『本日ハ晴天ナリ』(Warnwe Music Japan/CD)
何気なく東編集長フェア。
1は往年の埋もれた名作や、怪奇小説として纏められなかった作品を集めたシリーズ『伝奇の匣』最新刊。夭折の画家にして作家でもあった村山槐多の怪奇小説を初めて一巻に纏めたものとなるそうな。同時に注目すべきは、槐多の文業をモチーフに津原泰水氏が200枚にも及ぶ中篇を寄稿していること。怪奇小説愛読者のみならず津原泰水ファンも必読の1冊であろう。東編集長ファンは言わずもがな。
2はその東編集長の『怪奇幻想ブックストア』開店祝い代わりに購入した1冊。何せホラー・怪奇小説をまともに読み始めたのそんな昔でないから、この辺の基礎を集めている暇が無くてねえごほごほ。1巻は購入済みだが大方の予想通り積んだままである。ちなみに2巻にはクトゥルー神話の原典『クトゥルフの呼び声』をはじめとした長短篇3本を収録。
3は新聞の朝刊に載っていたアルバムランキングの9位に入っているのを見て初めて発売を知りました。ああ情けない。復帰後やたら肩に力の入りまくった作品が多くて心配していたのだが、曲想に広がりが出た一方かつてのような身近なテーマを扱った詞が増え、いい意味でリラックスした印象のあるアルバムとなっていて一安心。オープニングの『AMAZING GRACE』をおいて、「言葉にならない喜び」を表現した『Wow』という曲がオリジナル1曲目として提示されるのが象徴的である。個人的には最初の移籍直前の『アンダーウェア』と逮捕直前の『Cicade』が頂点だったと思っており、その域には達していないように感じているのが、ちょっと複雑だったり。bk1ID未登録分を二件追加。昨日購入した大西巨人『神聖喜劇 第五巻』とミステリー文学資料館・編『甦る推理雑誌(2) 「黒猫」傑作選』(以上、光文社文庫/光文社)の2冊。で、近藤るるる『黒蘭(4)』は……?
私の個人サークルは当選し、『性善説』は落選しました。良かったんだか悪かったんだか悪かったんだか良かったんだか。12/30(月)東地区“ヤ”−21bでお待ちしております。
で、結局文章+イラストという形にすることにしました。それが一番楽で確実だ、現状では。
2002年11月14日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day14いま、TBSで凄いことをやっている。『3年B組金八先生』全シリーズ通しての再放送、である。始まったのはつい先週、つまり今、第一シリーズをやっているのだ。たのきんトリオが、三原順子が、小林聡美が出演し、鶴見辰吾と杉田かおるが15歳の親を演じたあれを、今テレビで放映しているのである。そして他ならぬ今日、放映していたのが15歳の母のエピソードにおけるハイライト――担任教師たちによる性教育だったのだ。思いっ切り真剣に鑑賞してしまうのも致し方あるまい。
とは言え、このエピソードが衝撃を以て迎えられたのは昭和54年当時だからこそのこと、今改めて眺めるとやはりあらゆる意味で「古い」作品と言わざるを得ない。
最初のシリーズであり、その後2001年まで継続するとは恐らく制作者自身予測していなかったことであろうとは言え、近年と較べると演出もシナリオも煮込みが甘い。特に、生徒のキャラクターの掘り下げが浅いのだ。軸となる鶴見辰吾・杉田かおるに、三原順子、田原俊彦といった主要キャラ、それにこの時既に傑出した演技力を見せている小林聡美などごく一部を除いて、全くキャラクターが立っていない。後半で次第にインパクトを備えてくる者もあったはずだが、第6回の時点では台詞を口にしてさえ印象が乏しいのだ。
何より、そもそもの性教育のために用いたロジックが古い。武田鉄也演じる金八先生にのちの坂本金八夫人役の倍賞美津子は一般知識をベースに、上條恒彦は体験に基づく一般論を語っているだけだからまだしも、当時の漫画を論拠として教育の潮流が屈折していると謳った、財津一郎演じる左右田先生の論は現在の視点から見ても歪んでいるが、当時としても決して卓見といえるものではなかっただろう。性風俗の屈折は決して性表現の氾濫にあるのではなく、性教育の不在に起因していたのだから。
