パーゴラ作りに挑戦してみました。
シロウトなりの作り方ですが、パーゴラやウッドデッキ作りを検討されている初心者の方に、
ホンの少々でも参考になれば........
パーゴラとは、ネット情報によればイタリア語のぶどう棚が語源で、
『住宅の軒先や庭に設ける、ツル性の植物を絡ませる、木材などで組んだ日本でいう藤棚。』
というものだそうで、今回はベンチ付き仕様にして、田舎の庭先に作ってみました。
制作日数が一日しかとれなかったので、お盆休みを利用し息子 (会社員) を強制連行して 突貫工事です。
用意していった道具は 、電動丸ノコと電動インパクトドライバー、そのほか田舎の工房に置いてないような手道具関係です。
一通りのdiy作業となるとそれなりの道具( diy用意したい道具参照)、が必要となります。
今回の現場 (田舎の) 作業では、工具は一通りそろえて持参したんですが、
材料のSPF材については、240センチの長さがあるためアルファードには積載できず、
地元のホームセンターから従兄のトラックを借りて買ってきました。
SPF材のいいところは、低価格で加工がしやすく、
どこのホームセンターにも置いてあって入手が容易なことです。
いざ、設置場所となる庭の道路側スペースを、スコップ、クワ、など総動員して、雑木は引っこ抜き、小石は取り除いてまずは整地します。
この時点で計画より設置スペースの幅が狭いと気づき、折角メンミツ(?)に設計した図面が、ホボ用済みに........
マア、あとは得意の現場.現物合わせでいくしかない..........
まず、整地したところの四隅に基礎ブロック (束石.ツカイシ)
を、四隅の面ができるだけ水平になるように置いてしっかりと地面に密着させます。
もし、雨が降るとグチャグチャになるような地面でしたら、ただ基礎石を置くだけの簡単工事よりは、穴を掘ってジャリ.モルタルなどである程度
設置場所を固める工事からやったほうがいいかもしれません。
いきなり本格的な工事ッポクなりそうですが、基礎工事
にカンタンな説明をのせておきましたので、よろしかったら参考にしてください。
ブロックを購入するときのポイントは、あらかじめ木材をビス止めできる部分(羽根) が付いているものを選ぶ、
ということです。
ホームセンターには様々な基礎ブロックがありますが、
この羽根で固定する部分が付いてないものを選ぶと、この固定方法が出来ず、柱が基礎ブロックからズレて外れてしまい大変危険です。
ちなみに、この基礎ブロックは、鉄工所を経営する従兄が仕事の合間に20個ほど作ってくれた特製ホームメイド・ブロックで、かなりの重量です。
基礎ブロックは、沢山の種類がありますので、作業内容.工法にあわせて選択していけます。
プロと素人の違いは沢山ありますが、工事内容にふさわしい道具.資材を使用する..........
という部分が、自分の経験上かなり大きなウェイトを占めている、と感じます。
ウッドデッキも同様ですが「こう作らなければイケナイ」ということはないハズです。 今回はベンチ付きタイプで作りますが大人4人が座っても倒壊しない(?)作りであれば問題ないはずです。
サイズは2X4材の規格寸法に合わせ、2430ミリ(8フィート)材を基本にし必要本数をホームセンターから購入します。
各部で使う材はこの2430ミリ材をベースに出来るだけムダが出ないよう必要なサイズにカットして使います。
ちなみに、ひとつの材から極力無駄を出さず必要となる材を取ることを業界用語では「歩留まりを良くする」などといいますね。
可能な限り材料をムダなく使い切るため、使用目的に応じムダが出ないよう部材を切り出すのが「木取り(きどり)」。
一枚の板からどのサイズでどれだけ取れるかを平面図に表したものは「木取り図」。 丸太から無駄なく板材や角材を切り出すのも「木取り」と言うそうです。
着物や浴衣は直線断ちで作られ生地の無駄が全く出ないといわれます。 着物一枚をすべてほどいて柄合わせをしながら並べると元通りの反物の形になるそうで、
それに対し洋服は体のラインに合わせる曲線断ちなので当然ながら端切れが沢山出るそうです。
設置場所に基礎ブロックを埋め込んだら、いよいよ木工作業の開始です。
手順としては、まず基礎柱 (束柱.ツカバシラ)になる、両サイドの柱を立ち上げて、そこに横の柱(桁.ケタ)を渡しビスで繋ぐ、という段取りで進めていきます。
両サイドの柱はそれぞれ、予め地面に横たえた状態で2本の柱を梁(ハリ)として渡し、ビスで繋ぐという作業をやっておきます。
組み合わせが必要な部分は、出来るだけ地上で作業しておいたほうがアトアトの作業が楽になります。
使う材料は2×4材のSPFという材を使用し、
電動インパクトドライバーを使い長いビスで木材同士を組み付けていくやり方で、
電動丸ノコと電動インパクトドライバーを使って作業していきます。
大工さんでもないので、桁(ケタ)と梁(ハリ)の区別がアヤフヤになっている部分があるので、イッタン自分なりに整理してみます。
この垂木を受けるか受けないかが、桁(ケタ)と梁(ハリ)の違い、と自分なりに理解しておきます。
地上で組み立てた両サイドの柱を基礎ブロック上に立て羽根にビスで固定後、左右の柱を材(桁.ケタ)で横につないで固定する。(画像ではベンチ部分まで完成させていますネ)
という段取りで組み立てを開始..........左右に渡す材を片手で持ち上げ、高さを保持しつつ、もう一方の手で電動ドライバを使いビス止めしていく......
