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diy材料・・・・DIYで使われる「2×4材」

diy・パーゴラ DIYでウッドデッキやパーゴラなどを製作するとき使われる木材にはいろいろな種類がありますが、ここでは「2×4材」  (ツーバイフォー・ツーバイ材 と呼びます)の ・「SPF材」という材が入手しやすく加工が楽なのでオススメします。

ツーバイ材(2×材)は「2×4材」工法の構造となる枠組みを作るためアメリカで規格されたもので、 どこのホームセンターにも置いてあり、「低価格」、「加工が容易」、「規格化され数量が揃えやすい」、というサイズが規格化された木材です。 ほかにも(1×材)・(2×材)・(4×材)などの規格材もあります。  

「2×4材」工法

下枠・縦枠・上枠などの主要な部分が、2インチ×4インチサイズをはじめとする規格品の構造用製材(ディメンションランバー)で構成されることから、2×4(ツーバイフォー)工法と通称される。
一方、2×6工法は、主要な部分に2インチ×6インチサイズの構造用製材を使うものを指す。
フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える。それゆえ、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつ。。(Wikipediaより)

いやいや、オレの親戚が杉材くれるといったゾ、という方はどうぞそちらをお使いになってかまいませんが、 同一寸法規格で、大量に揃えられ、そこそこ強度がある、という条件でご検討ください。


「SPF材」とは

スプルース(Spuruce・唐檜属)、パイン (Pine・マツ属)、ファー (Fir・モミ属)  といった松や杉材系の針葉樹をまとめた言い方です。

やわらかい材質で加工しやすく電動丸ノコでスパスパ切れますし、 価格も安いので初心者にはお勧めです。

ただ、本来雨のあたらない場所で使用される材であり、水に対し腐朽しやすいので、雨ざらしでの屋外使用では、かならず塗装する必要があります。
最初から防腐処理されているSPF材を最近見かけますが、価格・耐久性はアップします。


「2×4(ツーバイフォー)」材とは

 2×4材とは厚さ38ミリ、幅89ミリ、の規格で統一された木材で、長さもいろいろなサイズが用意されています。

 2×などの表示サイズは未乾燥製材前の寸法、いわゆる"呼び寸法"でインチ表示された表記ですが、乾燥・製材された後の "実際寸法"をoに換算すると.......

2×4材.......50.8o(厚さ)×101.6o(横幅)【呼び寸法】 → 38o(厚さ)×89o(横幅)【実際寸法】

という違いがありますので綿密に計算するタイプ(?)のオトウサンは、設計時にはこの辺の事情を考慮願います。

 建物といえば木造という日本では、戦争中の燃料資源や戦後の復興需要などで無制限に伐採され国産材が品薄となってしまいました。   戦後経済大国となった日本は、増え続ける木材需要に答えるため海外から安い外材を買い漁るようになっていきます。

 一昔前、外材といえば「ラワン材」が有名で、大工からは「アンなものは草だ」 とバカにされつつもズイブン使われましたが、あまりにも日本が使いすぎてしまいフィリッピン政府は絶滅を恐れ木材輸出禁止令を出す事態までなったといいます。

 そんな日本に商機を見つけ売り込みをかけてきたのが北米やカナダ。   その材の人気が高まり需要がピークに達したとみるや、彼らは原木での輸出を禁止し、 2×4材に製材した材でないと売らないヨと強気に出ます。

 もとより、建築でどうしても木材が必要な日本としたら、たとえ脅迫であろうが断れるはずも無く、とうとう建設基準まで変更して受け入れた、という背景が2×4材にあったのです。   そして今ではホームセンターにズラリと2×4材が並ぶ状況になったわけです。  ちなみに、世界の国際木材市場取り扱い高の半数が日本向けといわれます。

2×4材の長さはフィートが基本となり、ホームセンターで見かけるのは

が一般的なサイズです。

小ぶりなデッキ制作なら、全て2430ミリ(8フィート)でサイズ統一して購入し、必要に応じてカットして使う、という制作工法がなにかと簡単です。

2×4の呼び名は、厚さ2インチ、幅が4インチとなっている、という意味で、幅が6インチならば2×6(ツーバイシックス)、というようになります。
2インチ単位で規格化されることで大量に流通し、低価格になっている、というわけです。

2インチ×4インチのサイズ表記で実寸は厚さ38ミリ、幅89ミリ........昔習った、1インチ=2.54センチ、で計算するとかなり小さいですが、 製造時にカンナがけしたり、乾燥して収縮したりするためで、計算とチガウぞ、とお怒りにならないようネガイマス.......