とは言え、『金八先生』のなかでこうして描かれたことが論争の契機となった一面もあることを思えば、歴史的に意義があることは認めねばなるまい。また、作品的に古いからこそ、現在活躍している(或いはしていない)役者・タレントの姿を探し、その変化を楽しむことも出来るわけだ。武田鉄也は若く身も軽く、手探りながら実に必死に演技しようとしているのが見て取れる。この時既に同僚だった国井先生(最新シリーズでは教頭)も乾先生もまだまだ若いし、最近のシリーズにばかり親しんでいた身には財津一郎がいること自体不思議に見える。ただひとり、最近と殆ど印象が変わらずオーラを放っている倍賞美津子がちょっと化物に見えたりするが。
ともあれ、滅多にない機会なのでなるべく付き合ってみようと思う。出来れば中島みゆき『世情』が流れる場面はなるべく見逃さぬように。
――しかし、個人的に一番驚いたのは、音楽担当が瀬尾一三だったことだったりする。最近作の担当は城之内ミサ。
2日連続テレビの話題ですみませぬ。本日のお買い物
1,上野正彦『解剖学はおもしろい 死体からDNAまでの秘密』(PLAYBOOKS INTELLIGENCE/青春出版社)
自宅近くの書店で購入。『死体は語る』などの著作で知られる、元東京都監察医務院長の最新作……かと思いきや、かつて看護学校生向けに著した書籍を、専門用語をなるべく抑えた形で復刻したものとのこと。監察の事件簿という印象の他の著書と異なり、解剖学から体の仕組みや健康を説いた本のようで、これはこれで興味深い。10万Hit記念企画「俺に訊け。」質問募集中です〜。忘れられないように毎日書いてますが、あとでログを見た自分はどう思うのやら。
2002年11月15日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day15昨晩アップロード後、懸案の作業を一区切りまで仕上げた安心感から、佳境にかかったところで止めていた読書に没頭していると、突如明かりが消えた。暖房も無論のこと、起動してオーディオ機器がわりにしていたPCも、――窓から見える街灯も消えている。
どうやら電力会社のほうでトラブルが発生したと思しい。どないするべ、とおたおたしていたら、ものの1分と経たずに復旧した。これを書いている現在原因は不明だが、それにしても迷惑なことこの上ない。直接被害を受けたのは私のような徹夜族ぐらいに思われるが、どっこい世間ではあちこちにタイマーが使われている。乾電池などの予備電源があればいいが、我が家の浄水器やビデオのひとつなどにそんな便利なものはついていない。
――翌朝、家人が起床してからの反応が楽しみだ、と思うあたり、我ながら意地が悪い。で、残り数ページのところで停電に邪魔されながらも無事ローレンス・ブロック『過去からの弔鐘』(二見文庫/二見書房)(bk1)読了。買ってから一週間以内に読んだのってとっっっっても久し振りのような気がします。感想はこちらから。これに続く初期作品群数冊もbk1に注文済みなのだが、いつ届くのやら。すぐにでも次の作品が読みたいぞと。
本日のお買い物
1,福米ともみ『ドキドキのおまけ』(りぼんマスコットコミックス)
2,谷川史子『一緒にごはん(前編)』(りぼんマスコットコミックス クッキー/1と2、集英社)
3,スティーヴ・マルティニ/斎藤伯好・訳『弁護人(上)』
4, 同 『 同 (下)』
5,田中芳樹『書物の森でつまずいて……』(3〜5、講談社文庫/講談社)
6,二階堂黎人『増加博士と目減卿』(MYSTERY LEAGUE/原書房)
1はその場の勢いで……たまーにこういう絵柄の少女漫画が無性に読みたくなるのですわ。表題作他全5編を収録した短編集。少女漫画って短編集多いよな。羨ましいな。
2は出来ることならりぼん系列に戻って欲しいと思っている谷川史子氏の最新作。連載未了ながら「前編」と銘打っているのは既にラストまで話が決まっているからか。本当か。
3と4はリーガル・サスペンスの雄マルティニの1999年の作品初訳。批評家の評価は高く殆どの長篇が訳されているが、リストを見ると角川書店→集英社→今回の講談社、と渡り歩いているのが何だか不思議である。今回購入したのは、マルティニ作品を信頼しているから、というより「ポスト・マルティニ」といった評価を受けていたフィリップ・マーゴリン作品を信頼しているから、という本末転倒な理由で……実はまだ一冊も読んだことがない。
