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MCIの診断方法・・・・・認知症チェック

認知症診療に精通した医師であれば、通常の知能検査と問診や問診時の受け答えなどの認知症チェックで、ほぼ診断がつくといわれます。

【現在の診断手段・認知症チェック】

論理記憶力の検査

たくさんのキーワードを含む物語を聞かせ、直後にそのキーワードをいくつ覚えているかで判断する。


MRI(磁気共鳴画像装置)診断

脳の血流を見る。 MCIも認知症のように脳の記憶に関わる海馬の萎縮や血流の変化がある。

アルツハイマー症になる危険性の高い人では側頭葉内側や後部帯状回の萎縮が見られるが、ごく初期段階のケースでは判断がむずかしい。


MRS(MRスペクトロスコピー)

脳内の神経細胞や指示細胞の生きた活動状況を把握できるので、認知症の数年〜10年以上前から兆候をつかめる。

MCI(軽度認知障害)にも適正な診断をくだせるので、進行抑制の投薬治療にも有効。



★...2014.1.22読売ネットニュースの記事によると、一滴の血液でアルツハイマーなどの病気の原因物質を検出する機器を愛知県や豊橋技術科学大など産官学の共同研究開発チームが開発したとのこと。

従来は9〜20時間かけて行っていた血液検査がわずか10分ほどで済み、かつ自宅で簡単に利用できることを想定していて2015年度末までの実用化を目指しているとのことで、 検査による予防効果が期待でき医療費抑制にもつながる、と期待されているようです。

数万円程度の測定器と一枚100円の半導体センサーの費用だけで検査が可能で、スマートフォン専用アプリと連動し医療機関とやりとりさせることも想定しているそうです。

がんやノロウィルスなどの検出にも応用できるそうで、早く実用化してもらいたいものでね。


MCIから認知症へ進ませない方法は?

治療の手だてもない認知症患者が、65歳以上の人では15lもいて(!!)、しかも予備軍である軽度認知障害者数がさらに400万人を超えるという現状では、患者を施設へすべて収容することはほぼ不可能です

そこで現在ではMCIの人が認知症に進行していくのを遅らせる試みが、さまざまな地域.方法で実施されはじめているようです。

その中で非常に興味がある試みをしているところがありました。

自分のDIY趣味とも合致しているその方法をご紹介します。


本格的にボケる前に予防できる?

大分県で2003年から取り組んだプロジェクトで、MCI(軽度認知障害)と診断された人達を3つのグループに分け、その中の1つのグループに

     "家屋のリフォーム"

をしてもらったそうです。

結果、そのグループからは"認知症患者は一人も出なかった!!"そうなんです。


残りのグループ(ひとつは従来どおりの生活.もうひとつはMCIについての啓蒙講話のみ)では半数近くの人が認知症になったそうですから、この事実は驚くべき結果だと思います。

やはり、モノ作りというのは("脳をフル回転させ"."体全体を動かし". "他人とコミュニケーションを上手く取る")、という人間の能力をフルに活用しないと出来ない作業なので、 納得できる話だと思いました。

世のオトウサンたちは、今からでも大いにDIY趣味に突っ走りたくなったのではないでしょうか。

そのほかにも"独特の体操、計算.音読などのドリル学習、食生活の改善")、など様々な取り組みが各地で行われているそうですから、興味のある方はネットなどで探して見てください。


香りで脳が若返る?

アロマセラピー(英: aromatherapy)というコトバが良く聞かれますが、 これは『花や木など植物に由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を増進する技術もしくは行為のこと』だそうですね。

古代ローマではローズマリーのリースを身につけ勉強したそうですし、フランスなどでは200年以上前からある療法なのだとか。アロマテラピー(仏: aromatherapie)

実は認知症治療にもこの芳香成分を使った方法が効果があるらしい、ということをテレビで放送していました。 認知症では記憶をつかさどる「海馬」がダメージを受けると言われますが、実はそうなる前にまず「嗅覚神経」という 海馬に繋がっている部分にダメージをうけ、そして徐々に海馬やその他にひろがっていくのだとか。

アルツハイマー型認知症は「最初に嗅神経(きゅうしんけい)に異常をきたし」記憶障害はその後に現れる症状なのだそうです。 認知症が進行すると腐ったものを食べたり場合によっては排泄物まで口に入れてしまうのも匂いがわからなくなっているのが大きな原因なのだそうです。

そもそも「嗅覚神経」というのは再生能力が高いらしく、そこで最初にダメージをうける嗅覚神経を 『匂いを嗅がせることで活性・回復させる』ことにより他の部分に広がる進行を食い止めよう、というのが原理のようです、

そんなスゴイ療法ならさぞかし高価なものが必要だろうな、などと思ってしまいますが、ナントこの療法で使うのは市販されている 『天然のアロマオイル』。 日中は首にかけたペンダントなどから、夜間は枕元やディフューザー(拡散器)などから香りを発散させて香りを嗅ぐだけ、という療法のようです。


