ここでは、企業の業績や財政状況が損益計算書でわかる について解説しています。
損益計算書とは、企業などが一定期間の「収益」と「費用」 の明細書で差し引きし、その期間に「純利益(赤字の場合 は純損失)」を算出した計算書です。簡単にいうと企業の 経営成績です。
企業の業績や財政状況は、決算期ごとに発表される損益 計算書でわかることができます。収入と支出のバランスか らその企業の収益力がわかります。
下記の表はトヨタ自動車の損益計算書(簡略化していま す)です、これを参考に説明します。
項目 | トヨタ自動車(株)【7203】 | 決算日 | 2007年5月 | 2006年5月 | 2005年5月 | ポイント | @売上高 | 11,571,834 百万円 | 10,191,838百 万円 | 9,218,386百万 円 | | A営業利 益 | 1,150,921百万 円 | 847,998百万円 | 701,390百万円 | | B経常利 益 | 1,555,193百万 円 | 1,104,781百万 円 | 856,231百万円 | ポイント | C当期利 益 | 1,060,109百万 円 | 765,961百万円 | 529,329百万円 | ポイント |
1、一番がC当期利益が前の年より増えているか、増えて いれば業績は伸びています。この場合は2005年→2006年 →2007年と順調に伸びていますので、安定した会社とい えます。
当期利益が黒字ですと純利益・赤字ですと純損失といい ます。
2、次にB経常利益を見ましょう、経常利益は通常の企業 活動を通じて算出される利益なので、無駄な経費を出さ ずに、効率よく利益を出しているかを見極めることができ ます。
よくあるのですが、経常利益が赤字になると不動産などを 売却をして当期利益を増やそうとしますが、経常利益が赤 字であると本業で利益を出していないということになりま すので注意してみときましょう。
ここでも、順調に伸びていますので、この企業は儲けてい ると判断できます。
損益計算書の中では、経常利益が一番重要です。
ポイント
損益計算書では、経常利益と当期利益の2つがポイントで すので押さえて見ときましょう。
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