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リラたら舞姫の通院記録

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I love you & I need you ふくしま
2012/9/30

台風が来る前に、草刈りの決着を付けねばならん。マーやんちの敷地を全部刈ると、やっぱりキッチリ8時間はかかる。どうにか土日の休みの間に決着が付いた。山奥の荒れているところは、もう少し寒くなって葉っぱの勢いが衰えてから刈ろう。

今年は何の影響なんだか分かんないけど、元気のない木が多い。紅葉の前に葉っぱが落ちてしまっている木が多いのである。天候のバランスでも狂っているのかなぁ〜?

草刈りをしながら刈り終わったところを眺めてたら、山の赤ガエル(茶色くて目の後ろが黒いヤツ)がピヨォ〜ンと2メートルほどの跳躍を見せた。すごい脚力である。何をそんなに慌てているのかな?と、思った次の瞬間、シュルシュルシュルとヘビが追いかけて行った。コチラも足もくっ付いていないクセに猛スピードである。ヘビちゅ〜のは、ありゃぁ〜全身筋肉なのかい?

山の木もカエルもヘビも、自然界で生きていく、ってぇ〜のは大変なんですネ。さくらプラザの奥、マーヤんちっテェ〜のは、ある意味自然がいっぱいで勉強になりますヨ。それにしてもこの週末も良い汗をかいちまった。↑top

2012/9/29

今日は良い秋晴れになった。このチャンスを逃してはならん。トーチャンはさくらプラザの草刈り作業を行った。汗だくでヘロヘロである。マーやんちのお手入れも、これで今シーズンは終わりかな?家に帰ってきて、おまたにたらちゃんを従えて、資料を見たり日記を書いたりしていたら眠くなってきた。あぁ〜もぉ〜ダメ、シャワーを浴びてコロッと寝る。↑top

2012/9/28

曇り。台風の影響か、チッと風が強い。それにしても、台風が太平洋を北上するという事は偏西風もずいぶん南下して、トーチャンち付近には間もなく冬の風が吹き込んでくる、という事か?暑ちぃ〜暑ちぃ〜言ってたと思ったら‘あ゛っ’という間に冬になっちまいそうな秋である。

今日はたらちゃん満5歳の誕生日である。5年前は伊丹−福島間のJAL便が飛んでいた。飛行機の中でピャぁ〜ピャぁ〜騒いで、ウ○チにまみれて、貨物を受け取る事務所で、

「家のちびっ子がお騒がせ致しまして、どうもスンマヘン。」

と、職員さんに頭を下げた「はじめまして」の出会いだった。あのポチャポチャだったたらちゃんがもう5歳、早いモンである。ポチたまに出演したり、舞ちゃんにしつこくカラまれたり、姫ちゃんにヤキモチを焼いてお腹を壊したり、いろいろあった。たらちゃんはリラ姉貴一筋の‘永遠の末っ子キャラクター’かと思われたが、なぜかニャン猫のチビちゃんの面倒は良く見ている。未だに不思議な嬉しい誤算である。

お誕生日って言っても家では特別な行事は無いけれど、健康第一ガウガウ第2で、これからもみんなでたくさん走って楽しく暮らそうヨ、ナッ、たぁ〜坊。↑top

2012/9/27

次の自民党総裁は安倍さんですか。まぁ〜お腹を壊して‘投げ出し’と言われているけど、けど、小泉時代に邪険にされてて、安倍さんの総理総裁就任にヤキモチを焼いてた自民党のジィ〜サン達っテェ〜のも始末が悪かったし、公務員制度改革に手を突っ込んだ安倍内閣に対する公務員の抵抗も半端ではなかったし、民主党なんか何だか良く分かんないけど、何はともあれ全部反対だったし、朝日新聞の安倍たたきに至っては、ありゃぁ〜陰湿な‘いぢめ’でしたネェ〜。

安倍さんをはじめ‘お友達内閣’と言われた面々も、冷てぇ〜風に吹かれて顔付きも良くなったこったろぉ〜し、石破さんも党No,2の幹事長に就任したこったし、安倍さんのリターンマッチっテェ〜のもなかなか宜しいんじゃないでしょうか。野田内閣も良くやってはいるんだけど、何分にも前任者達の後始末をしなければならんモンで、100点満点でやっとこチャラ・・・の印象は否めないですネェ〜。さてさて、吹き荒れる解散風、逃げ切れるか粘り腰のドジョウ総理・・・この5年間、ずいぶん意味も無くぎゃぁ〜ぎゃぁ〜騒いで時間を無駄にしたのでネ、民主党でも、自民党でも、ベテランでも、若手でも、この場に及んでもまだ党内政局に明け暮れているアンポンタンには退場していただいて、ですネ、政府にも重量級のプロフェッショナル集団を、そろそろ見せてもらいたいモンですネ。↑top

2012/9/26

久しぶりに日差しが戻ってきた。それでも、朝晩キュっと引き締まる秋晴れである。寒いんだか何だか分からんけど、リラちゃんまで交ざって舞ちゃんと姫ちゃんとガチャポンガチャポンと騒いでいる。落ち着かん家の中である。

トーチャンも一応サラリーマンなので、昼間は会社に行って、

「このバカタレは何でこんなに日本語が通じんの?」

と、イライラしながら、それでも愛想笑いをしてお仕事をしているワケで、ナンボ、スチャラカを公言しているトーチャンでも、職場でムキにならねばならん日も結構多いのですヨ。家に帰ってきてクールダウンしようにも、舞ちゃん達のガチャポンが目に入るので目を閉じて、がぁ〜がぁ〜賑やかなので耳にイヤホンを突っ込んで、うぅ〜んと唸りながら、時々舞ちゃんをチラッと見るワケですヨ。姫ちゃんもリラちゃんも、目が合うとピッと止まるんだけど、アイツ、今度の誕生日で4歳になるんだけど、相変わらず叱られるまで分かんないんだよネェ〜。舞ちゃんもなんで叱られるのか分かんないのかも知れんけど、コッチも舞ちゃんが何を考えているのか、未だに分からん。不思議なモンで、5月に出会ったチビちゃんの方が、何をどうしたいのか意思の疎通が取れる。舞ちゃんみたいなタイプって、人間以外では見たこと無いなぁ〜・・・会話は成立しているのに、話はサッパリ通じんって経験、皆さんはありません?↑top

2012/9/25

日曜日から寒いくらいの陽気が続いている。気温のせいなのか気圧のせいなのか、何だか良く分からないけど、リラ舞姫がガチャガチャしている。丸まって寝ているたらちゃんとチビちゃんには迷惑なガチャガチャである。最近、リラちゃんが張り切って舞ちゃんと遊ぶんだけど、舞ちゃんはパックンパックンと反則ばかりで、交ざりたい姫ちゃんもやや興奮気味で、何とも落ち着きの無い3ワンコである。破かれたふすま紙を貼り直そうかと思ったりもするけど、どぉ〜せまた破かれちゃうんだろぉ〜し、多頭飼いをしているうちは、

「あぁ〜家を小奇麗にして住みたいなぁ〜・・・」

なぁ〜んて、変な気を起こすのはやめておくか。↑top

2012/9/24

昨日は一日雨が降っていて、夕方15℃ぐらいまで気温が下がった。佳代ちゃんはお店を閉めた後、オトッツァンの病院に行く事になっていたので、トーチャンはリラたら舞姫とチビちゃんを車のに乗せて家に帰ってきた。雲も厚く薄ら寒い夕方である。佳代ちゃんもいないし、いつもと違う気配を察知したリラちゃんとたらちゃんはソワソワと落ち着かない。姉ちゃん達が落ち着かないと、舞ちゃんと姫ちゃんもガチャガチャしていて、チビちゃんは姫ちゃんにカラまれたりしていた。

しょうがない、トーチャンは秘密兵器を出動させる事にした。今シーズン初出動のファンヒーター君である。時刻をセットしたりしているだけでたらちゃんとリラちゃんはソロリソロリと寄ってくる。点火する前なのに‘場所取り’が始まるのである。ファンヒーターが点火すると、舞ちゃんが‘がぁ〜がぁ〜’と寄ってきて、だけど、結局のところ良い場所がとれずにカドラーへ戻っていく。

だけどネェ〜、まだ9月である。ファンヒータも少し運転すると、部屋の温度が上がりすぐに設定温度を超えてしまう。チョロチョロ出てくる温風を巡り、3バセは吹き出し口の前で必死で固まっている。まぁ〜それにしても、バセンジーっテェ〜のは暖かいものが大好きですネ。これで少しは姫ちゃん湯たんぽも清々と独りで寝ていられるかな?↑top

2012/9/23

秋分の日も通過して、今日からはお天道さんがスッ込んでいる時間の方が長くなる、という事である。さくらプラザ付近は朝から雨、秋の長雨である。する事のないトーチャンは大変ヒマである。ヒマなので、インスタントラーメンを食い比べてみる事にした。たかがインスタントラーメンと侮る事と無かれ、あれは確か2008年だったかな?日清食品が100億円を投じて新型製麺機を投入して、どん兵衛の‘ピンそば’を発売して以来、各メーカーそれぞれの持ち味を生かしつつ、生麺の食感を追及して麺のモチモチ感を競っているのである。

トーチャンはカップ麺よりも袋麺派という事で、今回比べてみたのは、モチモチ食感第一号の‘日清のラーメン屋さん、鶏炊きしょうゆ’それから、妻が別人でも気付かないCMで、役所広司さんが、

「うそだと思ったら食べて下さい。」

という‘マルちゃん正麺しょうゆ味’そして、最後発でついこの間新発売のサッポロ一番‘麺の力中華そば’である。麺のグレードアップに合わせて、ここ数年インスタントラーメンの醤油味は劇的な変化を見せている。全部鶏がらベースの醤油ラーメン、麺はどこのメーカーも中太でモチモチである。スープはマルちゃんはガーリックを効かせてピッと大人の味、日清のラーメン屋さんと麺の力は、東京夜鳴きラーメンを目指したのようで、‘麺の力’は伝統のサッポロ一番を感じさせるスープであり、‘日清のラーメン屋さん’は、ご当地ラーメンなど、そのバラエティー豊かなラインナップが示す通り、相手を選ばない万人向けの味付けってとこかな?乾燥麺をいかに生麺に近付けるか、という再現性は、

「うん、なるほど。」

と唸らせる仕上がりでどこも流石だと思う。まぁ〜ンまいのマズいのは好みもあるので、どぉ〜でも良い。醤油ラーメンを3食食って、満腹でムッツリしたトーチャンの感想は、

「インスタントラーメンもリッパになったモンだ。」

である。小学3年生の時に手鍋で初めて煮て以来、トーチャンはサッポロ一番味噌ラーメンで生き延びてきた生き物だと自負している。日清もマルちゃんもサッポロ一番も、トーチャンがいつ佳代ちゃんにブン投げられても腹っ減らしにならないように、開発に勤しんでくれているのですネ、ありがたい事です。それにしても雨の休日に、退屈しのぎで腹一杯というのは、我ながらおめでたいオッサンだと思います、はい。↑top

2012/9/22

たらちゃんと舞ちゃんとお留守番をしているお休みである。久しぶりに‘ドリフの大爆笑’のDVDを見ながらゴロゴロである。たらちゃんと舞ちゃんを車に乗せて、佳代ちゃんから仰せ付かった用事を済ませに出かけた。まぁ〜それにしてもたらちゃんというのは、よく車の外の景色を眺めていて、お店に行くルートとは違う道を走っていると、

「トォ〜チャントォ〜チャンっ!」

と、車の中でソワソワしながらガチャガチャしている。本当にネ、良い車はいらないヨ、ワンコ達の飼い主でいる限り、トーチャンの車は荷物運びの軽自動車で十分である。お店に行ってポォ〜っと外の景色を眺めて、姫ちゃんとチビちゃんをお店に残し、バセンジーたちリラたら舞を引き連れて家に帰ってきた。リラたちを家の中で待たせて、給湯器の燃料タンクに灯油を給油していると、家の中から、

「ぶぉ〜、あぉ〜、」

と、遠吠えが聞こえてくる。相変わらず置いてけぼりにはムチャクチャ弱いバセちゃんたちである。給油が終わって家に入ると、リラちゃんたち3バセは家の中をチャッチャカチャッチャカとソワソワしていた。トーチャンが座って日記を書き始めたら、またそれぞれのカドラーに戻り、安心したように寝ている。たらちゃんはトーチャンのおまたである。ちびっ子の頃からたらちゃんのこのスタイルは変わらない。みんな可愛いネェ〜ぃ。↑top

2012/9/21

文化庁の‘国語に関する世論調査’っちゅぅ〜のネ、トーチャンにも心当たりがある。40代で「漢字を書く力が衰えた」と感じる人が79.5%、情報機器の普及のせいばかりにしていられない。トーチャンなんか、海馬の中のどこに仕舞ったのかすら思い出せない。そもそも勉強して海馬の中に入れたのだろぉ〜か?それすら怪しいモンである。

「書けんモンは書けん。」

開き直りで道を切り開く40代である。そんな悲しい現実の中で、

「うがった見方をする。」

の意味を、正しく知っていたのは不幸中の幸いであった。本来の意味は‘物事の本質を見る’なんだそうだけど、だけど‘うがった見方’をすると、講釈タレになったり、盛り上がっているところに水をさしてみたり、こうるさいのでネ、大抵は可愛くないモンですヨ。なのでネ、「うがった見方をするヤツ」を、

「面倒くさいヤツ。」

って、解釈する人って、‘間違い’って言うほどピントを外してはいないンじゃネェ〜の?

という訳で、トーチャンの‘うがった見方’を一つ。

中国のデモというか暴動が収束して一段落と思ったら大間違いである。これはですネ、ケネディーとフルチショフの‘キューバ危機’みたいな、‘ミサイルを先にブッ放した方が負け’の、神経戦が始まったのである。いつまで続くのかは分からん。これネ、日本人の大切な教訓だと思うんだけど、フランクリン・ルーズベルトにトコトン研究されて、

「日本という国は宣戦布告すること無しにブッ放つ事で悪名名高い。」

って弱点を突かれて、日米交渉で追い詰められて、ハルノートで止めを刺されて、ンで、マンマとルーズベルトの策略にハマったのが真珠湾攻撃である。先制攻撃は盛り上がるけど、だけどネ、ホレ、プロレスでもゴングの前に引っ叩きに行くのは悪役レスラーでしょ?先にブッ放しても、国際世論が味方をしてくれる事は無いのですヨ。

コトの始まりは日本の‘政権交代’だった。虎視眈々と様子を伺う中国政府と、ボケをカマし続ける民主党政権、日米に亀裂、というのも中国政府には好材料だった。ワケが分からん菅政権、震災のダメージ、アホの坂田さんの方が賢そうに見えちゃう永田町、動きを加速させる中国政府、プチンっ!とキレた都知事、慌てたドジョウ、今日に至る・・・と、まぁ〜そういう流れである。

震災の時もそうだったけど、日本で何かが起るとロシアはすぐに情報収集の為に偵察機を飛ばしてくる。今、自衛隊は中国とロシアの両方に注意を払って警戒する飛行機を飛ばしている。南の海の現場では、海上保安庁が全国から巡視船を集めて‘異例の体制’で警戒を強めている。これは、日本の国内法の適用範囲であるという事をアピールする事と、自衛隊と軍がにらみ合うとややこしい事になる、という、政治の事情からである。もしネ、警備する海上自衛隊の船や飛行機に損害が出た場合、日米安全保障条約に則ってアメリカ軍も動く事になる。しかし、中国政府もそれは望んではいない。そぉ〜いう訳で海上保安庁が危ネェ〜最前線で粛々と任務をこなしているのである。

日本政府ももぉ〜チっとやりようはあったと思うけど、ここまで来ちまったのでしょうがない、中国政府が赤っ恥をかくところまでやるよりしょうがない。

今月に行われるドジョウ総理の国連演説は、世界に主張の正当性を響かせる事が出来るかどうか、重要なターンニングポイントですヨ。中国も間もなく世代交代の政権交代ですから、次世代もナメらンネェ〜ように、今は神経を尖らせて鼻息を荒くしているワケです。赤っ恥をかいて出鼻をくじかれると、中国の若者の不満は、今度は新しい中国政府に向かいます。次に何か起ったら、中国当局が統制を取れるかどうかは分かりません。日本としては、

「この間は湯飲み茶わんが家にまで飛んできたヨ、夫婦ゲンカは隣近所に迷惑をかけないようにやってネ。」

と、言える立場に持ち込めれば良いワケです。アメちゃんなんか中国がコケるのをニヤニヤしながら見ているのですヨ。今、そぉ〜いう国と国との小競り合いの最前線で、海上保安庁がお仕事をしています。これは演習ではなく実戦です。伊藤英明さんと加藤あいちゃんの‘海猿’を観てシビれた人は、どうか海上保安庁の職員さんを応援してあげて下さいネ。

海上保安庁「にらみ合い」長期化覚悟 中国側も構え
毎日新聞 2012年09月20日 21時25分(最終更新 09月20日 23時41分)↑top

2012/9/20

昨日一日降っていた雨も上がり、今日はまた暑い日である。トーチャンち地方、最後の夏日らしく、明日からは秋の風が吹くらしい。

ファンコニのお話はどこまで書いたんだっけ・・・あぁ〜先週書いた‘治療計画’までだったかぁ〜・・・

続きのお話しを書かねばならないが、多飲多尿だらナトリウムNaだらカリウムKだらと、書き綴るガッツが湧いて来ないのでもうチッと待っててネ。↑top

2012/9/19

今日も日記を書く気がせん。

中国の若い人たちのデモや破壊する映像を見ていて、

「もう‘井戸を掘った人’という言葉は、どっかに行っちゃったのかも知れないなぁ〜。」

と、思った。周恩来、田中角栄、ケ小平、大平正芳、戦争を経験した世代が関係の修復に汗を流し、そして、次の世代がまた破壊する。歴史っテェ〜のは先には進まずに‘振り出しに戻る’モンなのか・・・なんだかむなしいねぇ〜・・・

