因数分解の公式が使えない問題
因数分解の公式が使えない問題は、最低次数の文字について整理してから、因数分解するのが基本です。
因数分解の公式が使えない問題1
問題1 x3+x2y-x-y
- 共通因数はないですね。「因数分解の公式を使う」もだめですね。よって、「最低次数の文字について整理する」です。
- この問題の場合、xは3次、yは1次ですから、yについて整理します。yを含む項とyを含まない項にグループ分けします。(x2y-y)+(x3-x)
- ( )の中のそれぞれから共通因数をくくり出します。y(x2-1)+x(x2-1) 1=12ですから
- 公式(二乗ひく二乗は和と差の積)を使います。y(x+1)(x-1)+x(x+1)(x-1)
- 全体を見て、共通因数(x+1)(x-1)をくくり出します。(x+1)(x-1)(y+x)。
詳しくは因数分解の原則 公式は3つへ
因数分解の公式が使えない問題2
問題2 x2-4xy+4y2-2x+4y-8
考え方は上の問題と同じですが、少し難しいかも。
- 「共通因数をくくり出す」はできません。
「因数分解の公式を使う」もだめです。
よって、「最低次数の文字について整理する」です。 - この問題の場合、xは2次、yも2次ですから、
x、yどちらでも、かまいませんが、xについて整理します。
理由はy2には係数4がついている分、多少面倒が生じるからです。 - x2を含む項と、xを含む項と、xを含まない項の3つにグループ分けします。
(x2)+(-4xy-2x)+(4y2+4y-8) -
( )の中のそれぞれを因数分解します。
2番目の( )は「共通因数をくくり出す」
-2(2y+1)x
3番目の( )はまず「共通因数をくくり出す」で
4(y2+y-2) - さらに、たすき掛けを使わずに。
詳しくは因数分解たすき掛けを使わない方法(準備)
4(y+2)(y-1) - (x2)-2(2y+1)x+4(y+2)(y-1)となりますが、
(x2)-(4y+2)x+2(y+2)2(y-1)の方が分かり易いかも。 -
全体を見て因数分解。
「たすき掛けを使わない方法」を使って
「-2(y+2)」と「-2(y-1)」を掛ければ2(y+2)2(y-1)。
足せば、-(4y+2)になるから、
{x-2(y+2)} {x-2(y-1)} この後、内側の( )を外せば
(x-2y-4)(x-2y+2)
中3よりという書き込みが、質問サイトM君にあったので回答しました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。