2×4以外の規格のSPF材

2×4材以外にも1×4とか2×2材などという規格の材があります。

【1×4〜10材....木口の実寸(厚さ×幅)】



【2×2〜10・4×4材....木口の実寸(厚さ×幅)】



      
フィートの換算表 尺の換算表 インチの換算表
1フィート...304.8mm 1尺......303mm 1インチ...25.4mm
3フィート....914mm 3尺......909mm 3インチ......76.2mm
4フィート.....1219mm 4尺..........1212mm 4インチ......101.6mm
6フィート.....1830mm 6尺........1818mm 6インチ......152.4mm
8フィート......2440mm 8尺........2424mm 8インチ......203.2mm
10フィート......3048mm 10尺......3030mm 10インチ.......254mm
12フィート.....3650mm 12尺.......3636mm 12インチ......304.8mm



その他のウッドデッキ材

▼レッドシダー材(ウェスタンレッドシダー材とも表記)▼

米杉ともいいますが、ヒノキ材の仲間でやや高価。
「ソフトウッドデッキ材」なので加工しやすく、塗装しなくてもある程度は使える耐久性はあります。
ヒノキ系とあって、防虫効果もあり独特の香りがし、節も少なくきめ細かい木肌の美しさも魅力の良質材。

近所のホームセンターでは見かけませんが、腕が上がったら是非一度使ってみたい材です。
ちなみに以前は『ウッドデッキといえばウェスタンレッドシダー』というほどの人気だったそうですが、 ここ数年流通量が減って価格も上がっているようです。(2×4・3048_で1,230円前後)


▼ ウリン ▼

かなり硬質で、ネジ打ちでは下穴を開けてからでないと打てない、といわれるほどで、「ハードウッドデッキ材」とも言われます。
それだけに耐水性、防虫性が高く無塗装で半永久的に使える、といわれています。
産地ボルネオでは『生涯腐らない木』と呼ばれているとか。

マア、自分だと一生涯使う機会もないと思いますが、せっかく作るデッキだから何十年も使うぞ、とマサニ硬い決心をされたオトウサン、 それでは基礎部分だけでもお使いになったらいかがでしょうか。
ただ、加工でかなり手こずるかもしれませんので、それなりの覚悟がいると思います。

「ハードウッドデッキ材」でほかには、サイプレス、イペ、などがあり、天然木材とプラスチックを混合した人工材もあります。


  

「ランバーコア」

 ランバーは日本語に訳すと「木材、板材」、コアは「中心、芯」といった意味。  「ランバーコア」とは、ブロック状にファルカタ材を接ぎ合わせたものを芯材にし、合板で挟んだ3層構造の特殊合板を指す。    表面材にはシナやラワンのランバーがよく利用される。

 狂いの少ない細い板を剥ぎ合わせたものを芯材(見えなくなる)として使用しているため、厚みがあり、比較的強度がある。  反りも少なく、本棚の棚板、ドアや間仕切り、カウンター、楽器、 収納家具などに使用されるケースが多い。

 「シナランバー」は「ラワンランバー」より高価だが、木肌は綺麗なので化粧材にも使用される。


  

「MDF」

 「MDF」は木材の端材や間伐材を利用し木材の繊維を細かく砕いて接着剤と混ぜ、高温・高圧で固めたもの。  正式名称は「Medium Density Fiberboard」で、日本語では「中密度繊維板」と呼ばれている。    分離された繊維で構成されているため合板やパーティクルボードよりも密度が高い。

天然木材と違い節や木目がなく、加工もしやすく品質も安定して精密な作業が可能。  表面が滑らかで塗装がしやすいという特徴もあり、さらに小口面も緻密であることから、 テーブルの天板や本棚、大量生産される家具や建材によく使用される。



弱点としては、木材なので水分を吸収すると膨張し、元の形状に戻りにくくなり湿気に弱いので湿気対策として塗装は大事。   また、重量が比較的重いことや、切断面が荒れやすい。   切断面にマスキングテープを貼ると、切り口がきれいに仕上がる。

「MDF」材は吸水性が高いため、接着で使う木工用ボンドはあまり過剰に使用しない。  接着後の乾燥後に、はみ出たボンドを除去しようとすると、表面を傷つくので早めに拭き取っておく。

