diy道具・研磨用電動工具のサンダーについて
木工作業ではおおまかに、「部材加工」・「研磨」・「組み立て」、の各工程をたどりますが、ここでは「研磨作業」で使用するdiy道具(電動サンダー)の種類をご紹介しています。
オービタルサンダーなど一般的に電動サンダー(Electric Sander)と呼ばれるこの工具は、
装着した研磨材(ヤスリ・金属等)を回転、または小刻みな振動をさせて「対象物の研磨」・「塗装はがし」・「金属の錆び落とし」等に使用される電動の研磨工具です。
JIS規格における用語としては「サンダ」ですが、サンダと一口に言ってもいろいろな種類のものがあり、対象工作物や作業内容に応じて「ベルトサンダ」、
「オービタルサンダ」、「ランダムサンダ」、
「デルタサンダ」など様々なタイブが用意されています。
似たような使い方をするdiy道具に、グラインダ(Grinder)というものもありますがここでは一緒にして説明しています。(2013.12.18)
【サンダーとグラインダーの区別】
- 電動サンダー........紙やすり（サンドペーパー、研磨紙）を回転(振動含む)させることにより研磨を行う工具・装置。
- グラインダ..........研削砥石(切断といしを含む)を使用し､ その回転運動によって加工物の表面の研削又は切断を行う工具・装置。
研磨作業のメインツール.........卓上型ベルトサンダー
工房で行う研磨作業は、おもに卓上型のベルトサンダー(リョービ・BDS-1000)で行っていて、他に頻度はそれほど多くはないですが各種のサンダー類を使い分けています。
| 卓上型のベルトサンダー | |||||
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手持ちサンダー
| 手持ちのサンダー | |||
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【リョービ(RYOBI) ミニサンダ S-555M・プロ用 】 とにかく軽量・コンパクトなサンダーが欲しかったのでこちらに決定。 ガラスのウロコ取りには本体+ガラス研磨用パッド＋キイロビンGOLD。 |
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【マキタ(Makita) 防じんミニサンダ BO4555 】 工具のほとんどはマキタで統一しているが、マキタの小型サンダーはやや大きすぎるので今回はパス。 |
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【リョービ(RYOBI) ミニサンダ S-5000・DIY用 】 サイズ的に丁度よく価格もお手頃だが、せっかくなので同じサイズだがプロ用のリョービS-555Mにした。 |
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【マイクロスティック 6613490】 リョービ マジック式パッドでガラスもスコッチブライトタイプT #7760 で磨ける |
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【高儀 EARTH MAN AC100V ミニサンダー SD-180A 】 |
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【 】 |
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チョット気になる使用環境......集塵対策は必須
研磨作業で困るのが、材料の削りカス、いわゆる「粉塵」が半端なく出ること。
加工作業でも仕上作業にしても、サンダーがけの作業は頻繁に行いますから、この「集塵」対策、つまり舞い散る粉塵をいかに抑えるか、がケッコウ大きな問題となってきます。
切断作業でも切りくずは出ますがどちらかというと舞い上がる、というより付近に飛び散る、といった感じで作業後はホウキなどでかき集められますが、
サンダー掛けで出る「粉塵」というのは非常に細かい小麦粉のようなカスです。
このカスは軽いので工房内に舞い上がり、天井といい壁といい、あたり一面粉塵だらけとなってしまいます。
ためしに台所で小麦粉の袋を破り、10袋ぐらい天井から壁にブチまけてみると、どういう惨事になるか実感できると思うのですが、奥さんにブチのめされるので、決してしないでクダサイ........
この舞い上がる「粉塵」は当然呼吸器にも悪影響をあたえますし、工房内の掃除も大変です。
電動サンダーには削り取ったカスを溜めるよう集塵袋がほとんどの機種に付属しており、100㌫ではないですが粉塵が周りに拡散する事態に多少は歯止めをかけてくれます。
困るのが、卓上型のサンダーを使って大量に木材を研磨する場合です。
このタイプのサンダーは広いベルト面で一気に研磨出来て便利なのですがその分大量の粉塵が発生し、構造上の理由もあってか申し訳程度にサンダー後方についている集塵袋に入る前に、
あたり一面に飛び散ってしまうという"大量粉塵発生装置"としても働いてくれます.........