5は文庫オリジナル、これまでの著書に収録されなかった文章――文庫解説や雑誌での対談などを集め、固有名詞などに説明を付した1冊。代表的シリーズのイラストを担当した人々が自ら選んだイラストが一枚ずつ冒頭に掲載されているのがお得。
6はbk1に注文して届くまでに随分かかりました二階堂氏の最新刊。メタの趣向を取り入れた(ただしやりすぎの評もあるが)短編集。個人サークルのSS以外に、『性善説』用にオリジナルの短篇を用意する必要が出てきたのだが、どのネタを使っていいのか解らない。ストックはあるし、着工途中で止まっているもののほぼ全編のプロットが仕上がっている連作短篇の1話を急遽書き上げて提示するという手もある……が、ストックはあまり『性善説』に向いた内容ではないし(基本的に私が書くものは人が良くない)、連作の方は順番通りでないとインパクトを欠くし、では第1話を公表すれば、と思ってもこれは昔希望者にのみとはいえ一度配布したものなので、改めて発表するなら連作の体裁に収めた形にしたい。ではあとのエピソードを、と思っても、よくよく読み返すとやっぱり第1話という前提がないと意味不明の部分が多い。
……つまり、この忙しいときにもう一つ新たにネタを仕込まなければいけないということか。本当に来月、書泉グランデの店頭で倒れてるかも知れんなこりゃ。金曜日ですが終業後珍しく映画鑑賞に赴く。先日予習を終えたばかりの、リチャード・ギア主演作『プロフェシー』(Sony Pictures entertainment・配給)――かかっている劇場の待機作があのハリー・ポッターで、明日は母と一緒に別の映画を観ることになりそうだということもあって、更に忙しくなる前にと駆け付けた次第。感想は……のちほどアップします。とりあえず、シャマラン監督『サイン』に期待を裏切られた、と感じた方は急いでこっちを御覧下さい、と申し上げておきます。ハコを変えて継続するかまでは調べてませんので。
帰宅後、これを書きながらテレビを点けていた。やがて見るものがなくなったので、適当にチャンネルをいじっていたら――これに行き着いてしまった。
黒岩よしひろって……いま、こんなことやってたんだ……10万Hit記念企画、凝りもせず募集中。どうせ12月末まで回答を引き延ばすならいっそ来月半ばくらいまで募集を続けてみるのも一興かと思い始めた今日この頃。
2002年11月16日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day15まずは、昨日鑑賞した『プロフェシー』(Sony Pictures Entertainment・配給)の感想からどうぞ。もう一度繰り返しますが、『サイン』の予告編に感じられた方向性を求めるならばこちらの方が正解。しかし、いま振り返ると、『プロフェシー』の予告編もちょっと方向性をねじ曲げていたような気はするが。
そして今日も懲りずに映画鑑賞である。昨日も触れたとおり母と一緒の鑑賞だが、あとで別々の用事があるため母は電車で、私はバイクで移動し有楽町で落ち合う。ものは山田洋次監督初の時代劇であると同時に、意外にも藤沢周平作品初の映画化でもあるという『たそがれ清兵衛』(松竹・配給)。感想は――『プロフェシー』がつかえていたので、のちほど。
ちなみに鑑賞した丸の内ピカデリーでは今夜、1と2の両劇場でハリー・ポッターの先行上映がある。年末はこの映画に沢山の劇場が浸蝕されるんだなあ、と妙な感慨に耽る。急いで観ないといけない作品が増える一方、12月はお陰で観るもの自体が減ってしまいそうな……でもないか。単館で観たいのが沢山ある。
近くで昼食を摂ったあと母と別れ、まず伊東屋まで歩きで向かい、切れかかったグラシン紙を補充する。巻いた紙を背中に突き刺したまま、秋葉原から職場付近のガソリンスタンド、行き付けの書店と大きく寄り道してから帰宅する。いつも思うのだが、この「リュックに長細い棒を突き刺した格好でバイクに乗る男」は傍目にどう映るのだろう。本日のお買い物
1,藤田和日郎『うしおととら(15)』(少年サンデーコミックスワイド版/小学館)
2,『IN☆POCKET 2002年11月号』(講談社)
3,井上陽水『飾りじゃないのよ 涙は』(FOR LIFE/CD Maxi)