塗装や化粧シートの貼り付けがしやすいことも、MDF材の大きな利点。  塗装は「サンディングシーラー」の塗布が必須。  シーラーを薄く塗り乾燥させ軽く研磨という工程を2〜3回繰り返すことで、理想的な下地ができあがる。

ただ、「MDF」製造中にホルムアルデヒド樹脂が使われることもあり、切断時にホルムアルデヒドが空気中に放出されるので、換気をよくして作業中は呼吸保護具を使う。


  

「OSB合板」

 「合板」は複数枚の薄い板を重ね合わせて圧縮したものだが、「OSB合板」は小さな木片を集めて強力な接着剤で加圧し固めた合板の一種で、木材でありながら高い防虫性を持つ。   強度があり元々は下地材として使用されていた。

 その一方、元々下地材として使用されているため、OSBの質感は粗い。  また、内装材として使うケースも多いが経年経過に伴い全体的にくすんでくるので要注意。  さらに水に非常に弱く、 常に水がかかるような場所や水回りには使用しない。

丸ノコでカットするときは、合板の密集した木片が切断される際、破片が飛び散ることがあるので、保護マスクの着用は必須。

 また重量があるので合板の重さに耐えうるしっかりしたビスを選び、確実に固定することが重要。
  

「パーティクルボード」

 「パーティクル(Particle)」とは細片や粒子という意味があり、「パーティクルボード」とは木材をさまざまな大きさの欠片に分解したものを接着剤で固めて作った板のこと。     ボードの両面が素地(手を加えていない状態)のものや、両面に単板を貼り付けた「単板張りパーティクルボード」もあり、作り方によって「単層」、「多層」、「3層」の3種類に分ける。

似た素材に 「OSB合板」や「MDF」があり、製造方法はほとんど同じだが、加工した木材の小片やチップの細かさが違い、「パーティクルボード」は小片やチップが残っているのに対し、 「MDF」は繊維状になるまで細かくするため、断面を見ると違いが一目瞭然。

木片を集積しているという構造から「パーティクルボード」は遮音性や断熱性に優れ、そのメリットを利用して、壁や床などの下地にも使われることも多い。

弱点としては、木片を集積して作られているので水や湿気に弱く、水濡れすると劣化してひび割れたり変形してしまう。   また、長時間にわたって荷重がかかると、たわみが出やすく、 さらに釘やネジが留まりにくい点もデメリット。


「コンクリートパネル(コンパネ)」

 「コンクリートパネル(コンパネ)」は、コンクリート打設時に型枠として使用される合板。   建設現場では、コンクリートを流し込む型枠を作るために広く用いられており、 その役割から「型枠用合板」とも呼ばれることがある。

 コンパネは、木材を薄くスライスして複数層に接着剤で圧着して作られているため強度があり、コンクリート打設時の圧力に耐えることができる。 また、 コンパネの表面には滑らかなフィルムが施されていることが多く、コンクリートの剥離が容易で取り外しがスムーズに行える。 フィルムが機能している限り型枠として複数回使える。

 コンパネは比較的安価でありながら、強度と耐久性を兼ね備えているため、簡易的な壁や間仕切りの設置に役立てられている。  そのため、建設現場においてコスト削減や作業効率の向上を図ることができる。

 デメリットとして、木材を使用しているため、湿気に弱く、雨にさらされると反りや変形が生じやすい。


  

「ラワン合板」

 「ラワン合板」は天然木のラワンを薄く1ミリ程度にスライスした単板を、互い違いに接着剤で貼り合わせて強度を上げた合板で棚の側板や背板に使われる。    ただしラワン材は軽く柔らかいので、構造用合板や重い物を上にのせるようなテーブルや椅子といった家具には不向き。

ラワン大きい木になると、50m〜60mにまで成長する天然木で、合板に用いられる最大の理由は、樹木が大きく育つので、幅の広い板が採れる。

「ホワイトラワン」と「レッドラワン」があり、非常に加工性がいい。  欠点は耐久性や防虫性が低く、長期の保存には適していない。


  

「シナ合板」

「シナ合板」は基材がラワン系の南洋材でできていて、表面にシナの単板を張った合板。  シナは、日本全国に分布するシナノキ科シナノキ属の落葉広葉樹。

他の合板に比べて表面が滑らかで美しいので、住宅の内装材や建具の表面仕上材に最適。     端材を利用してアイスクリームの棒やマッチの軸木、鉛筆、彫刻材などに加工されることもある。

