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はじめに

(初出 2013.7.29 renewal 2019.9.20)

以前、「仕事と労働に関するよもやま話」というのを書きました。
当初それは、労働問題に関する読み物的な解説書にする予定でしたが、書き進むうちに「人の世は割り切れない」という思いが強まり、 あさっての方向に内容が進んでしまいました。

本稿は、その続編ですが、「何らかの社会的選択が意図せざる結果をもたらす」という観点を軸にお話したいと考えています。

ところで、<ごうせいのごびゅう>という言葉を知っていますか?

Wikipediaには「何かの問題解決にあたり、一人ひとりが正しいとされる行動をとったとしても、 全員が同じ行動を実行した事で想定と逆に思わぬ悪い結果を招いてしまう事例などを指す。」と解説されていました。
ワタシ的には、「当初想定していなかったマイナス効果」といった程度の一般的な意味合いでこの言葉を受け止めています。

今の世の中、“想定外”にあふれています。
私が従事していた行政の仕事においては、想定外などあってはならないのですが、 実際のところ「こんなハズではなかったのに・・・」ということも、多々ありました。
しかし、よく考えてみると、私たちは「神ならぬ身」ですから、社会現象のすべてを想定することなど、そもそも不可能なのかもしれません。
社会の実相全体が合成の誤謬の集積なのかもしれないのです。
ということは、合成の誤謬が含まれるという前提で、人生の選択をすることが必要かも・・・。

そんな中で、思い浮かんだ事々など、書き散らしています。
もちろん、個人的見解の域を出ませんが・・・。



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【改訂版に寄せて】
本稿を掲載したのは、私が都庁を退職した直後の2013年のことでした。
時代も変わりましたし、現在でも確かにそのとおりと言えるものもあれば、すっかりズレているものもあります。
まぁ、自己満足に過ぎませんが、他の項目と重複する所は割愛し、使えそうなものは掲載しておこうと思います。
新たに、加筆した部分もあります。そのあたりは【補注】として補いました。
お役に立てれば幸いです。

2019年9月20日     tsudax99