工房で頻繁に研磨作業する人たちは、サンダーによる粉塵対策には結構頭を悩ませているのではないでしょうか?
それとも自分が知らない世間一般の対策があったりして........
マア、それならそれで無知なオッサンがやっている不細工な対策を見て笑っていただければ........
粉塵対策用の道具
一般に「集塵機」としてメーカーが出している廉価版のものは、いわゆる家庭の掃除機のようなタイプ。
要は作業終了したら引っ張り出してきて周辺のクズを掃除機で集める、という使い方ですが自分の希望は右の画像の"ホンモノの集塵機"
のように作業中に自動で集塵してくれるもの。
もちろんホンモノは高価でトテモ買えませんし、置き場所も当然ありません。
ネットなどには手近な部材で作る"自作サイクロン集塵機"記事が花盛りですが、当方そんな技術も根性もトウゼンありません........
| 集塵機 | |||||
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インスタント集塵機を考えた
とはいっても粉塵対策としてナニカ手は打たなければ人体にも悪影響を及ぼしかねません。
そこで登場するのが、RYOBIの"ブロワバキューム RESV-1000"、という商品でリョービのカタログでは「外で使う掃除機」と謳っているもの。
【ブロワバキューム RESV-1000】
- ｢吹き寄せ｣と｢集じん｣がレバー1つで簡単切換
- 吸込んだ枯れ葉を1/10に粉砕
- ２スピード切換え
- メーカー希望小売価格 18,000円 (税別)
実はこの道具、以前に粉塵対策に頭を悩ませていた頃、｢吹き寄せ(吹き飛ばす)｣機能に目を付け、
ある程度工房内に粉塵がたまったら一気に外に粉塵を排出しようと考えて、数年前に購入したもの。
でもコレをやった日には工房内はしばらく真っ白のモヤがかかった状態となり、自分も頭の先から足元まで白い粉塵まみれで、ほぼ雪ダルマと化してしまいます。
という事情もあり色々な意味でアブナイこの方法はあえなく頓挫し、しばらく倉庫に眠ってもらっていたのでした。
ちなみに、『だったら｢集じん｣機能で掃除機のように吸い込めばいいダロヨ....』と思われるかもしれませんが、吸い込み口の近くの粉塵しか吸い込めず、
効率が悪くて天井から壁までやったら半日かかってしまう.......ということで一気にやるには吹き飛ばす方法しかなかったんデスヨネ～........
で、ある日突如ひらめいたのが、このブロワバキュームは｢吹き寄せ｣と｢集じん｣がレバー1つで切換えられますが、この｢集じん｣という機能を利用し、
"研磨作業で出る粉塵を直接吸い込んでしまおう"、という構想(?)による
【インスタント集塵機】として二度目の出番と相成ったのです。
自家製の粉塵対策システム
具体的な構造(?)は、粉塵が本体周辺に飛び散らないようベルトサンダー後方を"ダンボール"等でスッポリ覆い、天井から吊るしたブロワバキュームの吸い込み口と連結させた通路を作り、
作業中はブロワバキュームも同時に動作させて、"発生する粉塵を吸い込みブロワバキュームの袋に集める"、
というシンプルな作り(ワルク言うと貧乏くさい?)。
使用するときはベルトサンダーとブロワバキュームのスイッチを両方オンにするだけ、というなんのヒネリもない操作と、
製作方法も天井からブロワバキュームを吊るす部分の造作と、ダンボールを切り貼りして吸い込み通路を囲い込むだけ、という超簡単設計。
コツはサンダーとブロワ吸い込み口の連結部周りをいかに空気モレさせることなくキッチリ囲めるかで、
ここにスキマがあると集塵効率も下がるしモレた粉塵が工房内に漂ってしまいますのでガムテープを駆使してガッチリふさぐのがポイント。
使用結果は100㌫とまでは行きませんがかなりの粉塵がブロワバキュームに吸い込まれ、工房内のホコリも以前ほど積もらなくなりましたので、ほぼ成功なのかなと。
この方法は手抜きオッサンのズボラシステム(これと似たフレーズ、どこかの料理人さんが使ってましたネ)なので、あまり人様に自慢できるものではアリマセンが、別に"自作サイクロン集塵機"のようなハイテクにしなくても、
十分実用になると思いますので、粉塵に困っているけどサイクロン集塵機まではチョット、
という方にはチョッピリ参考程度にはなるかも.........