ふと、若い頃にお腹を満たしてくれた‘珍竹’という中華料理屋さんを思い出した。寡黙なおぢさんが中華なべを振り、あまり日本語が得意ではなかったのか、丸いメガネをかけたおばさんはニコッとしながら出来上がった料理を出すだけである。だけど、田舎モノのトーチャンには何とも居心地の良いお店でネ、カウンターで夕飯を食べながらおぢさんが中華なべを振る技を眺めてた。

久しぶりに珍竹を思い出したので、今日は紹興酒でも無駄遣いしてお家に帰るか。

燗つけてネ、徳利からお銚子に注いでダ、氷砂糖か輪切りのレモンをチャポンと入れるワケですヨ。ンで、キュっといってカァ〜っときて、コオロギの鳴き声でも聞こえてくりゃぁ〜、こりゃぁたまんねぇ〜秋の夜長ですナ。飲み終わったら、チマチマと徳利を洗っ後片付けをして、で、良い子はいつまでも起きてネェ〜で、コロッと寝る。↑top

2012/9/18

最近、政治ネタは控えているんだけど・・・

毛沢東の肖像画まで出てきて、何の騒ぎだか分からなくなってきた。中国当局はどぉ〜やって収拾をつけるのかなぁ〜・・・もしかすると、天安門事件みたいに人民解放軍が弾圧するところまで行っちゃうのかも知れないなぁ〜。放置してても、弾圧しても、国際世論の非難は必至だナ。騒ぎがデカくなればなるほど、難しいぃ〜ヨ、こりゃ。

鳩山政権、菅政権、野田政権、‘天然’をカマし続ける日本の民主党政権には、きっと、アメリカも中国も‘いらっ’としてるんでしょうネ。尖閣諸島の国有化って、どうも、年中外務省の悪口を言っている石原都知事が可愛くないのでネ、外務省が、

「東京都になんか買わせるな。」

って、動いたフシがある。野田さん達にも、国有化すれば平穏を保てて、国民も喜び、中国に説明も付く、と、本気で思っていたフシがある。それで以って、いくら予備費とはいえ、公債特例法案成立の見通しが立たずに、ですネ、予算執行を抑制する、という前代未聞の事態の中での20億5千万ですヨ。東京都の心意気に寄付した方々の心は踏みにじられたワケです。国有化に当たって、日本政府は中国当局に、いったいどんな説明をしたんでしょうネ?東京都が買ってりゃぁ〜、

「いやぁ〜、地方が勝手にやっちゃってさぁ〜。」

って、ノラリクラリと言い分けも出来たのにネ。物事には順序ってモンがある。基地問題然り、漁船体当たり事件然り、原発事故またその後の対応、はたまた将来のエネルギー政策然り、デリケートな問題をガサツに扱って、ですネ、デリカシーが足りないってぇ〜のは、世が荒れるんですネ。↑top

2012/9/17

台風の風か、南風が吹く那須である。お店の下の畑では飼料用のトウキビの収穫作業をやっていた。お父さんが運転するデカいトラクターで刈りながら、引っ張っている後ろの機械に刈り取ったトウキビを粉々にしてジャンジャカと放り込むワケですヨ。で、ブザーがビぃ〜っ!と鳴ると、丸められた飼料が機械の後ろからポコンと出てくるんです。お母さんが運転する別の機械を取り付けたもう一台のトラクターがやってきて、丸められた飼料をヒョイと持ち上げて、今度はクルクルとビニールで巻いて行きます。ビニールで巻いて発酵させるんですネ。夕方、早めに作業は終了します。牛舎に戻って牛達のご飯の時間なんですネ。朝から晩までお疲れ様です。そうやって、新鮮な牛乳がスーパーの売り場に並ぶんですネ。いつもありがとうございます。

トーチャンは、たまにはナデナデしてやんネェ〜とグレちまいますンで、佳代ちゃんのさくらプラザ号と、自分の車のオイル&フィルターの交換をして、ワイパーのゴムを交換した。車君も、毎日ご苦労ぉ〜様であります。

「壊れないでガンバって走ってネ・・・」

であります。で、雨が降る前に、クワを持ってチッと‘さくら農園’を耕した。まぁ〜冬に白菜があれば、とりあえずは‘鍋’を突っつけますから・・・チッと早いけど、冬に部屋でヌクヌクする準備ですネ。

汗をかいてリフレッシュして、トーチャンのお休みも終わりであります。↑top

2012/9/16

聴診器を買ったのであります・・・と、言っても、医療用みたいな立派なモンじゃぁ〜ない。何でも聴いちゃおう、という科学雑貨である。そういう訳で、夏休みの自由研究シーズンも終わっちまった今、叩き売りの1個¥491で送料無料である。お店用と自宅用で二つ買った。

宅急便のおぢさんが届けてくれたあと、早速、自分の心音を聞いてみた。

「おお、動いてる。」

オモチャの聴診器でも心音ぐらいなら良く聞こえるモンである。たらちゃんの心音を聞き、舞ちゃんの心音を聞き、聴診器を持ってお店に行った。佳代ちゃんがお店用はは水色、と決めた。二人で子供みたいにハシャぎながら姫ちゃん、リラちゃん、そしてトリミングに来ていたマルチーズ、と、心音を聞いて行った。姫ちゃんの心音は力強く、バセンジー達は気のせいかも知れないけど、リズムが遅い。

実は、この‘心音を聞く’というのにはトーチャンなりの計算があった。普段、日常の心音を聞いておく事によって、病院に行ったなど、ワンコ達の呼吸のスピードを聞分けるのである。それを先生に伝える事で、血液ガス検査での二酸化炭素の数値の動きをもう少し詳しく評価できるようになる・・・というヘリクツである。

みんなに聴診器を当ててみて、チビちゃんの心音が一番面白かった。ト、ト、ト、と聞こえているうちにゴロゴロが混ざり、そのうちに‘にゃぁ〜’と聞こえてくる。二つで¥982の割にはなかなか面白いオモチャである。子供の頃にこのおもちゃを持っていたら、トーチャンはルパンV世が好きだったので、きっと‘金庫やぶりごっご’にハマっていたかも知れないなぁ〜。親をガッカリさせるネタには事欠かなかったトーチャンである。↑top

2012/9/15

トーチャンはお休みである。お勉強もお休みである。あまり勉強ばかりしていると、脳ミソが減っちゃうからである。トーチャンはケチなのである。

お店に行って、リラたら舞姫とランで遊び、姫ちゃんの態度が悪かったのか、久しぶりにリラちゃんが姫ちゃんの取り締まりに走っていた。そうそう、リラちゃんも老け込んでいる場合ではないヨ。舞ちゃんとミッチリテニスボールのレトリーブをして、たらちゃんも邪魔して走りまわり、今日はなかなか良いランであった。

 そのあと、佳代ちゃんの高圧洗浄器‘けるひゃぁ〜’を使って車を洗った。田舎暮らしの車っテェ〜のは絶対必需品で、毎日毎日車君もご苦労ぉ〜さんなのですヨ。佳代ちゃんの足‘さくらプラザ号’も洗ってやった。御年10歳、毎日佳代ちゃんに、

「アッチに行けぇ〜の、コッチに行けぇ〜の・・・」

と、コキ使われ、車内ではたらちゃんがガチャンボッコンとトレーのフタを折ってしまったり、

「アンタも苦労してるなぁ〜。」

トーチャンは良いヤツなのでネ、良くナデナデしてあげましたヨ。

寒いのはイヤだけど、ワガママなトーチャンは‘凛とした雪景色’は気が引き締まるのでネ、今、坂本美雨さんの‘ぽっぽや’を聴きながら日記を書いている。朝から何もやらなかったようで、やりたい事は全部やりきった様な、何だか今日は不思議な一日です。↑top

2012/9/14

さて、今日は重曹の話です。長話になります。

不足した重炭酸イオン(HCO3-)は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)で補う。重曹ですネ。これ以外に体の中で重炭酸イオン(HCO3-)を作るのに必要な材料の二酸化炭素(CO2)を補充できる成分ちゅぅ〜のは、今のところ見つかってはおらんのですヨ。

炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)の主な成分は塩分(Na+)です。体の中に入った炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が水素イオン(H+)と出会うと、ですネ、

(H+)+(NaHCO3)⇔(Na+)+(H20)+(CO2)⇔(Na+)+(H2CO3)

塩分(Na+)と水分(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分かれます。ンで、二酸化炭素(CO2)は水分(H2O)に溶け込もうとして炭酸水(H2CO3)になりますが、二酸化炭素(CO2)の溶解係数は0.031/1と言われておりまして、約3%の二酸化炭素(CO2)が炭酸水(H2CO3)となり、残りの97%の二酸化炭素(CO2)、つまりは水分(H2O)に仲良くしてもらえなかったそのほとんどの二酸化炭素(CO2)は、お腹が張ったりしますんでネェ〜、ゲップになったりしながら体の外に出ます。

これを問題視するお医者さんもいます。体の外に出ないで余ってしまった二酸化炭素(CO2)は、

「ケッ。」

と、やさぐれちまって、ですネ、酸素君(O2)とヘモグロビンちゃん(Hb)が仲良くするのを嫉妬してジャマしたりする、と、言うことだそうです。酸素が運ばれなくなると細胞性アシドーシスをきたす、なので、アルカリ剤(重曹)投与は慎重であるべき・・・などなど、いろいろと議論があるようです。お医者さんでも結論が出ていない事なんか、トーチャンに聞かれても分かるハズがアリマセン。

体の中で炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)からバイバイした水分(H2O)と二酸化炭素(CO2)は、じゅわぁ〜っと炭酸水(H2CO3)になり、さらに水素イオン(H+)とに分別されて重炭酸イオン(HCO3-)となって体に補充されるワケですが、

(H2O)+(CO2)⇔(H2CO3)⇔(H+)+(HCO3-)

ここんトコ良く見てもらいたいところなンですけどネ、つまり、ですネ、-側の重炭酸イオン(HCO3-)を補充するのに、この治療には本来必要の無い+側のナトリウム(Na+)も一緒に体に入るワケですヨ。でも、他に変わるものが有るわけじゃないのでしょうょ〜がない。

仮に、下痢をした子犬のアシドーシスなら、脱水で失ったナトリウム(Na+)を補給しなければならないので、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)の点滴となります。ナトリウム(Na+)と一緒に重炭酸イオン(HCO3-)も補給できて、予後が良ければアシドーシスは改善へと向かいます。

だけど、ファンコニ症候群は、ナトリウム(Na+)も、水素イオン(H+)も体の中に余っているワケですから・・・

もしもリラちゃん達ファンコニ症候群のバセンジー達が、コーラの‘一気飲み’が得意でネ、佳代ちゃんが健康の為に飲んでいる‘ただの炭酸水(H2CO3)’を‘ヨォ〜イ・・・ドンっ!’でプシュっと栓を抜いて気が抜けないうちにガッと飲み干して、ンで、リラちゃんがゲップをしてたなら、水分(H2O)補給と同時に胃腸から二酸化炭素(CO2)も補給出来て一石二鳥、ナトリウム(Na+)に影響される事も無く、ファンコニの治療に有効なのかも知れません。でも、妄想はやめて、ここは現実的に考えましょう。

と、いう訳で、重炭酸イオン(HCO3-)を補充する目的で炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を飲むと、+側のナトリウム(Na+)も蓄積されたりネ、二酸化炭素(CO2)も良い加減で溶け込んでいるかな?などなど、治療計画で狙ったとおりのバランスになってるかどうか、これはお医者さんも検査数値を見て、算数してみて、‘うむむむむぅ〜’と唸ってみないと、分からないのですヨ。

「Naは?Kは?pHは?HCO3-は?pCO2は?BEは?AGは?補正はいくつに設定する?」

と、数値を監視しながら‘うむぅ〜’と唸って薬の配分は決まって行きます。安定していれば検査は半年に一回ぐらいかな?状態が安定しなければ、血液ガス検査と電解質の検査の回数も増えてくると思います。それは数字とニラメッコしている先生の判断で変わります。なのでネ、重曹が全てを解決してくれる訳じゃなく、重曹の投与にも弊害が付きまといますので、

「どの辺りの数値を狙う?」

と、ですネ、担当の獣医さんとよく話をした上で、‘治療計画’を立てていただけたらナァ〜、と、思います。飼い主さんの意を汲まねば、獣医さんだけでは結論が出せないかも知れません。飼い主さんも頑張りましょう・・・↑top

2012/9/13

ここまで散々書いてきて、昨日やっとこ‘Fanconi症候群’という言葉が出てきた。

調べて追いかけてみたら、ファンコニ症候群は2つの症状が合併した症状だった。

一つは、栄養分であるアミノ酸や糖やリンがオチッコから外に漏れてしまう転送障害。

もう一つは、ある一定のところまでは、重炭酸イオン(HCO3-)を、ほぼ100%再吸収する機能の‘再吸収閾値Tm HCO3- (tubular maximum for HCO3- re-absorption)’がですネ、下がってしまう症状の近位尿細管性アシドーシス。

バセンジーのファンコニ症候群は、

「尿検査でオチッコに糖の陽性反応が出たら血液ガス検査。」

と、言われている。これは、

「栄養分の転送障害が見られるので、近位尿細管性アシドーシスも併発している可能性が‘大’である。」

と、いう事だったのだ。

ファンコニ症候群の治療は、高タンパクの食事で栄養を取り、重曹を飲ませる、となっている。これは、

高タンパクの食事で‘転送障害’を補う。

不足している分の重炭酸イオン(HCO3-)を、重曹、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を飲ませて補う。

この二つの治療を同時進行する合わせ技である。ついつい血液ガス検査と重曹に目をとらわれがちになるけど、だけど、ファンコニの治療は、それだけではもう一つ足りない。転送障害を補う‘食事の改善’も大きなテーマなのである。

食事から十分な栄養を取って、pHやら二酸化炭素(CO2)やら電解質やら、検査をしながら体のバランスを見ていく、という事が治療になるワケですネ。

足りなくなった重炭酸イオン(HCO3-)を炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)‘重曹’で補う必要があること、そして、アミノ酸や糖も失われるので食事から栄養を取ること、そこまでは分かった。ずいぶん‘なんちゃらイオン’と書いてきたけど、このイオンとは電気が流れるモンと思えば良いかも知れない。電気は池や川みたいなモンである。+と-が釣り合えば流れの無い池になり、バランスを崩せば高いところから低くい所へ流れる川となる。そうやって体も±0でバランスが取れるようになっている。

+側の陽性イオンの代表選手は塩分(Na+)とカリウム(K+)、-側の陰性イオンの代表選手はクロール(CI-)と重炭酸イオン(HCO3-)、そして、リン酸など、その他大勢の-側の陰性イオンがワンコの場合だと約20mmol/L程度、これらを全部足し算すると、正常な状態なら±0となる。

ナトリウム(Na+)+カリウム(K+)+クロール(CI-)+重炭酸イオン(HCO3-)+(その他の陰性イオン-)=0

なんで、こんなややこしい話を書いているかと言うと、長い話になるので明日に続く。↑top

2012/9/12

暑ちぃ〜暑ちぃ〜言ってたら、いつの間にか日が落ちるのが早くなりましたね。考えてみりゃぁ〜今月末には秋分を通過して、昼と夜の時間が逆転するんですよね。早いモンです。さて、今日は二酸化炭素(CO2)のバランスが狂ってしまう話です。

絶妙なコンビネーションで職人技を見せる肺君と腎臓君も、調子を崩して、肺に戻るハズの重炭酸イオン(HCO3-)が減ってしまう事がある。

一つは、心臓がバクバクして呼吸し過ぎて酸素(O2)と二酸化炭素(CO2)のガス交換が進み、二酸化炭素(CO2)そのものが体の外に出てしまい、腎臓君も分解する炭酸水(H2CO3)が減るので、結果として水素イオン(H+)も減り、体がアルカリ性に傾く‘呼吸性アルカローシス’という症状である。

もう一つは、胃腸から水分と一緒に大量の重炭酸イオン(HCO3-)が外に出てしまう下痢だとか、腎臓君が炭酸水(H2CO3)を分解して水素イオン(H+)だけを外に出すハズが、水素イオン(H+)と一緒に重炭酸イオン(HCO3-)も外に出してしまう‘代謝性アシドーシス’という症状である。だけど、こちらの方は水素イオン(H+)まで大量放出しているワケじゃなく、腎臓君は水素イオン(H+)の調節はちゃんとやっているのでネ、体の中の水素イオン(H+)は増えて行き、体は酸性に傾いていく。

どちらもネ、普通の状態なら、安静にして静かに呼吸していると、酸素(O2)と二酸化炭素(CO2)のバランスを取り戻して容態は回復に向かいます。調子が狂った時に元に戻ろうとするホメオスタシスが働くワケですネ。腎臓君の調子が悪けりゃぁ〜肺君がカバーをする‘呼吸性代償’肺君の調子が悪けりゃぁ〜腎臓君がカバーをする‘代謝性代償’という作用だそうです。呼吸性は即効性、代謝性はゆっくりゆっくりと効果が現れるそうです。

‘呼吸性アルカローシス’も‘代謝性アシドーシス’も、二酸化炭素(CO2)が減る、重炭酸イオン(HCO3-)が減る、ってトコは似たような検査データーを示すんですヨ。違いは血液のpHですネ。pHが上がるのは水素イオン(H+)が減っているので呼吸性(心肺機能)、pHが下がるのは水素イオン(H+)が増えているので代謝性(腎機能)と、お医者さんはにらむワケですヨ。

バセンジーの場合、遺伝的に腎機能に問題の出る子が多い、という事で、代謝性アシドーシスを疑って検査を始める事になります。尿検査や血液ガス検査で、ですネ、証拠固めのウラを取るワケですヨ。検査をしてですネ、血液のpHが低めなので代謝性アシドーシスの、下痢の症状はみられないので腎機能の方の尿細管性アシドーシスの、ンで、重炭酸イオン(HCO3-)が漏れてる近位尿細管性アシドーシスの、ンで、重炭酸イオン(HCO3-)だけでなく、尿検査で糖やタンパクが陽性反応という事は・・・近位尿細管性アシドーシスの他に、栄養分であるアミノ酸や糖も一緒に出ている症状が合併した・・・こりゃ、いわゆるFanconi症候群って症状じゃネェ〜の?と、お医者さんは見たてるワケです・・・続く。↑top