ケッコウ腕力が必要ですので、出来れば二人でやったほうが楽な作業です。
1人で行うときは、まず片方だけラフに目的高さ位置にビス一本で軽く仮止めしておき、
もう片方を正確な高さで仮組みする.......
そして先に仮止めしていた方のビスを外し今度は正確な目的高さでシッカリとビス止めし固定...
反対側も同様に作業........この交互高さ合わせ方式(?)で組み立てていきます。
次は、ベンチ部分となる座面、を載せる下部構造側を、同様に材(いわゆる桁)を両サイドの柱に渡してここもシッカリとビス止めします。
同時に背板になる部分も繋いだので、左右構造体がほぼ固定されグラグラしません。
ベンチ部分となる座面の材を貼り付けていきますが、雨水が通るよう少しスキマを空けて(1センチ程度)、電動ドライバでビス止めしていきます。
上部側の手前の桁(ケタ)は、地上で屋根を組み立て、ポンと乗っけるとその時点で桁の役目を果たすよう設計しました(というか、グウゼンそうなりました)。
必要に応じて強度の必要な部分には、「シンプソン金具」のような
2×材専用の接合金具を使用すればより安心です。
ここまで、ホボ順調に (設計ヘンコウはありましたケド) 進んだ作業でしたが、
実はココからが、チトやっかいな作業が待っています.......
というのは、屋根の部分の工事なんです。
屋根、といってもスカスカの骨組みだけの作りで、左右の柱を横に繋いでいる桁(ケタ)に適当な
間隔で屋根材 (垂木.タルキ) を渡すだけの構造にします。
垂木の間隔は、あまり開きすぎるとスカスカだし、屋根っぽくならないんで、
ある程度ミッシリ取り付けたほうが見た目がいいかもしれません。
このときは、20センチ間隔に垂木を貼り付けていきました。
垂木には、買い揃えた2×4材では、幅が大きく重いので、もっと細く軽い小ぶりの材
(たとえば、2×2材、幅が2×4材の半分のサイズ)
を本来なら使うのですが当初の設計がテキトーすぎてそこまで考えなかった......
そこで今回は、手持ちの材料で勝負、ということで電動丸ノコを使った荒技..........
思い切って、240センチの長さの2×4材を、から竹割りのようにタテ半分に切断して幅を半分の2×2材にする作業...........タテ裂きです。
ノコギリで作業したら恐ろしく時間がかかる(というか、出来ません) 作業ですが、
さすがは日本が誇る世界的電動工具メーカー マキタさん の電動丸ノコ................
なんのトラブルもなく、またたくまに製材完了。
この材を地上で屋根っぽく組み立て、カットした面には、防腐塗料で塗装しておきます。
(今回はメープル色に着色)
この程度の構築物なら完成後に塗装しても構いませんが、今回は組み立て前に塗装しておきました......
背もたれ、の部分もそれらしいデザイン?で取り付けます....
座って後ろに寄りかかったとき、ホドよい高さになる位置を適当に決めて左右に渡しておいた背もたれ板と、座板の間に長さをあわせて切断した板をハメ込み、電動インパクトドライバ-でビス止めしました。
こういう部分は現物合わせで、テキトーに作っていきます。
なんとか、ソレらしいカタチになってきました...........
いよいよ、屋根部分の取り付けです。
地上で組み立てておいた屋根をエイヤッと持ち上げ、梁(ハリ)に乗せます。
ケツコウ重いので、こういう作業は二人でやったほうが安全で楽に作業できます。
上からビス止めすると、雨水の影響でビス止め部分に水がたまり木が腐りやすくなるので、
出来るだけ下から上の方向(ビスに直接雨水が当たらない位置に)にビス止めしています。(イガイに細かいトコロも.....)
左右の手すりも取り付けて、出来たて完成ホヤホヤのパーゴラで、完成祝賀会......のシーンです。
イヤア〜 このタッセイ感は、いつ味わってもいいですネ。
いずれは、この屋根にブドウのツルでも這わせ、ギラギラした真夏の日中、
ツルの木陰で日差しがさえぎられたベンチに座り、グ〜.......
とビールなんぞをヤッツケたら.......
と思わず叫ぶことでしょう..........
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