ホーム道具のあれこれ⇒エアブラシについて

模型塗装の必需品.....エアブラシについて

 模型作りでワンランクアップの塗装作業に欠かせないのが「エアブラシ」。  模型作りやイラストなどで使われるエアブラシは、 塗料を薄く均一に吹き付けられるので垂れにくく、奥まったところも塗りやすいという、筆塗りでは得られない、薄くキレイで滑らかな塗装が出来る道具です。

    ベンツ ウニモグ425 昔はエアブラシなどという道具は一般的ではありませんでしたから模型塗装はすべて手作業でしたが、昨今はエアブラシ塗装が当たり前になっているようです。

 なぜ今になって「エアブラシ」かというと........実は数十年ぶりにラジコン熱が再燃してしまい、タミヤの電動RC・4WDオフロードカー、 『メルセデスベンツ「ウニモグ425」』をつい買ってしまったがそもそもの発端です。

ANEST IWATAエアーブラシMX2950  ということで、早速近所のホームセンターで手頃なエアーブラシを物色します。(といっても2種類しか置いてなかった.....)。

その中から『ANEST IWATAのエアーブラシキット MX2950』、というタイプを購入してエアブラシ塗装に初挑戦します。



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業務用と模型用エアブラシは規格が異なる

 エアブラシを使うのに必要になるのが、塗料を圧縮空気の圧力で噴出させるための大元の装置、コンプレッサーです。
エアーブラシキット MX2950  模型用のエアーブラシを使うのですから、本来は模型用コンプレッサーを使えばナンの問題もないのですが、今回は普段DIYで使っている建築業務用のコンプレッサー、 マキタ・エアコンプレッサーAC461Xを使うことに。

 当然、『こんな本格的エアコンプレッサーで、ホントに模型用エアーブラシが使えるの?』という疑問は浮かびますが、 せっかく高性能コンプレッサーが手元にあるのにワザワザ模型用のエアコンプレッサーを買うのはモッタイない。

 ただし、エアホース径や接続金具のサイズなどは、業務用と模型用では全く違いますからこのままでは使えません。    まずは業務用のコンプレッサーと模型用エアーブラシを、どのような道具で接続するかなどアレコレ工夫し、どうにかして使えるようやってみるしかありません。

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 エアコンプレッサー  画像は業務用のコンプレッサーとエアーツールを繋ぐ「エアホース」の両端についている接続用金具「コネクティングツール」というもので、正式名は「カプリング」。    日本国内では「カプラ」の呼び名が一般的です。

 右側がエアーコンプレッサー本体のエアー吹き出し口に繋ぐメス側で、ソケット(SOCKET:「S」と表示)と呼びます。   左側はエアツール側に差し込むオス側でプラグ(PLUG:「P」と表示)と呼ばれます。

 この金具は日東工器のシェアが大きく、そのため日本国内では日東工器の商標名でもある「カプラ」が広く名称に使われていますが、 ほかにも「クイックジョイント」とか、装着するときの音にあわせて「カチット」と呼ぶ人もいます。

 ちなみに、異なる機器同士を接続させる器具の名称として、「アダプタ」、「ソケット」、「プラグ」、「コネクタ」、「カプラー」などがあります。    「アダプタ(adapter)」は、異なる複数の機器に接続する際に用いられる仲立ちの役割を果たす中間部品の総称。

「ソケット」は接続するための接点を構成する接続用端子部品のうち雌型のものを指す。 雄型のものは「プラグ」。

コネクタ (connector) 」は他の部品に接続するため簡単に着脱できるように設けられた部品全般のことで、形状などにより「アダプタ」、「プラグ」、「ソケット」などと呼ばれることもある。  「カプラー(Coupler)」はコネクタの別称。

エアーブラシキット MX2950  こちらはコンプレッサー側に繋ぐ模型塗装用エアーブラシのカプラ・ソケット。  業務用のソケットとは形状も全く異なりますし、 エアホースの径サイズも比較にならないほど細い......。

 業務用エアホースの流路内径(カプラ内部の液体や気体が流れる部分の内径)を表すサイズには、2分(ニブ:2/8インチ 通常内径6.5mmのホースを接続)、 とか3分(サンブ:3/8インチ 通常内径9.5mmのホースを接続)などの規格があります。

 当然このままでは業務用のコンプレッサーにストレートに繋げませんから、接続用アダプターが別途必要となります。

 

互いをどう繋ぐか......

