ホーム⇒電動工具あれこれ⇒ドリル・スタンド
在来工法で建てる建築モデルを作ろうと考えているのですが、まず考えたのはホゾ穴(四角穴)の工作。
軟らかいバルサ材を使いカッターナイフでホゾ穴をコツコツ彫ろうかとも思ったのですが、生来のめんどくさがりなので途中で投げ出すのが関の山。
なんとか楽にホゾ穴を空ける方法がないかとあれこれ考えた結果、手持ちの"プロクソンミニルーター"を使ってホゾ穴にドリル穴を空けカッターナイフで形を整える方法をとることに。
でも手持ち加工では垂直に穴を空けるのは難しいですし、ブレてしまい正確な位置にドリル先端を合わせられません。
そこでミニルーターをしっかり保持して正確なドリル穴をあけられる"ドリルスタンド"に目を付けました。
ボール盤は持っているのですが今回の工作は部屋のテーブルでやりたいので大型で音の大きな工具はNG。 その点プロクソンミニルーターなら動作音は静かですから
深夜に動かしても家人が飛び起きる、という事態は避けられます。
ホームセンターの工具売り場をウロウロしていたら目に留まったのが、ミツモト製作所の電気ドリル用垂直型ドリルスタンド(クイックバイス付き)というもの。
価格も手頃(3,980円)なので早速購入して使い勝手を見てみます。
各ユニットはバラバラで梱包されていますが単純にユニットを組み立てるだけなので面倒はありません。
このドリル・スタンドは建築モデルどころか、別売品の「アダプターキット」と「角のみ」を使用すれば本物のホゾ穴があけられる本格派です。
試行錯誤の末、「電動角のみ」として組み立てた記事は、こちらの『電動角のみページ』をご覧ください。
プロクソンミニルーターの胴回りは38ｍｍですが、ドリルスタンドのドリル差し込み口サイズは43ミリ。
付属のアタッチメントが2個ついてきますがそれを装着してもやや細く、しっかり固定できないのでテープをグルグル巻きにしてガタつかないようにします。
取説によれば、取り付けできる電気ドリルは、『"スピンドルカラー径φ43ミリ"の電気ドリルに取り付け可能』となっていますがアタッチメントを使えば多少細いタイプも対応できます。
最大深さは60ミリまで設定できます。 実際は電気ドリルを使って金属加工もできるスタンドですから建築モデルの加工には十分すぎるストロークで、この価格でこの機能なら十分です。
立っている黒いネジをクルクル回してストローク量を調整します。
出っ張っている黒いボタンは"調整軸クイックボタン"でストローク量調整が素早く設定できます。
ハンドルの動作をスムーズにするため、本体稼動部が上下するコラム(支柱)の接触部分には潤滑油(グリース)などを薄く塗っておくと動きが良くなります。
加工物をバイスに挟み、ハンドルを回ししっかり固定するわけですが、ワンタッチで固定解除できるのが指を当てている部分のクイックリリースボタンです。
素材をセットしたらハンドルを押し下げて加工開始となりますが、残念なのはハンドルとガイド溝の接触部分にガタがあるため1ミリ前後ドリル先が若干ブレてしまうこと。
まあ、あらかじめそのブレを考慮して操作すればいいのですが、せっかくの道具なので出来ればそのガタを防止して気持ちよく使いたいものです。
そこでプチ改造を試みることに........
上が購入状態でのハンドル部分と、ハンドル操作により上下する本体稼動部が通るガイド部分の画像ですが、
ハンドル部が上下するガイド部の幅は8ミリあり、固定ネジ(上画像の黒いL型ネジ)がそこを滑るようになっています。
ネジ山のギザギザが直接ガイド縁に接触しているため、多少のガタが発生するようです。
そこで少しでもガタを軽減すべく、市販の8ミリステンレスボルトと厚さ調整のナットを代わりに取り付けたのが下の画像です。
稼動部本体の高さ位置を変更させる場合、付属のL型ネジなら工具不要で調整できますが、交換したボルトは六角レンチを使うので頻繁に高さ変更する使い方ではやや不便かも知れません。
手持ちの8ミリステンレスボルトの余分なネジ部分を金ノコでゴリゴリカットして利用します。
付属の黒いL型ネジでは、ガイド部分に接触する箇所が"ネジ山の部分"なので多少ガタつきますが、ステンレスネジだとガイドに接触する部分にネジ山が切っていないので
スムーズにハンドルを上下できます。
ただ、これで完全にガタがなくなるわけではアリマセンが、この価格でこのパフォーマンスならゼイタクはいえません........
