ホーム健康こぼれ話⇒低血圧症について

低血圧症について

目下、高血圧症の薬を服用する身のオッサンですが、実はヨメさんは真逆の低血圧.........

夫婦でチョウドいいじゃないの、というツッコミはともかく高血圧症もコワイですが低血圧もなかなか大変そうです。

ただヨメさんは低血圧といっても別に体調が悪いとか朝まったく体が動かない、というような症状があるわけでもなく、本人が調子悪いと血圧計を引っ張り出し 結果を眺めては、『ア〜ア、今回も血圧低かったナ......』などとツブヤク状態ではあるので"低血圧治療"までは今のところ考えてはいないのですが。

そのヨメさんの血圧は、上が高いときで100mmHg前後、下だと50mmHgあたりで、本人も血圧の低さをケッコウ心配しているよう。
(高血圧オッサンからみたら羨ましいカギリの数値なんですがネ......?)

そこでこの機会に自分とは無縁(?)の低血圧というものについて、その"低血圧原因"や"低血圧改善"をアレコレ調べてみました。


血圧が低いと低血圧症?

単に血圧が低ければ全てが低血圧症というわけでもなさそうで.........

それプラス、"めまい"や"立ちくらみ"など

何かしらの自覚 症状 があり社会生活を送るのに不自由さを感じる

という状態が付随することで(?)低血圧症となるようですから、どうも朝から元気の良いうちのヨメさんは低血圧症とは違うような........

どうやら、

たとえ血圧が低くても日常生活に支障がなく、健康な生活を送っている場合は低血圧症という病気には含まれない

というのが一般的な見解らしく、体質的に血圧がほかの人と比べて低い、というだけであり"特に気になる症状がない場合"(ここが大事です)は病院を受診する必要はないらしいようです。

また、一時的に血圧が低くてもすぐに回復する一過性の低血圧と、血圧が低い状態が持続する低血圧があるそうなので、定期的に自分の血圧を把握しておくのも大切なようです。

【低血圧症の診断】



ヨメさんもよく言うのですが、どうも低血圧というのは
    "高血圧に比べ直接生命に危険を及ぼすことが少ない"、
などと言われるせいなのか、一般的に治療への関心が薄いようです。

低血圧の自覚症状でお困りの場合、生活の質を高めるためにも「低血圧くらい」と我慢しないで、病院では薬による治療も行われるそうですからお悩みの方は一度医療機関に 低血圧治療の相談をしてみたほうがいいようです。


低血圧症の原因

低血圧症は、はっきりとした原因はまだわかっていない「本態性低血圧症」と、原因がわかっている「二次性低血圧症」に分けられるそうです。

そもそも血圧が低くなる主な原因は、心臓から拍出される血液量の減少と末梢血管の抵抗の減少が関係しているのだとか。

なぜ「本態性低血圧症」でこれらの減少が起きるのかはまだ本格的に解明されていませんが、遺伝的な要因と神経やホルモンの異常などが絡み合っていること考えられているようです。

血圧調節中枢の指令遅れも原因の一つとして考えられているようで、指令が遅れると脳の血液が不足して"立ちくらみ"や"めまい"などの低血圧の症状を起こす、とも言われています。

しかし、血圧が低くても症状が出るのは約10%程度で、実際は症状のない人がほとんどのため「本態性低血圧症」と診断されることはあまりないようです。

どうやらヨメさんもこれにあてはまるのかも知れませんネ。

ただ、注意したいのは低血圧の症状といわれるものでも、「自律神経失調症」、「軽いうつ病」などの病気にも当てはまる症状のものもあるので、 誤った診断を受け低血圧が見落とされるケースもあるそうなのでご注意を。

