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シンプソン金具.......序章

　一般にdiyで木材同士の接合を行う場合、互いをコーススレッドと呼ばれる長い木ネジで繋いで留める、という方法をとるのが一般的です。

　大体はこの方法で間に合いますが、ときには「ここの接合部分はもう少し頑丈にしたい」とか、 「床に立てる柱をしっかり固定したい」 とか、中には「この繋ぎ部分の見た目をよくしたい」、などナド.....実際に作業を始めるとイロイロな要望が出てきます。

　日本の伝統的な木造在来工法の場合なら、「切り欠き加工」や「ほぞ加工」 などの継ぎ手技法を駆使して木材同士をガッチリ接合させ、日本家屋の一軒家を大工さん達は作っていくわけです。

■継手(つぎて)........軸方向の接合部に行う加工テクニック

■仕口(しぐち)........角度を持った接合のとき行う加工テクニック

木材接合のウンチク

　木材の接合方法でよく聞く名称に「継手(つぎて)」、「仕口（しぐち）」があります。

継手.....木材の長さを増すために材を継ぎ足す工法でいろいろな接合部分の形状があります。　（2つの材をつなげて1本の材として使う、または十分な長さの材木がないとき使われる工法。）

仕口.....2つ以上の材をある角度に接合する工法でこちらもいろいろな接合部分の形状があります。（例：土台と柱のつなぎ目や、梁と桁のつなぎ目など、各部材を組むときに使われる工法。）

　いずれも大工さんたちが過去数百年の経験から生み出した技法ですから、簡素なものから非常に高度な技術を要する精密度の高い継ぎ手、 また独自に考えた秘伝の仕口や継ぎ手など、数え切れないほどの工法.技法があります。


　　

diyの強い味方....シンプソン金具

　でも我々が日曜diyで作るウッドデッキ程度でそんな技法を駆使する、などは完全にオーバースペックですし、そもそもそんなテクニックがあればとっくに大工さんをしています(?)

　通常diyでは木口(部材の先端部)は切り落としたままの面を、そのまま相手の材に当ててビス止めするのが一般的であり、わざわざ木口を加工して工事することはありません。
本職の大工さんがもしウッドデッキを作るなら、タブンやるでしょうが.........

　やはり初心者ではほとんどの方はインパクトドライバーと「コーススレッド(木ネジ)」で木材同士をバリバリ接続していく方法でウッドデッキを作っていくと思います。

　とはいっても、たとえシロウト製のウッドデッキであろうと、「しっかり」、「頑丈な」ものを作りたい.........

　そんな我がまま(?)オトウサンの強い味方が、簡単に木工接合するためdiyで使われる、2×材専用の接合金具 となるわけです。 diyで使う2×材専用の接合金具、と言えばアメリカのシンプソン.ストロングタイ社 が製造している『シンプソン金具』が有名です。

　シンプソン金具はもともと住宅建築に使用されていただけあって強度も抜群ですので、2×4材（ツーバイフォー材）に余分な木工加工などすることもなく、 「電動ドライバー」と 「コーススレッド」で誰でも「簡単で、頑丈な」木工接合が可能となるわけです。

　シンプソン金具にはいろいろな形状のものが数多くラインナップされていますが、特に2×4材を使用する 「パーゴラ」や 「ウッドデッキ」、 テラス屋根、椅子、テーブル、などの製作では、2×4材とシンプソン金具さえあれば、 それらのdiy作品が「頑丈に」、「誰でも」、「簡単に」作ることができます。

★.........とは言ってもdiy作品には必ず『シンプソン金具を使うべし』、ということではありません。
本来、柱などは最初から回りの構造材と組み合わせて「コーススレッド」でガッチリ接合し土台から立ち上げていきますから、『シンプソン金具』を使わずとも十分強度は保てます。

自分のdiy作品「ウッドデッキ作り」や「パーゴラつくり」では『シンプソン金具』は全く使っていませんが、だからといって柱もグラグラなどということもモチロンありません。

『シンプソン金具』が必要になるケースとしては.............