シナ材は十分な強度を確保することが難しいため、柱や梁、屋根といった建材には不向き。

また紫外線による影響を受けやすく、変色しやすいし、湿気を吸収しやすいので水回りには使えない。




  

「針葉樹合板」

 「針葉樹合板」はカラマツやエゾマツ、スギなどの針葉樹を使用した合板。  合板は、もともと広葉樹で作られていたが、乱伐が進んだため広葉樹は制限され、針葉樹合板への移行が進み、 近年ではラワン材を使った合板に代わって使用されることが多くなった。

針葉樹合板は、強度が高く、加工性に優れており、国産の針葉樹合板は、構造材として住宅の壁や床、屋根などで使用されることが多い。

ただ、国産の針葉樹合板は、輸入材に比べて、節や年輪が目立ち、さらに輸入材に比べて、耐水性に劣るので水回りで使用される場合には、防水処理が必要。

輸入材の「針葉樹合板」は、カラマツやスプルース、ラジアタパインなどが使われ、品質が安定しており強度や耐久性にも優れていて、住宅や店舗、オフィスなどの建築資材として広く使用されている。


  

「構造用合板」

 「構造用合板」は、単板(ベニヤ)と呼ばれる薄い木の板を、木目の方向が交差するように複数枚貼り合わせて作られる。  9mm厚なら3層、12mm〜24mm厚なら5層以上が一般的。

この構造によって、割れにくく、全方向に対して強度が得られるのが特徴。  JAS規格で定められた構造耐力を持ち、建物の壁や床など、長期間荷重を支える場面に使用できる唯一の「構造用合板」。

9mm厚は、壁下地や仮設用途など比較的荷重のかからない部分に、24mm厚は床や屋根など、強度が求められる場所に使用されることが多い。

サイズは910mm×1820mm(通称:サブロク板)が一般的だが、古民家の再生工事で合板を使う場合は、一般的なサブロク板(910×1820mm)では長さが足りず、 「メーター板(約1000×2000mm)」サイズが使われることが多い。  1200mm×2400mmといったバリエーションもある。

使用される木材には、ラワン・カラマツ・スギ・ヒノキ・ベイマツなどがあり、接着剤は水に強いフェノール樹脂系接着剤(PF)が一般的。  これにより、湿気にさらされる場所でも接着面が剥がれにくくなり、 耐久性を確保できる。

建築基準法で指定されている「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」は、ホルムアルデヒドの放散が極めて少ない製品に付けられる最高ランクで、室内での使用には必須の安全基準。


合板のサイズ

【合板のサイズ】




SPF材以外の角材

2018年4月8日調べ       

寸  法 価  格 ホームセンター
15×90×3650mm・4面カンナ 1本/290・5本/1450円・79円/m単価 ムサシ
18×90×1820mm・杉荒材 1本/245・4本/980円・136円/m単価
19×38×1800mm・プレーナー材 1本/298・本/円・円/m単価 ムサシ
19×63×1800mm・プレーナー材 1本/348・本/円・193円/m単価
19×89×1829mm・ホワイトウッド 1本/208・本/円・113円/m単価 ムサシ
19×89×1829mm・SPF 1本/228・本/円・125円/m単価 ビバ
19×89×1829mm・SPF 1本/248・本/円・136円/m単価 カインズ
19×89×2440mm 1本/378・本/円・154円/m単価 ビバ
24×36×1820mm・杉荒材 1本/108・9本/1980円・円/m単価 ムサシ
24×36×3650mm・杉 1本/220・9本/1980円・60円/m単価 カインズ
24×36×4000mm・赤松 1本/298・本/円・75円/m単価 ビバ
24×48×1985mm・KD赤松 1本/189・本/円・95円/m単価
24×48×3650mm・赤松 1本/238・10本/2380円・102円/m単価 カインズ
24×48×3985mm・赤松 1本/298・本/円・75円/m単価
30×40×1800mm・プレーナー材 1本/348・本/円・193円/m単価 ムサシ
30×40×1820mm・杉KD材 1本/198・本/円・109円/m単価 ムサシ
30×40×1820mm・杉KD材 1本/195・6本/1150円・107円/m単価 ビバ
30×40×1985mm・KD赤松 1本/225・本/円・114円/m単価 ビバ
30×40×2985mm・KD赤松 1本/325・本/円・110円/m単価 ビバ
30×40×3650mm・杉野縁 1本/265・本/円・73円/m単価
30×40×3985mm・赤松KD 1本/370・12本/4440円・93円/m単価 ビバ
30×40×3985mm・杉野縁 1本/370・本/円・93円/m単価
35×35×4000mm・KD赤松 1本/378・本/円・95円/m単価 ビバ
36×40×1820mm・杉荒材 1本/213・6本/1280円・117円/m単価
36×40×3650mm・杉 1本/380・6本/2280円・104円/m単価 カインズ
36×40×4000mm・KD赤松 1本/448・本/円・112円/m単価 ビバ
36×45×1820mm・杉KD材 1本/268・本/円・147円/m単価 ムサシ
36×45×1820mm・杉KD材 1本/265・6本/1580円・145円/m単価 ムサシ
38×38×1800mm・プレーナー材 1本/378・本/円・210円/m単価 ムサシ
38×38×2400mm 1本/498・本/円・207円/m単価
38×89×1820mm・SPF 1本/345・本/円・189円/m単価 ビバ
38×89×1820mm・SPF 1本/378・本/円・207円/m単価 カインズ
38×89×1829mm・ホワイトウッド 1本/320・本/円・176円/m単価 ムサシ
45×45×1820mm・杉KD材 1本/298・本/円・164円/m単価 ビバ



