【へや】
共通語 納戸(一般的には夫婦の寝室)
用例訳 そろそろ、へやへ引っ込もうか ねー。
採取者 児玉[横田]
【へそがよじれーほど(笑う)】
共通語 おおいに(笑う)
用例 おかしいことを言うもん だけん、へそがよじれーほどわらーたわ。
用例訳 おかしいことを言うものだから、おおいに笑ったよ。
採取者 児玉[横田]
【へじり】
共通語 〔植〕ハコベ(ラ)
用例 せんど、草とーしたばっかだね、へじーがまたあのごとく生えとー わ。
用例訳 先日、草取りしたばかりだのに、ハコベがまたあんなに生えている よ。
採取者 坂本[加茂]
【べき】
共通語 最後の人、(花札の三人勝負で)最後に札をひく人
用例訳 花札は最後の人の方が得だよ。
採取者 金沢[松江]・とんがとんが[松江]
【べんとがら】
共通語 空の弁当箱
用例訳 空の弁当箱ぐらいは言われなくても出し ておき なさいよ。
採取者 miyake[東出雲]
【へこたれ】
共通語 意気地なし
用例 おまえ、そげねへこたれじゃー責任は果たされんぞ。 しゃんとしてごさ にゃーえけん がな。
用例訳 おまえ、そんなに意気地なしじゃー責任は果たさないぞ。 しゃんとしてくれ ないといけない よ。
採取者 児玉[横田]
共通語 へらへら(笑う)
用例訳 へらへらせずに、しっかりやらないといけない よ。
採取者 岡[平田]
【べべ〔3〕】
共通語 〔幼〕汚いもの、不潔
用例訳 亮太が汚いものを口にしている から、ポイさせろ。
採取者 奥野[平田]
【へた】
共通語 鍋や釜の底についた煤
用例 「その真っ黒けな顔。どげした」
用例訳 「その真っ黒な顔。どうした」
「鍋の煤を取り除い ていたから」
参考 台所や屋根裏についているのは【しし】、煙突や風呂釜につくのは【えん】同じ煤でも着く場所で呼び名が変わり、真っ黒なものの例えに【なべへたのった(塗った)やな】といいました。
採取者 森山[湖陵]
【へこきもし(へこきむし)】
共通語 ゴミムシ(塵芥虫)
用例 へこきもしちかまえて 尻おぇてみっさい。へこく けん。
用例訳 ゴミムシを捕まえて尻を押してみなさい。屁を垂れる から。
参考 ゴミムシ=オサムシ科の甲虫。体長約12mm。体は長楕円形で平たく、体色は全体に黒色。捕らえると悪臭を放つ。
採取者 f-k[加茂]