パンデミックとインフルエンザ学校閉鎖

パンデミックpandemicとは世界的流行という意味だが、対象は新型インフルエンザである。
政府は当初、鳥インフルエンザの流行を想定していた。現在の豚インフルエンザは、鳥インフルエンザとは感染率・死亡率が異なる事が分かってきたので、対応の仕方を変えるようである。

旧来のインフルエンザと学校閉鎖

3分の1の児童・生徒がインフルエンザで欠席すると、学級閉鎖・学校閉鎖になると思われているが、
学校保健法では、「学校の設置者または校長は、学校伝染病の予防上必要があるときは、学校閉鎖・学級閉鎖を行うことができる。」と書いてあるだけで、
数字的制限は書かれていない。一般的には2割の欠席が目安とされている。

新型インフルエンザと学校閉鎖

新型インフルエンザの場合は、学校に患者がいなくても、同じ都道府県で患者が発生した場合、学校閉鎖となる見込みである。 新型インフルエンザの感染率・死亡率が、異常に高い事が予想されるからである。

新型インフルエンザに対する厚生労働省の案

新型インフルエンザ感染1人でも一斉休校。厚労省案
YOMIURI ONLINE 2008年11月19日
流行が懸念される新型インフルエンザについて、厚生労働省が準備している新しい指針案の内容が18日わかった。 各都道府県内で1人でも患者が発生した場合には、その都道府県内の保育園から大学までの教育施設をすべて一斉に休校とする。 流行初期の柱となる対策で、地域で流行する前の早い段階に学校を閉鎖することで、流行の規模を少しでも小さく食い止めるのが狙い。「一斉休校」は、早期対応の柱の一つで、対象となるのは、保育園、幼稚園、小中学校、高校、大学。すでに隣接地域で流行している場合には、流行前からの休校も知事などが最終決定できる。 今後、文部科学省など関連省庁とも協議するが、専門学校や予備校、塾などについても、こうした方針に準ずることが望ましいという。

新型インフルエンザと文部科学省

現在のパンデミックフェーズは3である。
明日にでも、フェーズ4になる可能性がある。

文部科学省における新型インフルエンザ対策について
WHO(世界保健機関)の2005年版分類によるパンデミックフェーズ

  1. フェーズ1 (前パンデミック期)
    ヒトから新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、ヒトへ感染する可能性を持つ型のウイルスを動物に検出。
  2. フェーズ2 (前パンデミック期)
    ヒトから新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、動物からヒトへ感染するリスクが高いウイルスが検出。
  3. フェーズ3 (パンデミックアラート期)
    ヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は基本的にない。
  4. フェーズ4 (パンデミックアラート期)
    ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、感染集団は小さく限られている。
  5. フェーズ5 (パンデミックアラート期)
    ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、パンデミック発生のリスクが大きな、より大きな集団発生がみられる。
  6. フェーズ6 (パンデミック期)
    パンデミックが発生し、一般社会で急速に感染が拡大している。

新型インフルエンザが発生した場合の連絡体制や対応計画等について、日頃から検討を進め、学校内等での共通理解を図っておいてください。特に、児童生徒等や教職員における発生状況を的確に把握し報告していただくこと、保護者に対し、必要な情報を確実に提供すること、等が必要となるため、情報収集体制及び連絡体制等について、それぞれの学校及び学校の設置者において検討を進めておいてください。

新型インフルエンザに対する現場の学校の認識

上記のように文部科学省は「新型インフルエンザが発生した場合の連絡体制や対応計画等について、日頃から検討を進め、学校内等での共通理解を図っておいてください」と要請しているが、現状は・・・。
私の高校の管理職は「各都道府県内で1人でも患者が発生した場合には、その都道府県内の保育園から大学までの教育施設をすべて一斉に休校とする。」という事を知らなかった。 私の奥さんの小学校でも、同じような状況らしい。

豚インフルエンザ

4月から話題になっている豚インフルエンザは、当初、想定していた鳥インフルエンザとは、感染率・死亡率が異なる事が分かってきたので、県内で患者が発生しても、全県一斉休校は行わず、市単位・学校単位での休校処置に変えるようである。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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