「スタイロフォーム」

「スタイロフォーム」は、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)と呼ばれる発泡プラスチック系断熱材の代表的な商品名で、現場では「スタイロ」「スタイロ板」と呼ばれ、青色系の板で認識されることが多い。    「ビーズ法ポリスチレンフォーム」(EPS)という種類もある。

色はブランド固有の識別で、(デュポン・スタイロ株式会社)のものは「スタイロフォーム」、(株式会社カネカ)は「カネライトフォーム」、(旭化成建材株式会社)は「ミラフォーム」。

軽量で断熱性・耐湿性・加工性に優れ、床や壁、屋根などの断熱材として広く使われる。  加工も容易でカッターやノコ、熱線カッターでまっすぐ・斜め・Rカットなど自在に加工できる。

ただ、プラスチック系のため火に弱く、内装で使う場合通常は石膏ボード等で被覆して使う。  シロアリにも弱い。 屋根、外壁などに使う場合、金属膜のアルミ箔をシート状に加工した遮熱シートを施工することで、暑さの原因となる輻射熱を反射できる。


「グラスウール」

「グラスウール」とは、ガラスを高温で溶かし、細い繊維に加工したもので、内部に空気を多く含んだ「多孔質材料」。 したがって高い断熱性と吸音性を実現できる。    ただ、グラスウールを隙間なくしっかりと施工するのは、難易度が高い。

主原料がガラスであるため、長期間高温にさらされても簡単に変形や溶解することはなく、有害ガスを発生させることもない。

さらに、湿度や時間の影響によって劣化が起こりにくく耐久性が高いので、長期間でも安心して使用可能。  シロアリの食害も強い。    ただ、濡れると重くなり、ズレ落ちたりするので防湿シートで覆うなど水気対策が必要。

ガラス繊維同士の接着に使用されている接着剤には、微量の有機物が含有されており、 大量に使用している部屋では注意が必要。 また火災時の状況によってガスを発生させる場合がある。

似たようなものに「ロックウール」があり、こちらは天然岩石「玄武岩」や鉄を生成する際の副産物「高炉スラグ」を原料としている。


diy基礎石(基礎ブロック)について

DIY作業で使われる基礎ブロック(block)........ 一般的には"コンクリートブロック"の略で、セメントなどで造った中空の四角な建築材料の呼び名です。

diy材料・基礎ブロック デッキの柱となる木材を、直接、土の上に建てる........
コレやってしまうと、よっぽどコンクリート並みに硬い土でもない限り まず、柱が沈んでしまうでしょうし、すぐ腐ってしまいます。

雨でも降られた日には、タイヘンなことになってしまいます。
やはり土台、というだけあって、しっかりとした基礎となり、柱を受け止める部材が必要となってきますので、 ここでの出番は、やはり基礎ブロック........ということになります。


▼ 独立基礎 ▼

ウッドデッキに使われる基礎の構造は、土台(束柱)を支える基礎石が、 ひとつひとつ独立して配置される、「独立基礎」という方式が一般的です。

基礎石の役目は、安定して「束柱」(*2)が設置できて、地面から「束柱」へ湿気が伝わりにくいようにするのが目的なので、現在はコンクリート製が一般的ですが、 お手軽DIY工事では、その辺の石(ある程度地面がカタく、大型建築でもないときですが.......) など使ったりもします。


▼ 基礎石の種類 ▼

ウッドデッキ作りで使われる基礎石としては.........

