diy作業でかかせない電動道具のひとつ、一般的に電動丸ノコと呼ばれるこの切断用diy工具は、
別名で電気丸のこ.丸鋸(マルノコ)、などと呼ばれることもあります。
横文字では(サーキュラソー)(Circular saw)と呼ばれ、円形の「のこ刃」を電気モーターの力で回転させ、材料を切断していく電動工具で、
モーターの回転数は約5,000回転/分(rpm)前後の物が多いようです。
昔は高額で種類もあまり多くなかったのですが、昨今はDIYブームの影響で様々なタイプが揃い始め、ホームセンターなどで気軽に買える電動工具となっています。
なにせ、手道具の鋸(ノコギリ)でギコギコやってた作業が、アッという間に切断出来る便利さ、一度使えばもう手放せません。
ウッドデッキ作りなどのDIY作業ではコレが無いと始まらない、といわれるほどの必要電動工具です。
DIY用意したい道具リストでも、真っ先に取り上げられる電動工具のひとつになっていて、
「のこ刃」を交換する事により木材だけでなく、金属.レンガ.コンクリート.タイル等色々な材料の切断が出来ます。(2012.12.28)
電動丸ノコ、と一口にいっても、本体を動かして切断するタイプ、本体は固定し材料を動かして切断するタイプ、
角度を自由に設定して精密加工出来るタイプ、というように様々なタイプがあり使用目的によって使われています。
【電動丸ノコのタイプ】
電動丸ノコは、ウッドデッキ作成などのDIY作業ではこれがないと仕事がはじまらない、というぐらい切断作業において使用頻度が高い電動工具です。
購入するときのポイントは、「のこ刃」の直径をどのクラスにするか......という部分が重要になると思います。
「のこ刃」の直径が大きくなると本体も大きくて重量があるので取り回しが悪くなる、小さすぎるとパワーが足らず太い(堅い)材料を
一度でカットできない、などの弊害も出てきます。
ウッドデッキ作成などDIY作業がメインならば、オススメは「のこ刃」の直径が165_前後のものがベストと考えます。
業務用でもない限り、DIY作業なら165_以上のサイズはあまり出番はないと思います。
このクラスでしたら取り回しがラクで、それほど重くもないので楽に作業できます。
屋根の上などで作業することもある場合は、取り回しのしやすさにも、十分考慮して選びましょう。
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安価なものやコードレス式のものでは、"「のこ刃」直径が小さいもの"、が販売されていますが、
必ずカタログの「最大切込深さ」を確認するようにしましょう。
「のこ刃」直径が165_前後といっても、実際に切断する刃先寸法は「のこ刃」直径の半分以下になります。
メーカーカタログに、 「最大切込深さ」、などと出ている寸法が、一度でカット可能な最大寸法ですので、
購入する場合はその点に留意してください。
ウッドデッキ作成などで一般的に使われる"2×4材"は、厚さが38_なので直径165_「のこ刃」なら一発でこの"2×4材"を切断できます。
ウッドデッキの柱材で使うこともある90_径の太い木材は、たしかに直径165_「のこ刃」では一度では切り落とせませんが、
そういう時は反対方向からもう一度カット(*1)する、という方法でやれば大丈夫です。
こういうときに墨つけ用具(*2)として出番となるのが、右のような定規です。
これはシンワ測定の『一発止型定規』というもので、材の周囲にグルっとズレずに一本の線が引けます。
こういうあったら便利だけどなかなか目にすることが無い、という便利道具を探すのもの楽しみの一つかもしれません。
電動丸ノコは直線切断していく道具ですが、本体の角度調整ネジを緩めれば45度まで傾ける事が出来るので傾斜切断も可能です。
「のこ刃」の繰り出し寸法も調整できるので、材料に溝を切る作業(ホゾ先.溝堀り加工)も「のこ刃」を一定間隔で何度か切り込み、
残った部分をノミで削れば好きな幅.深さの溝を掘る事も簡単に出来ます。
価格:450円 |
最近はコード式ばかりでなく、コードレス(充電池式)が数多く出始めていますが、
基本的に安価なものは、パワーも弱くバッテリー切れが頻繁に起きて、充電時間も長くかかります。
チョットしたウッドデッキ作成作業でもかなりの本数の"2×4材"をカットしていく必要があるので、充電のたびに作業がストップしてしまうとイライラしてしまいます。
本格的なDIY作業のメイン工具としてコードレス(充電池式)を選ぶなら、プロ用のものがオススメです。
ただ、今のところ(2012.11)「のこ刃」直径は大きなものでも"125_程度"が一般的なようです。
コードレス式を購入する場合、購入価格にバッテリー.充電器の周辺機器は含まれているか、
という点がポイントのひとつとなりそうです。
一見、それほど高額でないナ、という商品の場合、バッテリー.充電器が価格に含まれていない場合があるので購入する場合はよく確認することが大切です。
バッテリー.充電器の周辺機器はケッコウ高額なので、後から買い足すより最初からセット価格で売られているほうがお得になる場合がありますので、