■「後追い工事で急遽デッキ床に柱を立てたい」などの工事においては既存の材に「コーススレッド」接合だけでは柱材の固定が甘くなるので「デッキポストタイ(後述)」を使う、とか
■柱をコンクリートの床に立てるので「アジャスターポストベース(後述)」を使う、
というように上手く使い分ければ、見た目もよく丈夫な構造が得られますから『シンプソン金具』が大活躍してくれます。


　　

シンプソン金具の種類

　シンプソン（SIMPSON）社は米国の代表的な木材金具（コネクター）メーカー。

diyや日曜大工に関する雑誌などでは”コネクター”ではなく”シンプソン金具”と呼ばれる事が多く、SIMPSON社のコネクターの信頼度、知名度は他を圧倒しています。
　　　

主なシンプソン金具の種類と用途
■■ デッキポストタイ ■■ ウッドデッキのポスト(柱)を固定するときなどで使用します。 いろいろな形状、固定方法があります。 サンカ 2×4用柱受金具 120mmブロック用 WD-0061 新品価格 ￥1,820から (2017/3/23 22:09時点)	■■　リジットタイ・コネクター　 ■■ 木材を交差して接合するときに使うコネクターです。 　 ラティスや収納棚などに有効です。 リジットタイ　ＲＴＣ２Ｚ 新品価格 ￥2,680から (2017/3/23 21:33時点)
■■　リジットタイ・コネクター　■■ コーナー部分を接合するとき使う金具です。 収納棚やテーブル、ワークベンチなどのガーデン家具も作れるので便利です。 S ﾘｼﾞｯﾄﾀｲ RTR　(12pcs） 新品価格 ￥1,548から (2017/3/23 21:32時点)	■■　フェンスブラケット ■■ フェンスやルーバーの桟などを取り付けるのに便利な金具です。 シンプソン 2X4金具 フェンスブラケット FB24 53-617 新品価格 ￥634から (2017/3/23 21:35時点)
■■　ダブルシェアハンガー　■■ 　　 根太と枠板との接合金具で使います。 斜め打ちガイドがつくので打ち損じがなくなります。 各種2×材に対応するサイズが揃っています。 S ダブルシェアハンガー LUS26　(5pcs）シンプソン金具 SIMPSON 2×4 ツーバイフォー DIYに 新品価格 ￥650から (2017/3/23 21:36時点)	■■　フォーウェイ　■■ 　　　　　 　 4方向に2×材サイズの部材同士を接合する金具です。 4つのフランジは角度に合わせて現場で曲げられるので自由がききます。 ラティス作りなどにも便利です。 S フォーウェイコネクター FWH2　(4pcs）シンプソン金具 SIMPSON 2×4 ツーバイフォー DIYに 新品価格 ￥1,924から (2017/3/23 21:43時点)
■■　メンディングプレート　■■ 木材と木材を接合するプレートです。 シンプソン 2X4金具 メンディングプレート MP14 53-627 新品価格 ￥646から (2017/3/23 21:48時点)	■■　ステアケースアングル　■■ 階段の踏み板を固定するときに使うアングルです。 S ステアーケースアングル TA9　(10pcs） 新品価格 ￥3,460から (2017/3/23 21:37時点)
■■　アジャスターポストベース　■■ 柱をコンクリートの床に立てるとき使う金具です。 柱の位置決めの微調整が簡単におこなえるので大変便利です。 使うときはコンクリートの床面から25mmの高さに柱を固定し、水濡れによる柱の劣化を防止するような設計で使用します。 S アジャスターポストベース ABA44　(4pcs） 新品価格 ￥3,976から (2017/3/23 21:41時点)	■■　ソーホースブラケット　■■ 2×4材を5本使って、簡単に作業台(ソーホース)を作れる金具です。 FULTON 300SHB ソーホースブラケット 鉄 MD 2個 新品価格 ￥1,026から (2017/3/23 21:39時点)

シンプソン金具以外の2×4材接続部品

LABRICO
■■ 2×4アジャスター ■■ LABRICO(ラブリコ) 2×4アジャスター ナチュラルグレージュ （DXN-1） 新品価格 ￥880から (2018/2/17 16:21時点) 2×4材の接続部品。　　室内で棚を2×4材で組み立てるときに便利。 いろいろな形状が用意されている。	■■　2×4材専用棚受 ■■ LABRICO(ラブリコ) 2×4棚受シングル ナチュラルグレージュ （DXN-2）　2個入 新品価格 ￥600から (2018/2/17 16:25時点) 木材を交差して接合するときに使うコネクターです。 　 ラティスや収納棚などに有効です。

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