| 集塵機 | |||||
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各種研磨工具の特徴
| 各種の研磨工具の特徴 | |
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【ベルトサンダー(Belt sander)・卓上型】 ベルト状につながれたサンディングベルトを連続的に循環させて研磨する。 広い面の研磨が出来、ベルトが一定方向に移動するので研磨クズの排出能力が非常に高く、作業スピードも速い。 ベルトを支える部分が金属製の為、綺麗な平面加工が可能である。 |
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【ベルトサンダ(Belt sander)・手持ち用】 手持ちタイプでもベルト幅が100mmある大型タイプ。 上下逆にして作業台に取付ければ、卓上サンダーとしても使用出来る。 重量があるので片手での取り回しはやや大変か。 |
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【ベルトサンダー(Belt sander)・細工用】 狭い面の研磨や凹の内側、深い溝などの研磨で使用する。 軽量なので片手での研磨作業でもそれほど疲れない。 |
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【オービタルサンダー(Orbital sander)】 サンダのなかで最も一般的なタイプ。 四角形のサンディングディスクを数ミリメートルの小さな振動により動かして材料を研磨する。 材料を削るほどの力は無いが、塗装前に表面を平滑に仕上げたりフローリングのワックス落としに適している。 |
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【ランダムサンダ(Random orbit sanders)】 サンディングディスクは円形で、オービタル駆動しながらディスク全体が回転して材料を研磨する。 オービタルサンダに比べより力強い研磨が行なえる。 目の粗いサンドペーパーを使用すると研削に近い作業も出来るので、金属の錆落としや塗装前の下地処理も可能。 |
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【デルタサンダ(Delta sander)】 サンディング面が三角形のサンダ。三角形になっている事により、狭い隅部分の研磨も可能。 サンディング面の動きは細かな振動であり、使用時はゆっくりと軽く擦る様にして操作する。 サンディングペーパーの種類も豊富で、木材の磨き用・つや出し用だけでなくタイル磨き用もあり。 |
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【スピンドルサンダ】 筒状の紙ヤスリ棒が回転しながら上下運動する。 凹部やくりぬき穴内部を研磨するときに便利。 |
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【ディスクグラインダ (Disk Grinder)】 電気モータ軸と一直線になった回転スピンドルを持つ、外周研削用ホイールタイプ。 造船・鉄骨・橋梁の溶接後のビード削り、仕上げ、黒皮取り、鋼板の面取り、バリ取りに適している。 「サンダー」「ディスクサンダー(Disk Sander)」と呼ぶ場合もあり。 |
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【ストレートグラインダー】 あまり木工作業では出番がないかも・・・・・・・ 先端の研磨部を作業内容に合わせ様々なタイプに付け替えて使う。 |
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【ミニルーター】
先端部を研磨用の砥石や純毛パフに交換すれば超細部の精密研磨機に。 |
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【サンダポリッシャ】
木工用ではないが車磨きにも使えるマルチタイプサンダ。 |
ディスクグラインダ (Disk Grinder)
リフォームで活躍するのがディスクグラインダ。 鉄材の切断やコンクリート塀の古い塗料の剥離に大活躍してくれます。
コンクリート塀のペンキを塗り直そうと思いディスクグラインダを引っ張り出し、サテ先端にはどんな砥石をとりつけようと近所のホームセンターへ。
| ディスクグラインダ | |||
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