使うアロマオイル

使うアロマオイルは、日中用は『ローズマリー+レモン』の組み合わせでこれは「活性化」をうながし。

夜間に嗅ぐのは『ラベンダー+オレンジ』の組み合わせで「沈静化」を、というように使い分け、その配分比率も重要で厳守することが大事のようです。

その配分比率は、『ローズマリー(2滴)+レモン(1滴)』、『ラベンダー(2滴)+オレンジ(1滴)』、 だそうでアロマオイル成分も「天然由来の純度の高いもの」を使い安価な化学合成の人工物はNG。 嗅ぐ時間は日中なら出来れば午前中に最低2時間、夜間も2時間以上で長時間のほうが良いそうです。

また鼻先でクンクンする必要はなくほのかに感じられる程度で効果はあるそうですからそれほど大量に使わなくともよさそうです。 ディフューザーを使用する場合、アロマポットのように過熱して香りを拡散するタイプは火事の心配があるので、火気は使わないものを選択しましょう。

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アルツハイマーは脳の糖尿病?

最新の研究で「AGE」という物質がアルツハイマーの一因ではないか、ということが分かってきたそうです。

「AGE」とは、糖分とタンパク質が生体内で反応して発生する「超悪玉の糖化したタンパク質」だそうで日本語では「終末糖化産物」。

糖尿病の人はそうでない人に比べアルツハイマー発症のリスクが2倍以上あることが、「ヒサヤマ.スタディ」という研究で最近分かってきたのだとか。

認知症の人の脳には「老人斑」と呼ばれるシミができるそうですが、この「老人斑」には大量の「AGE」が含まれているのがわかってきたそうで、 このことから、アルツハイマー予防は"いかに体内に「AGE」を溜め込まないようにするか"がカギなのだそう。

そもそも、体内が高血糖だと糖質が細胞のタンパク質と結びつき、体温で熱せられて「AGE」が発生するらしく、 「糖尿病にならないよう"糖質オフ"な生活をおくることが認知症の予防」、 になると考えて間違いないそうです。


「AGE」を多く含む食べ物に注意

「AGE」を体内に溜め込まないようにするには、「AGE」が多く含まれている食べ物はなるべく摂取しない、ということなんですが.......悩みどころです。 というのは、焼肉料理などでは調理するとコンガリとおいしそうなきつね色(褐色)になりますが、ナント!、こういう食品と調理方法だと、

"タンパク質と糖質を多く含む食材を加熱すると「AGE」が大量発生"

してしまうんだとか...... 若者に人気の、あの「ハンバーガーとポテトのセット」などは、まさに"「AGE」の宝庫"だそうで、どうするオッサンのクセに○○バ○ガ○常連のオレ......

アメリカ南カリフォルニア大学のモーガン・レヴァイン教授の18年間の調査によると、 「50歳〜65歳の人で、1日に必要なカロリーの20%以上を香ばしく焼けたステーキなどのタンパク質から摂取する食生活を送っている人は、 10%以下の人より4倍ほどガンによる死亡のリスクが高い......」、という研究結果もあるそうで、 がん原因との関係にも肉食過多が無関係ではなさそうです。



「手術で治せる認知症」がある・・・・・突発性正常圧水頭症

認知症症状と同じ症状が出るために、認知症と誤診されがちな、「突発性正常圧水頭症.....iNPH」という病気があるそうです。

認知症には.....

があるのですが、『iNPHは脳神経外科の医師でさえこの病気をよく知らない』、こともあるのだとか。 iNPHはアルツハイマー型に隠れていて、患者の1割近くがiNPHである可能性があり、2009年の疫学調査によると全国で患者数が約31万人だったそうです。

物忘れが酷い」、「本を読む集中力がなくなった」、「字もかけなくなった」、 「足下が心もとなくなり段差もないのに急に転ぶようになった」、 などの症状が出た人が、足がおかしいのかと思い整形外科を受信したところ、 iNPHを知っていた医師に脳神経外科を紹介され、手術を受け症状が劇的に改善された、という例もあったそうです。

iNPHには特徴的な症状があるそうで、アルツハイマーでは見られない、『足が上がらず地面を擦るように歩くすり足になり、歩幅も狭く小刻みな歩き方になってしまう』、 という「歩行障害」が現れるのが見分け方のポイントだそうです。

パーキンソン症も似たような歩き方になるそうですが、『パーキンソン症患者はつま先がまっすぐ前を向くが、iNPHの場合はガニ股になってあるくのが特徴』なのだとか。

最近、「歩こうとして一歩目がでない」、「足が床に張り付いたような感覚がある」、「躓きやすくなった」、 「よく転ぶようになった」、などという場合、一度iNPHを疑ってみたほうが良いかもしれません。

顔に表情がなくなって喜怒哀楽が乏しくなった」、「無気力になる」、「声が小さくなる」、 という特徴もあるそうなので、診察を受ける場合「脳神経外科や神経内科」を受けることがいいとのことですが、いずれにしろ正確な「認知症チェック」が望まれます。

万が一自分の周りのお年寄りが、「歩行が困難でよく転倒し」、「認知症のような行動をとり」、「頻尿になり我慢出来ず失禁する尿失禁」の症状があったら かなりの確立で突発性正常圧水頭症の可能性があります。

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