2012/9/11

さてさて、昨日は、二酸化炭素(CO2)は、体の中で重炭酸イオン(HCO3-)と水素イオン(H+)に姿を変えて体の中をチョロチョロしている、と、いう所まで書きました。

ンで、今日は二酸化炭素(CO2)の調節についてです。

二酸化炭素(CO2)の調節は大きく分けて二つの部署で行われている。一つは肺で吸ったり吐いたり、呼吸する事の、酸素と二酸化炭素のガス交換である。もう一つは腎臓君である。体の中をクルクルと回った血液は、腎臓君によってまだ使える成分と、外にブン投げる成分に分けられる。

リラちゃん株式会社の腎臓部の、尿細管課という部署は、近位尿細管係と遠位尿細管係に分かれておりまして、使い終わった水素イオン(H+)を放り投げて、重炭酸イオン(HCO3-)を回収する任務を任されておるワケですネ。

昨日、炭酸水(H2CO3)が水素イオン(H+)を一つ手放すと、

(H2CO3)⇔(H+)+(HCO3-)

水素イオン(H+)と、重炭酸イオン(HCO3-)に姿を変える。

と書いたんですが、この分別するお仕事をしているのが、近位尿細管なんだそうですヨ。

整理すると、ですネ、例えばですヨ、オチッコのpHが下がって酸性に傾く、という事は、オチッコにたくさん水素イオン(H+)が混ざっている、という事で、近位尿細管がセッセと水素イオン(H+)を放出して体をアルカリ側に傾けようとしているワケですヨ。オチッコのpHがアルカリに傾くのはその逆で、水素イオン(H+)の放出を抑えて、体を酸性側に傾けようとする作用という事になります。

体の中を歩き回って腎臓君にたどり着いた炭酸水(H2CO3)は、近位尿細管で水素イオン(H+)と重炭酸イオン(HCO3-)に分解されて、ンで、水素イオン(H+)はバルブを開けたり閉めたり調節しながら放出されて、重炭酸イオン(HCO3-)のそのほとんどは回収されて、ですネ、再び静脈をトットコトットコと肺まで登っていくワケですヨ。もし、重炭酸イオン(HCO3-)が余っていれば、肺君がですネ、水素イオン(H+)を1個借りて、またもとの姿のですネ、水分(H2O)と二酸化炭素(CO2)にバラバラに分解して、ンで、この二酸化炭素(CO2)を肺から外に出すワケです。

(H2O)+(CO2)⇔(H2CO3)⇔(H+)+(HCO3-)

肺君と腎臓君は‘あうん’の呼吸で水素イオン(H+)を適量にコントロールしてるんですネ、こりゃぁ〜職人技ですヨ・・・続く。↑top

2012/9/10

今日からまた、pHのぉ〜アルカリのぉ〜酸性のぉ〜・・・と、日記に書いていく。トーチャンはニブいのでネ、結局のところここから話を始めないとファンコニ症候群を理解する事が出来んのである。日記はトーチャンの備忘録みたいなモンなので、ツラツラっと読み流して下さいネ。ちゃんと結論までたどり着けたら、いつかまとめたページを作りたいと思います。

まず、呼吸をする、肺に酸素を取り込む、心臓が血液を送り出す、肺動脈に取り込まれた酸素は、仲良しになったヘモグロビンが体の隅々まで酸素を運んで歩く。それで、細胞は元気にニヤニヤする。

ンで、体ちゅ〜のは毎日水素イオン(H+)を発生する。この水素イオンの濃度は1リットル当たり40ナノモルに調整される。この(H+)=40nanomol/LがpH7.4である。水素イオンの量をピチっと調節しようとするのがホメオスタシスである。ちなみに、pH7.3だと50nanomol/Lで、pH7.5だと32nanomol/Lぐらいだそうである。トーチャンの算数が間違えていなければ、トーチャンが不摂生をやっている間にですネ、トーチャンの体も、1リットル当たりの水素の塩梅を0.00005gなのか0.000032gなのかどうやったらpH7.4の0.00004gになるのか、そんな調節をしているワケですネ。健気でエラいですネ。

体の中の二酸化炭素(CO2)は血液やら体液やら水分(H2O)と引っ付いて(H2O+CO2)=炭酸水(H2CO3)に姿を変えて体の中をクルクルと巡って歩く。そして、この炭酸水は水素イオン(H+)を1個手放したり、また引っ付いたりしながら、せっせと(H+)=40nanomol/L付近を保とうとするのである。

炭酸水(H2CO3)が(H+)を一つ手放すと、

(H2CO3)⇔(H+)+(HCO3-)

水素イオン(H+)と、重炭酸イオン(HCO3-)に姿を変える。ここでファンコニ症候群の重要なキーワード、重炭酸イオン(HCO3-)が登場するワケである。この辺りから話が込み入ってくるので、明日に続く。↑top

2012/9/9

今日はバセンジーのみわちゃんが遊びに来てくれた。ランで舞ちゃんとご挨拶である。さて、仲良く走れるかな?‘うぅ〜’とか‘がぁ〜’とか、微妙な挨拶のあと、何となく二人で走り出して、ンで、反則スレスレだった。でも、ギリギリながら二人で走れたのは良かった。舞ちゃんの動きを見張っていたので写真は撮れなかった。お店の中でチビちゃんを見つけたみわちゃん・・・興奮気味でこれまた可愛かった。緊張したけど、やっぱり走るバセンジーはカッコいいですネ。

さてさて、走るみわちゃんと舞ちゃんから心の栄養ももらったこったし、明日からまた、pHのぉ〜HCO3-のぉ〜と、お勉強を再開するか。↑top

2012/9/8

ガス検査のテストが終わって、トーチャンもチッと力が抜けた。いっぱい脳ミソを使ったら減っちゃったような気がするので今日は完全クローズである。ゴロゴロして、お店に行ってミニドッグランの草を刈り、リラたら舞姫と走って遊んで、家に帰ってきてまたゴロゴロである。考えなければならない事はいっぱいある。しかし、考えても分からんモンはサッパリ分からん。クタびれた時は、クレヨンしんちゃんの単行本でも読み読みニヤニヤして、尻でもポリポリ掻きながらやっぱりゴロゴロに限る。↑top

2012/9/7

今朝は15℃ぐらいまで気温が下がった。日中は30℃ぐらいまで気温が上がるらしい。青い空に白い雲、カラッとした残暑で・・・あぁ〜秋だネェ〜。

昨日、ガス検査機の2回目のテストを行った。先生も診察にお忙しいところお付き合いしてもらっちゃって申し訳なかったっス。結果はリラちゃんもたらちゃんもあまり変わらなかった。容態がコロコロと変わるワケではないのでネ、前回の検査と今回の検査での操作上のミスや演算の誤差は見られない、という結果であった。一つの検査で全部分かればそれに越した事は無いけど、電解質は他の検査機でも見る事が出来るし、チッとお値段の高いセンサーカードは必要無さそうである。そして、過換気、PCO2の低下はどぉ〜評価する?という課題が残った。例えばネ、たらちゃんのpHの測定値は前回も今回も正常範囲の真ん中ぐらいなので、たらちゃんが心臓バクバクしないで平常心で採血出来て、pCO2の値がもう少し上がるとアシドーシスから一転し‘健康体’になるのである。この状態で重曹の量を判断するのは難しい。重曹の投与量、pCO2の評価、安定した血ガス検査までの道のりは、まだ難問は多い。これでデモ機でのテストは終了である。先生も佳代ちゃんもそしてリラちゃんもたらちゃんもお疲れ様でした。トーチャンも算数で良くガンバったゾっ!

そんな中、朗報があった。T社のデモ機でテストをしているうちに、話を聞きつけたI社の営業マンが値段を下げた見積もりを置いて行ったのだ。うほほぉ〜い!である。先生に難問を押し付けてるのでネ、安けりゃぁ〜安いほど大歓迎であるが、先生が扱い易い機器で付き合いやすいディーラーならトーチャンも佳代ちゃんもどこ社製でも構わない。ニヤニヤしたい気持ちは隠しておかなければならない。簡単には飛びつかないのである。

要はこちら側の事情としては、pHとpCO2の測定が出来れば良いわけで、各社そこの性能の差はほとんど無い。各社それぞれ、機械が算数をする‘演算性能’に‘味付け’をしているのでネ、その隠し味はトーチャンがパソコンで先生に作ってやれば良い。細かい数値の‘丸め方’で診察に影響が出ない程度の誤差はあるけど、T社っぽい、とか、I社っぽい、とか、F社っぽい、とか、酸塩基の演算に関しては、3週間うなされたおかげ様を持ちまして、この3社の味なら解析する事が出来たのである。どれが良いかは先生の好みで自由自在である。

もしかすると、デモ機を貸してくれた営業マンも新しい見積もりを持って来るかもしれない。さてさて、先生はどこ社製の機器を選択する事やら、

「よっ、いいゾ先生っ!そこだっ!行けっ!がぶれ!」

と、まぁ〜そんな気分でコトの成り行きを眺めているトーチャンである。↑top

2012/9/6

昨日の夕方、近場の先生から、

「電解質も測定できるセンサーカードのサンプルが届いたヨ。」

と、連絡を頂いた。先週のテスト検査でpHとpCO2とHCO3-と、ンで、Na+、K+、CI-のバランスも見てみん事には何とも評価出来ん、という話になった。今日の夕方みんなを連れて、またガス検査のテストをしてくる予定である。機械を疑うワケじゃないけど、どうも出てくる数値に引っかかるトコがある。pCO2の値が、微妙なところで低めに弾き出されてような気がする。

二酸化炭素はHCO3-に姿を変えて体の中を歩き回る。だから二酸化炭素の圧力(pCO2)が低いと、計算されるHCO3-の値も低くなり、結果、pHが正常でもHCO3-が足らん、と、検査機が屁理屈をこねて、みんなアシドーシスの判定になってしまう。計測されたpCO2は‘本当’の数値なのか、それとも計測の誤差なのか、微妙なトコだけどもう一回見極めねばならない。先生の採血に問題が無くて、検査機も正確な値を返しているなら、では‘過換気’って事はないのだろうか?ワンコ達は敏感でしょ?病院でハシャぐでしょ、そぉ〜するといつもより余分に呼吸をして、肺のヤロォ〜がたくさん酸素を取り込んでたくさん二酸化炭素を排出して、ンで、結果pCO2の値が低く出るワケですヨ。代謝性はゆっくりゆっくりで、呼吸性はすぐに結果に現れる。ナのでネ、pHはおいしい所を維持したままpCO2の値が下がり、そンで結果としてHCO3-の計算値は低い値となる・・・とまぁ〜、トーチャンはそんな仮説を立ててみた。デモ機を借りている間にやりたい放題、疑問点はデモ機を使えるうちに可能な限り潰すのである。リラちゃん、スマン、もう一回血引っこ抜かせてくれ。↑top

2012/9/5

トーチャンち、8月の電力使用量は前年比2.3%増という結果であった。ちっ、去年よりチッと増えちまった。暑ちかったからなぁ〜、まぁ〜しゃぁ〜ネェ〜ナ。しかし、9月も引き続き‘いらネェ〜電気は買わねぇ〜’の徹底である。

先週の土曜日にデモ機でリラちゃんとたらちゃんのガス検査の結果をみながら、まだ唸り続けるトーチャンである。アシドーシスを是正するために投与するアルカリ剤(重曹)は塩分である。与える量は‘適量’が大切である。しかし、ワンコの世界で‘腎臓学会’ナァ〜んてモンも聞いた事が無いし、人間の世界でも見解はマチマチのようである。結局、腎臓の先生は必要最低量を投与し、ガス検査でモニタリングをする、そうやって数字とニラメッコするのが腎臓のお話しのようだ。

人間のお話だと、与える重曹は、

不足HCO3-=体重(kg)×0.2~0.3(細胞外液)×BE

細胞外液である20〜30%というのが通説となっていて、これをゴントープロトコルの表に当てはめると、状態が悪い方へ向かうにしたがって数値は上がり、60〜70%、なぁ〜ンて、目ン玉がコロコロと転がって行きそうな、メチャクチャおッたまげる数字になる。ちなみに60%とは‘体の総水分’である。

「え゛っ!これで大丈夫なの?」

と、少し腎臓に詳しい先生は尻込みする数字である。代謝性アシドーシスを是正するために重曹を投与し、呼吸性代償が下がって二酸化炭素が減り、ンで、低血糖を招く・・・やばい、と、シナリオが出来るワケである。ところが、アメリカのIDEXXの博士が言うところだと、

「(実験的には少なくとも)重症の代謝性アシドーシスを罹患したワンコに60%を超過する事は出来る。」

としている。ワンコ達って、ヒトと違ってたくましいんだネ。だけど、博士はこうも言っている。

「患犬がどのように答えるか分かるまで、20%のような低い値をとるべき。」

だからガス検査を続けてモニタリングしなさい、と・・・

ゴントープロトコルの投与量は、あくまでも初回投与量を決める基準であり、生命の危険があるような緊急性の高い時に使う数値であり、ガス検査のたびに表に照らし合わせるようなモンじゃぁ〜ない。ゴントープロトコルにも‘調整する事’と、そう書いてある。

モニタリングの結果、重曹の量をどう調整するか、何%でいくのか、それを決めるのはやっぱりお医者さんの経験であり甲斐性であり、今、近場の先生が納得のいく‘自分達のローカルルール’作りで先生とトーチャンと佳代ちゃんは‘うんうん’とうなされている。今はデモ機でガス検査をやってみてもらって、やとっこスタートラインに立てた、って、そんな感じですネ。でもネ、うなされるのは良い事ですヨ。だって、ガス検査をしてみなければ、モニタリングにすらならないし、うなされる事も出来ない。腎臓の話ってぇ〜のは難しいモンですネ。↑top

2012/9/4

先週の金曜日から佳代ちゃんはオトッツァンの病院を行ったり来たりしている。お店の方は半分開店休業である。ズッと暑かったので姫ちゃんもお店に涼みに行っていたのだが、ずいぶん涼しくなってきたし、誰もいないお店の留守番は、まぁ〜リラちゃんとたらちゃんは慣れたモンだけど、姫ちゃんにはチッと可哀そうなので、昨日からまた舞ちゃんとお家で留守番する事になった。

昨日の夕方、久しぶりに舞ちゃんと姫ちゃんと散歩に出かけたら、姫ちゃんもずいぶん嬉しかったようである。やっぱり、姉ちゃん達と‘相棒’の舞ちゃんとではハメの外し方が違うようである。舞ちゃんと姫ちゃんがセットでいると、ガチャポンガチャポンと賑やかな家の中である。

腸閉塞の疑いで救急搬送されたオトッツァンは、どぉ〜やらガスが溜まって1週間ぐらい何も食べられないでいたようだ。検査がてらパンパンに溜まっていた‘へ’を抜いてもらって、点滴の効果も現れてきたか、管を自分で抜いちまったり、看護士さん達に迷惑をかけかけ無事に‘意気軒昂’に戻っているらしい。2回ほど貧血でヘモグロビンが1/5になっていも、体力4:気力6で歩いていたのは‘精神力’としか説明がつかんし、硬膜下出血で脳を圧迫していた血液が消えちゃったのもあら不思議で原因不明のままだし、今回、1週間分‘へ’を溜め込めたっテェ〜のも恐るべし丈夫な胃腸である。腸閉塞の疑いが‘へ’だけで解決となると、お医者さんも症状に名前をつけるのが大変だと思いますヨ。オトッツァンの奇跡の復活劇は、これで何度目になるんだろう?案外、人間の科学の力を超えた‘地球外生命体’なのかも知れないネ。まぁ〜みんな元気が何より・・・ですヨ。↑top

2012/9/3

どぉ〜も分がらんなぁ〜・・・と、思いながら土曜日に検査したリラちゃんとたらちゃんのガス検査数値を見ていたら、トーチャンのオオバカというか、勉強不足というか、重大な見落としを見つけた。

人のHCO3−の正常値は24mmol/Lとされている。一方、ワンコのHCO3−の正常値は21mmol/Lとなっていて、ヒトの数値をそのままワンコに使う事は出来ない。と、いう訳で、先週書いたアニオンギャップの正常値は‘12’ではなく、おおよそ‘15〜16’カリウムを考慮する場合は、おおよそ‘19〜20.4’に訂正いたします。目を通してくれた皆様、過去に書いたマチガイ日記はコッソリと書き直して証拠を隠滅し、ここにお詫びいたします。

これに関連して、ヒトのベースエクセス(BE)は、

BE±2が正常範囲の指標となりますが、ワンコは、

BE=−2±3が正常値の指標となり、例えば、ファンコニ症候群で代謝性アシドーシスを示す‘−5’という数値は、ワンコの場合は正常範囲に入る事になります。

以上、月曜日のイッパツ目から、訂正のお詫び日記でした。↑top

2012/9/2

雨が降ったりやんだり、パソコンの前で、昨日のリラちゃんたらちゃんの検査数値とニラメッコである。昨日、先生は出てきた結果に納得がいかずに‘うむぅ〜’と唸っていた。トーチャンは、

「何故じゃぁ〜?どぉ〜してじゃぁ〜?分がらんなぁ〜?・・・」

と、検査機がはじき出した数値が、トーチャンの算数と答えが合わんので‘うむぅ〜’と唸っている。腎臓ぉ〜のお話しっちゅぅ〜のは、これで良い、っていう答えが見つからなくて、難しいぃ〜モンである。

例えばネ、リラちゃんは昨年の検査と比べるとほぼ現状維持なんだけど、だけど、数字だけ見ると‘代謝性アシドーシス’は改善されていない、と、いう事になる。たらちゃんは、まだ尿検査で‘尿糖’は確認されていないのでネ‘ファンコニ症候群’の‘定義’は出来ない。だけど、数字だけ見るとリラちゃんと同じぐらいのアシドーシスという事になり、ファンコニプロトコルでみると約80グレーンの重曹投与開始、という診断結果、となる。だけど、尿糖は出ていない・・・