などが一般的に使われており、完成時の地面からの高さ、価格、見た目、を考慮してお好みで判断してください。

「羽子板つき束石」の使用例として、別ページの『パーゴラ作ってみました』 に使用例がありますので、ご覧ください。


diy基礎工事について

設置地面が軟弱だったり、かなりの重量になる構造物を制作する場合、地面に直接基礎ブロックをおいただけで工事をしていくのは、 やはり少々不安です。

この場合、基礎ブロックの下に、『砕石・砂利(...ジャリ)』 を敷き詰めたり、
『モルタル』 や、『生コン.....コンクリート』、を入れて、 シッカリと、土台になる基礎をマサに固めておけば安心です。


基礎工事・・・・・・地面や砕石を突き固める

デッキに限らず、ガーデンエクステリアでの基礎工事では、最初に、「地面や砕石を突き固める」という作業が大切です。
基礎石を設置する位置が決まったら、周囲に深さ10センチ程度の穴を掘り、タンパー(突き棒)(*2)でよく突き固めます。

さらに、その穴に"砕石"を5センチ程度の厚さに敷き詰め、同じように突き固めます。
敷き詰めた"砕石"の上に、モルタル(後述)を5センチほどの厚さに入れ、大まかに均したらモルタルの上に基礎石をめり込ませながら押し込み、 上面が他の基礎石とキチンと水平になるよう水平器(*2)で確認しながら設置していきます。


モルタル/コンクリートの作り方

『モルタル』、などとプロっぽい材料名が出てくるから不安になりますが、作り方はいたって簡単で、 基本的な作り方は、ホームセンターで袋売りされている『セメント』に、やはり袋売りされてるをまぜて、 水を入れて練ったものが『モルタル』であり、言ってみれば土をカタメ、基礎ブロックとガッチリ接着する、

           "ボンド"

みたいなモノと考えればいいと思います。


さらに、そこに砂利(これも袋売りされてます) を足したモノが、 『生コン....コンクリート』になるわけです。

★......鉄筋を使うような場合、砂に塩分が混ざっていると鉄筋が錆びてしまうので、砂は完全に脱塩されたものか、山砂・川砂を使うようにします。(海辺の砂にはご注意を)

 ちなみに、1970年代の日本において、『...日本建築界はコンクリート打ち放し以外してはならないという鉄則に支配されていた....(それでも建てたい家・宮脇 檀)』、というほどのブームがあり、 『...丹下健三先生も前川国男先生も皆、コンクリート打ち放し以外の建築はお作りにならず、当然その弟子である池辺先生もその又弟子の私たちもコンクリート打ち放し以外の建築など考えたこともない。 .....』ほどだったとか。

 ただ、コンクリート打ち放しの家というのは、『...熱容量がきわめて大きく、一旦あったまってしまうとしばらく冷めないし、冷えてしまうと今度は暖めるのが大変。...(宮脇氏)』 であり、 夏は日中の暑さで壁が夜中まで熱を放射し、冬はコンクリートが芯まで冷えて寒いといいます。

 ご近所に戸建て風に各病室が区画されたモダンなデザインのコンクリート打ち放し産婦人科医院がありますが、新生児にヤサシイ住居環境であることをキタイしたいものです。

セメント 砂利(砕石)
モルタル 不要 適宜
空練りモルタル 不要 不要
バサモル 不要 少な目
ノロ(セメントペースト) 不要 不要 多め
コンクリート 適宜

バサモル........加える水の量を少なくし、バサバサの状態にしたモルタル。
   敷き作業の下地などに利用。

ノロ(セメントペースト).......セメントに水を多く入れヨーグルト状態にしたもの。
  薄い石材などの接着剤として。


デッキの基礎石設置程度の使用量なら、硬さを確認しながら材料に少しずつ水を足してスコップで練っていけば人力で作れます。
硬めのほうが乾きやすく固まりも速くなります。