4,島村洋子『タスケテ…』(角川ホラー文庫/角川書店)
2は文庫翻訳ミステリー・ベスト10発表。読者評はあまりに売り上げに依存しすぎているので脇に置いて、個人的に惜しまれたのは『さらば、愛しき鈎爪』をあれ程気にしていながらリアルタイムで購入しなかったこと。なんだよー、面白そうじゃないかよー。
3は代表作を再びカヴァーしたシングル盤、だが本当の目当ては本日鑑賞した『たそがれ清兵衛』の主題歌であるカップリング曲「決められたリズム」のほう――のつもりだったのだけど、表題曲も従来とは異なったジャズ・テイストの編曲になっていて結構お買い得でした。あ、無論主題歌は名曲です。
4は母のお買い物。でもあとで読ませて貰うつもりなので登録しておく。父がゴルフコンペでICレコーダーを貰ってきた。一世代前のものだがUSB接続にも対応していてものは悪くない。但し御多分に漏れずモノラル録音であり、電源は乾電池のみ。接続キットが別売りであることは気にならないのだが、果たしてMDとどちらにメリットがあるのか――次の『新耳袋』ライブあたりで実験してみようか。それまで両親が待ってくれるかどうか。使わないままだと別の何かの懸賞に廻されたりするのだった。
2002年11月17日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day17あれこれやっているうちに『たそがれ清兵衛』の感想を書く時間がなくなってしまいました。とほ。おまけにここに書くこともない……
本日のお買い物
1,ローレンス・ブロック『冬を怖れた女』
2, 同 『一ドル銀貨の遺言』
3, 同 『聖なる酒場の挽歌』(以上、二見文庫/二見書房)
bk1注文。いずれもマット・スカダーシリーズ、上から2作目、3作目、6作目である。出版の順は3→1→2となっているが、良くあることなので気にしまい。私は執筆順に読むだけだし。ちなみに第4作と第5作はハヤカワ文庫HM刊、それぞれ『暗闇にひと突き』、『八百万の死にざま』の邦題で現在も簡単に入手できる……はず。両方とも手許にあって、『八百万〜』は随分昔に読んだのだが、これを機に読み返してみるべきか。ラストの一言しか記憶に残っていないというのは如何なものか、とも思うし。
さしあたって問題は、『倒錯の舞踏』と『獣たちの墓』を買うかどうか、かも知れず。なんか、ハードカバーで買っていたような……記録を取る以前だったので覚えていないだけのような。「俺に訊け。」久し振りに新規応募がありましたので一覧に追加。なお、5つめの質問と答はどー考えても別ファイルにしないとまずいんですが、宜しいでしょうか>市川憂人さん。
引き続き募集しております……が、応募のペースを考慮せずとも、締切を来月半ばぐらいまで延ばすのが身のためという気がしてきた……。
2002年11月18日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day18『たそがれ清兵衛』(松竹・配給)の感想、ようやく完成。こちらからどうぞ。それにしても、今年はやけに「父」を描いた映画に行き当たる年だったなあ、とふと思う。『I am Sam』あたりから始まって、『父よ』、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、『ロード・トゥ・パーディション』、『サイン』、そして『たそがれ清兵衛』……『息子の部屋』も窮極的にはそうだ。しかも今年の私的ベスト20を作るとなれば確実に入ってきそうな作品ばかりというのも。まあ、よほど派手に失敗していない限りは感動作となるテーマだ、というのもあるかも知れないけど。
どーしてうちの猫に盛りがつくのは微妙に時季外れなのでしょう。そろそろいい歳だからなのか、盛りがついたのも久し振りなのだが、よりによってこの時期では冗談でも外の猫が寄ってくることはありそうもない。
尤も、まったき家猫であるうちの猫、どうやらアプローチの仕方も色気の出し方もなってないようで、声に反応する猫はいても本当に近づいてくる猫は殆どいない。我が家の愛猫は今朝も虚しく鳴き続けるだけ。本日のお買い物
1,椎名高志『一番湯のカナタ(2)』
2,西条真二『365歩のユウキ!!!(4)』
3,あだち 充『KATSU!(5)』