こんがらがっちゃって良くわかんないので、雨が上がったスキに店の駐車場の草を刈って汗をかいた。トーチャンは計算するだけだけど、先生はその結果から‘評価’をしなければならない。昨日は検査機のテストだったけど、まぁ〜お医者さんのお話で簡単な話なんか無いんだろぉ〜けど、評価って難しいぃ〜モンですネ。どぉ〜信用できる数字に精度を上げていくか、とりあえず、ブ厚いステーキでも食って、自分の脳ミソに栄養でも入れてやろぉ〜っと。↑top

2012/9/1

9月である。秋である・・・那須でも暑ちぃ〜。

今日は夕方、リラたら舞姫とチビちゃんを連れて、近場の獣医さんのところへ行ってきた。チビちゃんのワクチン接種と、そして、ここんトコ、ズッと血液ガス検査機を導入してもらえるよう先生に猛チャージをかけているんだけど、その検査機のデモ機を1週間借りたそうで、テストがてらリラちゃんの血を引っこ抜いて臨床に使えるかどうか確認してもらうためである。

検査機が演算する数値と、一般的な計算式から得られた数値の間には乖離がある。テストなのでたらちゃんの検査もしてもらった。たらちゃんはまだ尿糖は確認されていないけど、だけど、検査した数値の上では‘代謝性アシドーシス’という結果になった。やっぱり、医療機器メーカーそれぞれのノウハウが有って、各メーカーそれぞれ、動脈だら静脈だら、数値を操作する‘相関係数’というモンが反映されているらしい。リラちゃんは‘感覚的’には、数値を昨年の検査と比較してみると現状維持であり、たらちゃんも‘同じぐらい’となった。でも‘数値だけ’を評価すると二人とも病的なアシドーシスとなってしまう。まだまだデーターが必要である。基準作りというのは難しいモンである。先生も‘うむぅ〜’と唸っていた。トーチャンも同意見だったンだけど、pHとHCO3-だけではなく、電解質の評価も加えて総合的な状態を見てみたい。出てきた数値で単純に薬の量を決める訳には行かない。先生は出てきた数値を見て評価をする。トーチャンは出てきた数値を見ながら‘算数’をする。先生に難題を押し付けているのはさくらプラザなんだし、トーチャンも乗りかかった船だ、先生の納得の行くところまで、トコトン付き合いますヨ。↑top

2012/8/31

以前、隣のおぢさんから、

「中年おやぢの不摂生は医者が治す、あはははは。」

という名言を聞いた事がある。確かにその通りである。医者にミッチリ脅かされて、チッとは自分の体を労わるようになる。

ファンコニ症候群のお話しも、最近はずいぶんバセンジーの飼い主さんにも浸透してきたようで、不安にかられる飼い主さんも多い事と思う。ファンコニ症候群の特徴は血糖値が正常であるにもかかわらず尿糖が陽性反応を示す事にある。この症状は、尿糖が悪さをする訳ではなくて、再吸収されるハズの重炭酸イオン(HCO3-)が体の外に出てしまい体の電解質のバランスが崩れ、酸性化してしまうところが問題なのだ。医学のプロである獣医さんからは、

「RTA typeUなので、もうしばらく様子を見ましょう。」

と、所見を頂き、飼い主さんも不安にかられる事もあるかも知れない。しかし、薬を入れれば安心、ってモンでもない。重曹は塩分であり‘適量’が大切なのだ。Na+の数値が高すぎるのはヘモグロビンが末端まで酸素を運びづらくなる事もあるし、重曹による急激な補正はカリウムやカルシウムを失い別の症状を表す事もある。補正はゆっくりゆっくり、数値を見ながら慌てずにやらねばならんのだ。普通の感覚を持った獣医さんなのであれば、

・・・Na+が過剰に入った時の弊害やネ、再吸収にも‘HCO3- 再吸収閾値’Tm HCO3- (tubular maximum for HCO3- re-absorption)っテェ〜のがあって、RTA typeUっテェ〜のは、この‘閾値’が低くなっていて、何も‘栓’が抜けて全部が全部ダダ洩れになって洩れている訳じゃぁ〜ないのダヨ・・・

って事や、血液ガス検査っテェ〜と‘動脈穿刺’なぁ〜んて構えちゃう獣医さんも多いみたいだし、血ガス検査をやるに当たっての経済的負担とかネ、マジメな獣医さんなら、総合的な判断をした上での‘もうしばらく様子を見ましょう。’なんだと思いますヨ。

しかし、状況が分がらんというンでは、不安を払拭する事は出来んのでネ、是非、飼い主さんも、

「静脈の値で結構なので、電解質HCO3-の値が知りたい。検査には幾らかかるのだ?今、うちの子の酸塩基のバランスはどぉ〜なっているのか?‘あくちゅあるでみたべーすえくせす’の値はどっちに振れている?電解質、イオンバランスはどぉ〜なっているのか?アニオンギャップは?補正(←体に足りない重曹ですネ。)の必要は無いのか?」

と、獣医さんに問いかけてみてはいかがでしょうか?このぐらい先生に質問できれば、先生も説明する為にはHCO3-の値を知らずして諸々の計算は出来ませんし、マジメな獣医さんなら‘もうしばらく様子を見ましょう’の理由を説明してくれます。もしくは腎臓に明るい先生を紹介してくれますヨ。不真面目な獣医さんだったら・・・あとは飼い主さんの判断ですネ。↑top

2012/8/30

ファンコニ症候群だらHCO3−だら血液ガス検査だら、そもそも、日本の血液生化学検査項目に‘静脈血HCO3−’が無くて、そして、いちいち言葉がややこしいから面倒くさい事になる。HCO3−はNaやKやCIのダネ‘電解質1セット’で考えるべきものなのだ。

血液ガス検査にしても、救急病院や大学病院のICUの精密検査のような、そんな大それた事を望んでいる訳ではない。ポータブルの簡易検査機で良い。

‘ファンコニ症候群の治療’とは、

「今日は病院に行く日だ。」

と、バァ〜ちゃん達が忙しく病院が走らせている無料送迎バスに乗ってですヨ‘腎臓の先生’に定期的に簡易検査をしてもらって、ですネ、先生から、

「バァ〜ちゃん、薬は今まで通りで大丈夫だヨ、薬(重曹)飲んでんだから塩っパイ漬物ばっか食っちゃダメだヨ。血圧の薬も飲まネェ〜といけなくなるからネ。」

って、ですネ、なじみの町医者に酸塩基と電解質を管理してもらって、

「あの若先生も‘先生’らしくなってきたわ、いひゃひゃひゃひゃ。」

と、まぁ〜バァ〜ちゃん達も赴任してきた先生よりも病院の‘ベテラン’になってたりしてですヨ、それが‘腎臓のお医者さん’なのではないのかナァ〜?ワンコ達の世界も、近所の主治医さんが当たり前に酸塩基と電解質を管理してくれる‘腎臓のお医者さん’になってくれる日を、楽しみに待ってますヨ。↑top

2012/8/29

尿細管性アシドーシス renal tubular acidosis (RTA)近位尿細管性アシドーシス (RTA type II)・・・

このRTA type IIにHCO3−の再吸収のみならず、アミノ酸や糖、リンなどの種々の物質の転送障害を合併した形がFanconi症候群である。

ファンコニ症候群を追いかけているうちに、ホメオスタシスや電解質の重要さが良く分かった。二日酔いで頭が痛いっテェ〜のは、肝臓君なんかがバンバン働いて、その代償の結果、酸がたくさん発生する。体のホメオスタシスが働いてpH7.4の中性に引っ張り戻そうとする。酸を処理するために電解質が失われる。失った電解質を補充してやるとお昼ぐらいには調子が戻ってきて夕方にはまたいい気になる・・・という仕組みである。どぉ〜りでポカリスゥエットがンまいわけだ。

ンで、この電解質を血液生化学検査で手っ取り早く測定できるのはナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、クロール(CI−)である。測定が困難な(−)のその他の電解質は、ワンコの場合、重炭酸イオン(HCO3−)を除いて約20mmol/Lだそうなので、正常な体はpH7.4であり、‘電気的’にも中性(つまりは±0)なので、

((Na+)+(K+))+((CI−)+(−20))=HCO3−となる。

HCO3−が分かると、いろんな事が分かる。今回いろんな資料を見ていて気になったのが‘子牛の下痢’であった。犬でもそうだけど、子犬が下痢をするのは非常に危険である。体力が奪われていろんな感染症の危険が出てくる。犬は動物病院に入院して点滴する事が出来るけど、子牛はそうは行かない。下痢は水分と共に電解質を失い酸塩基のバランスを崩す症状である。もしネ、大動物の獣医さんが持ち運びの出来る血ガス検査機を持って牛舎にすっ飛んで行く事が出来れば、具合の悪い子牛のHCO3−を測定する事が出来て、バランスを取り戻す的確な治療をする事が出来るかも知れない。現場での静脈血ガス検査によって、今まで諦めていた命を救う事が出来るかも知れない。

この血ガスっテェ〜のも、呼吸性だら代謝性だらって、いろいろあって、ザックリ書くと、呼吸性は‘肺が酸素と二酸化炭素を交換する機能’で、代謝性は‘腎臓が再吸収したり排泄したりする機能’である。静脈血は‘酸素を使い終わった後’なので呼吸性の方を診る事は出来ない。だけど、代謝性の方の指標となる‘酸塩基平衡’をみる事は出来る。

もしもネ、トーチャンが獣医師で、静脈血ガス検査で命を救うチャンスがあるのなら、トーチャンだったらそこに賭けてみたい。だけど、そぉ〜いうのって、それまでの学説に疑問を呈すわけだから、よほどの覚悟を決めんと、ムキになればなるほど小うるさい舅ジィ〜さんみたいな意地の悪いベテランにジクジクいぢめられたりしてダネ、学会で総スカン喰らったりするんだろぉ〜ネ。

「やるか!じじぃ〜っ!」

って、ゲンコツで話をつける世界でも無さそぉ〜だし、トーチャンの脳ミソと甲斐性では混ざらんねぇ〜世界の話ですヨ。

素ぉ〜人の素朴な疑問なんだけど、人も犬も日本の血液検査項目って、なんで‘静脈血HCO3−(mmol/L)’が無いんだろぉ〜ネ?HCO3−が‘不明’なのに、健康診断でお医者さんはいったいどぉ〜やって‘電解質のバランス’を評価してるんだろう?↑top

2012/8/28

夕べは早めに夜のオチッコに行って、トーチャンは10時ごろ寝てしまった。朝のNHKラジオ体操の時間まで意識不明であった。1週間ぐらいムキになってお勉強して脳ミソもクタびれたみたいである。

脳ミソちゅぅ〜のも悪りぃ〜やろぉ〜でネェ〜、体重の50分の1ぐらいしかないのに、食べた栄養の3割ぐらいを消費してしまうらしいンですヨ。ピッピと反応の良い、賢い脳ミソならそれも勘弁出来るんですが、トーチャンにくっ付いているのはワガママでネェ〜、いくらお伺いを立てても、

「そぉ〜いう面倒くさい事は他を当たってくれぇぃっ!の、チオビタドリンクを補給しろぉ〜の、肉喰いテェ〜の、腹減ったぁ〜の、クタびれたぁ〜の、酒飲みテェ〜の・・・」

って、いちいちうるさいんですヨ。まっ、こぉ〜いう性質が悪いのは、飼い主であるトーチャンが面倒見るよりしょうがないですネ。可愛いワンコ達のためには、対話と圧力で、なだめなだめコキ使うよりしょうがないです、ハイ。↑top

2012/8/27

最近、耳の穴から煙が出そうなぐらいお勉強して、トーチャンにも少しばかり‘塩基’やら‘電解質’やらが分かって来ましたヨ。

ファンコニ症候群というのは、近位尿細管性の代謝性アシドーシス、重炭酸イオンを失って体が酸性化して行く症状である、と、いう事で、pHの監視やら、この+だら−だらの電解質‘イオン’の見張り番もしなければならない。ある程度症状が進んでしまったのであれば、たとえカリウムを犠牲にしてでも重炭酸ナトリウムHCO3−を入れてやらねばならんのかも知れない。しかし、まだそこまで進んでないのであれば、重曹の量は的確にコントロールしなければ、ナトリウム過剰やカリウムが不足する弊害が出てきてしまう。そぉ〜いう訳で、数値をピチッと監視して、与える重曹の量を計算するファイルを作っていたのだが、このほど何とか格好になった。果たして腎機能、酸塩基評価用に獣医さんの使用に耐えられるだけの仕上がりになったかどうか、近いうちに添削してもらいに行ってこようと思う。いやぁ〜それにしても肩がこった。↑top

2012/8/26

今日はバセンジーのみわちゃんが遊びに来てくれた。暑いので外で走ったりはしないで、お茶を飲みながらお話しした。みわちゃんも次の誕生日が来ると7歳、話題はやっぱり‘ファンコニ症候群’である。

ト:「今、ファンコニのこれこれこぉ〜いう訳で、トーチャンも‘pH’だら‘静脈’だら・・・とお勉強中です。」

みわ母:「ブログに掲載して下さいネ、それを見ながら獣医さんのトコへ行きます。」

・・・益々プレッシャーを感じるトーチャンである。しかし、バセンジーの為、バセンジーの飼い主さんの為、トーチャンの脳ミソでもなんかの役に立つのならエンヤコラである。

みわちゃんとバイバイした後、午後はまたお勉強である。イオンだら1価だら2価だらモル数だら・・・って、化学っテェ〜のはトーチャンの脳ミソに‘アホ’のレッテルを貼りたいのか?

‘化学’なんか、子供の頃からチンプンカンプンで拷問以外の何者でもなかったけど、あらためてもう一回眺めなおすと、あぁ〜酒飲みテェ〜とか、あぁ〜タバコ吸いテェ〜とか、オッサンが勉強するちゅぅ〜のも、難儀なモンですネ。まぁ〜、アホはアホなりの戦い方をするしかない、ウン。↑top

2012/8/25

今朝は6時に目が覚めた。チビちゃんはトーチャンの目覚めと同時に‘にゃぁにゃぁにゃぁっ!’と大変賑やかである。リラたら舞姫、誰も寝床から出てこないので、チビちゃんとゴロゴロと新聞を読んでいたけど、6時半から佳代ちゃんとNHKラジオ体操である。2リットルの麦茶を持ってトーチャンはお店のミニドッグランの草刈り作業である。3週間ホッタラかしてしまったので、夏草も伸び放題である。午前中のうちにザッと刈り込んで、ご飯の後リラたら舞姫をランに出してやりながら、刈った草を佳代ちゃんとランの外に運び出した。際刈りやら仕上げをしてランのお手入れは終わりである。ト−チャンはクタびれたゾ。

そのまま、予約を入れておいた床屋さんに向かった。床屋さんに着いたら、カットをしてくれるトーチャンの姉貴分と、二十歳ぐらいの女の子とその母、女性3名、大変にぎやかである。トーチャンの予約時間になってやっとこ帰る算段らしい。帰り際にお母さんが、

「長話してお待たせしちゃってすみませんでした。イケメンにしてもらって下さい。」

と、トーチャンに頭を下げた。トーチャンもクタびれて眠かったので、

「良いんです良いんです、話に入り込む隙間も無かったし、それに、カットしてもらっても面は変わらんのでイケメンにはなれません。」

と、返事をした。それがなかなか気の利いた返事になったらしく、それからまた5分間賑やかにお話しして、トーチャンの順番が回ってきた。まっ、女性陣が元気なのは、世の中何かと良い方向へ向かってるって事である。そして、カットしてもらってたら、円形脱毛の形跡が見付かったと言う。毛生え薬を塗ってもらった・・・トーチャンにもストレスを感じる神経がくっ付いていたってこってすナ。↑top

2012/8/24

【酸性化について考え中】

鉄が赤く錆びる事を酸化という。原石の鉄は赤いモンであり、それを真っ赤っかに熱して溶かしてやると酸素(O)と鉄が離れて鉄(Fe)になる。酸素を引っぺがされた鉄は、大気中の酸素とくっ付いて元の姿に戻ろうとする。生きモンだろぉ〜がコンクリートだろぉ〜が核物質だろぉ〜が、どんなモンでも最後には土に返ろうとするのが酸化である。問題は早いか遅いか、それだけだ。

プルトニウムの半減期2万年ナァ〜んテェ〜のは、人がいぢ繰り回すには長すぎる。バセンジーのファンコニとは、結果として体が酸性化して行く症状(アシドーシス)なのであるが、コッチはいくら何でもチッと短すぎる。

酸性化する症状を食い止める為に重曹(HCO3)を飲ませて進行を遅らせる治療をするワケだけど、進行状況を知るための目安となる公式を一つ書いておく。

哺乳類の体は電気的には中性である、と、いう事で、

AGアニオンギャップ(mmol/L)=(ナトリウムNa+カリウムK)−(重炭酸イオンHCO3−+クロールCI−)

ワンコの場合、カリウムを考慮した時のAGの正常値は約20mmol/Lとされており、20より大きな数値出る場合は酸性化しているという事になる。

+と−とか、酸性とアルカリ性とか、暑ちぃ〜なこのヤロと寒ぃ〜なコンチキショォ〜とか、両極に分かれたものは中和しようとする。ホメオスタシスである。体の酸性化を食い止めるには、重曹(HCO3)を飲ませるしか手段はないが、ファンコニ症候群発症の目安となるオチッコ検査で糖が出る、という事は、HCO3も出ている、という指針であり、HCO3が出るという事は、HCO3が中性化する為にカリウム(K)も道ずれにオチッコに混ざって出て行く事でもある。という訳で、重曹による治療が始まったバセちゃんは、獣医さんの指示によりカリウムも一緒に飲むようになったりするワケだが、ファンコニプロトコルによると、プロトコルに記載されている重曹の表は治療を始める最初に使う値であり、治療を始めたら症状を見ながら調整する事・・・としか書かれていない。

そこでトーチャンは考えたい。もし、与える重曹が多すぎて必要以上にカリウムを失う弊害があるのであれば、体を維持できる必要最低限の重曹量も計算しなければならないのではないか?