 まずはエアーブラシのカプラ・ソケットを、業務用コンプレッサーから伸びているエアホースの先端に付いているオス側プラグと繋ぐため、アダプターを用意します。
   エアーブラシキット MX2950 エアーブラシのコンブレツサー側に接続するカプラ・ソケットは1/4メスネジなので、ホームセンターで『エアツール用継手オス ネジ径:1/4インチ(平行)』、というものを手に入れます。

取説には、接続するときはネジ部に必ずモレ防止のシールテープ(白いもの)を巻くように指示されています。




エアーブラシキット MX2950 エアーブラシのカプラ・ソケットに『エアツール用継手オス』を繋ぎます。




エアーブラシキット MX2950 これでやっとエアーブラシとコンブレッサーのエアホースとが接続できました。

エアーブラシの取説を見ると、別売りのカプラー20PMというタイプを別途購入と記載されていますがこの際無視。




早速使ってみることに

 いよいよ動作確認をやってみます。  エアがエアーブラシ先端からチャンと噴出すか確認するだけなので塗料はまだ入れません。  住宅塗装で業務用スプレーガンは使っていますが、 プラモのエアーブラシ塗装は人生初体験。

 なんでも初めてというのはドキドキするものですが、まずコンプレッサーの圧力をエアーブラシ規定の0.2PMに設定し、 いざエアーブラシのトリガーをオン......アレッ、空気が噴出しない。

 エアーブラシキット MX2950  コンプレッサーの圧力を0.4PMまで上げてやると、最初のトリガープッシュで、シュッと最初だけ空気噴出しますが、その後は引き金を引いてもノズルに耳を近づけてやっと聞こえる程度の、 カスカな空気の吐出音しかしません.......

 最初の空気噴出量はかなり強いのでコンプレッサー圧力が原因とは思えない.......ただ、その後の空気流出量がかなり低下するのでナニか根本的な原因があるのか......

一人で悩んでもラチはあきませんから、とりあえずエアーブラシ・メーカーのANEST IWATAに助言を求めます。(045-591-1108)

 ANEST IWATAの担当者に事情を話して原因を尋ねるも、「...分からない....」との返事。  仕方ないのでネット上で建築用コンプレッサーで似たような使い方をしている情報を探すと、チト気になる点が..... どうやらエアーブラシとコンプレッサーは直接繋がず、途中にレギュレーターをかませているよう。

 やっぱり建築用コンプレッサーをそのままエアーブラシにダイレクト接続では使えないのか?

とうとう原因が判明

 次ぎはコンプレッサーメーカーのマキタにも電話で聞いてみます。  ここでも、はっきりした原因は分からないが調べてみます、ということなので、 『ネットで見ると途中にレギュレーターを噛ませているが、それが必要なのでは......』と伝えました。

 そして、とうとう(?)原因が判明。  このエアーブラシの吐出量は最大0.2PM。  それに対しそもそもマキタ・コンプレッサーAC461Xは0.39PM以下の低い圧力では動作保証できないとのこと。

このコンプレッサーでエアーブラシのように低い圧力のエアツールを動かすためには、圧力を下げられるレギュレーターはやはり必需品のようです。

   里見デザイン SMC製エアーレギュレーター 早速ネットでエアーレギュレーターなるものを探します。   いろいろな種類のエアーレギュレーターがありますがその中から評判の良さそうなSMC製の、 「里見デザイン SMC製エアーレギュレーター」をチョイス。

 安価なものは目盛りが大雑把すぎて圧力を0.*レベルで微調整する、という使い方には不向き。

でもこのSMC製エアーレギュレーターは目盛り表示値が「0.02」単位ですし、 いかにも精密機器といったタタズマイに一目ぼれ。

 最高入力圧力は1Mpaまでですが、0.4以上で入力する場合はエアーレギュレーターのメーター最大値を超えないよう注意します。


里見デザイン SMC製エアーレギュレーター

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SMC製エアーレギュレーターを接続

 「里見デザイン SMC製エアーレギュレーター」をコンプレッサーとエアブラシの中間に挟むわけですが、「エアーレギュレーター」の接続ネジはIN/OUT共に1/8(S)ネジのため、 コンプレッサー側、エアブラシ側両方ともネジサイズが合わないためこのままでは直接つなげません。 

