DIY基礎工事で揃えたい道具
ＤＩＹ(Do It Yourself)で使う道具は作業内容によりさまざま必要になります。
ウッドデッキ作りを思い立っても組立作業をする前にやるべき作業が、「DIY基礎工事」になります。
地面を整地して地ならしするわけですが、そのために必要な道具を揃えたり、軟弱地面ならモルタル・コンクリートで足場を固める作業も必要になってきます。
そんな「DIY基礎工事」で揃えておきたい道具や材料のアレコレ。
マキタ電動ハンマ・HM0871C
世の中、あれば便利だけど無ければないでなんとかなる、というレベルの道具から、無いと全く仕事にならない、というレベルの道具まで様々あります。 その中でも土木工事などで古いコンクリートやタイルをはがす作業は、
ハンマーとタガネなど駆使し日数をかければ何とかなる作業の一つでしょう。
とはいっても、なにかとせわしい現代社会において、ひたすら体力を振り絞り同じ作業を何日も続ける、ということはシンドイですし時間のムダでもありできれば避けたいものです。
そういうときあるとつくづく良かったア〜と思える道具のひとつが、この「電動ハンマ」かもしれません。
今回駐車場の隅にラティスの柱を立てるための穴を掘ろうと、古いコンクリート部分を削ろうとしたが、古いコンクリートが固くて作業が全く進まない事態に......
駐車場には自動車が乗るので、強度を高めるためある程度のコンクリートの厚さ、砕石部を含め15cmほどが必要とされており、そのためかなかなか削れない。
この調子では埒が明かないので、思い切ってハツリ用の「電動ハンマ」を買うことに。 基本工具はマキタを揃えているので、今回も迷うことなくMAKITA品をチョイス。
何種類かあるが、選んだのはネットでも評判がよさそうなマキタの電動ハンマ・「HM0871C」で、ネット価格3万9千円ほど。
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「電動ハンマ」を買う前は、取りあえず手持ちの振動ドリル、BOSCH・PSB550REでコンクリートをハツってみた。 が、コンクリート表面がわずかに削れる程度で、まるで歯が立たない。 これでは予定した大きさの穴が空くまでヘタしたら何日もかかってしまう。 |
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そこでマキタの「電動ハンマ」HM0871Cをネットで注文。 誰でも持つような道具ではないし、ホンのたまにしか出番はないだろうけど、無いと作業にならない道具のひとつがこのマシン。 いずれ古民家リフォームも控えているので、今後も出番はあるハズ。 ビットも一本付属しているので、即作業開始できる。 付属のビットは「ブルポイント」といわれる、先端のとがったタイプの「はつりのみ」。 |
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使い方はいたってシンプル。 まず付属のブルポイントのシャンク(取り付け部)に付属のビット用グリスを塗布。 その後、本体のビットを差し込むチャックカバーを、本体側に引きビットをねじ込むだけでセットは完了。 ビットにはその他、"平のみ"の「コールドチゼル」、"幅広平のみ"の「スケーリングチゼル」、「タイルチゼル」、「スコップ」など用途に合わせ色々あるので、作業内容が広がりそう。 |
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ただ、ビットのチャック軸径には種類があり、今回購入したマキタは「SDS-MAX」という、左の太い軸径18ミリのSDS規格ビットを使う。 右のビットは軸径10ミリの「SDSプラス」と言う規格で、マキタには使えない。 |
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最初はこの軸径規格が分からず、Amazonで7本セット2000円のビットセット品「SDSプラス」に飛びつき、注文してしまった。 世の中には、「SDSプラス」と「SDS-MAX」が両方使えるアダプターも市販されているが、強度的に心配なのでビットは「SDS-MAX」専用のものを使うことにし、安価なセット品は魅力だったがザンネンながら返品することに。 |
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実際の作業では、軸先を軽く地面に押し当てるだけでコンクリートがザクザク削れ、作業が早い早い。 アッと言う間に片付き、あまりのアッケなさにボウゼン。 ソリャア、ハンマーとノミでもコツコツ何十時間かかければやってやれなくはないだろうけど、この機械のすごさを体験してしまったら、そんな徒労はゼッタイやりたくない。 |
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ものの5分ほどで、目的の大きさと深さの穴が空き、古いコンクリートを見事にハツれた。 イヤーこれはスゴイ道具。 ウソみたいに便利な道具で、マサにアッと言う間に作業が片付いた。 余りのアッケなさに久しぶりに道具で感動モノの体験をした。 |
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早速柱を立てる作業開始。 まずは土台となるコンクリートブロックを作る。 ラティス用柱固定金具をコンクリートブロックにアンカーボルト止めするので、必要な大きさのプラケースをコンクリート型枠として使う。 ここに、水を入れるだけで使えるインスタントコンクリートを練り、流し込んで形を整える。 |
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４つのアンカーボルトを入れる箇所には、穴あけ作業が楽になるよう予めボルト径より小さめの径の棒を入れておく。 アンカーボルト径は10ミリなので細めのストローを差しておく。 コンクリートは温度が低いと硬化が遅くなるが、人が歩けたり、車を駐車できる程の強度までにかかる期間は公共工事の場合3日〜7日となっており、最低でも1週間は見ておくと良さそう。 構造材として使うなら完全に固まるには1ヵ月くらいかかるとされている。 |
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ある程度コンクリートが固まったら型枠を外し、周囲をなだらかなスロープにしておく。 養生期間(完全に乾くまで)は外気温に左右されるため、平均気温が4度以下のときには寒中コンクリート、25度以上のときは暑中コンクリートという、気温に合わせて配合を変えたコンクリートを使うことが多いのだとか。 |
