【うそこき】
共通語 嘘つき
用例 あのしはうそこきだ
用例訳 あの人は嘘つきだ
採取者 奥野[平田]
【うんじょうんじょ】
共通語 うじゃうじゃ
用例
夏の夜、ふ(灯)をとぼすとウンカがうんじょうんじょやってくー
用例訳 夏の夜、灯をとぼすとウンカがうじゃうじゃやってくる
採取者 中山[大社]
(記録者:奥野)
【うんだい】
共通語 〔植〕菜の花(アブラナ)
用例 うんだいの枯れ枝をたけんばの先にいわえて蛍捕りをした。
用例訳 菜の花の枯れ枝を竹の棒の先に結わえて蛍捕りをした。
解説 出雲の生活と言葉(うんだい)を参照
採取者 今岡[加茂]
【(火を)うめる】
共通語 《動》(炬燵の火を埋めて)ぬるくする
用例訳 少し 熱い ことは ない かい。めるくしてくれ。
採取者 金沢[松江]
【うしのひたい】
共通語 〔植〕ナツハゼ(ツツジ科)
用例 おら やちがほせ ときゃ、うしのひたいの実を食べー よった もんだわの。
用例訳 俺 たちが小さい ときには、ナツハゼの実を食べて いた ものだよ。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:金沢)
【(目が)うすい】
共通語 視力が(弱い)
用例 50過ぎたら目がうすなった。
用例訳 50歳を過ぎたら視力が弱くなった。
採取者 奥野[平田]
【うそのかんぱち】
共通語 真っ赤な大嘘
用例 お前、また、そげねうそのかんぱちみたいなことをいーて、みんなわかっちょーわい。
用例訳 お前、また、そんな真っ赤な大嘘みたいなことを言って、みんな分かっているわい。
採取者 児玉[横田]
【うみににく】
共通語 (子供の遊びで使う)海草の一種
用例訳 海草で遊ぼう よ。
解説 主として女の子の遊び。海辺で拾う海草の芽の一つ、中空になっているため、口の中でチュバチュバしているうちにふやけて空気が入るようになる、それを膨らませて遊んだ。
採取者 金沢[松江]
【うちねつ】
共通語 (計っても熱がないが)何となく熱っぽい症状
用例 大したことはあーまへん が。ちと、おちねつが有るやな気がしまして。
用例訳 大したことはありません よ。少し、何となく熱っぽい症状が有るような気がしまして。
採取者 伊藤[斐川]
(記録者:奥野)
共通語 平等に
用例 くゎしがちょんぼーしかないけん、うらみこえのないやね分けー だぞ。
用例訳 菓子が少しかないから、平等に分ける のだぞ。
採取者 森山[湖陵]