例えばネ、リラちゃんは1日20グレーン(約1.3g)の重曹を与えているけど、今年6月の検査でみた場合、
AG=(149+4.7)−(20+119)=14.7mmol/L

であり、正常値の20より小さな値になる。AGの正常値から逆算するならば、動脈血中のHCO3−は14.7あれば均衡が取れる、という事は、確かに数値の上ではpHやHCO3やBEはマイナス目に出るけど、体としては均衡が取れている、という事にはならないかのナァ〜?

今週は、代謝やらHCO3−の補正やらと、計算式とニラメッコしていたら、ますますドツボにハマっているトーチャンである。佳代ちゃんに喋ってみたら耳から煙を上げて目をクルクル回してるし、今度獣医さんにAGについてよくお話しを聞いてこよぉ〜ッと・・・↑top

2012/8/23

ペット:生後56日以下の子犬や子猫 取引禁止へ法改正
毎日新聞 2012年08月22日 20時23分(最終更新 08月22日 23時16分)


生後56日までの子犬子猫、販売引き渡し禁止へ
(2012年8月22日19時37分 読売新聞)


子犬・子猫、生後56日は販売禁止 与野党法改正に合意
(朝日新聞 2012年8月22日10時10分)


やっとここまでこぎ着けたか・・・というのがトーチャンの感想である。生後8週間、母親と兄弟達と過ごして、アマ噛みをして遊び、母親に叱られてチョロっとオチッコを漏らしてみたり、ワンコ社会を覚えてから飼い主さんのもとへ巣立って行く。それは理想の形である。

でもネ、理想と現実のギャップは激しい。そもそも日本の商業繁殖は母犬を‘台雌’として扱う事が多い。繁殖犬の里親になった事がある人なら分かると思うけど、現時点で8週間にしてみたところで、果たして全ての母犬に子犬に社会を教える能力があるのかどうか甚だ疑問である。それと、愛護団体と業者間で言う‘社会性’については認識が一致しておらず、このギャップも大きいのではないか?トーチャンの考える‘社会性’とは、人間とワンコ同士の関係を含めた‘社会性’だけど、飼い主を一途に見ているワンコに育てるにはワンコ社会は不要、とみる向きも、日本国内の空気としてある。その見方を支持するならば他所のワンコがウジャウジャしているドッグランなどには行くべきではないし、多頭飼いも避けるべきである。そりゃそうでしょ、そういうワンコ達は飼い主しか見てないんだから。ドッグランで出会う他所のワンコや同居犬など、自分の邪魔をする嫌なヤツかカカシみたいなモンでしかないンだから・・・

と、いう訳でネ、移行措置は‘科学的に’ではなくて、需要と供給の双方共‘環境整備’に力を入れる時間だと思いますヨ。

リラちゃんと舞ちゃんはペットショップから来たので詳しい事は知らんが、たらちゃんは個人の家で生まれ、移動の日程の都合で55日のタイミングでトーチャンちにやって来た。姫ちゃんは49日でやって来た。先方は通常よりも4日間長くみる事で‘誠意’とし、トーチャンちにはポチャポチャのちびっ子に‘ワンコ社会’を教えたくてウズウズしているリラたら舞達が待ち構えていたので、早めでも問題はなかった。それで‘49日’のタイミングで先方と折り合った。

例えばネ、猟友会の人と一緒に歩く英セターなんかには、英セターなら何でも良いってわけじゃなくて‘この犬舎出身’という、性分や運動性能に対するこだわりがあるワケですヨ。もし、日本の飼い主(消費者)がみんな猟友会の人みたいになれるなら、業者(供給者)も血統にこだわった良い繁殖と良いワン子育てをしないと犬舎は‘商売上がったり’になりますネ。果たして、愛玩の為のワンコやニャン猫の世界も、需要と供給に変化が起るのかどうか、トーチャンは‘行くお家にないワンコの飼い主’なのでネ、この法改正の行方を山の中から静かに見ていたいと思います。↑top

2012/8/22

最近、アシドーシスやらアルカローシスのお勉強をしているトーチャンである。バセンジーの飼い主さんなら聞いた事があるであろう‘ファンコニ症候群’とは、違う言葉で言えば‘尿細管性アシドーシス’という事になる。若い時にもっとコキ使って、もっと良く働く脳ミソに鍛えておけば、もうチッと飲み込みも良かったのかも知れない。計算式やら難しいカタカナやら、率直に言ってトーチャンの脳ミソは耳の穴から煙を上げて爆発寸前である。

しかし、この酸性なのか、アルカリ性なのか、どうコントロールするのか、ということを調べれば調べるほどいろんな話しが出てきて、結局のところ、お医者さんや医療機器メーカーの間でもいろいろと学説が分かれるようだ。腎臓のお話しとは、どうやら学説との戦いらしい。今言える事は、いったん‘ファンコニ’という言葉は横に置いといて、哺乳類の塩基の話を勉強して、ワンコ達の状態を自分にも理解出来るようにする事である。ワンコ達の健康の為にもうひとフン張りエンヤコラである。↑top

2012/8/21

最近、マジメにワンコについて考えている。さくらプラザは動物愛護法によるところの‘動物保管業’で登録しているので、以前は‘マジメ’にペットホテルもやっていた。オトッツァンとマーヤが現役だった時代は、預かった子達は昼間お店にいて、夜は店の隣にあるマーヤ達の自宅で過ごしていた。預ける飼い主さんはもっぱらトリミングに来ているお客さんばかりだったので、ワンコ達の様子も分かる子達ばかりだった。

バブル崩壊の頃だったか、3頭のワンコ達をさくらプラザに預けたままお迎えに来なくなった飼い主さんがいた。どうやら会社が倒産したらしい。3頭を飼いきれないと思ったのか、さくらプラザならトリミングでもお医者さんでも面倒を見てくれる、と踏んで置いて行ったらしい。ワンコ達には罪はないのでネ、出来る事ならそうしてあげたいが、それが曲がり通ってはならんし、やっぱり飼い主さんにもケジメを付けてもらわねばならん。飼い主さんと連絡が取れて意思を確認し、この子達は全員別々のお家に里子に出てもらった。家だって同情だけでは幸せにしてやる事は出来ないンだし、飼い主さんはさくらプラザで涙のお別れのつもりだったのかも知れんが、ワンコ達と別れると言うのは、つまりはそういう覚悟を持って・・・の事なのである。人間のエゴと言うのか、やるせない出来事だった。そんな経験をしたりしながら、今のさくらプラザは家のワンコ達と一緒に楽しく過ごせて、帰る時に、

「また遊びに来ナ。」

と、言える子だけ預かる‘不真面目’なホテルである。↑top

2012/8/20

土曜日は一日雨が降っていたので、ボォ〜っと外を眺めていて、昨日は一日パソコンで表計算ソフトをいじりながら‘うむぅ〜’と、唸っていた。それにしても夏の雑草っテェ〜のは伸びるのが早いの何の、お休みの間、お手入れをしなかったのでランの中が草ボォ〜ボォ〜になってしまった。来週はランのお手入れが第一優先事項だナ。うっかりしていてぜんぜん気が付かなかったけど、土曜日の夕方にみんなをオチッコ検査に連れて行って、先生と血ガス検査の話しをして、ンで、みんなの体重を量らせてもらうのを忘れてた。今日になって思い出した。こりゃうっかりだ。↑top

2012/8/19

昨日の夕方、リラたら舞姫のオチッコ検査に行ってきた。リラちゃんはいつも通りの尿糖漏れ、舞ちゃんと姫ちゃんは異常なし、たらちゃんは最近オチッコタラタラが気になっていて、尿糖漏れを厳重に警戒していたのだが、尿糖は陰性で、尿比重が1.024と、1.030を下回る結果となった。オチッコが洩れちゃう原因は分かった。だけど、尿比重が下がってしまうのは喜ばしい事ではない。引き続き監視体制を強めるトーチャンと佳代ちゃんである。

昨日は先生とファンコニや血液ガス検査についてたくさん話す事が出来た。先生に教えてもらって、HCO3とBEを計算する公式を教えてもらった。実はこれ、結構大事でしてネ、血液ガス検査によってpCO2とpHとHctの値が測定できれば、あとのファンコニの診断に必要なHCO3やBEは算数をしてはじき出す事が出来る。つまり、一番安くて演算機能の付いていないポータブルの簡易検査機でも、脳ミソさえ使えばファンコニの診断が可能になるのである。

今日は草刈りもせず、表計算ソフトでセッセと計算式をオッチメたファイルを作って過ごした。ムキになって‘うむぅ〜’と唸っていたら、あっという間に夕方になってしまった。みんなと遊ぶ事は出来なかったけど、なかなか良く出来たファンコニの分析表が出来た。このファイル、チッとはお医者さんが診断する小道具になるかなぁ〜、と、思いつつ、技術屋としては快心の作品である。先生に見せてみて、お墨付きを頂いたら公開しますネ。↑top

2012/8/18

今日は何をしようかと、昨日のうちから作戦を立てていたんだけど、10時を過ぎた頃から空が黒くなって雷がゴロゴロ言い出した。外は雨だし、稲妻を眺めながらお店で刺繍データーの素になるデーターを作って過ごした。外が雷で賑やかだとワンコ達は静かなモンである。そうそう、雨の日はガチャガチャしないで静かに過ごすモンなのヨ。結局夕方まで雨は続いた。雨も上がったので、今日はこの後お店を閉めたら、みんなを近場の病院に連れてってオチッコ検査をしてもらう予定である。↑top

2012/8/17

昨日から職場に来ているトーチャンである。昨日はとりあえず状況とスケジュールの確認をして午前中で家に戻ってきた。お昼ご飯は家で佳代ちゃんと待ち合わせて、お店のパソコンをメンテナンスした‘報酬’でワンタンメン大盛りをご馳走してもらった。ラーメン屋さんも暑い厨房で麦茶を飲みながら大変な仕事である。ンまいラーメンを食って満足したので、トーチャンもチッとガンバるか、と思い、午後からは連休中に刈り残した店の奥の方で草刈りを始めた。

昨日のトーチャンちは、お昼ぐらいに37℃まで気温が上がり、巨大な入道雲がわき上がってきた。暗くなってきて、空がゴロゴロ言い出し、夕方には強い雨が降ってきた。雨が上がったら外の気温は22℃まで下がっていた。何のかんのと言っても少しずつ秋の気配、蝉たちをはじめ、さくらプラザに集まった昆虫たちもラストスパートである。トーチャンもワンコ達も温度差で体調を崩さないように気をつけなければならん季節である。↑top

2012/8/16

結局のところ、お店のパソコンを復旧するのに2日間を要してしまったので、草刈りも完了出来なかったし、ランのお手入れも出来なかったし、トーチャンは何だか時間の効率の悪いお休みになった印象である。久しぶりにまとまった雨も降り、気温の割には蒸し暑かった。リラは休みに入った早々に右前足を痛めてしまったし、たら舞姫もあまり外では遊べずに、特に舞ちゃんと姫ちゃんはもう少し遊んでガス抜きをしたかったに違いない。まっ、夕方の涼しい時間帯にみんなでポクポクと散歩をして、生活のペースを元に戻していくか。

リラちゃんの右前足は、今は曲げても痛くないところまで回復している。昨日の午後、少しランに出してあげてみたら、今は走るのが少し怖いみたいだ。ワンコ達は良い事も悪い事も、経験からいろんな事を学ぶ。今回の負傷は‘落とし穴に落ちた経験’である。ナデナデしながら慌てないで少しずつ、走るのは痛いよりも楽しいって事を思い出させてあげたいと思う。↑top

2012/8/15

昨夜はお店に寝袋を広げて雑魚寝したんだけど、リラちゃんたらちゃんは慣れたモンだけど、舞ちゃんと姫ちゃんは、修学旅行の中学生の枕投げのようにハシャぎ、チビちゃんは人見知りして部屋の隅から出てこれなかった。午後の2時過ぎに佳代ちゃんのオバさんちご一行様が帰って行った。毎年の事ながら、圧倒的なエネルギーで台風一過のようなトーチャンと佳代ちゃんである。そして、連休の最後の用事で、夕方、佳代ちゃんちのオトッツァンに会ってきた。工具を持って行って、ヒン曲がっていたメガネを直してあげた。全日程完了、みんなもクタびれたんだそうだ。自宅に帰ってきたらリラたら舞姫、そしてチビちゃんもそれぞれ好きなところでコロッと寝入っている。みんなお疲れ様、明日はゆっくり昼寝してナ。↑top

2012/8/14

朝、早めにお店に行ったら、ミニドッグランの実のなる木にカブトムシが4匹集まっていた。数年前、カブトムシの好きな甥にたくさんあげたら、とても嬉しかったらしく、この季節になると毎年、

「カブトムシいますか?」

と、電話がかかってくる。連絡を入れたら、だいぶ嬉しいらしい。これがまた、飽きないで面倒見の良い甥なんですヨ。今年はどうにか叔父さんの顔も立ちましたヨ。

草を刈ったり、汗をかいていたら佳代ちゃんのオバさんちご一行様がやって来た。毎年恒例のさくらプラザ夏合宿である。BBQが始まり、タップリ食って満腹で、女性陣は一晩中でも募る話がある模様、途中で抜け出して、現在日記を書いている。トーチャンはそろそろ眠くなってきた。ワンコ達を抱っこして、コロッと寝ちまうか。↑top

2012/8/13

昨日から佳代ちゃんがお店で使っているパソコンのメンテナンスをしているトーチャンである。去年から無線LANのセキュリティーをしつこくかけ過ぎてしまって、同じ状態を再現するのに予定より時間がかかってしまった。セキュリティーソフトのアップデートをしたり、メールの設定を元と同じ状態に再現したり、刺繍ミシンとの接続も戻し、刺繍データーを作るソフトウェアーの調整をして、午後に無事復旧である。店の2階の倉庫にCD−ROMを取りに行って、不意に鴨居に頭をぶつけ、目ン玉が飛び出したかと思うぐらいキラキラと星が見えてあらためて馬場チョップの威力を思い知ったり、トーチャン、良くガンバったゾ。さて、さくらプラザに幾らの請求書を送り付けたら良いモンか、まるじん食堂のワンタンメン大盛りで勘弁してやるか・・・毎度毎度、安いおやぢである。

リラちゃんの右足は昨日よりもずいぶん良くなってきた。夕べ雨が降っちゃったので詳しくは分からなかったけど、どうやらリラちゃんはモグラが掘った穴にストライクでハマってしまい足をヒネったようである。まだイスから飛び降りたりすると痛いみたいだけど、自分で上手に様子を見ているので、トーチャンもリラちゃんの邪魔をしないように陰ながら見守りたいと思う。予定が狂っちゃったけど、しゃぁ〜ない、明日と明後日は草刈りダナ。↑top

2012/8/12

日曜日である。お盆休みの帰省で国道はそれなりに混んでいる。トーチャンはシブシブお店のパソコンのメンテナンスである。様子を見てみると、どうやらウィルスに感染した様子、お店のパソコンは昼間佳代ちゃんが閲覧したり刺繍データーを作るだけで、個人情報などのファイルは自宅で使っているメインパソコンなので、トーチャンは1度縮み上がって、で、ホッと一安心である。まっ、お休みの間にクリーンインストールで復旧するようだナ。

お昼頃にみんなでランに出た。チッと蒸し暑い中、オチッコをしたりウ○チをしたり、舞ちゃんと姫ちゃんが走り回ったりしていたら、リラちゃんが‘キャン’と言った。お店に戻って調べると、右前の肘の関節が痛そうだ。何がどうなったのかは分からない。触っては平気だけど、曲げると痛いらしい。腫れたり折れたりはしていない。お盆休みで病院はお休みだし、慌ててタウンページで見つけたような‘ヤブ’に連れてっても診察料の無駄遣いだし、慎重に様子を見たい。リラちゃんは、ちびっ子達の面倒を良く見てくれ、そして8年間、さくらプラザの一時代を一緒に背負ってきた大切な相棒である。‘ヤブ’や‘にわかトレーナー’に、この気持ちが分かるかっ!っテェ〜んだ。この連休は、パソコンの復旧と、リラちゃんをナデナデして、トーチャンのお休みはそれで終わりだナ。トーチャンの時間など、全ぇ〜ん部・・・ワンコ達にくれてやるワイっ!↑top

2012/8/11

世間はお盆休みに入った模様、トーチャンはシブシブ会社で残務整理をしている土曜日である。ロンドンオリンピックを見ていると、

「妻が支えた銅メダルっ!」

なぁ〜んてトピックも目に入る。経験がまったく無いので想像すら付かない貧困思想のトーチャンである。

例えばですネ、佳代ちゃんなんかトーチャンのお休みを当て込んで、

「あぁ〜お店のパソコンが調子悪いなぁ〜、どぉ〜しようかなぁ〜、ミシンの刺繍データーが作れないなぁ〜・・・」

なぁ〜んて独り言をですネ、デカい声でペラペラするワケですヨ。トーチャンもですネ、12ラウンドの打ち合いが終わってヘロヘロとコーナーに戻る気分のお盆休みですから、出来るだけ独り言が耳に入らないようにアッチの方を向いているワケですが、非常に圧力を感じるモンでございまして、それでは仕方がない、と、ですネ、スーパーや回転寿司のお盆セールの折り込み広告を、お肉やらお寿司やらオードブルやら刺身やらお酒やらが良く見えるように、畳の上に広げて、ですネ、

「あれまっ!このお肉¥98だってヨォ〜っ!たらちゃん、ンまそぉ〜だなぁ〜・・・」

と、ですネ、独り言の反転攻勢に出るワケですヨ。しかし、佳代ちゃんも百戦錬磨、なかなか強かなオバちゃんでございましてネェ〜、胸を張ってこう言います。

「どれが良い?はさみで切り抜いてやる。」

・・・リラちゃんとたらちゃんと舞ちゃんと姫ちゃんとチビちゃんと、で、ですネ、切り抜いた広告を卓袱台に並べて宴会をやっているトーチャンの後姿を思い浮かべると、可哀そうで可哀そうで鼻水が出てきますヨ。まっ、お盆ですから、このお休みはリラちゃんの先輩ワンコ達のことでも思い浮かべながら、あまり佳代ちゃんと目を合わせないように、外で草刈りでもしていたいと思います。↑top