4,青山剛昌『名探偵コナン(39)』(以上4冊、少年サンデーコミックス/小学館)
5,日渡早紀『GROBAL GARDEN(3)』
6,中条比紗也『花ざかりの君たちへ(19)』(5と6、花とゆめコミックス/白泉社)
7,内田康夫『しまなみ幻想』(光文社)
1は纏めて読んだ方が面白い、と今回気づきました。しかし何より傑作なのはカバー折り返しのコメント。確かに、そこまで配慮したらそうならざるを得ないわけで。
2はこれで完結。折角大量に出てきたライバル候補もあっさりとその後が披露されただけで終わり。勿体ない。
3は飛ばして4。内容はさておき、カバー裏折り返しの名探偵図鑑、いつネタが尽きるかと思っていたのだが、意外にも途切れる様子がありません。まあ、本格ミステリやパズラーの、正しく名探偵と呼ばれるべきキャラクターを必要とするジャンルに限らず、銭形平次まで含めて紹介している以上、仮に巻数が3桁に達しても続くような気はしますが。今回はロス・マクドナルド描くリュウ・アーチャー――は別にいいのだが、お薦めの作品が『動く標的』というのが微妙に渋いと思うのだけど如何でしょう。
5と6は続けて読むとヒロインの外見が似てるな、とふと思った。物語は全然違うけど。
7は1年以上のブランクをおいて刊行された『中央構造帯』からわずかひと月の新作、但しあちらは新聞連載だがこちらは書き下ろし。装画はおおた慶文氏、従来の作品群と雰囲気が異なっていて良し。内容はいつも通りの趣のようだが。いま現在メインで読んでいるのは湯浅泰雄『ユングとキリスト教』(講談社学術文庫/講談社)。キリスト教の知識を蓄えておきたい一方、ユングはじめ心理学についても学んでおきたい私には一石二鳥の1冊だ、と思ったのだが――やはり一回は聖書を通読しておいた方が良かったらしい。ちんぷんかんぷんとは言わないが、十ページほどを読み通すだけで一苦労である。しかもちゃんと理解できているのか心許ない上に、読み始めてから何冊かあいだに挟んでいるので前半何が書いてあったかもう思い出せなくなりつつある。とりあえずひととおり読み通すつもりだけど、勉強してから改めて手に取るべきだなー、と。
……告白いたします。聖書、手をつけてはいるのです。でも、進まないんです……眠いのです……。まだこういう解説書のほうが呑み込みやすいのです。読むのは大変だけど。20日は、劇場で観たときから購入を決めていた洋画が複数DVDで発売されます。前日の夕方には入荷・販売があります。というわけで明日は多分ふぃーばーです。ああ、久し振りにあの奇妙で美しいアクションが見られる。
2002年11月19日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day19このページが激しく役に立ちます。そりゃもう。有り難さのあまりキネマ旬報講読しちゃおうかな、と思うくらいに。ええもう。これで2001年度以降の検索も随時可能になってくれたら本当に御の字なのだが。
そんな感じで調べものをしているうちに、急にある人物についての本を蒐集したくなったので、ネットでざっと関連書籍を拾い出して書き留め、帰り道、DVDを買うついでに某大書店に寄ってみた。
早めに帰宅したかったので、メモの必要な箇所を見つけて確認する。店員は即座に、
「ああ、これは入荷してませんね」
と言ってのけた。いや、最近発売された本じゃありません、と返すと、
「じゃあ、なおさら置いてません。注文になります」
……規模のわりに使い勝手がいまいち良くない。ざっとどんな新刊が出ているのかだけ確認してそそくさと店を出るのだった。本日のお買い物
1,浅田次郎『壬生義士伝(上)』
2, 同 『 同 (下)』(1と2、文春文庫/文藝春秋)
3,『K−PAX 光の旅人』(日本ヘラルド/DVD Video)
4,『ザ・ワン スペシャル・エディション』(Pony Canyon/DVD Video)
5,『MIBII メン・イン・ブラック2 デラックス・コレクターズ・エディション』(Sony Pictures Entertainment/DVD Video)
1と2は毎度ながら映画の予習として。新撰組の隊士・吉村貫一郎の生涯を、関係者の証言によって再現した浅田流幕末譚、というだけで結構読んでみたかったのだが、今の今まで悩んでようやく購入。2003年新春ロードショーである。……それにしても、最近の邦画で私が観たいと思うものには、真田広之か佐藤浩市か中井貴一が必ず出ている気がする。
