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屋根塗装工事を計画したのですが、作業に「古いコーキング材を剥がす」というやっかいなものがあります。 一般的にはカッターなどで根気よく削っていくのでしょうが、
以前に雨漏り修理で塗りたくったコーキング材もこの際ですから一度剥がして、キレイ、スッキリに処理したいと考え、どうすれば楽にハガせるかいろいろと検討しました。
あれこれ探して購入したのが「マキタの充電式マルチツール・TM41D」です。
正直、どんな動きをするかがよく分からず(?)に買ったのですが、コーキング剥がしに使ってみたら納得。
イヤ～、コレ便利な道具ダワ～。 コーキングされているところに先端工具を当てるだけでみるみる削ってくれますから超ラクチン。
先端が超高速で左右横方向に振動する仕組みで、今回は先端にスクレーパを付けて作業したのですが、イヤァ～便利、便利。
コーキングされている部分にグイグイ食い込み、楽に剥がせます。 久し振りに電動工具で感動してしまいました。
ほかの工具が入らない狭い場所や、動く範囲が大きくないので他に影響を与えずに最小限に切断したい箇所で使うにはピッタリの道具です。
但し、マルチツールというネーミングなのでなにやら「万能工具」、というようなイメージがありますが、モチロンこれ一台で丸ノコやレシプロソーのような切断が素早く出来る、
という道具ではありません。 あまりマルチツールに過剰な期待をしないほうが........
先端工具が横方向に細かく振動するという動作ですから、狭い範囲だけに限定した動きです。 したがって長い直線切りなどは苦手ですし、硬い木を深く掘ったりする使い方も相当苦手です。
でも、逆に狭い範囲だけに限定した動作をするからこそ、従来は適当な電動工具がなくて出来なかった狭い箇所、入り組んだ場所での作業が、このマルチツールで可能になったともいえます。
例えば、従来はノミでコツコツ削り欠くしか方法がなかったとか、狭い場所でしかも切る対象物の近くに触ってはいけない物があり、電動工具(例えばレシプロソーやジグソー)
は使えない、などという場面でマルチツールは威力を発揮してくれます。
特に便利と思う点は、先端工具が本体ボディより突き出ているので、壁際などキワ部分の開口作業でもボディが邪魔にならず行えるところです。
マルチツールの初仕事。 電源をオンにし以前に適当に塗ってしまったコーキング材のスキマにスクレーパの先端を差込めば、アーラ不思議たちまちキレイに剥がしてくれます。
かなり固いコーキング材でしたが、振動数調整ダイヤルを低速にして使っても(ツマミ2)十分剥がしていけるパワーでした。 これなら先端工具も長持ちしそうです。
先端部分は激しく振動しますが目に見えないほどのスピードで、ある程度重量(2.1㎏・バッテリ含む)があるせいか本体にはほとんど振動は伝わらず、長時間使ったからといって手のシビレなど起きません(?)。
振動数調整ダイヤルを低めにすれば動作音も小さく、周囲を気にしながら使う必要もなさそうです。
実際使うときは両手で保持して扱うことになるでしょうが、振り回して使う道具でもないので、よっぽどカヨワイ女性でもない限り(?)片手で十分扱えます。
振動数調整ダイヤル近くにバッテリ切れお知らせランプがあり、赤ランプの点灯、点滅によりバッテリの残容量を確認できます。
先端工具の交換は工具類を一切使いません。 上部のレバーをグっと90度まで引き起こし、ホルダーボルトを引き抜くだけで交換できます。
レバーの引き起こしにやや力が必要ですから遠慮せずグイッと引きあげます。
ボッシュのマルチツールは先端工具交換がとても簡単なのに.....
という意見もあるようですが、ナニゴトも慣れです(?)。
今回の作業で使用したスクレーパと付属のノコギリ刃、そして先端工具を押さえるホルダーボルトです。 先端工具の取り付け角度は、使用する場面に応じて30度ずつ角度を変えて装着できます。
フランジ部分と先端工具に細かな突起、穴がありますが、この噛み合わせ位置を変化させることで使いやすい方向に先端工具をセットできるわけです。
先端工具をノコギリに換え厚さ1.5ｃｍの杉板に刃を当てたら、アッサリと切断してくれました。(モチロン丸ノコのように一気、とはいきません) 切れ味は上々です。
たしかに長い直線切りをアッという間に片付ける、という工具ではありませんが、これなら狭い範囲の加工であれば楽にできそうです。
付属品として、研磨用とノコギリ状の先端工具が付いてきます。 サンディングパッドとマジツク式で簡単に脱着できるサンディングペーパー3種類がケースに入っています。
サンダーとして使ってみた印象ですが、振動数の違いなのかボッシュのデルタサンダと較べてもコチラのほうがしっかり研磨出来ています。
ややザンネンなのがマルチツールの先端工具は少々高価なこと。 たしかに超高速振動に耐える高品質の素材で作られているから、
お高いのは仕方ないのでしょうが一気に揃えるのはムズカシソウ。
今回の工事で使うためネット購入したマキタ・スクレーパーTMA019(ソフトタイプ)は1,026円でした。(送料込・1566円 A-56362)
マア、モノは考えようで先端工具さえ換えればノコギリだろうがサンダーであろうがその他であれ、いろいろな作業に使えるのですからトータルで考えれば高い、と一概にはいえないのかも。
やはり先駆者ボッシュは先端工具の種類もかなり豊富なようです。
| マキタ充電式マルチツール・TM41D 仕様 |
| 電動機 |
直流マグネットモーター。 電圧14.4V |
| バッテリ |
リチウムイオンバッテリ。 BL1430B(容量3.0Ah)又はBL1460B(容量6.0Ah) |
| 振動数 |
6,000～20,000(回/分) |
| 振動角度 |
左右1.6° (計3.2°) |
| 寸法 |
340㎜×80㎜×104㎜ |
| 重量 |
2.1ｋｇ(バッテリー含む) |
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