2012/8/10

今月に入ってから、ムキになって字を書いて、ふと気付けば、今週辺りから朝晩涼しい風が吹く秋の気配・・・まだお盆前だけど、どうやらトーチャンち付近の夏は終わった模様である。

舞ちゃんと二人、風を感じながらポクポクと散歩をし、お店番のリラちゃんたらちゃんチビちゃん、そして、エアコンの効いているお店に避暑に行っている姫ちゃんが帰ってくると、ヒマで抜け殻みたいになっていた舞ちゃんも復活し、みんなと一緒にまたいつものガチャボコ舞ちゃんに戻る。

約10日間、うぅ〜ん・・・と唸りながら、頭に詰まっていたものを全て吐き出し、整理しながら引き出しにしまい直してみて、トーチャンも、チッとばっかしワンコおやぢの行く方向性が見えて来ましたヨ。↑top

2012/8/9

【リードワーク】

犬種っテェ〜のは、人間が‘意図的’に種を残しているものなのでネ、姿形ばかりでなく、昔どんなお仕事をしていたのか、そんな専門性も残っているのですヨ。しかし、その専門性が得意な子もいれば、そうでない子もいる、ですから、犬種は‘傾向として’であり‘それ’の得意不得意はその子の‘個性’によりますネ。

さて、外面の話であります。考え方を説明いたします。

お母さんが、ですネェ〜、注意力散漫な息子を連れてお得意さんのところへお中元を届けに行くワケですヨ。そぉ〜するとお得意さんが、

「まっ、まままままぁ〜上がってお茶でもどぉ〜ぞ、さささ、坊ちゃんも一緒にどぉ〜ぞどぉ〜ぞ。」

と、勧めてくれるワケです。上がってひとっ喋べりしていると、だんだん息子が飽きてきて、あっちをキョロキョロ、コッチをキョロキョロ、ソワソワし始めます。お母さんも声をひっくり返したまま、

「そぉ〜なんざますのヨォ〜、おほほほほ。」

と、笑みは絶やさないンざますが、手が下に伸びてキョロキョロしている息子のおケツをキュっとヒネるワケですヨ。お得意さんがお茶を入れ直しにキッチンへ姿を消したスキに、

「ソワソワしてないで、ジッとしてなさいっ!」

と、小声で‘活’が入り、息子も一瞬シャキとするわけです。

お家に帰ってきて、

「あぁ〜恥ずかしかった。」

と、ブチブチ言えば、たぶん息子はもう着いて行かないでしょう。お得意さんに、

「家のは出来が悪くて・・・」

なぁ〜んて、言おうがモンならば、こりゃもぉ〜終わりですネ。

「良く持ち堪えた。」

と、褒められれば、次はもう少し長く良い子にしていられるかも知れません。繰り返していけば、やがて、

「いやいやぁ〜、いつも母がお世話になりまして、えへへへへ。」

と、挨拶の出来る好青年に成長しているかも知れませんヨ。以上、考え方でした。

トーチャンと姫ちゃんは外せる首輪とリードを使います。リードは取っ手を右手に持ち、リードの中間付近でトーチャンと姫ちゃんの関係の良さげナところを左手の親指と人差し指で挟みます。なぜ首輪なのか、と申しますと、トーチャンの力量だと胴輪よりも首輪が無難だからです。こりゃ、人間の都合ですネ。左の親指と人差し指でリードを少し下の方にチョンチョンと‘ショック’を入れてやると自動的にお尻が下がり‘スワレ’の格好になります。歩いている時に真後ろに‘チョンチョン’すると姫ちゃんは止まります。止まったら少し下の方へチョンチョンしてやると姫ちゃんは座ります。立ちたくなったらまたチョンチョンします。この繰り返しです。リードで姫ちゃんの動きを感じ、チョンチョンしてお願いをする、と、まぁ〜そういう事です。姫ちゃんは今2歳8ヶ月、集中できる時間はせいぜい5分から10分ぐらいですので、トーチャンは短時間に集中して、

「お姫さん?」

と、声をかけながら‘チョンチョン’して歩くワケですヨ。

上の考え方に当てはめますと、トーチャンは体裁を取り繕ったお母さんであり、姫ちゃんは一緒に着いて行った息子であり、チョンチョンはニコニコしながら息子のお尻をヒネる、という事になります。長話になると不利なので、ヒネり過ぎないうちに早々の撤収が肝心ですネ。当然、トーチャンの用事にお付き合い頂いた訳ですから、用が済んだら結果はともあれ、

「お姫ちゃん、ご苦労ぉ〜さん。」

と、ナデナデしてやります。つまりはですネ、その日の出来がどんなに悪かろぉ〜とも、それは、姫ちゃんの状態を察知して的確な‘チョンチョン’を入れられなかったトーチャンのリードワークの拙さ、なんですヨ。

トーチャン程度の力量しかないと、チョーカーを使った方が手っ取り早いンっすが、チョーカーっテェ〜のは、本来ワンコと飼い主の意思をつなぐ良い道具なんですけどネェ〜、どうもタイガージェットシンのコブラクローか、上田馬之助のトランクスに隠した凶器みたいになっちゃってるケースが多い。忍耐強いワンコはその‘チョーク攻撃’で‘諦め’を覚えたりしますが、中にはプロレス好きに目覚めちゃうワンコもおりましてネェ〜、反則には反則で、と、俄然盛り上がっちゃてるワンコもおるのですヨ。マットの上で汗にまみれて、筋肉と筋肉をぶつけ合って、熱い情熱を分かち合って、それで仲良くなれりゃぁ〜良いンっすけど、人間の方がギブアップしちまうと、いぢ繰り回した失敗までワンコのせいにされちまうモンですから、そうなっちゃったやさぐれワンコの里親になれる人っテェ〜のも極々限られておりますのでネ、人間もリードワークを覚える、ワンコ達に教えてもらうって事で、トーチャンは可能な限りチョーカーは使わない手段にこだわってます。

舞ちゃんとは大体姫ちゃんと同じですが、リラちゃんとたらちゃんの時はリードの使い方を少し変えています。複数頭引きで、みんなでお散歩に出動する時は、こりゃぁ〜出だしは‘お祭りで浮かれた小学生’ですネ。少し歩かないとなかなかペースが安定してきません。まっ、安全が確保されていて、周りに迷惑をかけないのであれば家のルールではそれも有りです。飼い主が周囲に気を配り散歩に集中さえしていれば、それで済む事なんですから。↑top

2012/8/8

【バセ屋敷の姫ちゃん】

家の姫ちゃんなんだけど、3バセ姉ちゃんのあと、なんで姫ちゃんを迎えたのか、いろいろ思いはあったけど、その中の一つ、たらちゃんと舞ちゃんの関係がコジれ始まった事が大きい。♀のバセンジーのレスキューに失敗した経験を持ち、舞ちゃんの矛先がたらちゃんに集中し出したので、失敗の二の舞を踏まない為には注意を分散してしまう必要があったのである。結局のところ、相性の問題を解決するには、部屋を仕切って別々に暮らすか、それとも、人間の負担は増えるが、頭数を増やして注意を分散させてしまうかの2択しか選択肢はないのであるが、家では、老犬の介護じゃあるまいし、部屋を仕切るのは家族としてはありえない、と考えているので、自動的に後者を選択した。

余談だけど、舞ちゃんみたいな子犬からの出発でも、先住犬との問題はチョコチョコ発生し、それを多頭飼いの経験で毎日丸く収めているわけで、まして、どういう風に育ったのか分からない子の反応を見極めるのはメチャクチャ難しい。レスキューの失敗は、結局のところ、トーチャンの自信過剰であり、おごりであり、ワンコ達に対するトーチャンの‘甘え’であり、可哀そうだなぁ〜と思ってはみても、違う暮らし方をしてきた子をレスキュー気分で受け入れる事は、今のトーチャンには出来ない。先住の子達がメチャクチャ可哀そうなのでネ。バセンジーがいるお家に、

「レスキューにご協力を。」

なぁ〜んてお願いも、コチラからは言えない。善意の申し出に甘えるよりしょうがない。

で、姫ちゃんの話に戻る。なぜプードルだったのか、それは、そもそもプードルは活発な遊び好きなので、上手く育てられれば先住のリラたら舞と仲良くできる、と、踏んだから、である。

プードルは一般的に頭が良い、と言われているでしょ?だから、逆に先読みして勝手に予測して動いちゃうところがあるんです。頭の良いハズのプードルがチッとも言う事を聞かない、っテェ〜のは、実はそぉ〜いう事なんです。ですから、普通は他の子と遊ぶよりも、飼い主との関係を重視して毎日トレーニングをするんです。そうする事によって、他の犬にも、他人にも興味を示さずに飼い主を一途に見ている子に育って行きます。その子が次に何をしたいのか、飼い主がワンコの都合を考えてやれるとそこに一体感が生まれ、素晴らしい伴侶になるワケですヨ。

姫ちゃんはネ、犬好きの人がニマニマするような愛嬌の良い子に育てたかった。だから、バセ姉ちゃん達とたくさん走らせ、バセ姉ちゃん達と同じペースの暮らしをさせてきたんです。バセ姉ちゃん達は遊ぶのが上手ですからネ。毎日ちょっとずつ、歩く練習をして、家族みんなで散歩に出かけるときは、そりゃぁ〜もう嬉しくて大興奮でしたヨ。プードルの専門家が見たら‘メチャクチャバカなプードル’に見えていたかも知れませんネ。だけど、姫ちゃんは飼い主の目論見通り、姉ちゃん達からいろんな事を教わって、みんなを良く見て観察し(トーチャンも観察されている訳ですが・・・)、家族の良い中和剤となりました。

早いモンで、姫ちゃんも次の冬がやって来ると3歳になります。いろんなお友達ワンコを見て、遊べる子、遊んでもらえない子、遊んでくれる人、犬にはあまり興味がない人、ずいぶん覚えてきたようです。これからの飼い主としての宿題として、家の可愛い姫ちゃんが、犬オタクみたいな人に‘おバカなプードル’と思われるのは不本意ですので、

「内輪ではガチャガチャ遊んで良いけど、お外で人に会う時は、良い子の‘フリ’してるんだヨ。どおぉ〜せ分かりゃぁ〜しないんだから・・・‘フリ’だけで良いんだから・・・なっ、お姫ちゃん。」

って‘外面’をもう少し教えてあげようと思います。

こりゃ‘ノォ〜’とか‘ステイ’とか‘グゥ〜ド’なぁ〜んて、そんなモンじゃぁ〜ありません。用は、連れのワンコがガチャガチャしていると飼い主がコッ恥ずかしい思いをするワケで、

「家のはメチャクチャで・・・」

と、言い訳するか、もしくは、

「家はノビノビと育てておりますのヨ、おほほほほほほほほほ。」

と、開き直るか、まっ、どっちにしろ早口でまくし立てるよりしょうがないワケで、それに対面する人は内心ほくそ笑み、

「家のはあれよりマシ・・・」

と、安堵する・・・という、高度な人間関係が作用するモンですから、しかし、ワンコ達からすりゃぁ〜、そんな人間様同士の都合なんざぁ〜一向に「知ったこっちゃない」お話でございまして、こりゃぁ〜ワンコ達が覚えるんじゃなくて、リードを持っている飼い主がワンコ達に‘お願い’をして、飼い主の‘’を立ててもらう、って、まぁ〜そぉ〜いう事ですヨ。リードを付けてトーチャンと一緒の時はそぉ〜でもないんですけどネェ〜、姫ちゃんは佳代ちゃんの‘’は立ててませんネ。さて、佳代ちゃんもイバッてないで姫ちゃんに頭を下げてお願い出来るかどうか、それとも、

「姫っ!イケナイっ!姫っ!」

って、ユデダコみたいになって怒り続ける‘ダメ飼い主’へ転落するのか・・・瀬戸際ですネ、こりゃ見ものです。トーチャンは佳代ちゃんよりも姫ちゃんの味方です、ハイ。明日はこの‘外面’について、もう少し突っ込んでみたいと思います。↑top

2012/8/7

【昨日の続き】

ンで、世の中、昨日書いた‘舞ちゃん型’のバセンジーも増えてきているようにも思えるし、世の中がバセンジーに求めている事もいろいろと変わってきているようにも思う今日この頃です。トーチャンはバセンジーの何が好きかって、その直観力と言いますか、反応の速さと、身体能力の高さ(で、困った事も経験してきた訳ですが・・・)と、走る美しさと、筋肉美と、デコのシワと、精悍な立ち耳、豊かな表現力、尻尾は丸まってりゃぁ〜カッコなんかどぉ〜でも良いナ。あとは中指と薬指のくっ付いたハート型肉球。飼い主をこよなく愛し(まっ、愛情表現にもいろいろ有りまして・・・)、心はガラスのハートで、焦った時に時々間違えて飼い主に口答えするところなんかメチャクチャ愛しいですネ。体臭が少ないとか、手入れがしやすい、ナァ〜んテェ〜事にはほとんど興味はありません。雑種だろうがプードルだろうがバセンジーだろうが、飼い主とのコミュニケーションというか、スキンシップは必ず必要ですからネ、結局のところ手間はあまり変わりません。ほとんどワンワン吠えないのは飼い主としては助かりますけど、家は多頭飼いなので毎日ちびっ子達がガラガラと賑やかですしネ、新聞の集金に来たおぢさんや宅配のおぢさんが来ると、毎回リラちゃんなんか玄関にスッ飛んでいって、背筋を伸ばして耳を倒して、ドーナツみたいな尻尾を2,3回プリプリして、歓喜の遠吠えを‘ぶぉ〜’と連発しますヨ。

「こりゃぁ〜嬉しいんです。」

って、説明をするんだけど、犬は‘わんわん’が世間の一般常識なので、なかなか理解はされませんネ。

トーチャンは元気の良いワンパク坊主が好きですが、もし‘舞ちゃん型’でそれを‘良し’とし理想とするならば、その為にはやっぱり犬同士の関係なんか諦めて、まずは人と犬の関係に集中するべきで、それにはプロが教えるトレーニングが必要だと思いますネ。

ワンコ達は永遠のちびっ子です。ドッグランは遊園地みたいなモンなので、カァ〜っと興奮しやすくなります。興奮してきたら飼い主さんが呼び戻し、ワンコ達も頭を冷やす。犬同士で遊ばせる自信が無かったら、無理してまでリードを離して遊ばせる必要は無いのだし、飼い主さんだって、トラブルがあって、お互いに嫌な思いをしたり、可愛いワンコが怪我したり、悪癖を付けてしまったりするよりはその方が良いんじゃネェ〜かナァ〜・・・悪い事なんか知らなきゃやらないんだから。

同情だけでワンコ達を幸せにしてやる事は出来ないのでネ、多頭飼いも避けた方が無難に思う。確かに、昔一緒に暮らしたワンコ達のように‘コマンド’の練習はほとんどしないけど、しかし、リラちゃんだってたらちゃんだって舞ちゃんだって暮らしのルールは毎日反芻して復習している。毎日の‘スワレ’‘フセ’‘マテ’は、授業が始まる前の「起立、礼、着席。」みたいなモンである。規律なくしては多頭飼いになんかなりゃしないし、お店番なんか出来っこないのである。

ワンコ同士が関係を作っていくワンコ達の社会性や学習能力って、いやもぉ〜こりゃたいしたモンですヨ。トーチャンはそれを見ているのが好きでワンコ達を見てはニマニマしているんだけど、だけど、今まで自分達の事で精一杯で客観的に見る事が出来なかったんだけど、さくらプラザのワンコ達は、誰にも迷惑をかけない自分達のテリトリーを持っていて、代々犬社会を教えてくれる先輩ワンコ達がいたから、だから犬の個性、ナァ〜んて言いながら飼い主の監督の下、犬同士でやりたい放題が出来ていた。でも、まっ言ってみれば、トーチャンと佳代ちゃんはワン子育てを中心とした田舎暮らしをしているんだし、代々、ストレスなんか微塵も感じていない‘元気の良い青っ鼻をタラした田舎の子’を目指してきたワケで、都会で暮らす子達とは、ちと条件が違うんですよネ。

「遊びたいんだもん、清々と遊ばせてやったら?」

ナァ〜んて、今はもう簡単には言えネェ〜なぁ〜・・・と、思う今日この頃です。

人間は未来を創造し、ワンコ達は思い出の中に生きる。ペッタンコになって飼い主の帰りを待っているワンコ達は、毎日飼い主さんと話し合ったルールをですネ、ぶ厚いお約束ノートに書き溜めて、それを眺めてはニヤニヤしたり、ため息をついたりしてるンだと思ってます。イタズラだろうが、コマンドだろうが、ワンコ達は飼い主さんを喜ばせたくて、毎日そればかりを考えてお昼寝してるんですヨ、きっと。さてはて、ワンコ達の幸せって、何なんでしょうかネぇ〜・・・↑top

2012/8/6

【ワンコ達の社会性】

今日は雨の予報である。お天気もチョイと一段落である。

さて、先週からワンコについて‘うぅ〜ん’と唸っているワケであるが、社会性についてトーチャンが感じている事も書かねばならない。このテーマは非常ぉ〜に難しい・・・ので、まとめきれるかどうか自信がない。でも、気になっている事なので書く。

犬対犬の社会性は、本来、チビッ子の頃に母親から叩き込まれる。大人が怒っている、とか、このぐらいのワガママなら大人は許してくれる、とか、人間のいう事は良く聞くのヨ、などなど、ポチャポチャのパピーのうちに母犬や周りの大人から一気に吸い上げる。母犬が社会性を知らなければ、当然子犬にも伝わらない。野犬がなかなか人に懐かないのは、母犬から、

「人間には注意しなさい。」

って、聞かされて育ったからなんでしょうネ、やっぱり。以前‘野犬’について書いたけど、人間と仲間になれないのは犬にとっては不幸な事だと思います。

リラちゃんは先住犬だったアイばぁ〜ちゃんに口酸っぱく叩き込まれ、たらちゃんにはリラちゃんが母親代わりであり、舞ちゃんはどうやら‘親犬不在’で、姫ちゃんはリラたら舞の3バセ姉ちゃん達がみんなで可愛がっていた。で、家では舞ちゃんのキャラクターになるのだが、犬社会の分からない子というのも存在する。覚えるタイミングを逃したんですネ。何が言いたいかと言うと、

