ビールのカロリーはアルコールと糖質

ビールのカロリーの大半を占めるアルコールのカロリーはダイエットに無関係。 アルコールのカロリーは熱エネルギーになるだけで脂肪には変わりませんし、血糖値を上げて糖尿病になる事もありません。

ビールのカロリーの3分の1は糖質で3分の2がアルコールです。糖質は化学変化して、脂肪に変わるので、ダイエットに関係します。米1合=534キロカロリーを消費するには、体重60kgの人で9kmを走らないといけません。

このページのアルコールとは、分子式C2H5OHのエタノールの事です。

ビールは飲んでも太らない?

アサヒビールのパンフレットには次のように書かかれています。
缶ビールのカロリーは約143(350ml)。これは御茶碗7分目に相当しますが、そのカロリーの3分の2はアルコールによるものです。アルコールはエネルギー源とはなりますが、グリコーゲンや脂肪・脂質として、体内に蓄えられることはありません。
ビールが直接の原因となって太ることはありませんが、肥満の原因はビールに限らず、一般的にカロリーのとり過ぎが原因といわれています。食べすぎ飲みすぎには、ご注意ください。

ここまで、アサヒビール茨城工場のパンフレット。
以下は大体、高校の生物で習う事です。

太るとビールのアルコールの関係

太るとは、脂肪がたまる事ですね。
消費カロリーより摂取カロリーが多いと、人間の体内で、糖質→脂質(脂肪)という化学反応が起き。脂肪がたまります。
アルコール→脂肪という化学反応は起きません。
人間はそのための酵素を持っていないからです。
ビールが直接の原因となって太ることはありません。

缶ビールのカロリーの3分の1は糖質によるものです

糖質→脂質で、太る原因になります。ダイエットに注意。
糖質のカロリーは1gあたり4キロカロリーです。
缶ビール(350ml)には糖質が12gぐらい含まれるので、糖質によるカロリーは50キロカロリーぐらいです。
このカロリーは寝っころがっているだけで、50分で消費されます。
糖質カット50%のビールは、50分で消費される量が25分になるという事です。
御茶碗1杯のご飯のカロリーは200Kcalで、寝っころがって消費するには3時間以上かかります。
お金の事を考えないのなら、おいしいビールを飲んで、ご飯を食べない事が心身にとって健康だと思います。

糖質0のビール

ビールの糖質を気にする事はないんですが、
糖質ゼロ0のビール「アサヒスタイルフリー」の場合、缶ビール(350ml)のカロリー84のほとんどはアルコールによるものなので、ビールのカロリーが気になる方は、糖質0のビールを飲むと良いでしょう。糖質0のビールのカロリーは、アルコールによるものなので、太りません。

缶コーヒーのカロリーは?

「微糖」と表示されている缶コーヒーのカロリーは、1本あたり、20キロカロリーぐらいです。
これは基礎代謝による、20分間のエネルギー消費量と同じです。
缶コーヒーのカロリーは20分の基礎代謝だけで消費されます。
だから、1時間に3本、4本飲むとか。食後の血糖値が高い時に飲むとか、しなければ。
血糖値が高値安定という事にはならないから、糖尿病の原因にはならないのです。 缶コーヒーのカロリー

基礎代謝

基礎代謝というのは、寝っころがっている時のエネルギー消費量です。 50歳で、体重が65kgの人の場合、1日あたり、1440キロカロリーぐらいです。 1440÷24時間÷60分=1キロカロリー。ですから、 寝っころがっている時のエネルギー消費量(基礎代謝)は 1分あたり、1キロカロリーです。

ビール酵母が行う化学反応

ビール酵母は「ブドウ糖→アルコール+二酸化炭素」という化学反応を行う事ができます。 人間はこの反応を利用して、アルコールを作らせたり、パンを膨らませたりしています。 パンを作る時に、酵母(イースト)を入れるのは、この二酸化炭素で膨らませるためです。

人間が行う化学反応

人間が行う化学反応の中で、アルコール、ブドウ糖(糖質)に関係する主なものは、次の4つです。

  1. 糖質→グリコーゲン(肝臓で行われる)
  2. 糖質→脂質・脂肪(これが太る原因)
  3. 糖質→二酸化炭素+水(全ての細胞で行われる。ATPを作る為の反応。いわゆる、酸素呼吸。)
  4. アルコール→二酸化炭素+水+熱エネルギー(肝臓で行われる解毒作用。ATPは作らない。)

アルコールはエネルギー源とはなりますが、の意味

上の4番目の反応で熱エネルギーが出るからです。このエネルギーは、自動車の排気ガスと同じで、無駄に捨てられるだけです。筋肉を収縮させる為のエネルギーになったり、脂肪を合成するのに使われたりはしません。

ビールのカロリーのほとんどは熱エネルギーになるだけ。

ビールだけでは太らないが

ビールを飲む時って、脂っこい(脂肪の多い)食べ物(焼き鳥とか)を食べたくなります。
だから、「食べすぎ飲みすぎには、ご注意ください。」という事なのでしょう。

ビール腹

ビールを飲むとビール腹になる。
これも、間違いです。
ビールを飲んでいる時は、食べ物や、ビールの二酸化炭素で胃が膨れますが、次の日にはちゃんと縮まっています。

ビールを飲む時に一緒に食べる物によっては、内臓脂肪が蓄積し、
ビール腹になるという事はあり得ます。

ビール自体が肥満の原因なのではなく

ビールと一緒に食べるものが問題なのです。
カロリーのほとんど無い、蒟蒻をおつまみにビールを飲むなら、ほとんど問題ないという事です。
ビールを飲まなくても、昼間、ちょくちょく、お菓子を食べる事の方がよっぽど危険です。

ビールと日本酒のカロリーの比較

ビールと日本酒のカロリー(100mlあたり)

アルコールのカロリー 糖質のカロリー 合計のカロリー
ビール 27キロカロリー 13キロカロリー 40キロカロリー
日本酒 80キロカロリー 20キロカロリー 100キロカロリー

アルコールのカロリーは熱エネルギーになるだけなので気にする事はありませんが、日本酒のエネルギーが高い事が気になるでしょう。

ビールと日本酒のカロリーの比較。アルコールの量が同じ場合

日本酒はビールの約3倍のアルコールを含みます。同じ酔い加減になるには、ビールは日本酒の3倍の量を飲む事になります。

ビール300mlと日本酒100mlのカロリー

アルコールのカロリー 糖質のカロリー 合計のカロリー
ビール300ml 81キロカロリー 39キロカロリー 120キロカロリー
日本酒100ml 80キロカロリー 20キロカロリー 100キロカロリー

ビールと糖質とカロリーの結論

  • 太り気味の人は、糖質0のビールを飲んだ方が良いでしょう。
  • やせ気味の人は、一番おいしいと思うビールを飲むのが良いと思います。
  • 普通の人は、おつまみのカロリーに気をつけて、一番おいしいと思うビールを飲むのが良いと思います。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。