草加寺子屋 新学習プリント素因数分解パズル3
計算問題だけでは、つまらないので、新しい問題を追加しました。
素因数分解パズルの例題
下の画像の4×4=16マスに1~9の数字を入れ、横行の4個の数字の積が、右の数字と一致し、縦列の4個の数字の積が、下の数字と一致するようにします。
このパズルの仕組みを示す為の例題です。答を出す必要はありません。本当の問題は例題のあと、易しい問題が2つ、難しい問題が2つあります。
例題の答
例題の答のうちの1つが下図です。答は、これ以外にもあります。
素因数分解パズルの問題1 易しい
1が使えると、答が複数 出易くなります。なので、ここからの問題は、1を使わないというルールにします。素数に1を入れない理由と関係します。
素数は5年生で習います。素因数分解は中学1年生で習いますが、5年生でも理解できます。素因数分解とは、ある数を素数のかけ算で表す事です。
右と下にある「2357」などの数字は、210=2×3×5×7と素因数分解されるというヒントになっています。
問題1の答とヒント
この問題に対する答えは1つだけなので、易しい問題です。
問題1の答の緑の数字が確定する
縦D列の積=735=3×5×7×7と素因数分解されます。つまり、縦D列には7が2個入るという事です。しかし、横2行の積=24、横4行の積=225は7の倍数ではないので、D2,D4に7は入れません。よって、D1,D3に7が入る事になります。
縦D列の残りの数字は、3と5です。ここで、横2行の積=24は、5の倍数ではないので、5はD4に、3はD2に入ります。
縦C列の積=250=2×5×5×5と素因数分解されます。横2行の積=24は5の倍数ではないので、C2には2が入り、他の3マスには5が入ります。
縦A列の積=36=2×2×3×3と素因数分解されます。横3行、横4行の積は奇数なので、2はA3,A4に入れません。よって、A1,A2に2、A3,A4に3が入ります。
縦B列の4マスが残っていますが、横行の積を考えれば答に到達します。下図が答です。
素因数分解パズルの問題2 易しい
問題2の答とヒント
この問題に対する答えは1つだけです。
問題2の答の緑の数字が確定する
横1行の積=525=3×5×5×7と素因数分解されます。つまり、横1行には、5が2個入るという事です。しかし、縦B列、C列の積は5の倍数ではありません。よって、5はA1、D1に入る事になります。
縦B列の積=81=3×3×3×3ですから、縦B列の4個のマスは全て3になります。上記の事と合わせて、C1には7が入ります。
横4行の積=135は5の倍数ですから、横4行のどこかに5が入ります。しかし、C4、D4に5を入れると縦の積を合わせる事ができなくなるので、A4に5が入る事になります。
問題2の答のオレンジの数字が確定する
横4行について考えます。すでに、5と3が入っているので、あと3が2個ですから、C4、D4に3が確定します。(1を使わないというルールです)
縦D列について考えます。すでに、5と3が入っているので、あと2が2個ですから、D2、D3に2が確定します。
問題2の答の赤の数字が確定する
横3行について考えます。すでに、2と3が入っているので、あと2と3が入ります。しかし、縦A列の積=350は3の倍数ではないので、A3には3は入れず、A3に2が確定し、C3に3が確定します。
縦の積を考えれば、残り2マスは、7と2です。
素因数分解パズルの問題3 難しい
マスの中に入れる数字は2~9です。素数ではない4や6が入っても、かまいません。B3,B4,C3,C4は、最後にならないと決まりません。
問題3の答とヒント
この問題に対する答えは2つあります。
問題3の答の緑の数字が確定する
横1行の積=189=3×3×3×7と素因数分解されます。つまり、横1行のどこかに、7があるという事です。しかし、縦B列、C列、D列の積は7の倍数ではないので、B1、C1、D1に7は入れません。よって、A1に7が入る事になります。横1行に入る残りの数字は、3個の3ですから、B1、C1、D1の3が確定します。
横3行の積=168=2×2×2×3×7と素因数分解されます。上記と同じ理由で、A3に7が入る事になります。
横4行の積=150=2×3×5×5と素因数分解されます。つまり、横4行には、5が2個入るという事です。しかし、縦B列、C列の積は5の倍数ではないので、B4、C4に5は入れません。よって、A4、D4に5が入る事になります。
縦D列について考えます。すでに、5と3が入っているので、残りは2と5です。横3行の積=168は5の倍数ではないので、D2に5、D3に2が確定します。
問題3の答のオレンジの数字が確定する
横2行について考えます。残りの数字は2と2と3です。縦A列の積は奇数なので、A2に2は入れません。よって、A2に3、B2、C2に2が入る事になります。
ここで、残ったマスは、B3、C3、B4、C4です。
B3、C3をかけると、168÷7÷2=12になるので、
B3、C3は、3と4か2と6です。
問題3の答 その1
B3、C3が、3と4の場合。
C3に4が入ると、縦C列の積が36になれないので、4はB3に、3はC3に入ります。B4とC4は、縦の積を考えれば決まります。下図が答になります。
問題3の答 その2
B3、C3が、2と6の場合。
C3に6が入ると、C4に1が入り、マスの中に入れる数字は2~9というルールに反するので、6はB3に、2はC3に入り、下図が答になります。
素因数分解パズルの問題4 難しい
A1,D1に入る数字が2通りあるので、途中、場合分けをします。さらに、場合分けをする事もあります。よって、難しい問題です。結局、答が3つ出ます。
考え方も複数あります。以下の説明は、そのうちの1つです。1通りに決まるマスから考えます。
問題4の答の緑の数字が確定する
縦B列の積=54=2×3×3×3と素因数分解されます。横3行、横4行の積は奇数なので、B3,B4に2は入れません。B3,B4には、3が入る事になります。
縦C列の積=60=2×2×3×5と素因数分解されます。横3行、横4行の積は奇数なので、C3,C4に2は入れません。2つの2は、C1,C2に入る事になります。
ここで、横2行を考えます。横2行で残っている数字は、2と2と3です。また、縦A列の積は奇数です。よって、A2に2は入れないので、3が入ります。
横2行で残っている数字は、2と2になりました。空きマスは、B2,D2ですから、そこに2が入ります。
縦B列を見ると、空きマスはB1だけなので、そこに3が入ります。
縦A列を考えます。縦A列の残りの数は、5と5と7です。横4行の積=225は7の倍数ではないので。A4に7は入れず、5が入ります。
ここで、横1行の残りの空きマスについて考えると、A1,D1は、5,7か7,5です。
A1,D1が5,7の場合
A1,D1に、5、7と入れると、縦A列の唯一の空きマスに7が入ります。全体を見渡すと、残りの空きマスは、右下隅のC3,D3,C4,D4です。
横3行を見ると、C3に入れるのは、3と5なので、場合分けをします。
C3が3の場合
まず、C3が3の場合は、D3が5に、C4が5、D4が3になります。下図が答になります。
C3が5の場合
C3が5の場合は、3と5を入れ替えた答になります(下図)。
A1,D1が7,5の場合
A1,D1に、7、5と入れると、縦A列の唯一の空きマスに5が入ります。残りの空きマスは、右下隅のC3,D3,C4,D4です。
横3行を見ると、C3に入るのは、3か7ですしかし、縦C列の積=60は7の倍数ではないので、7は入れず、3が入ります。残りの空き3マスに7,5,3を入れて、下図が答になります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。