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伝統的に「地中海食」を食べている地域の人たちは「動脈硬化」、「生活習慣病」の罹患率が低いそうです。
米国の実験研究で「地中海食」に近い食生活グループと、反対に最も「地中海食」から離れているグルーブ、そして中間のグループの3つの食生活グループに分け、
4年後アルツハイマー型認知症を発症した人たちの割合がどうなるかを追跡調査した研究があったそうです。
その結果「地中海食」のグループは、「地中海食」から離れているグルーブより40%も(!!)発症率が低かったそうです。
《週刊文春 2013.12.19より》
ちなみに「地中海食」から離れているグルーブとは、「ファストフード」などの典型的な北米料理だそうで、中間のグループさえもそのグルーブより15%低い結果になったそうですから
ファストフード好きの方はご用心を。
「地中海食」で多く使われる『トマト』と『オリーブオイル』は「抗酸化物質」が非常に多く含んでいて、
「抗酸化物質」を食べ物から摂取するのは有効な認知症対策となるようです。
老人ばかりとは限らず、「若年性認知症」を発症するケースもあるそうですから、今からでも「地中海食」でヘルシー食生活を心がけたいものです。
「地中海食」のイメージは、下は毎日摂るものから上は月に数回程度でよいものを並べると図のピラミッド型になるようです。
穀物を主体とし、野菜.フルーツ.豆類.チーズ.ヨーグルトを毎日食べ、調理はオリーブ油を使って行う。
週数回、魚類は多めにし鶏肉.卵.デザートをいただき、赤身の肉は月数回程度にする。
アルコールも飲みすぎず嗜む程度の量に押さえる......ココはチョット難しそうですが。
この「地中海食」で『活性酸素』を追い出し「老化防止」に努めましょう。
アルツハイマー病患者は平均して魚や緑黄色野菜を食べる習慣に乏しく、カルシウムやビタミンCなどの摂取量が少ないのだとか。
食生活をはじめとする環境の要因もアルツハイマー発症に大きく関わっている、と言われますので積極的に食生活改善に努めたいものですね。
2012年7月の新聞各紙に『ヤマイモ成分がアルツハイマー病に効果』という記事が出たそうです。
ヤマイモには《ジオスゲニン》という成分が多く含まれ、アルツハイマー病のマウスに20日間投与したところ神経細胞が回復し、
記憶力の改善が見られた、ということです。(富山大学 和漢医薬学総合研究所.東田千尋教授らのグループ)
"これを人間に当てはめた場合、1日10`のヤマイモを食べなければいけない"というオチが週刊新潮(2013年11月14日号)に載っていましたが、少なくとも何らかの糸口は見えてきそうです。
カレー粉の原料.ウコンに含まれる《クルクミン》という成分がアルツハイマー病の進行を食い止める、という研究もあるようです。
『細胞培養実験で3人のアルツハイマー病患者から免疫細胞を採取し《クルクミン》で処理したところ、
アルツハイマー病の原因のひとつとされる《アミロイドベータ》というタンパク質が減少した。』(カルフォルニア大学の研究チーム)
『インド人はアメリカ人に比べての発症率が4分の一、というデータもある』そうなのでカレー好きな人も、そうでない人も日本の国民食(?)カレーライスをもっとたくさん食べましょう。(カレーウドンもしかり)