【くどまんど】
共通語 くどくど
用例訳 くどくど言うじゃない
類似語 くどまんどくどまんど と重ねて使うことがある
採取者 奥野[平田]
【くだたれる】
共通語 だだをこねる、ごねる
用例訳 「何か無いか」とだだをこねる
採取者 周藤[出雲]
(記録者:奥野)
【くさそじ】
共通語 草を削り取る
用例 あさまからくさそじしてくたびれた
用例訳 朝から草を削り取りして疲れた
採取者 周藤[出雲]
(記録者:奥野)
【くたびらかす】
共通語 困らす
用例訳 うちのまぬけは、仕事をしなくて困らすよ
採取者 奥野[平田]
【くちなわ】
共通語 〔動〕蛇
用例訳 井戸の側に 蛇が居て 驚いた
解説 朽縄
同義語 【ながもん】
採取者 奥野[平田]
【くぎれる】
共通語 焦げる
用例 魚がくぎれてしまった
用例訳 魚が焦げてしまった
採取者 奥野[平田]
【くらわかす】
共通語 殴る
用例 子供をくらわかす
用例訳 子供を殴る
採取者 奥野[平田]/【くらかす】金沢[松江]
【くう】
共通語 食べる、食う
用例 魚をくー
用例訳 魚を食べる
採取者 奥野[平田]
【くる〔2〕】
共通語 行く
用例訳 今行くから ね
採取者 奥野[平田]
【くそめそいう】
共通語 無茶苦茶言う
用例訳 あんなに無茶苦茶言うだない
採取者 奥野[平田]
【くたぶれる】
共通語 くたびれる、疲れる
用例 今日はくたぶれた
用例訳 今日は疲れた
解説 ごんべの鳥取弁辞書「くたぶれる」
採取者 奥野[平田]
【くよし】
共通語 チリやごみを集めて焼くこと
用例 田圃でくよしすー
用例訳 田圃でごみを集めて焼く
解説 ごんべの鳥取弁辞書にあり
採取者 奥野[平田]
【くらめ】
共通語 暗いところ、暗闇
用例 くらめで探す
用例訳 暗いところで探す
採取者 奥野[平田]
【くらめのじんぎ】
共通語 公表されない差し出し物
用例 くらめのじんぎで酒2本だいた
用例訳 公表されない差し出し物で酒2本出した
採取者 奥野[平田]
【くわしぇのましぇ】
共通語 飲食のもてなし
用例 くわしぇのましぇの選挙は違反だ
用例訳 飲食のもてなしの選挙は違反だ
採取者 奥野[平田]
【くよる】
共通語 くすぶる
用例 釜戸の下がくよっちょー
用例訳 釜戸の下がくすぶっている
採取者 奥野[平田]
【くびもちー】
共通語 マフラー
用例訳 母親に マフラーを編んで貰った
採取者 奥野[平田]
【くーもん】
共通語 食い物
用例訳 何か食べ物がないかい
採取者 奥野[平田]
【くらんこん】
共通語 暗くなる
用例訳 空が暗くなってきたから雨が降るかもしれない
採取者 奥野[平田]
【くゎえん】
共通語 食べられない
用例 かたて(堅くて)くゎえん
用例訳 堅くて食べられない
採取者 奥野[平田]/【くゎれん〔2〕】遠藤[大東]
【くさらかす】
共通語 腐らす
用例 カンランをくさらかいてしまった
用例訳 キャベツを腐らしてしまった
採取者 奥野[平田]
【くぎれくしぇ】
共通語 焦げ臭い
用例訳 おい!台所が焦げ臭いが大丈夫か
採取者 奥野[平田]
【くじける】
共通語 崩れる
用例訳 うしろ山が崩れて人が亡くな られた そうだ
採取者 奥野[平田]
【ぐゎちなる(がちなる)】
共通語 大声で叱る
用例 こなが、ほけて、たわたわ しちょー けん、おら、ぐゎちなっちゃった わや、ほんね きしゃがわりい
用例訳
彼が、惚けて、まごまご している から、私、大声で叱ってやった よ、本当に 気分が悪い
採取者 武田の[平田]/【がしなる】奥田[広瀬]
(記録者:奥野)
【くいしる】
共通語 (麺類の)かけじる、つけじる
用例 栄さんや、くいしるえっぱいかけて、蕎麦喰ってごはっしゃいよ。
用例訳 栄さん、かけ汁をいっぱいかけて、蕎麦を食べてくださいよ。
解説
ソバに汁をかけてくうのは、出雲や南部(岩手)地方で、一般には
「浸け汁」で食べるほうが多い。
採取者 森田[仁多郡]
【ぐすい】
共通語 かるい、にぶい、ゆるい
用例 そげなぐすい言い方じゃー、頭のぐすいやつにゃ分からんじょ。
用例訳 そんな軽い言い方では、頭の鈍い奴には分からないよ。
解説 「うすい」の転か?
採取者 森田[仁多郡]
【くいしろ】
共通語 食い扶持
用例訳 家の食い扶持ほどは残しておかなければいけない
採取者 奥野[平田]
【くいさし】
共通語 食べ残し
用例訳 食べ残しばっかりで、冷蔵庫がひとつも 片づかない
採取者 奥野[平田]/【ちちきなかし】 金沢[松江]/【くいなかし】奥野[平田]/【くいわけ】奥野[平田]
【くらくらがつく】
共通語 くらくらする(めまいのする様を表す語)
用例 お前の通信簿を見たらくらくらがついた。
用例訳 お前の通信簿を見たら(頭が)くらくらした。
採取者 大谷[松江]
(記録者:奥野)
【くらめさんご】
共通語 暗いところで、手探りすること
用例 くらめさんごーじゃ分からん けん、電池もってこい。
用例訳 暗いところで手探りでは分からない から、懐中電灯もってこい。
類似語 →【さんご】
採取者 森田[仁多]/【くらめさんぼ】KEN[八雲]
【ぐゎんらぐゎんら(がんらがんら)】
共通語 ぐらぐら
用例 おい!おかか!やかんが ぐゎんらぐゎんら いっちょー ぢ
用例訳 おい!おかあさん!やかんが ぐらぐら いってるよ。
採取者 奥野[平田]
【くゎれん(かれん)】
共通語 (繁雑な物、場所が)綺麗、見通しのよいこと
用例訳 (草木が伸び放題に)生い繁 っていた に綺麗になったねー
解説 「可憐」が語源ではないだろうか。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野)
【くじくう(くじょくう)】
共通語 苦情を言う
用例 熊野大社さんが出雲大社さんの餅にくじくー
用例訳 熊野大社さんが出雲大社さんの餅に苦情を言う
解説
用例として用いたのは、例年10月15日に熊野大社で行われる鑚火(さんか)祭での、亀太夫神事(通称くずくーさん)の様子です。 当日、火を起こすための「火きり杵」と「火きり臼」を貰い受けるために出雲大社から餅を持参し、その出来栄えについて、熊野大社側の神官亀太夫が餅の色が黒いとか、大きさが小さいとか、きめが粗いとかの難癖をつけ、来年はそのようなことのないようにとの約束の元、杵と臼を渡すという神事です。(KEN) |
採取者 金本[東出雲]/【くじょくう】めれこ[八雲]
(記録者:奥野)