diy道具のなかで木材を切断する電動工具、というとまず思い浮かぶのは電動丸ノコがありますが、一直線に切断していくのが本業の工具なので、
細かな曲線をカットしていく作業などには使えません。
ここでご紹介するのは、趣味の木工などで、カーブや円など多用する作品を制作するときに使われる、電動糸ノコ、
と呼ばれる電動工具です。
一般的に電動工具は動作音がケッコウ(スイッチをいれただけでも)しますし、動作時は切断歯がムキ出しで高速回転していますから、
使い方を誤るとケガの危険性もあります。
その点、電動糸ノコは動作音もさほど大きくなく(モチロン、切断音は出ます)、切断歯も比較的低速で上下運動(せいぜい、数センチ上下)しているだけなので、
大ケガの危険性はホボ無いと思います。
自分も20年やっていますが、勢いあまって切断歯に指が触れたことはありますが、指の皮が0.01_ほどムケタ時点で、普通の運動神経をもったカタなら、
アワテテ指を引っ込めるハズです..........
材の中身を自由自在に精密に切り抜いていく電動工具、となるとこの電動糸ノコしかありません。
電子ジグソーもたしかに切り抜きはできますが、細かいカット作業はニガテなので
この曲線加工分野はホボ電動糸ノコの独壇場になっていると思います。
その気になれば、ホボ真っ直ぐな直線カットも出来ますし、電動工具はコレひとつだけで、カップボードを完成させた!.......
というヒトもいたそうです(女性デス)........
木工はしたいけど、電動工具はコワイし、音も近所迷惑になるし........というカタ。
電動糸ノコならホボこの心配は解決スルはずです。(ただ、住宅密集地、深夜、窓をアケハナシテ作業.......ではこの限りではアリマセン)
切り抜き図形やパズル作りなど、細かい工作を考えられているなら........ゼヒ、購入をオススメします。
楽しい『糸ノコ木工ワールド』がキット広がりますヨ。
具体的に電動糸ノコを選ぶポイントですが、もし使用目的が材の中身をクリヌク、という
『くり貫き作業が多い工作』
を予定されているなら、
これは金額的ナトコロに影響しますので強くはオススメしませんが........
『首折れアーム式』(フリーアーム式)、を選んでおけばアトアト後悔しません。
一般的な(固定アーム式の、アマリ高額でない)電動糸ノコでくり貫き作業を行うときは........
......まだ加工前の材料セット作業でもこの煩わしさで、やっとこれで準備完了になります。
気を取り直して中身のクリヌキ作業を行います........
クリヌキ作業が終ったのもつかの間、当然ながらカット終了した材の取り外しでも、マタマタ同じ手順を繰り返すわけです.......ツカレます。
自分も、初心者のナンニモ知識がなかった頃、ホームセンターで購入した電動糸ノコが、この固定アーム式タイプでした。
(当時ホームセンターにはこのタイプしか置いてナカッタ)
トウゼン、くり貫き作業は、糸ノコ歯(ブレード)を取っては外し、ハズしてはマタ取り付ける.......という動作を、
ナンノ疑問もイダカズやっていたものです。
同じものを何個も作るときなど、もう作業する前からゲンナリしたものでした..........
トコロガ!!、あるとき、フト目にした木工雑誌の記事に釘付けになりました。
ノッテたんです、『首折れアーム式』(フリーアーム式)電動糸ノコが.......
画像のように、糸ノコ歯(ブレード)を止めている上側部分(アーム)が、ワンタッチで糸ノコ歯から外れ上に持ち上がる、
というもの。
材の穴に糸ノコ歯を通しテーブルに置き、そのまま、パタンと上側部分を下げれば、イッチョウあがり........カット準備完了。
カット終了したら、またワンタッチで上側部分を持ち上げ、材を取り出せばもうオシマイ。
ヒミツは、下画像(大分酷使した糸ノコ......)でナナメ右上を向いているレバー(銀色、棒状)です。
通常、このレバー先端が糸ノコ歯(ブレード)先端を挟んで留めています。
レバーを軽く指で下げるだけで、簡単にブレードのキャッチが解放され、フリーになったアームが持ち上がる、
という寸法です。
まさに、目からウロコ、初めて使ったときはアマリの便利さに、これこそ世紀の大発明か、とややコウフンしてしまいました。
ちなみに、左側の折れ曲がったパイプは、カット中に材から発生する切りクズを吹き飛ばして、墨線(カットライン)が見えなくなるのを
防ぎます.......ついていると便利な機能です。
そのほか、電動糸ノコを選ぶときのポイントとして、『ふところ』の深さ(これで、どの位長い材を加工できるか決まります)、
があります。
たとえば、工作穴の端が材の先端から490ミリ離れているとしたら、『ふところ』深さ、350ミリの電動糸ノコでは加工できない、
ということになりますので、大物工作を予定されていたらその部分に注意して選択してください。
★......ただ寸法やカットデザインによっては材の向きを入れ替えればカットできる場合もあります。
比較的安全な電動工具なので、使用上で注意しなければならない点は、特には無いと思います。
付属の取り扱い説明書の注意点を守って安全に作業してください。
上下運動する関係でやや動作中ガタ付き(振動)しやすいので、本体は出来ればシッカリとしたテーブルなどにボルトで固定
して使用したほうが安定して作業できます。
タダ、場所がとれないなら別に茶の間のテーブルでやれないこともアリマセンので、買うことをアキラメることはないです。(カナリ、振動はしますガ)
機種によってはスピードコントロール機能のあるタイプもあり、切断速度を変更できますからゆっくりカットすることで多少の静音化が図れるかも........
画像が見ずらくてすみませんが、糸ノコ歯(ブレード)を本体下側で留めている、手で回す"ツマミ"
がある部分です。
糸ノコ歯交換のときしか触らない部分ですが、交換したらこの固定用"ツマミ"は出来るだけしっかりと締め込んでおくようにします。
ユルくしていると、動作中に糸ノコ歯がハズレることもありますので、交換後には注意してください。
色々なブレード(糸ノコ歯)が用意されていて、初心者は迷うほどです。
薄くてヤワラカイ材や、厚めで硬い材など、切断材に応じて糸ノコ歯(ブレード)を使い分けるのがポイントです。
自分がつかっているブレードは主に2種類で、シナベニヤなどの比較的やわらかい材には 左側の60山、"プラスチック用"を、
合板など厚めで硬い材には、右側の24山、"木工用"を使用しています。
工作対象の材に応じた糸ノコ歯(ブレード)を見つけられるよう、いろいろと試してみるのもよい経験になると思いますので、
チャレンジしてみて下さい。
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