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改 訂 W 人生構造


 

人 生 の 構 造(3)

 

 

人々は、「@自己本位を自任する在り方」の私たちに、「A利己を支持する人々の好意」を注ぎ込んで“三つの意思(BCD)”を与えます。

 

なぜ、人々は私たちに「A利己を支持する人々の好意」を注ぎ込むのか。

 

それは、私たちの「@自己本位を自任する在り方」に対して、「A利己を支持する人々の好意」を注ぐことによって、その生命躍動のエネルギーをそのままに保ちながら、人々の存在を私たちの「@自己本位を自任する在り方」のその内側に、私たちと一体のものとして迎え入れさせ、受け入れさせ、共に歩む道を拓くためです。

 

私たちは利己でなければならず、人々は“利己をこそ包む”必要があります。

 

「B好意を当然と求める自負心」は、自分自身のためにこそ人々に積極的にかかわろうとする意思です。

「C好意に頼らざるを得ぬ不服」は、すべての人々から完全に心の独立を果たし、何者にもとらわれることのない“自由な個人”であるべきことを主張する意思であり、人間の対等と平等を肯定し、個の協調による生命のダイナミズムを支えるその基盤となる意思です。

「D好意に応えたい協調の希望」は、自分に不可欠な人々という存在を、自らの力で支えようとする意思です。

 

その“三つの意思(BCD)”による意欲に満ちあふれた私たちとこそ、人々は向かい合い、協力の関係を築きたいのです。

 

だからこそ、人々は、その“三つの意思(BCD)”による意欲を私たちに与え保つために、「A利己を支持する人々の好意」を注いで、心血を捧げて私たちを育みます。

 

利己は醜いものではなく、利己こそ生命の輝きであり、生命そのものです。


 

 

 


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