・・・犬同士の社会性はパピーの時代に覚えるモンであり、大人になってから覚えるのは飼い主によほどの根気が無い限り不可能・・・

と、いう事です。ある程度育ってからドッグランデビューして他所のワンコと遊んでみても、犬同士の関係を覚える事はないんです。誘い誘われ一緒に走れて猫パンチをしているうちは良いんですが、他所のワンコと遊ぶのに夢中になり、興奮して飼い主の存在を忘れてしまったり、楽しいハズが逆につまらないガウガウを覚えたり、犬同士のお付き合いもタイミングを誤ると残念な結果の方が多いんじゃネェ〜かナァ〜?だから家のバセンジー達も姫ちゃんも、いくら遊びであっても事故の前の‘撤収’が重要なのでネ、呼び戻しはトーチャンと佳代ちゃんも緊張感を持ってをちょくちょく練習しているワケですヨ。走れる子と走る、無理な深追いはしない。他所のワンコと遊ぶのに夢中になったまま、飼い主の存在を忘れちまったり、キレちまうワンコなら、いくら自前のドッグランだって危なくてリードからは放せません。ナンボ自分ちのワンコが可愛くたって‘公共’というのは、何かあればゴネたモン勝ちですからネ。これはバセンジーだろぉ〜が何だろ〜がみんな一緒です。

年中、トーチャンから、

「舞のあほっ!」

と、叱られてばかりの舞ちゃんだけど、舞ちゃんが他所のワンコとの揉め事を起こさないのは、実は‘他所のワンコにあまり興味がないから’なのです。他所の群れに所属するワンコには無関心なのであり、逆に‘関心がある’という事は、反りの合わないヤツに遭う事もある、という事でもあり、飼い主もキュッと緊張するワケですヨ。みんながみんな一緒に走れるわけじゃない。出来れば舞ちゃんにも、

「アタチの走りに着いて来ナ。」

って、誘える子になって欲しかったんだけど、舞ちゃんにとっては人間の反応が一大関心事であり、ワンコよりも遊びに来てくれた飼い主さんのバックの中身が気になるのであり、他所のワンコが走っていようがあまり関係ないんですネ。まっ、人間の都合だけではどぉ〜にもならんちゅぅ〜こってすナ。アホアホ言ってますけど、冷静に舞ちゃんの成長ぶりを見れば、舞ちゃんって、

ハウス大好き、特にこだわりもなく室内トイレOK、飼い主一途、他のワンコにあまり興味なし、興奮しそうになったら呼び戻しOK、散歩そのものにあまり関心を示さないので、他の子のマーキングも特に気にする事もなく、他の子とすれ違っても、向こうが興奮しているので逃げたくなるだけで、よって引っ張り癖も特に問題なし、拾い食い癖あり(リードワークで予防可)、テニスボールならレトリーブ可、食べ物とテニスボールへの執着強し(他の子と別行動で予防可)、とですネ、プロのトレーナーさんが見たら、重大な悪癖の無い、トーチャンの厳しい訓練にも付いて来る‘優秀なバセンジー’なワケですヨ(それで良いのかなぁ〜って、未だに半信半疑ですが・・・)。反省部屋としてのハウスはトーチャンは嫌いなので、家では現行犯のその現場での‘お説教’ですが、もし家の中でのイタズラが困るならハウスさせちゃえば良いんですから、舞ちゃんならそれで一般的な悪癖は予防可能なんです。だから舞ちゃんって、適当に愛嬌もあってボランティアで老人ホームを慰問出来たりしちゃうンです。

長くなったので明日に続く。↑top

2012/8/5

トーチャンち、7月の電力使用量は前年比10%削減という結果になった。去年の今頃は節電モードに入っていたので、昨年を下回ったっテェ〜のはなかなか良くガンバッった、ウン。今年は暑ちぃ〜トーチャンち地方なので、8月は昨年とトントンなら合格だナ。

トーチャンは今日からさくらプラザ周辺の草刈り作業を始めた。今日のところはマーヤの自宅周辺のコチョコチョしたところを重点的に進めた。まっ、ひっくり返らない程度にお盆休みも使ってノンビリやろう。

今日も短期集中でリラたら舞姫全員参加の‘呼び戻し軍事演習’を執り行った。10分から15分程度、ガッチリと走らせて、姫ちゃんが暑さでヘェ〜ヘェ〜始めたところで終わりにした。舞ちゃんはクルクルと無駄に走り、トーチャンとランの中を歩き、やっぱり、最初の一歩の反応の良さは、相変わらずたらちゃんが天下一品である。姫ちゃんは大型プードル、15世紀を生きたご先祖様達は川に落ちた鳥を回収していたワケで、この暑い夏、姫ちゃんだって川に入ってレトレーブしたかろうぉ〜に・・・バセ姉ちゃん達だって、ボーダーコリーにだって引けを取らない身体能力を持ちながら、その素晴らしさを表現する場面も少なく・・・果てしなく広がる平原を疾走したらさぞ気持ちも良かろうに・・・バセ姉ちゃん達も、姫ちゃんも、何の因果でこの国に生まれちまったモンか、まっ、今のトーチャンに出来る事をしてやるよりしょうがない。↑top

2012/8/4

カラッと爽やか、良い風が吹く快晴の那須高原である。午前中のうちにたらちゃんと舞ちゃんを連れてさくらプラザに向かい、先に来ていたリラちゃんと姫ちゃんと合流した。少しゴチョゴチョお仕事をして、お昼ご飯の時間である。ご飯を済ませて、今日はチビちゃんを除く全員参加の抜き打ち‘呼び戻し軍事演習’を執り行った。ランに入って、少し‘わぁ〜っ!’と走らせて、オチッコとウ○チをさせて、土の匂いをかいだり、葉っぱを毟ったり、みんなが好き勝手な行動を取り始めたタイミングを見計らって、呼び戻す合図を発する。やっぱり、一番反応が良いのがたらちゃんで、2番手は舞ちゃんと姫ちゃんの争い、モタモタシブシブ一番最後にやって来るのはリラちゃんである。ワンコ達は皆賢いのでトーチャンの次は佳代ちゃん、と、勝手に予測をして先回りして走り出す。しかし、それでは練習にならないので、暫らくは考えながら走らせておく。そして、みんなの注意力が散漫になってきたところを見計らって再び合図する。トーチャンと佳代ちゃんの間を行ったりきたり、ずいぶんガンバった。お店に戻ってお水を飲んで、みんなコロッと寝ている。やっぱり、飼い主目指してスッ飛んでくるワンコ達って愛しいヤツラですヨ。静かなうちに涼しい部屋で日記を書くトーチャンである。みんな、なかなか良い走りだったゾ。

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2012/8/3

トーチャンのワンコ達との付き合い方は‘和洋折衷’である。fusionである。良いトコ取りのつまみ食い、栃木県北地方の言葉で言うところの‘ごじゃっぺ’である。洋から学ぶ事は多い。洋を知らずして良い家庭犬なんか育てられない。しかし、人間とワンコの精神性も切り捨てない、と、まぁ〜つまりはそういう事である。

洋の良いところは、人とワンコの違いをハッキリさせて、ワンコ達をキチンと管理する、という事である。人間とワンコの体は違う。必要な栄養素も違う。この違いを徹底させてキチンと健康管理する。洋でトーチャンが‘頂けないナァ〜’と、思っているところは、その管理者としての驕りというか高ぶりが出やすいところでしょうか。この部分をリーダーシップと勘違いしたままワンコと向き合うのはやっぱり頂けませんナァ〜。

和の良いところは、人とワンコの境目が微妙に曖昧なところ、petではなくcompanion animalの付き合いをするところだと思う。例えばネ、トーチャンは‘またぎ’の話なんかが好きだけど、ありゃぁ〜犬達が狩りをする人間に仕えているんじゃなくて、人間とまたぎ犬との共同作業なんですネェ〜。パートナーとしての、高い精神性が求められるワケですヨ。バセンジーだろぉ〜がプードルだろぉ〜が、ワンコ達はメチャクチャ賢くて毎日いろいろ考えてますからネェ〜、それを知りたきゃ感覚的には一番分かりやすい付き合い方だと思います。ただし、このパートナーシップを履き違えると‘リーダー不在の犬’や‘感傷’や‘擬人化’につながる恐れがあります。

ここんトコ暑いんで、暑がりの姫ちゃんもお留守番では可愛そうなのでネ、お店番のリラたらの姉貴達とチビちゃんと一緒にさくらプラザへ避暑に行ってるんですが、そしたら、お留守番の舞ちゃんの様子がおかしいんです。散歩にもぜんぜん気合が入ってなくて(舞ちゃん独りだと‘付け’も出来ちゃうんです。)、何だか‘かかし’と歩いている気分ですネ、トーチャンとしては・・・戻ってきてもペッタンコになってジッとしてて、ンで、佳代ちゃん達が帰って来た気配を感じると俄然ハシャじゃってガチャボコして、挙句の果てにはピィ〜ピィ〜ウ○チですヨ。独りの留守番は姫ちゃんが家に来るまでは当たり前の事だったんですけどネェ〜、姉貴として姫ちゃんを心配しているのか、それとも淋しくなっちゃたのかは分かりませんが、まぁ〜舞ちゃんもお腹を壊してしまうほど毎日いろいろ考えている、って事ですネ。いじらしいので、

「お腹を壊すヤツがあるか、あほっ!」

って言いながらナデナデしてますヨ。

と、いうわけで、日々‘うぅ〜ん’と唸りながら‘ごじゃっぺ’の最頂点を模索しているワケであり、さくらプラザのワンコ達の‘トーチャン’というのは、ワンコ達の前では‘ガンコおやぢで貧乏子沢山’なワケですヨ。日本のワンコ中毒ならではの付き合い方だと思います。全ての方にお勧めできるような付き合い方じゃぁ〜ございません。

今週は‘家庭犬’について考え始まったら止めどなく出てきてしまって長い日記が続いておりますが、ワンコについて暑苦しく語ってみても、佳代ちゃんからは返事が返って来る気配もございませんし、リラちゃんは、

「そんなのいいからウ○チに連れて行け。」

って言ってるし、まっ、トーチャンの夏休みの自由研究だと思ってお付き合いいただければ幸いです。明日と明後日はお休みなので遊んじゃうかも知れませんが、次はワンコの社会性について書きたいと思ってます。↑top

2012/8/2

トーチャンは雑種の里親から出発し、佳代ちゃんちのオトッツァンが里親になって引き上げてくるGシェパードの訓練性能にシビれたワンコ飼いである。そしてリラちゃんと出会った。成犬から見る事が多かったトーチャンがワンコ達を見る目線は、

「この子はどんな個性を持っているのかな?」

ってトコから出発する。だから、同じバセンジーでも、リラちゃんだってたらちゃんだって舞ちゃんだって、みんな違う子育てをしてきた。

リラちゃんは叱るとお腹を壊す。叱られた時の落ち込み方があまりに激しいのであまり叱らずに育てた。

特にたらちゃんはいくら練習をしてもハウスが出来なかった。ハウスの練習で覚えたのは、落とし鍵を引き抜いて扉を開ける技だった。そのまま放っておけば、歯が折れてでもサークルを壊してしまってただろう。どうしてもハウスさせたければ、獣医さんに‘分離不安’とか、何か病名を付けてもらって、問題行動ちゅぅ〜ことで薬を飲ませて寝かせておくよりしょうがない。しかし、逆にハウスにさえ入らなければ普通の可愛いワンコである。たらちゃんのハウスが出来ないってぇ〜のは、用は人間の都合に適さない、って事であり、飼い主がどの道を選ぶのか、飼い主の判断の問題である。家では今はたらちゃんのハウスはない。

舞ちゃんは挨拶代わりにガァ〜ガァ〜うるさいヤツで、現在進行形である。トーチャンは、

「舞っ!うるさいっ!あほっ!」

叱りっ放しである。こんなに叱っちゃって良いのかナァ〜?と、半信半疑なのであるが、それでも舞ちゃんとトーチャンの関係は良好である。

姫ちゃんは周りを良く見ている。そろそろ、ガチャボコのちびっ子から‘気品’を教えていくお年頃である。そぉ〜いう訳で、姫ちゃんとは‘穏やかに話す’が基本である。

これで完成、って事はなく、この先もちびっ子を迎え続ける限り‘うむぅ〜’と、試行錯誤は続くのであるが、さくらプラザに遊びに来てくれたバセちゃんの中で、トーチャンが後悔している子達が数頭いる。当時はリラちゃんも群れの味噌っかすで、他所のワンちゃんにガァ〜ガァ〜言う姉貴ではなかったので、お店に遊びに来たほとんどのバセちゃんとグルグル走り回る事が出来た。トーチャンが後悔している子達というのは、その頃さくらプラザでドッグランデビューを果たして、リラちゃんと走り回った子達の一部である。昨日も書いたけど、良いイメージで入って良いイメージで終わる、それがワン子育てには大切である。とある子は挨拶代わりに‘がっ’と言う子だった。当時のリラちゃんは面倒見が良くあまり気にせずに走りに誘う子だったので、二人は仲良くクテクテになるまで走ってた。元気に走るわが子を見てニコニコしていた飼い主さんは‘がっ’には気付いていないようだった。良いイメージで終わり、気を良くした飼い主さんは、後日どこかのオフ会に参加して、そして、事故にあったそうだ。次に会った時のその子は、ランと他所のワンコを怖がる子になっていた。その子の注意点が分かっていたのに、トーチャンは伝えていなかった。

「‘がっ’を買う子は買いますヨ。良く見ててネ、アウェーは不安でいっぱい、無理しちゃダメだヨ。」

と、ちゃんと強く言うべきだったのだ。迎えるコッチ方は数ある出会いの中の1件、遊びに来てくれる方は唯一の可愛い愛犬である。自分んトコでだけ事故が起きなきゃいいって、そぉ〜いうモンじゃないんだ。8年の間にそういう後悔が数件・・・そんなトーチャンが何をクッ喋ったってカッコ付かネェ〜ヨ。

最近、fanconiのお話しをまとめる為に久しぶりにサイト内をいぢくり始めたんだけど、昔自分が書いたバセンジーのお話しを読んでみたら、いろいろ思い出しちゃって恥ずかしくなった。そういうワケで、昨夜、バセンジーって?のページを削除した。視界不良、最近の日記、長いだけ長くてチッとも方向が定まらん。↑top

2012/8/1

那須はカラッとした夏空である。8月に突入である。トーチャンは昨日から‘うぅ〜ん’と、マジ考え込みモードである。初心に戻らねばならない。

ワンコ達は、嗅ぐ、聞く、見る、いろんな経験をして成犬に育っていく。周囲にいろんなワンコがいる事を知る、いろんな人間がいる事を知る、車が走っている事を知る、危険を回避しながら経験させていく事が飼い主の役割りだと思う。

初めてのドッグランも同じである。デビューの子犬は不安でいっぱいで心臓バクバクである。もし、同じ年頃で遊びたい子がいたならそれは幸運な事である。もし、ちびっ子の面倒をみたい成犬がいたなら、それも非常にありがたい事である。車に乗る事でも、ランで走る事でも、良いイメージで入って、必ず良いイメージで終わる事が、ワンコの成長にとって大切である。事故は飼い主が慣れて来た頃に起りやすい。♂同士なら、順位付けが済めばまた仲良くなれる事もある。しかし、それも‘絶対’ではない。他所のチームに所属する切磋琢磨のライバル同士なのでネ、時間が過ぎて片方が成長して力を付け、片方が衰えれば、また新しい小競り合いが始まる。ドッグランは、自分が所属している群れの他に、別の群れがある事を知る勉強の場である。勉強の場である以上、飼い主も目を離しているスキなど無いのである。事故は一瞬である。この先、さくらプラザのワンコ達を他所のランにお邪魔させたり、オフ会に参加させたりする事は無い。トーチャンと佳代ちゃんは多頭飼いの道を選んだんだし、二人の能力でリラたら舞姫を監視する自信が無いからである。しつこいようだけど、自分ちのワンコから目を離しているスキなど無いのである。お友達をホームにお迎えしたって、いつでも心臓はバクバクである。

リラちゃんを迎えるまでは、ドッグランに行きたい、と、思った事も無かったし、まさか自分達の店にドッグランを作るなんて考えてもみなかった。ワンコ達は敷地や隣の牧草畑を清々と走り回り、姿が見えんナァ〜、と思ったら、

「トぉ〜チャぁ〜ンっ!見て見てっ!」

って、大喜びでスッ飛んできて、これまた清々と堆肥を塗りつけて、・・・きっと褒められたかったんだろうけど、コッチも目にツゥ〜ンと染みるので、

「ばっかもぉ〜んっ!」

と、ゲンコを落としてた。当然、臭いが取れるまでお店の出入りも禁止である。飼い主とワンコの関係は、それはそれで良かったのだ。

何年か前の冬のある日、5歳の♂バセンジーの里親になったロットワイラーの飼い主さんがお店にやって来た。飼い主さんはロットワイラーのソォ〜ニャちゃんと二人、リードを外してランの中を走っていた。ロットワイラーともなると、チョックラとリードを離す事なんか出来ないワンコである。解き放たれた時、ワンコ達の瞳はキラキラと輝き、飼い主さんの声を聞いて冷静に戻る。(ましゅ〜君、元気にしてるかナァ〜?)