本態性低血圧症 二次性低血圧症

原因となる病気がないのに血圧が低く、全身の臓器に十分な血液が行き渡らずに症状が現れる。

【主な症状】
だるさ、脱力感、疲れやすい 頭痛、めまい、耳鳴り 動悸、息切れ 食欲不振、吐き気、腹痛


「二次性低血圧症」は低血圧症ではなく、何らかの病気や薬物によるものが原因になっているもので治療や服薬の調節で対処していくことになります。

【主な症状】
脱水や貧血、栄養失調、 ホルモンの異常  …甲状腺機能低下など 薬物によるもの




低血圧と貧血

低血圧症は貧血の症状と似ていますが、低血圧症と貧血はその原因が全く違うようです。

【低血圧と貧血の違い】



一過性の低血圧症

そのほか、一時的に低血圧症の症状がでるものに以下の種類があるようです。

一過性の低血圧症

起立性低血圧症

寝た状態の血圧と、寝た状態から立ち上がったときの血圧を測定し、上の血圧(収縮期血圧)が20mmHg以上下がってしまう場合は「起立性低血圧症」と診断される。

立ち上がったときや長時間立ちっぱなしのときに眼の前が真っ暗になり気が遠くなって、時には失神することもある。

立っていて倒れると「貧血」と考えてしまうがこれは「貧血」とは別なもの。

起立性低血圧症は高齢者に多く見られるが、心臓機能の低下や脱水、糖尿病神経障害を含めた神経障害が原因になることも。

"降圧剤"は血圧を下げるが、起立性低血圧も引き起こしやすいともいわれる。


食後低血圧

食後1時間ほどで20〜30mmHgも血圧が下がりボーっとしたり、動きたくないなど日常生活にも差しつかえてしまうケース。

食後は消化のため血液が胃や腸などに集まり、高齢者は血圧の調整がうまくいかず低血圧の原因となることも。

食後は横になるのが一番でお茶やコーヒーなどのカフェインが多少は効果があるとも言われる。


運動後低血圧


激しい運動で一時上昇した血圧が徐々に戻るにつれて、めまい・吐き気・頭痛などが出るケース。

運動で上がった血圧が運動中断したことで血圧低下したときに見られる。

マラソン選手がゴールした直後に失神するのもこのケースが多いのだとか。



低血圧症改善

どんな病気にも共通することでしょうが、低血圧改善も基本は医師の治療を受けると同時に、やはり日常生活でのちょっとした工夫や生活習慣にあるようです。

【 低血圧症の改善】

日常生活での低血圧改善ポイント


ストレス

ストレスも低血圧の大敵です。、趣味を見つけ生活を楽しむライフスタイルはストレス解消の手段になります。
ただし、過労もストレスのもとですからホドホドにして「のめり込む」のは避けましょう。
入浴は血液の循環をよくしますが、長湯と熱い湯は禁物です。
低血圧の人の場合は、ぬるめのお風呂で"カラスの行水"を心がけましょう。冷水摩擦や乾布摩擦も有効です。


バランスのとれた献立

低血圧の症状には食欲不振、腹痛、便秘など消化器に関するものもあります。
たんぱく質、ミネラルなど栄養バランスのとれた食材を豊富に。
お茶、紅茶、コーヒーには血圧を上げるカフェインが含まれています。(飲みすぎは禁物)

★塩分摂取.......食塩を1日3g多めにとることで、副作用もなく緩やかな改善効果が出ることがわかっています。
低血圧の人は、現在の食事に加えて、1日3g程度は多めに食塩をとってもよさそうです。
その場合、食事のときに飲む水分以外に1〜1.5リットル程度多めに飲むようにしてください。(ただし、顔や足にむくみが出たら量を減らす)


運動療法


ウォーキングは推奨される運動の一つです。
腹筋を発達させる腹筋運動は、仰向けの姿勢でもできるので、少しずつでいいですから毎日することをお勧めします。
低血圧の人が運動で汗をかいた場合、体内の水分が少なくなって、血圧低下を招きます。
運動をするときは十分な水分摂取と、若い人は塩分を補給することも重要です。



関連サイト・バックナンバー