里見デザイン SMC製エアーレギュレーター  そこでコンプレッサーに繋がる左側のカプラーには「DSプラグ 汎用型 Rc1/8 ワンタッチエアプラグ」というプラグを接続。

 エアブラシへ繋がる右側のカプラーには 「ニップルソケット R1/4 Rc1/8 エア配管継ぎ手」というプラグで接続します。




里見デザイン SMC製エアーレギュレーター

コンプレッサーに繋がる「エアーレギュレーター」左側のカプラーにプラグを接続したところ。

エアブラシへ繋がる右側のカプラーにもネジ部に白いシールテープを巻いてモレを防止する。

接続するときはネジ部には必ずシールテープを巻くようにします。


 ホームセンターで買い求めた接続用プラグ。 里見デザイン SMC製エアーレギュレーター
   

接続用の継ぎ手

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エアブラシの基本操作

 エアブラシのカップに塗料を入れる場合、塗料の濃度が濃すぎればエアブラシが詰まってまったく塗料が吹き出なかったりしますので、塗料はある程度希釈(薄める)しないと キレイに吹きつけることができません。

 ラッカー系塗料の場合、塗料1に対して溶剤が2〜3の割合が希釈目安となり、溶剤をスポイトで入れ調色スティックで混ぜて濃度を微調整します。    粘度は塗料を皿の縁につけると少し垂れるくらい、大体牛乳ほどの粘度がベストです。

 塗料はしっかりとカップ内で混ぜて、エアブラシのノズルを指で押さえて吹きつけるとカップ内で逆流が起こり塗料が混ざります。  この際、溶剤が多すぎたり、エアーが強すぎると塗料が飛び散りますから注意します。

  塗料の粒が飛んだり糸を引く場合は塗料が濃いので薄めに、塗装面が垂れたり波打つときは塗料の濃度を上げます。

ANEST IWATAエアーブラシMX2950  使用後は溶剤・薄め液を入れてノズルを指で押さえてボタンを押し込んで吹きつけます。

 すると、カップ内に溶剤が逆流、内部の塗料が出てきますから拭き取るかビンに移し替え再利用します。     カップの底に残った塗料は綿棒などでキレイに拭き取っておきます。




エアブラシ用コンプレッサー

 それにしても、冷静に考えれば業務用コンプレッサーを使おうなどと考えず、最初からエアブラシ用コンプレッサーを買っていればこんな苦労もすることはなかったし、 使い勝手もこっちのほうがよっぽど良さそう........。

 イエイエ、世の中ナニゴトも経験とベンキョウです。  それに性能だけみれば業務用コンプレッサーのほうが優れているのだから......そのハズです。 きっと........。

   

エアブラシ用コンプレッサー

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タミヤ・エアブラシスタンドU

エアーブラシ・スタンドU  ワンランクアップの塗装作業に欠かせないエアブラシですが、塗装を一休みするときチト困るのがエアブラシを置く場所。

 直に置くと倒れるし、かといってずっと手に持っているわけにもいかない..... こういうとき便利なのがタミヤから販売されている「エアーブラシ・スタンドU」です。

 使用中のエアブラシをスタンドに2台までかけておけますから、これがあればエアブラシ作業中でも必要に応じて両手が使えるようになるわけです。




エアーブラシ・スタンドU ただ、ザンネンなのはこの「エアーブラシ・スタンドU」、プラスチック製のペラペラな作りのため軽すぎて安定感に欠けること。  ついうっかり倒してしまったり傾いたりしやすいのが難点です。

 そこでホームセンターで一袋200円・つめ放題で売られている端材の中から、土台用として15cm四方の厚板端材、エアーレギュレーターを固定する柱用として高さ22cmの角材を選びます。

 土台板に角材を貼り付け、エアブラシスタンドを土台板にネジ止めし、エアーレギュレーターを柱に立てて固定させれば、適度な重量をもった安定感の特製エアーブラシ・スタンドの完成です。    高級感を出すため端材全体を木目の化粧シールで包めば高級銘木で作ったような姿に大変身しました。

「エアーブラシ・スタンドU」と「里見デザイン SMC製エアーレギュレーター」のコンビは、まるでなにかのハイテク装置(?)なみのカッコよさ。  机の上に置いておくだけでインテリアになりそう。

タミヤ スプレーワーク エアーブラシスタンドII (エアーブラシシステム No.39) 74539

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