店頭価格に惑わされず必要なものが付属しているトータル価格で慎重に選びましょう。
最近(2014.1)は『充電式の電動丸ノコ』がますます高性能化してきていて、自分がオススメの18V仕様.「のこ刃」直径"165_"のタイプも豊富にラインナップされ始めています。
18V仕様は14.4V機より 切断スピードが約15%アップしており、気になる連続使用時間も米松材(50mm×300mm)なら 約55本、とまずまずで通常のDIY作業では十分な容量です。
いずれにしても、後で単品で購入するより割安になっている場合が多いと思いますので充電式タイプを購入するときは、
『バッテリー充電器』と『バッテリー』が本体とセットになっているか、確認してください。
バッテリーは×2本がセットの標準になっているものがオススメです。
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木工では必ず「切断作業」が付いて回るので、出番が多いのが電動丸鋸です。 今回やっとハンディ丸鋸を手に入れましたが、25mm以下の厚みであればよっぽど硬い材を切断しようとしない限り、十分使えます。
ただ、付属のノコ刃はあくまで"一応切れる"というレベルの刃で、「きれいに切断」するような刃ではありませんから、仕上がりに拘るようならちゃんとした木工切断チップソーに変えた方が良さそうです。
でも付属の刃でも柔らかい杉材では切り口は多少ボソボソになりますが、ちゃんと切れますのでご安心を。 しばらく使ってみたが、ホゾ加工である程度の深さの切り込みを入れる、という作業では超便利。
なにせ最大切り込み深さ25mmというのが、むしろ切り込み加工でウッカリ切りすぎるのが防止でき、かなり便利に使える。
2022年の正月8日、ホームセンターをうろついていたとき目についたのが、正月特売コーナーに陳列されていたHOMETOOLの10.8V充電式丸鋸・DCS-85。 価格は正月特価?の4980円。 |
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以前から、片手で操作できるハンディタイプの丸鋸は、あれば便利だろうなと思っていたツールのひとつ。 価格も正月特価の4980円なので、新年初買い物として早速ゲット。 |
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この価格なのに充電器もチャンと付属している。 充電完了すると緑のランプで知らせる。 充電回数は約300回。 4mm六角レンチは鋸刃を交換するときに使う。 |
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ノコ歯は直径:85mm・内径:15mmで、最大切り込み深さは25mm。 角度調整機構もついており、45度傾斜時の最大切り込み深さは15mm。 付属の鋸刃はおまけのようなものなので、早速ブラックアンドデッカー 木工切断チップソー24P 85mm CB24Tに交換する。 |
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平行定規、集塵ポートも付属している。 集塵ポートを集塵機につなげは、切粉の飛散が防止できる。 本体前方裏側にLEDライトがあり、トリガーを引くと切断部を照らす。 |
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バッテリーの着脱はバッテリーの両側にあるリリースボタンを押しながら引き抜く。 かなり硬くて力を入れないと最初はスムーズに外れない。 |
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グリップ部上部にはバッテリー残量表示ランプがついており点灯状態で残量が把握できる。 通常は緑黄赤の全ランプが点灯しているが、残量が減るにつれて消灯していくシステム。 |
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使用時は安全ボタンを押しながらトリガースイッチを引く。 慣れないと押しずらいが、コツをつかめば片手でスムーズに操作できる。 一度スイッチオンになれば、安全ボタンは離してもよい。 |
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ノコ刃交換用の六角レンチは、本体に格納できるようにしたかったのか、差し込んでおける穴がある。 ただ、穴に入れて抜けないようにするため(?)のプラスチック部品の形状が、キッチリ固定しておくように造られていないので、そもそもそんな機能として造ってはいないのかも。 |
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指先にあるのがノコ刃を交換するとき刃が回転しないようにするロックレバー。 ここを押すと刃が固定される。 危険を回避するために念のため交換時はバッテリーは抜いておく。 |
世間では電動丸ノコは危険な道具、という話しをよく聞きます。