昨日の予告通りDVD新作ばかり3枚購入。全部劇場で鑑賞してツボに入ったものばかり。当時の感想は『K−PAX 光の旅人』(公開時は後者が邦題)がこれ、『ザ・ワン』がこれ、『MIBII』がこれ。
まずは軽く、5の特典ディスクに収録されているNG集とウィル・スミスによる主題歌のミュージック・クリップを鑑賞してみる。NG集は終盤の大作におけるソネンフェルド監督と出演者とのやり取りが秀逸。ミュージック・クリップは前作同様、本編の技術力をまんま注ぎ込んでいてなかなか圧巻。トミー・リー・ジョーンズのゲスト出演がないのがちと寂しい。
で、現在はこれを書きながら4の本編を鑑賞中。SF考証の雑さはさておき、やっぱりアクションとしての見所は満載。終盤のジェット・リー同士の格闘は何遍見ても圧巻です。5は同じく本日発売の『アザーズ』とどちらを優先するか迷ったのだが、『アザーズ』は厭な買い方をするために先送り。担当さんから電話が入る。用件は別のことだったが、「明日には見本が届きます」と言って電話を切った。それから僅か数分、宅急便で届いた。
6,『Kanon & AIR SS 茜空編』
7,『 同 青空編』(いずれも角川書店)
あれ、2冊セットだ。助かりました。何はともあれ、自分の作品も含めてざざざっと内容を確認。
………………………………『AIR』少なっ。
実のところ、私が発注を受けた段階で『Kanon』に偏っていたことは聞いていたのだが、各巻オープニング・エンディングを除くと、メインで扱っているのは私含めて3・4篇ぐらいじゃなかろうか。だからこそ、最初から『AIR』メインで書かせてもらうつもりになったんですけど。
と、妙なことに気づいた。原稿とともに作者のコメントもお渡しした筈なんだけど、どこに収録されているのか解らない。まさかと思ってカバーを外してみたら……あった。「だ・である」調で書いた私は微妙に浮いていた。
詳しいことはまたいずれ、店頭で確認できた頃にでも。……そう言えば、profileのページもリニューアルするつもりだったんだった。来月やろっと。「俺に訊け。」引き続き募集中。残りあと一週間です。宜しくお願いいたします。
2002年11月20日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021111~.htm#Day20映画『プロフェシー』(Sony Pictures Entertainment・配給)の感想で、「上映中に耳障りなノイズが入った」という話をしましたが、昨日別の場所で鑑賞した方から送信フォーム経由で特に問題はなかったという御報告をいただきました。有り難うございます。「一箇所、話し声が途切れる」というのはまあ、フィルムの状態などもあるのでしょう。
問題の私が聞いたノイズも、上映前後の館内アナウンスが切れるときに若干混じる音に似ていたので、恐らくは音響機器系統の兼ね合いが原因なのだろう、とは思うのですが、さりとてこのことを確認するためだけに再訪するのも何やら馬鹿馬鹿しく。あの出来であれば例によってDVDが発売次第また購入するはずなので、そのとき再検証してみるとしましょう。自分の作品が載っている本ですら、やもすると積みっぱなしになりがちなので、今回はいったん他の本を避けて読み始めることにした。点検も兼ねて自分の作品もちゃんと読む……どれだけちゃんとゲラに目を通したつもりでも、まだ摘み足りない言葉の重複などがあるのは毎度のこととして、何より気になったのは。
……「かんごし」って、「看護士」だったか「看護師」だったか。
書いているときもチェックしたときも前者だと呑み込んでいたし変換の上でも問題がなかったのでそのまま見過ごしていたのだが、はて、男女共通の正式名称として採用されたのはどちらだったろう。いちおう執筆当時にネットで調べた上で「士」にしたはずなんだが……ものが出てから改めて不安を感じて、改めて調査。