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3週間ほどたったので、いよいよラティスの柱を取り付ける土台をコンクリートに固定する作業の開始。 10ミリのコンクリートドリルで、土台の四か所の穴に合うようコンクリートに穴を開ける。 予め小穴を開けておいたのでスムーズに開けられた。 |
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その穴に土台固定用アンカーボルトを叩き込む。 このアンカーボルトは筒の内部にネジのシャフトが入るタイプなので、内部シャフトを叩かず周囲の筒だけ叩き押し込む場合非常にやりにくい。 別に同時に叩き込んでも問題ないのだろうけど、万が一下穴の深さ不足でシャフトまでめり込みと後が面倒になりそう。 |
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アンカーボルト内のシャフト上部にナットを咬ませ締め付けることで、コンクリートに入り込んでいるシャフト下端の太くなっている部分がアンカーボルト筒を押し広げ、土台をコンクリートにガッチリ密着させる構造。 最初の一本はシャフトを入れるのを忘れ、アンカーボルトの筒だけ叩き込んでしまい大失敗。 マア、どうせここだけ穴位置がズレていたので、後はコンクリートビス止めで固定することに。 |
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土台にホームセンターから購入した専用の飾りラティス柱を立てる。 塀の板は杉の荒材を購入し、カンナをかけて白ペンキで塗装しておく。 カントリー調のやや古ぼけた感じの塀が完成した。 |
あると便利なDIY用品・基礎工事関連
| 道具 | 役割 | ||
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【はつり機】 誰でも持つような道具ではないけど、古い基礎を壊すときなどに必需品となるのが「はつり機」。 ハンマーとノミでもコツコツ何十時間かかければ、 ある程度までなら古い基礎コンクリートは壊せますが、この機械があればマサにアッと言う間に片付き、あまりのアッケなさにボウゼンとします(実体験)。 たまにしか出番はないがあると便利、というか無いと仕事にならないというのがこの道具です。 |
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【水平器】 ウッドデッキを建てるにしろ、ガーデニングのレンガ敷きにしろ「地面ができるだけ水平」になっていたほうが作業が楽ですし出来上がりもよくなります。 たいてい地面というのはデコボコしていますしケッコウ傾きもあるものです。 そこで"メジャー"や"水平器"、"スコップ・クワ"などを使って、土を削ったり盛ったりして"地ならし作業"を行い、 出来るだけ水平な状態の地面を作っていきます。 "地ならし作業"をおこなうには、まずどこか一箇所を基準点と決め、ここの高さに揃うよう周りを整地していくわけですが、ここで必要なのは"反りのない長いまっすぐな角材や棒"など。 整地するときはこの棒に"水平器"を載せ、傾きがないことを確認しながら作業していけば、水平に地ならししていけます。 |
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【タンパー】 整地したあとは、デッキ本体の束柱を据え付ける"基礎石"設置場所を、「地面や砕石を突き固める」、 という作業でしっかり土台となる箇所を踏み固めます。 ここで使うのが「タンパー」という地面を突き固める道具です。 市販もされていますが高価なので、重量のある丸太などに持ち手の角材などをつければ自作タンパー完成となります |
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【スコップ(または練りクワ)】 デッキ基礎石の設置などで使うのが「セメント」に水や砂、砂利を加えて作る、「モルタル」や「コンクリート」などの資材で、ホームセンターで簡単に手に入ります。 「トロ舟」に「セメント」と「砂」をいれ、すこしずつ水を加えながら練っていき、「左官バケツ」に小分けにして使います。 練った硬さはの目安として「耳たぶくらいの」柔らかさになったら練りあがり、と言われます。 【使う道具】.......「トロ舟」、「スコップ(または練りクワ)」、「左官バケツ(もしくは普通のバケツ)」 作り方の詳細は........ モルタル/コンクリートの作り方をご覧ください |
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【基礎石】 木材を地面に直接束柱を立ててしまうと腐食が早まりますから、通常は「基礎石」と呼ばれるものを地面に敷きその上に柱を立てていきます。 「基礎石」にもいくつかの種類があり、"ピンコロ"と呼ばれるただの四角形のものから、基礎石に木材をビス止めする金具(羽子板)がついているもの、 基礎石に材を差し込めるよう四角く穴が開いているもの、 などホームセンターに行くと様々なタイプの基礎石があります。 一般的にシッカリ固定したい場所には(羽子板)付の「基礎石」を使い、それ以外は安価なものを使う、というように使用箇所に応じて使い分けます。 基礎石(基礎ブロック)についてにもあれこれ書いています。 |
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【電動かくはん機(パワーミキサー)】 土台作りで使うモルタル量程度なら手練でもいいのですが、ガーデニングDIYで"レンガ積み"や"ピザ釜作り"となると使用量も多くなり、手で練っていては疲れてしまいます。 そこで出番となるのが、電動かくはん機(パワーミキサー)です。 容器(できれば丸型)に「モルタル」や「コンクリート」の材料をブチコミ、真上からシャフト先端についているプロペラを差し込み、混ざり具合を見ながら動かして満遍なく攪拌していきます。 かなりパワーがある道具なので暴れないようしっかり保持して使うことと、容器はシッカリ押さえておく必要がありますがモルタルの大量製造には必需品です。 ★........シャフトを斜めに差し込むと中の材料が飛び散ってしまいます。 |
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