昔は大工さんたちが集まると『オレは小指をやられた......』、とか『オレは薬指もって行かれた......』、などとアチラの世界の方々の会話(?)、
などと一瞬考えてしまうような会話が飛び交っていたそうですが、やはり電動丸ノコ事故は多かったようですね。
最近は電動丸ノコ自体も安全面の改善が進み、例えばブレーキ(スイッチオフですぐ回転を止める)性能も向上しているようです。
たしかにどんな道具でも、使い方が悪ければ危険な事態を招きかねないのは先刻ご承知の通りですが、
特に切断系の工具は取り扱いに十分注意して慎重に取り扱わないと、思わぬ大事故になりかねません。
キチンと使えば便利な電動丸ノコも、モーター回転数が約5,000回転/分(rpm)もの超高速で回っていますから取り扱いには特に注意が必要です。
そうは言ってもこんな便利な道具をただ、"怖いから"、という理由だけで使わないのももったいない話です。
車の運転もそうですが、注意して正しい使い方さえ守って操作すれば決して危険な道具ではないのに、ついウッカリ『誤った使い方』をしてしまうことで、
即事故につながってしまう、という点は電動丸ノコも台所で使う包丁も同じです。
事故に合わないためには、車の運転と同様に『正しい取り扱い方法を身につける』、ということに尽きます。
★.......先日も比較的安全な道具と思っていた電子ジグソーで、合板切断をしていたら突然材が割れてしまい、刃の近くを押さえていた左手の人差し指を5ミリ深さほど
削って(?)しまい、しばらくギターが弾けませんでした。 これなども、『刃先ギリギリに手足を置かない』、という鉄則を守らなかったのが原因です。........★
電動丸ノコのもっとも一般的な使用方法は、「固定されていない材料を片手で押さえておき」、
『もう一方の手で電動丸ノコを持ち、切断していく』、という作業だと思いますが、
こういうときに電動丸ノコの使い方でとくに注意しなければいけないのは.........
"材料に「のこ刃」が当っている状態でスイッチを入れないこと"
うっかりやると電動丸ノコがハジキ飛ばされます。
押さえが弱いと、材料が跳ね飛ばされてしまいます。
まず、「のこ刃」を材料に当てない状態で電動丸ノコのスイッチを入れ、回転が安定してからベースプレート(*3)を材料に押し付けて切断操作するよう心がけましょう。
誤って「のこ刃」回転部に巻き込まれる事故を防止する為、軍手.手袋などは使用しないほうが安全です。
服装も袖がきちっと締まったもので作業しましょう。
また、切断中いつ切削片が飛んでくるか分かりませんので、眼を保護する「ゴーグル」も忘れず着用しましょう。
固定されている材料を切断するときは、片方の手でハンドルを握り、もう片方の手はモータカバー部を押さえるというように両手でしっかり電動丸ノコを保持し、
電動丸ノコをゆっくり切り進めていきます。
電動丸ノコは適切に使えば問題ありませんが、この道具で特に注意していただきたいのが、
『キックバック』という現象です。
これは、木材を切断するため「のこ刃」が切り進んでいく途中で、「のこ刃」が木材にハジカレ(挟まれ)、
突然、丸ノコ本体が進行方向の反対方向に飛ばされる現象です。
この現象は、『卓上丸ノコ』 でも 『スライド丸ノコ』 でも発生する場合がありますが、
特に、『手持ちタイプの電動丸ノコ』 で発生すると多少チカラ自慢の男性でも、思わず丸ノコを取り落としたり、手首が
ひねられる場合がありますので、十二分に注意して作業することが肝心です。
『キックバック』の原因は色々考えられますが、自分が経験したものは......
◆切断する木材の設置方法が悪く、切り進むうちに木材の切断面がV字状態になって「のこ刃」が両側から挟まれ進めなくなった瞬間に勢いよく戻されてしまう。
(自分の経験では、これが一番多い気がします。)
◆電動丸ノコや木材をしっかりと保持していないとき、「のこ刃」が切断面の節など硬い(堅い)部分に当りハジカレる、(これが二番目ぐらい)。
◆切れ味が悪くなった「のこ刃」や"ヤニ"(*4)がついた「のこ刃」を使い、水分をタップリ含んだ切断抵抗の大きな丸太などを無理に切断しようとするとき、途中で進めなくなり
電動丸ノコが急に後方に戻されてしまう。
等々、原因はいろいろ考えられます。
防止策としては電動丸ノコや木材は適切に設置し常にシッカリ保持すること、切断したら押さえていない方の木材がストンと下に落ちるよう、
切断材料の適切な設置を行うこと、切れ味の落ちた「のこ刃」をいつまでも使わない、などがポイントになります。
万が一『キックバック』が発生しても怪我など避けられる方法は........
『「のこ刃」が進む切断ラインの前後の延長線上、とくに戻り方向ライン上』 には、"絶対に手.指を置かない"、
"切断ラインから出来るだけ手.指を離しておく"、ということを常に心がければ最悪の事態は避けられると思います。
切断作業中、木材が急にワレたり、木材をキチンと保持していないときなど、丸ノコの歯先で
ハジカレた小片が飛んでくることがあります。
作業中は常に目を保護する"ゴーグル"などを装着することを習慣づけてください......