そういう記憶はあったが、やはり男女ともに「看護師」で統一されていたようだ。が、現状でもまだ「看護士」で通るようだし、個人的には必ずしも無理に合わせる必要を感じないので、ひとまずこのままにしておく。ただ、一箇所だけ「看護師」にしたほうがいい気もしたが、過去のものとして通すのも一興か――その方が舞台には合っている、はず。本日のお買い物
1,愛川 晶『網にかかった悪夢 影の探偵と根津愛 四月』
2,島田荘司『吉敷竹史の肖像』(1と2、カッパ・ノベルス/光文社)
3,はやみねかおる『少年名探偵虹北恭助の新冒険』
4, 同 『少年名探偵虹北恭助の新・新冒険』(3と4、講談社ノベルス)
5,奥泉 光『浪漫的な行軍の記録』(3〜5、講談社)
6,『月姫Fanntasy 同人誌ベストセレクション【さらにアダルト編】】(TWIN HEART COMICS SELECTION/MISSY COMICS/宙出版/成年コミック)
1は『ダイニング・メッセージ』に続く新作。根津愛シリーズと変わった形で交差するようだ。2は書き下ろし中篇と短篇に、吉敷シリーズに登場した風物の写真集、対談、吉敷シリーズ文庫判の書影を含めた1冊。盛り沢山とも言えるが、少々ファン向けに特化しすぎた内容になっている気がする。最近島田荘司作品を知って、吉敷竹史シリーズを辿ってみたいと考える方には指標となるやも知れず、にしても本体1143円は心持ち高い。
3と4は児童書の分野でミステリを手掛けていた著者のノベルス初登場となったシリーズ、第2巻と第3巻の同時発売。一段組の文字でこの薄さ、しかし1冊あたりの価格は安め。
5は一時ノベルスで刊行、という情報を耳にしていたのだが、四六判のソフトカバーで登場の新作。このところエンタテインメントに傾斜していた印象だったが、粗筋を見ると芥川賞受賞前後の雰囲気に近い。
6は……まあ、嫌いじゃないからです。ええ。でも、同人誌からの採録とは言え本気に見える「続く」ネタを収録してしまうのはどうだろう。
――ところで。
光文社今月の新刊に、東野圭吾氏の『ゲームの名は誘拐』というのがある。店頭で平積みになっているのを目にした方も既におられるだろうが、その傍に東野氏手書きの宣伝文とサインを印刷したポップアップが置いてなかったでしょうか。今日、行き付けの店で例によって私が言う前に取り置きされていた1〜4を確認すると、そのポップが挟んであった。使わないからくれる、というので貰ったのだが……肝心の本はない。本そのものの配本はなくても、ポップだけは回ってきたそうな。いいのかなあ。
なんにしても、見つかったら取り置いてくださいとお願いしておく。
夕方に行き付けの書店で『Kanon & AIR SS』2種の入荷を確認、bk1でも確認したので直接リンクを登録。『青空編』がこちら、『茜空編』がこちら。生瀬勝久濃すぎだ@『HR』本日放映分。
「俺に訊け。」新規応募者一名追加。うちの猫は元気です、っていうか今も後ろで盛大に鳴いてます現在午前0時過ぎ。引き続きお待ちしております。
〜新作情報〜
2002年11月25日頃発売
コンプティーク編集部・編
『Kanon & AIR SS 茜空編』
(角川書店/本体860円/ISBN:4-04-707103-X-C0076)
(『青空編』収録予定から変更となりました)
Key製作のゲームソフト『Kanon』及び『AIR』を題材とした
書き下ろし短篇小説アンソロジー(『青空編』と同時発売)に
短篇『ここにいるよ。』を寄稿いたしました。
『AIR』の作品世界にちょこっとだけ『Kanon』の登場人物を絡めた
内容となっております。
登場人物その他は発売までのお楽しみってーことで。
(ミステリでもホラーでもメイドさんでもありません悪しからず)
扉のカラーイラストは、『放課後メイド探偵』に引き続き
しんたろーさんに担当していただきました。
bk1で購入される方はこちら→『茜空編』『青空編』
当サイトは、bk1のブリーダープログラムに参加しております。
「diary」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)。
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何から手をつけたら……?
2002年11月上旬
2002年11月下旬
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