ヨシ、だったらオレ、『モルタル』使ってヤッテみるかナァ......と気を取り直したら.........
用意してもらいたいのが.......材料を全て入れてスコップでかき混ぜるときにつかう("トロ舟")と呼ばれる箱状のイレモノで、 ホームセンターに、プラスチックか鉄製のものが売られています。

ただ、一回キリ (タブン) のデッキ作成人生では、ワザワザ買い揃えるまでもないモノ、と思いますので、 泥が混じらず、水が漏らなければどんなものでも"トロフネ"に使えます。

昔の左官現場では、"トロ舟"の代わりにトタン板やベニヤ板を代用していたそうなので、安価なブルーシートでもリッパな"トロフネ"になりますので、 水を足しながらかき混ぜてもよさそうなものならナンデモ代用できます。


サンドペーパー、ヤスリの番手の種類

40〜80番 100〜150番 180〜600番
下地磨きに 中仕上げに 仕上げに
荒目 中目 細目
一般的には80番を使う。 木材の表面がザラザラして状態が悪いときや、はじめに使用。 一般的には120番を使う。 荒目のサンドペーパーをかけたあと、仕上げ前に使用。 一般的には240番を使う。 木の状態が良いときや仕上げ時、重ね塗りの前に使用。



木工用ボンド

アメリカ発の耐水性があるタイプで工房でもよく見かけます。まな板の合板接着でも使われており水回り関係のボンドに最適。

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感想(8件)




DIY接合金具のあれこれ 

部材同士を接合(繋ぎあわせる)する手段としては、以前は"クギ"をハンマーで打ち付けるのが一般的でしたが、 今では電動ドライバーでいわゆる『木ネジ』を締め付けていく、という工法が一般的になっています。
さらに、より強度を上げるため接合金具を使うこともあります。

▼ コーススレッドとは ▼

まずは、木材どおしを、電動ドライバーで接合していくときに使用する、いわゆる"クギ"が必要です。
デッキ作りで使うクギは、『コーススレッド』(商品名)、とか『ビス』.......一般に通称、 『木ネジ』 と呼ばれています。
電動ドライバー用『木ネジ』は、一般の『木ネジ』よりネジ山が高く、間隔も広いため、より保持力がアップしています。

ハンマーと一般の釘を使い作業を進めても(実際そのように工事する箇所もあります)、特に道をハズレるというものではありませんが、タイヘンな労力と時間がかかりますので、 DIYを永く楽しむためにもここは電動工具を上手に利用していきたいところです。

電動ドライバーを使って木ネジを締めこんでいく、という作業メリツトは、 まず労力的にラクですし、ネジ山が材にもぐりこんでいくので、釘より保持力が高くなり、さらに、逆回転させれば簡単に抜ける、というふうに多々あります。

『コーススレッド』のサイズ(長さ)はいろいろありますが、接合する材の2倍程度の長さが目安で、大物には65ミリか、75ミリを使い、 小物には38ミリの『コーススレッド』を使うのが一般的です。
ほかに50ミリ前後の"スリムビス"と呼ばれる細い『木ネジ』も用意しておくと役に立ちます。

モシ、予算的に余裕があれば、屋外で使ってもサビない"ステンレス製"がおすすめです。(65ミリ・300本入りで2,000〜3,000円)

でも、今回の作業ていどでは、もったいないカモしれませんネ........


▼ 床板貼り付けは、木ネジか、ハタマタ釘打ちか ▼

前段ではアレコレ、時代オクレにした"釘"ですが、実はプロでも場合によって釘を使って作業する場合があり、主に『床材の貼り付け』作業などで使うときがあります

ウッドデッキの床板に木ネジ頭がズラッ〜とならんでいると、チョット美的にどうかなと思われるときにステンレス製の『スクリュウ釘』という、 抜けにくい釘を使って、見た目をキレイに造作するわけです。

見た目以外のもう1つの理由として、"ネジの頭部分に雨水がたまらないようにする"、ということがあります。
というのは、電動ドライバを使って木ネジを締めこんでいくとき、適切なトルク  (別ページ インパクトドライバー・・・で説明アリ)  で使用しないと、"木ネジの頭が床材にメリコミ"、そこに雨水がたまりサビやすくなる.......ということもあるからです。