そうはいっても、つい忘れて、時々ドキッとしているんですが..........
電動丸ノコは「のこ刃」を専用のものに交換する事で、木材だけでなく色々な素材をカット出来ますし、切れ味が悪くなれば新しい「のこ刃」にも
簡単に交換できます。
この場合絶対にやってはいけない事は、電源ケーブルを差し込んだままでは「のこ刃」交換は行わない、ということです。
電源はオフにしてあるからイイジャない.......とお考えなら、ケッシテ脅かすわけではありませんがケガをする可能性はゼロではありませんのでご注意を。
「のこ刃」交換するときは専用工具などで力を加えながらネジを回したりしますが、つい勢いあまってスイッチに手がかかってしまう......
という事態が起こらないとも限りません。
これはどんな電動工具にも言える事ですが、「刃の交換作業では必ず電源ケーブルは抜いておく」
という習慣づけを行いましょう。
電動丸ノコ部分が内部に天地逆な形で固定され、「のこ刃」だけがテーブル上面に突出しており、
テーブルに載せた材を「のこ刃」に向かって静かに押し出しながら切断していく工具です。
テーブル上面に付属している「平行定規」
を左右に動かし「のこ刃」との間隔を変えることで、
材の切断幅が自由に設定でき、一定の幅で繰り返し切断する作業や、平行に切断する作業が楽に行えます。
同じ大きさの材を大量にカットする、木材のミゾ堀作業を精度良く加工する、など多目的に利用できるので木工作業では重宝します。
また、「傾斜定規」
を使えばある程度の幅広材を斜めに切断していくことも出来ます。
このタイプは角度調整.切り込み深さ、などが簡単に調整できるよう、調整レバー.ダイヤル機能が充実しているので精密加工でも便利です。
本体部分が固定されているため、キックバックにより電動丸ノコ本体がはじかれる、という危険性は少ないので比較的安全にカット作業が行えます。
ただ、「平行定規」を使ってカットする場合、材を送るときは「平行定規」と「のこ刃」の間にある部分をしっかり保持して送ることが重要で、それ以外の別な場所を押さえて送ると、
最悪、切断された材が自分に向かって飛んできますので、使用方法には十分注意します。
「平行定規」と「のこ刃」の間が狭い状態でカットする場合(小さい材、幅の狭い材の加工等)、材を送るときは"絶対に指では押さず"、
必ず押し具などを使って作業する必要があります。
▼その他の特徴▼
テーブルには、指定された機種にはなりますが、別な電動工具を取り付けることが出来ます。
「トリマ」、「ルーター」、「ジグソー」など、通常は片手で本体を動かし材を加工していく工具ですが、
本体を専用治具でテーブルに固定し、材のほうを動かして加工していくテーブルベースになります。
購入するときのポイントは、『テーブル面が出来るだけ広くて、ガッシリとしたものを選ぶ』、ことが重要になります。
華奢な簡易テーブルですと、カットする作業で重い木材をテーブルに載せてグラグラしたら、不安定な状態になり危険です。
やはり、揃えるならシッカリした作りの専用の卓上タイプをお勧めします。
テーブル面の広さに関しては、普段はコンパクトで、いざというときはスライドさせて広くできる、
というタイプもありますので、カタログなどで研究してみてください。
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台座 (ターンテーブルになっていて、角度が左右に自由に設定できます) に木材を置き、「のこ刃」が付いているモーター部を下げて木材に押し当て、
奥側にスライドさせてカットしていきます。
角度調整機能が、ターンテーブル側と「のこ刃」が付いているモーター部の両方で変えられますので、材木に角度をつけて精度良くカットする、という場合大変便利な工具です。
木工趣味が高じてきて、複雑、細かい加工が出てくるようになると、是非欲しくなる道具です。
安全性も、木材の固定さえしっかりしておけば(ターンテーブル上に木材を固定する為のロックレバーが通常付いています)まずキックバックの危険性はありません。
購入時のポイントとして、幅広の板をカットする機会が多いときは「のこ刃」の直径が大きいものを選ぶ、ということです。 なるだけスライド量が多い
(切断距離が長い) ほうが幅広の材を一度で切断することが出来ますので便利です。
ただ、必然的に「のこ刃」の直径が大きくなるほど、本体の価格も高額になりますし、「のこ刃」そのものの価格もかなりの高額となってしまいますのでご注意を。
たとえスライド量が少なくても、材を反対にしもう一度カットすれば有る程度の幅まではカットできますが、
ターンテーブルの広さも関係するのであまり幅広の加工は出来ません.....大き目の「のこ刃」直径290_タイプでカットできる最大幅はおよそ300_程度です。
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