【もそぶ】
共通語 運ぶ
用例 米をもそぶ
用例訳 米を運ぶ
採取者 奥野[平田]
【もっせる】
共通語 千切れる
用例 手が もっせーかと もた
用例訳 手が 千切れるかと 思ったよ
採取者 周藤[出雲]/奥野[平田]
(記録者:奥野)
【もて】
共通語 重い
用例 もて箱だ
用例訳 重い箱だ
採取者 周藤[出雲]/奥野[平田]
(記録者:奥野)
【もとらん】
共通語 上手にできない
用例 口がもとらん
用例訳 上手に喋れない
採取者 奥野[平田]/【もとらず】児玉[横田]
【もしる】
共通語 もぐ
用例 なんばぎんをもしる
用例訳 トウモロコシをもぐ
採取者 周藤[出雲]/奥野[平田]
(記録者:奥野)
【もぐーこん】
共通語 潜り込む
用例 布団にもぐーこん
用例訳 布団に潜り込む
採取者 周藤[出雲]/奥野[平田]
(記録者:奥野)
【〜もん】
共通語 〜もの、〜物、〜者
用例 えーもん頂戴しまして
用例訳 良い物頂戴しまして
【もえっかい】
共通語 もう一回
用例 もえっかい歌う
用例訳 もう一回歌う
採取者 奥野[平田]
【もえっぺん】
共通語 もう一辺
用例 もえっぺん歌う
用例訳 もう一辺歌う
採取者 奥野[平田]/【もっぺん】奥野[平田]
【ものえわず】
共通語 〔卑〕言語障害者
用例訳 卒中で 言語障害者に なられた
採取者 奥野[平田]
【ももたぶら】
共通語 股の内側
用例 ももたぶらで挟む
用例訳 股の内側で 挟む
採取者 奥野[平田]
【もだれ】
共通語 軒下
用例 もだれで雨宿り
用例訳 軒下で雨宿り
採取者 奥野[平田]
【もく】
共通語 そのままの濃度
用例 焼酎をもくで飲む
用例訳 焼酎をそのままの濃度で飲む
採取者 奥野[平田]/【しょうまつ】森山[湖陵]
【もーはい】
共通語 最早
用例訳 最早 夕方 に なってしまった
採取者 奥野[平田]/【もーへー】f-k[加茂]
【もし】
共通語 虫
用例 もしが とんじょー
用例訳 虫が 飛んでいる
採取者 奥野[平田]
【もすぶれる】
共通語 (糸が)縺れる
用例 凧糸がもすぶれた
用例訳 凧糸が縺れた
採取者 奥野[平田]/【もちぶれる】遠藤[大東]
【ももする】
共通語 揉みほぐす
用例訳 焼いた海苔を揉みほぐしてご飯にかける
採取者 奥野[平田]
【もちる】
共通語 巻く
用例 糸をもちー
用例訳 糸を巻く
採取者 奥野[平田]
【もちき】
共通語 おむつ
用例訳 息子は、まだ おむつが とれない
採取者 奥野[平田]
【もんじもんじ】
共通語 もじもじ
用例訳 早く 帰ろうと思って尻をもじもじさせている
採取者 奥野[平田]
【もぶれさばる】
共通語 まつわりつく
用例訳 こんなに暑いのに孫がまつわりついていけない
採取者 四方田[出雲]/奥野[平田]/【まぶれつく】奥野[平田]/【もぐれさばる】松尾[湖陵]
(記録者:奥野)
【もちゃげる】
共通語 持ち上げる
用例 椅子をもちゃげー
用例訳 椅子を持ち上げる
採取者 奥野[平田]
【も】
共通語 もう
用例 も、えわ
用例訳 もう、良いですよ
採取者 奥野[平田]/【ま】奥野[平田]
【もしれる】
共通語 取れる、外れる、離れる
用例 シンビジュームの蕾(つぼみ)がもしれた
用例訳 シンビジュームの蕾(つぼみ)が取れた
採取者 奥野[平田]
【もくろ】
共通語 〔動〕モグラ
用例訳 畑をモグラめが悪さして困るわ
採取者 狩野[出雲]
【〜もな】
共通語 〜もの(物、者)は
用例 そぎゃんこと聞いたもなおらん
用例訳 そんなこと聞いた者はいない
解説 形式名詞「もの」+助詞「は」のowが脱落
採取者 奥野[平田]
【もだえる】
共通語 《動》うろたえる
用例 そげん、もだえてせわやかん でも明日がくー けん おちらと さや
用例訳 そんなに、うろたえて働かなく ても明日がくる から のんびり しましょうよ
採取者 たけだ[仁多]
【もごー】
共通語 たいそう
用例訳 あの人はたいそう具合が悪いそうだ ね
採取者 石原[仁多]
(記録者:奥野)
【ももくちゃ】
共通語 揉みくちゃ
用例 だー(誰)かいの〜、大事な書類をももくちゃにしたもんは。
用例訳 誰かいね〜。大事な書類を揉みくちゃにした者は。
解説 【揉みくちゃ(もみくちゃ)】が訛ったもの
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野。)
【もだぁ】
共通語 辺り(あたり)
用例 墓のもだぁに狸がおったけん えっと ぼいつけ ちゃった
用例訳 お墓の辺り(あたり)に狸がいたので おもいきり 追い掛け回して やった
採取者 奥田[広瀬]
(記録者:奥野)
【もーこむ】
共通語 潜り込む
用例 あげん炬燵にもーこむなや
用例訳 あんなに炬燵に潜り込むなよ
類似語 【もる〔1〕】=潜るKEN[八雲]
採取者 森田[仁多]
(記録者:奥野)
【もや】
共通語 《名》焚き付け用の極細の枯れ柴
用例 おばさん
、そのもやもごしない や。用例訳 おばさん、その焚き付け用の極細の枯れ柴もください よ 。
解説 【こで】の中から極細の灌木の枝を厳選してより分けたものが【もや】。/金沢[松江]
採取者 金本[東出雲]
(記録者:金沢)
【もろもき】
共通語 《植》ウラジロ(別称モロムキ)
用例 こらこら、もろもきゃ白いほが表だわの。
用例訳 こらこら、ウラジロは白い方が表だよ 。
解説 【じんば】などと共に正月のお飾りに用いる。
採取者 金沢[松江]/【だば】森山[湖陵]
【もやかす】
共通語 《動》燃やす
用例訳 このゴミくずは風呂場で燃やしておいてくれ よ。
採取者 金沢[松江]
【もつーがき】
共通語 《名》(字の)くずし書き〔行書体風〕
用例訳 ふん、それでくずし書きのつもり かい。
採取者 金沢[松江]
【もーりん】
共通語 融通の利かない
用例 あ、そげにもーりんなことしたてて、後で困らんならん じね。
用例訳 あ、そんなに融通の利かないことをしても、後で困らねばならないことになる よ。
採取者 金本[東出雲]/【もんりん】KEN[八雲]
(記録者:金沢)
共通語 《動》(もぐら が)土を盛り上げる
用例 もくろがもーとえけん けん、畦のーはしゃんとしちょけ よ。
用例訳 モグラが土を盛り上げるといけない から、畦塗りはしゃんとしておけ よ。
解説 モグラが潜り込んで土が盛り上がるのを「モル」と言います。/「出雲方言とその周辺(広戸惇(著))」
採取者 KEN[八雲]
(記録者:金沢)