しかし.......今回の作業レベルでステンレス製釘まで使うのは......タブン必要はないと思います。

マア、どうしても美的にコダワリたい、と食い下がるオトウサンへのアドバイスとして.........
ネジ頭が小さく、細身にした『スリムビス』というモノを使い、少しでも目立たせなくする、という手もありますので どうぞご検討ください。


▼ シンプソン金具 ▼

2×材を接合するそのほかの方法として、専用の接合金具 (シンプソン金具)というものを使用する場合もあります。

互いの材同士を様々な形状の接合金具で固定するもので、構造物の強度アップにもなり、使い方によってはデザイン上のアクセントになります。
色々な接合シーンに応じた形状のものが、何十種類もでています。

シンプソン金具とは、シンプソン・ストロング・タイ社 (米国) が販売している2×材専用接合金具で、ホームセンターに置いてあります。

diy材料・シンプソン金具 必要に応じて強度の必要な部分には、「シンプソン金具」のような 2×材専用の接合金具を使用すれば安心です。


DIYの塗装について

▼ 塗装の必要性 ▼

どんな木材でも、空気に触れ、水に濡れればいずれ腐り始めます。
耐久性がある、といわれる材木でも腐りが実感できるまで時間がかかるだけのことで、無塗装のまま放置すればいずれ腐るのは必須です。

とくに屋外で雨に濡れることが多いウッドデッキに使う木材は、塗装することで寿命が延ばせます。
SPF材の場合は塗装が必須で、定期的に再塗装を施し丁寧にメンテナンスしていけば10年程度を寿命の目安にできます。

▼ 水性か油性か ▼

屋外に作るデッキには、防腐対策として屋外木部塗料を塗装し保護します。

水性・油性がありますが、今回は水で薄められ使いやすい水性をおすすめします。
油性は、作業中の臭いとハケを洗う手間がメンドウですが、浸透性が高いので長持ちします。

木目をいかす塗装をしたかったら、ステイン系(*3)というものを使い、塗装で木目を隠してしまうなら ペンキ系を使います。
ただ、ステイン系は表面に塗膜をつくらず、上塗りが必要なタイプがあるので取り扱いにはご注意を。

▼ 屋内外木部用塗料 ▼

ウッドデッキ、木工雑貨などのガーデニング用木材の未塗装部分にメインでつかっているのが「サンデーペイント 強力  防腐・防蟻剤 ブラウン 14L 」、という塗料です。 木材に深く浸透して白アリなどの害虫被害やかび・腐朽防腐に効果があります。

取り扱いが簡単で塗料の下地塗りにも使えシックハウス症候群の原因物質とされるクロルピリホス、ホルムアルデヒド、トルエンなどを使用していない安全性の高い塗料です。

ただ乾燥前は多少シンナー臭のようなにおいがあるので室内で使う場合は換気をよくして使いましょう。 乾燥すればほとんど匂わなくなります。

サンデーペイント 強力  防腐・防蟻剤 ブラウン 14L

価格:11,099円
(2014/3/17 09:19時点)
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▼ ハケで塗って、ウェスで拭き伸ばす ▼

通常塗る場合はハケやローラーを使いますが、ハケ塗りしたらボロ布(ウエス・着古した木綿のTシャツなど)を使って材全体にこすりつけるように (染み込ませるように)伸ばしていけば、ムラなく塗れますし塗料が節約できます。
ウエスで拭くときはゴムかビニールの手袋で作業してください。

塗装作業は、作る前にまずひととおり塗り、完成後にもう一度塗る、というのが理想的です。
ただ、組み立ててしまったら塗装できない部分(塗りにくい部分)は、組み立て前に満遍なく塗っておくことが必要です。

耐候性の高い種類 (ウリン材等) の2×材には塗装は不要、という考えもありますが、湿気の高い日本なのでオコノミで判断ください。

今回使用するハズのSPF材には、必ず塗装をしてください。
また、経年劣化するので2〜3年に一度、塗りなおす必要があります。

▼ 再塗装の時期 ▼

大体2年を経過すると色合いが薄れてきてデッキ面がザラつき出します。
このあたりを目安に、見える部分を全再塗装したほうが、より長持ちします。

前の塗料と必ず同じにする必要はありませんが、前回油性塗料で塗装していて今回は水性塗料では、はじいて塗料が載らないので、 「油性塗料+油性塗料」「水性塗料+水性塗料」 「水性塗料+油性塗料」、という組み合わせになるよう心がけましょう。


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