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認知症最新情報

誰しも加齢とともに頭の働きも多少は鈍くなるのでしょうが、「ほら、アレだよアレ」など名前を度忘れする程度ならまだしも、 万が一「認知症」などになったら本人のみならず周囲まで奈落の底に落としかねません。

厚労省によるとわが国の認知症患者は約460万人以上.65歳以上の15l(!!)(2013)で、予備軍である軽度認知障害者数も400万人を超えるそうです。

太りすぎや高血圧ならダイエット.薬でそれなりに対応策もとれますが、「認知症」に有効な治療手段は見つかっていないのが現状だそうで、 つまり、"認知症とはかかってしまったら手遅れ"、な病気のわけです。

せめて少しでも「認知症」の発症リスクを減らすよう日頃の生活習慣を見直し、認知症チェックなどで発症しない努力をするしかなさそうです。

研究者の皆さんは日々この難病の解明に取り組んでいるわけですが、そういう研究からわかってきた、「認知症初期症状」、「認知症症状」、 「認知症チェック」、「若年性認知症」、「アルツハイマー」 など「認知症」に関する情報をいろいろみていこうと思います。





MCI(軽度認知障害)とは

最近よく耳にする軽度認知障害(MCI)とは、

「記憶力が悪い点は認知症症状と共通しているが、MCIの人はそれ以外の能力(計算力.推理力.判断力.集中力など)は悪くなく」

そして「生活が自立できていて.論理的な話もできる」

という状態にある人だそうで"自立しているが記憶力がちょっと"という段階なのだとか。

それはオレじゃないか、と思われるオトウサンもいらっしゃるかも知れませんが、誰しも感じる「年齢を重ねると衰えてくる記憶力低下」、とは別モノなのだそうですのでご安心を。

冗談はともかく、MCIの人を4年間追跡調査すると、約5割の人が認知症になっているそうなので油断(?)はできません。

よく『夕べのご飯のオカズは?』などと聞かれ、アレッそういえば何を食べたっけ..... という段階なら"食べた"という記憶(エピソード記憶)があるので、"単なる物忘れ"、 で済みますがMCIの人や認知症の人はこの"エピソード記憶"そのものが失われてしまうそうですから怖いですね。


認知症は突然なったりしない

MCIの人は自分で自分の物忘れについて自覚があり『おかしい、物忘れがヒドい....ボケはじめたんじゃ』と考えられるそうで、 認知症症状のように自分がボケている自覚がない状態とは異なるのだとか。

認知症を発症する人というのは、"症状がじわじわ進行"していくそうで、 急にアルツハイマー型の認知症になることはありえない、そうです。

たとえば80歳で認知症を発症する人の脳には、実は40〜50代の頃から認知症の原因といわれる"アミカロイドβ蛋白"が溜まり始め、アルツハイマーの症状が少しずつ進行していく.....

そして75歳ぐらいで物忘れなどの症状が出始め(本人自覚があり)、 周囲もおかしいと気づきだす認知症初期症状が出始める......

やがて5年もすると症状が進み、生活にも支障が出てきて"80歳ぐらいでとうとう本当の認知症症状になる"、という経過をたどっていくものなのだとか。

大事な点は、最初(この例なら75歳ぐらい)はまだ本人にも物忘れの自覚があることで、

自分で物忘れに気づいてから80歳で認知症を発症するまで、5年間は時間がある

ということですから認知症チェックが重要になります。

この気づいている5年間の段階が、" MCI(軽度認知障害)状態"ということで、何とかこの段階から認知症へ進ませないよう、色々な取り組み(後述)が行われようとしています。

食用植物油の脂肪酸成分であるαリノレン酸がアルツハイマー予防に効果的、ということもわかってきたそうで、詳しくはこちらをご覧ください。

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