a2×b1の約数の個数・総和・総積の問題
- a2×b1の約数の個数=(2+1)×(1+1)=6個
- a2×b1の約数の総和=(a2+a+1)×(b+1)
- a2×b1の約数の総積=a6×b3
a2×b1の約数の個数
a2×b1の約数を素因数分解すると、ae×bfという形になり、e=0,1,2、f=0,1です。a2×b1の約数をaとbの累乗の積で表したのが以下の表で、6個あります。
指数e | 指数f | 累乗の積 | a2×b1の約数 |
---|---|---|---|
0 | 0 | a0×b0 | 1 |
0 | 1 | a0×b1 | b |
1 | 0 | a1×b0 | a |
1 | 1 | a1×b1 | ab |
2 | 0 | a2×b0 | a2 |
2 | 1 | a2×b1 | a2b |
0乗がある為、a2×b1の約数の個数=(aの指数+1)×(bの指数+1)=(2+1)×(1+1)=6個(答)となります。
約数の個数の公式
Nがpa×qb×rc×sdと素因数分解される時、Nの約数の個数=(a+1)×(b+1)×(c+1)×(d+1)。
約数の個数の求め方
a2×b1の約数の総和
(a0+a1+a2)×(b0+b1)の( )を展開すると、3項×2項ですから、6個の項が出てきて、それらは上の表のa2×b1の約数に過不足なく一致します。
a2×b1の約数の総和=(a0+a1+a2)×(b0+b1)
=a0×b0+a0×b1+a1×b0+a1×b1+a2×b0+a2×b1
=1+b+a+ab+a2+a2b 最低次数のbで整理して
=b(a2+a+1)+(a2+a+1)
=(a2+a+1)×(b+1)(答)となります。
最低次数については因数分解 最低次数で整理する
約数の総和の公式
Nがpa×qb×rcと素因数分解される時、Nの約数の総和=(p0+p1+p2+…+pa)×(q0+q1+q2+…+qb)×(r0+r1+r2+…+rc)
約数の総和の求め方
a2×b1の約数の総積
a2×b1の約数の総積とは、上の表のa2×b1の6個の約数を全部、掛け合わせる事ですから、a6×b3(答)。
中学生でも解るa2×b1の約数の総積の求め方
a2×b1の約数は(1,a,b,a2,ab,a2b)の6個。( )の最外側、第2外側、第3外側を掛け合わせると、1×a2b、a×ab、b×a2と、積がa2bになる組が3組あるので、a2×b1の約数の総積
=(a2b)3=a6×b3(答)。
指数を使ったa2×b1の約数の総積の求め方
(a0+a1+a2)×(b0+b1)の( )を展開すると、(1,b,a,ab,a2,a2b)の6個の項が出てきます。それらは上のリストのa2×b1の約数に過不足なく一致します。
この6項の中に、a1、a2は、それぞれ2個。b1は、3個あります。よって、総積の中には、aが6個(1×2+2×2)、bが3個あるので、a2×b1の約数の総積=a6×b3(答)。
約数の総積の公式
Nがpa×qb×rcと素因数分解される時、
Nの約数の個数=n=(a+1)(b+1)(c+1)。
Nの約数の総積=(pa×qb×rc)n/2=(pa×qb×rc)(a+1)(b+1)(c+1)/2 この式は無視した方がいいでしょう。次のリンクを見て下さい。 約数の総積の求め方
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