別のある日、まだ勉強中の若いドーベルマンがお店にやって来た。飼い主さんに、

「ランを使って毎日練習している成果を見てみては?」

と、お勧めした。初めての場所で飼い主さんを一途に見ていられれば、それは毎日の練習に間違いは無かった、という事である。飼い主さんは遠慮深い方で、ランに入ってリードを離す事は無かったけど、でも、さくらプラザのプライベートランはそういう使い方で良いのだ。ランの中でリードを使ってコミュニケーションをとる練習をしても良い。ベンチに座ってワンコ達とお話をする場でも良い。バセンジーも含めてさまざまな犬種がいて、みんなそれぞれの特徴があり、迷ってしまうほどの選択肢がある。個々の性格にしたって、みんながみんな訓練性能に長けているわけじゃない。それでも犬と暮らそうと思った人には是非ネ、自分にとっての理想のワンコではなく、

・・・この子はどういう性格なのか、どこまで能力を引き出してやれるのか・・・

それは必ずしも自分にとって都合の良い事ではないかも知れない。それでもワンコ達の魅力に夢中になって欲しい。

家のリラたら舞姫と一緒に走れるのならそれはそれで良い事だけど、でも、もっと大切な事は、飼い主さんとワンコ達がもっと密になれる場所、さくらプラザのプライベートランは、そこに価値があるのだと思う。↑top

2012/7/31

家庭犬という事で考えると、どの程度の訓練が必要なのか・・・バセンジーのリラちゃんと出会うまでは、トーチャンは赤面モノの教育パパだった。胴輪ハーネスの必要性も考えた事が無かったし、チョーカーとリード1本でワンコ達と意思の疎通を図って来た。教育無くして良い家庭犬にはなりえない。バセンジーだって、食いたいモンなんでも食って、全てやりたい放題の放任主義で良い子になんか育つ訳が無い。どの犬種でも当たり前の事である。家の3バセ達は爪切りや耳掃除を嫌がる事もないし、病院でガウガウと診察を拒否する訳でもない。問題は、どの程度まで・・・の、程度の問題なんだと思う。

トーチャンちの場合、リラちゃんと出会ってみたら、バセンジーってお腹を壊すぐらいメチャクチャ繊細だったのヨ。だから、ハウスとスワレとフセとマテ、これしか教えなかった。あとはもっぱら噛み噛みのプロレスごっこばかりやっていた。甘噛みの練習にもなって、コッチが、

「痛い痛い痛い痛い痛いっ!」

と、大げさに騒げば離すことも覚えたし、今振り返ってみると、コッチが教育パパのまま変われずにいたら、たぶんリラちゃんを矯正不能のガウガウバセンジーにしちゃってたんじゃネェ〜かナァ〜、って、今でもゾッとする事があんのヨ。

話は少し脱線してしまうけど、去年とある事情で知り合ったとあるトレーナーさんとハウスについて議論になった。ハウスが出来るのはお留守番の多い日本の家庭犬なら良い事である、と、トーチャンは言った。・・・トレーナーさんは言った。

「ハウスが好きなのと、ハウスから出てこられないのは違う。出てこられないのは、ある種犬達の‘諦め’である。似ているけど全然別の事である。」

言われてみればその通りである。諦めた犬達にはあまり表情が無い。ワンコを走らせてやりたくてドッグランへ行くのか、飼い主がドッグランに行くからワンコが着いて行くのか、似ているけど全然別の事である。不安でいっぱいのワンコ達をいかに安心させてやれるか・・・散歩でも車でも、飼い主とのお出かけは、本来ワンコ達の瞳がキラキラと輝くモンである。

姫ちゃんは、いくらバセンジーみたいな事をやってはみても、やっぱり根っこのところではバセ姉ちゃん達よりも人間と一緒にいる事が幸せみたいだし、バセ姉ちゃん達は、散歩中でもやっぱり自己主張もするし、カエルでも蝶々でも、何かを見つければ、

「トーチャン、トーチャンっ!」

と、目で訴え話しかけてくる。さてさて、個々の幸せを考える時、家庭犬とは、ピッピとコマンドを聞く子が可愛いのか、ヤンチャ坊主で飼い主をニマニマさせる子が可愛いのか、犬種選びは容姿ばかりではなく性分の特徴も大切で、それを無視した画一化はつまらんし、結局、どんな犬種でも飼い主に褒められたいのはみんな一緒、その子の一長一短は、飼い主が毎日ナデナデしながら目を見て話しかけて教えてもらうよりしょうがないよネ。すばらしい家庭犬でありながら‘うぅ〜ん’と唸る事も多い。だからバセンジーは難しい犬種って言われるのかナ?トーチャンも未だ勉強中の鼻タレ小僧である。↑top

2012/7/30

オリンピックの女子重量挙げを見ていて思った。

「あ゛ぁ〜!ふがぁ〜!おりゃぁ〜っ!」

と、気合を入れながら持ち上げる外国人選手にもアスリート魂の気迫を感じたけど、53キロ級の八木かなえちゃんが100kgぐらいのバーベルをニコニコしながら持ち上げる試合を見て、それはそれで違う意味で‘凄み’を感じましたネェ〜。女子力っテェ〜のは、全くを持ってたくましいモンです、ハイ。。。

【血液ガス分析について考える】

結局のところ、トーチャンはバセンジーの飼い主になり、ファンコニ症候群という症状を知り、血液ガス検査という言葉を覚えたワケで、それまでは血液ガス検査、なぁ〜ンていう検査が有る事すら知らなかった素人である。ファンコニ症候群と付き合うに当たって、ファンコニプロトコルを読み、静脈血ガス検査をしてHCO3(重曹)の値を知れば体の酸性化(アシドーシス)を低減する治療が出来る事を知り、獣医さんに、

「ガス検査をやってちょうだい。」

と、簡単に言ってみたワケであるが、獣医さんもなかなか首を縦に振らない。トーチャンはファンコニの側からしか血液ガス検査を考えた事が無かったし、血液ガス分析のそれ事態を知らないとファンコニの治療をしてくれるよう獣医さんを口説きようも無いので、しょうがないので、2年ぐらい前からトーチャンも先生達の事情をゴニョゴニョと調べ始めた次第である。

獣医さんもなかなか口を割らないので、トーチャンは、

「リラちゃんの治療には血液ガス検査が必要である。」

というお話をした上で、人間の病院でいろんな検査をする検査技師さんに血液ガス検査についてのお話しを聞かせてもらった。

ト:「そもそも、血液ガス分析とはどんな時に必要になるのでしょうか?」

検査技師さん:「例えば、肺機能心臓などなど、酸素濃度(O2)を調べ、酸素チャージをどのレベルにするか、全身の代謝をみるような時に必要になる。数値を見てドクターが判断する。」

ト:「例えばこぉ〜いう事ですか?胸が苦しくなって心室細動や心筋梗塞でICUに運び込まれて、太ももの付け根からカテーテルを入れるような、そんな緊急の処置が必要になった時に動脈に流れる血液の酸素濃度を調べる・・・」

検査技師さん:「そんな感じかな。」

ト:「静脈血のガス検査を行うというシチュエーションは?」

検査技師さん:「あまり聞かないネ、静脈は体が酸素を使い終わった後の戻る血液なので、酸素(O2)を正確に測定できない。」

ト:「静脈血の値から動脈に流れている数値を‘換算’というか‘予測’する事は?」

検査技師さん:「信憑性のある数値、ドクターが納得するような数値は得られないでしょうネ。」

ト:「静脈血で診る‘これ(ファンコニプロトコル)’しか手がないとしたら・・・」

検査技師さん:「後はドクターの判断だネ。」

検査技師さんのおかげで、獣医さんが‘静脈血ガス検査’に引っかかる‘訳’がだいぶ見えてきた。そして、ワンコやニャン猫達の緊急事態は人間のそれとは勝手が違う事も多いし、動脈血の採血は体への負担も大きい。リラちゃんを診てもらっているマサ子先生は、

「(ガス検査機は)あれば使うのヨ。」

逆に言えば、動物病院では、あれば尚良いけど、無くとも用は足りている、という事である。また、

「結局、これ(ファンコニプロトコル)で、診る事しか出来ないのヨ。(それでいいの?)」

と、マサ子先生からは、そう言われている。まぁ〜人間の病院ならば治療方針について家族が‘念書’を取られるようなお話しですネ。半信半疑の先生を口説いて、飼い主もファンコニプロトコルに託して、それでチームが動き出せば、ファンコニの治療が開始できる。ファンコニ症候群は、先生も含めて、飼い主も首をかしげながらお勉強なのである。

こりゃ、トーチャンの感触であるが、ファンコニ症候群に明るい先生と出会えればそれがベストであるが、

「オレ、ファンコニって良くわかんネェ〜んだヨ。」

って、なんじゃらかんじゃら言いながら調べごとを始める‘正直’な先生と出会えたなら、希望の光は見えてくるんじゃないかな?それなら、先生とたくさんお話しをして信頼関係を築いていけば良い。

とあるバセンジーの飼い主さんから聞いたお話しなのだが、ファンコニ症候群は早期発見が大切である事から、健康診断の時に主治医さんに、

「ファンコニ症候群とは?」

と聞いてみたそうだ。

「知ってるけど、そんなにある病気ぢゃないヨ。」

だったそうである。では、発症したらこの先生は何をしてくれるのだろうか?飼い主さんが‘ファンコニプロトコル’での治療を希望して、もし、それでも講釈をタレたまま動かぬ獣医さんであるならば、先生に、

「では、新しい方式の画期的な治療プロトコルを書いて下さい。書け、書きやがれ。」

って、ナマイキコイちゃても良いんじゃネェ〜かナァ〜・・・でも、そんなドロドロの人間関係をやっているヒマがあるのなら、都市部なら病院を変えちまった方が手っ取り早い。↑top

2012/7/29

今日は昨日よりも蒸し暑い。しかし、トーチャンはミニドッグランのお手入れと、お店の周りの草刈りである。朝早く起きて、涼しいうちの朝7時頃までに終わらせてしまえば良いんだろうけど、起きる根性も無いので炎天下汗をジャボンジャボンかきながら、トーチャンもガンバりましたヨ。トーチャンの熱中症対策は、首にタオルを巻いて直射日光に当てない、脳ミソに登る血は出来るだけ暖めない、そして、いつも給水は麦茶なんだけど、今日はスポーツドリンクを2L用意した。体に吸収される即効性優先である。

1時間外で作業してはお店の中に逃げ込み、

「暑ちぃ暑ちぃ暑ちぃ〜・・・なんて人使いの荒い店だ・・・。」

と文句をブチブチたれて、首を振る扇風機の前で‘わぁ〜’と言ってみて、5時間ぐらいでどうにかひっくり返る前に作業が終了した。雷もゴロゴロ鳴り出したし、マーヤの自宅の方はまた今度だナ。お昼ご飯を食べたあと、リラたら舞姫をランに出してみたけど、さすがに蒸し暑くてすぐにお店に入りたくなってしまった。那須はお盆が過ぎると秋の気配、もぉ〜チッと良い子に夏を過ごしたら、カラッと残暑の秋晴れがやってくるサ。↑top

2012/7/28

暑ち暑ち暑ち暑ち暑ち・・・暑ちぃ〜。トーチャンはお休みなので、たらちゃんと舞ちゃんと家でゴロゴロしていたけど、エアコンを使いたくなっちゃうので、でもそれは電気代が惜しいので、ロンドンオリンピックの開会式でポール・マッカートニがヘイジュードの合唱をしている最中に、二人を引き連れてお店に行った。お店に行けば自動的に冷房が効いている。外の作業も‘暑ちくてダミだこりゃ’なので、お店の中でゴロゴロである。観光のお客さんもポチポチやって来て、まぁ〜まぁ〜の夏休みである。午後の3時頃から雷がドッツンっ!ドッツンっ!と鳴り出した。山の方はそうでも無さそうだけど、さくらプラザから見た自宅方面は空が真っ黒で稲光がピカピカしている。5時頃には涼しい風が吹き始めた。今夜は雨が降るのかな?リラたら舞姫とチビちゃんを連れて、佳代ちゃんより一足先に家に戻ると、妙に静かである。点検してみたら、ありゃりゃ、ブレーカーが落ちている。雷のおかげで留守中自動的な節電になったようである。明日はチッと草でも刈るか。↑top

2012/7/27

いやぁ〜今日も暑ちぃ〜ですネェ〜。那須でも暑ちぃ〜ぐらいですから、都市部の皆様、どうか無理の無い節電で、健康第一節電第二でお願いしますネ。節電、何ちゅぅ〜モンはダネ、国会議事堂と官邸と議員会館のブレーカーでも落としてしまえば、結構な節電になりますヨ。良いではないですかっ!国会中継で首相がランニングシャツにステテコ姿で答弁してたって・・・

ロシアのプーチン大統領に秋田犬をプレゼントするんだそうだけど、他になんか手は無かったのかネ?愛犬家なんだそぉ〜だけど、仕事に忙しい大統領がワン子育てなんかやっている時間があるのかネ?秋田って言やぁ〜西郷さんだヨ、いつまでもお父ちゃんの帰りを待っていた‘忠犬八っちゃん’ダヨ。トーチャンにはダネ、日ロ友好よりも、ワンコの幸せの方が大事なんだヨ。幸せな犬性にしてやんネェ〜としっ叩くゾこのヤロォ〜・・・だヨ、まったく・・・

そぉ〜だネ、トーチャンなら、プーチン大統領は‘ハジメ’の‘ヒキワケ’のと喋る柔道家なので、山下さんとか、斉藤さんとか、篠原さんとか、一流の柔道家と組める機会をセッティングするネ。礼に始まって礼に終わるワケですヨ。銀メダリストの篠原さんにでも掛け値無しでスッポンスッポンホン投げてもらって、

「大統領、‘柔道’は‘JYUDO’にあらず、恐れながら雑念が多すぎます。」

と、言ってもらえれば、それで大統領は大満足だと思ぉ〜ヨ。↑top

2012/7/26

トーチャンち地方も梅雨明けでございます。

さてさて、トーチャンの日記も書き続けて早幾年、昔の日記を読み返すと、

「おぉ〜、オレ、なかなか良い事言ってるじゃぁネェ〜か。」

と、ほくそ笑んだり、

「コレ、書いたヤツ、絶対アホに違いない。」

と、傍観してみたり、それにしてもまぁ〜ずいぶん書き溜まったモンです。

ジャンルも何も、毎日思ったことをガチャガチャと書きなぐっているので、昔の記事から探し物をしようにも、どうにも始末に終えない・・・と、いうワケで、ここらでちょっと整理整頓致します。

@トーチャンがマジメに勉強中の‘fanconi syndrome’

Aトーチャンが暑苦しく語る‘ワンコの話’

セッセと洗い直して記事を抜粋し、この二つのジャンルに分けてINDEXを作りましたので、おヒマな時にでも古い記事にも目を通していただけると嬉しく思います。

と、言いますのも、

いやネェ〜、トーチャンちの夫婦の会話っテェ〜のも、ご飯を食べながら、

「最近、姫のウ○チ緩くネェ〜?」

とか、

「そろそろ、オチッコ見んといかんナァ〜。」

などなど、ワンコの話しか出て来ンのヨ。新聞を読みながら、

「ッたく、政府もけしからんナァ〜、佳代ちゃんはそぉ〜思わんか?」

なぁ〜んて言ってみても、

「空き瓶片しておいてちょうだい。」

会話は成立しないまま行方不明であり、ワンコ達は涙目になってポワァ〜ンとアクビをし、お家の中でのトーチャンのお話しなんか、機嫌の悪い九官鳥がゴニョゴニョ喋る独り言みたいにスゥ〜と消えていくワケですヨ。毎日しぶとく日記を読んでくれる方には、そりゃぁ〜もう泣き泣きの感謝モンですヨ。もし、日本中のどこかに、トーチャンの日記を見つけて目が止まった方がいたならば、そりゃ間違いなく良いヤツに違いありません。トーチャンがそぉ〜言うんだから本当です。

とりあえずは2008年の9月から整理整頓し、もっと古い‘リラ日記’は手間がかかるのでそのうちボチボチという事でご勘弁を・・・↑top

2012/7/25

明け方4時30分・・・佳代ちゃんの、

「いい加減にしナッ!」

という怒鳴り声と、がががががががががっ!というリラたら舞が取っ組み合う声が聞こえて飛び起きた。現場へ急行すると、トーチャンの怒りには敏感に反応するたらちゃんは退散し、リラちゃんが舞ちゃんを押さえつけて‘ふがぁ〜っ!’と、叱ってた。どうせ大した理由なんか無いのだ。尻尾が触った、とか、たらちゃんがコッチを見た、とか、舞ちゃんが寝屁ぇ〜をコイた、とか、きっかけはそんなモンなのである。興奮状態のリラたら舞に気付けのウメボシゲンコをゴキンゴキンゴキンと計3発落として収拾をつけた。トーチャンも寝ぼけていたので定かではないが、もしかしたら、たらちゃんには空振りで、舞ちゃんかリラちゃんに2発落としたのかも知れない。まぁ〜しょうがない。結局のところ、舞ちゃんが‘がぁ〜’とイバって口をパックンパックンさせなければ事件は起らないワケで、舞ちゃんはそのまま朝までハウスへ強制送還である。たらちゃんに加勢して取締りに出動したリラちゃんには、

「構うな、あほっ!」

たらちゃんには、

「キレるな、あほっ!」

舞ちゃんには、言葉が見つからないので、

「舞のあほっ!」

と言い、みんなの点検をしたら、リラちゃんに新しいハゲが出来ていた。あほっ!

騒動の間、チビちゃんはテーブルの下に避難していたらしく、姫ちゃんは、

「アタチはバセンジーぢゃありません。」

と、寝たふりを決め込んでいたようである。収束したので姫ちゃんをナデナデして、トーチャンも寝床に戻った。2度寝である。目覚めも悪いし、

「あぁ〜あ、久しぶりにハゲを作っちまった・・・」

と、ガッカリだし、つまんネェ〜一日の始まりである。チッとも眠気が取れん。↑top

2012/7/24

チビちゃんは、知らない人が来るとコソコソと隠れてしまう。それでも時々‘にゃぁ〜’と声を出す。不思議なモンで、5月まではトーチャンも佳代ちゃんもリラたら舞姫も‘知らない人’だったワケで、だけど、退院してきてからの日々は何となくグループの一員になっている。ご飯時に一番賑やかなのはチビちゃんである。にゃぁ〜にゃぁ〜言いながら舞ちゃんと姫ちゃんと一緒にスタスタと後追いして歩く。バセ屋敷で当たり前のように馴染んじゃってるニャン猫である。

・・・犬と猫が仲良くなれるのに、なぜたらちゃんと舞ちゃんは‘がぁ〜がぁ〜’と賑やかなのか・・・

バセバセ関係、謎は深まるばかりである。

昨日の朝、職場に行ったら駐車場に白いニャン猫の親子がいた。子猫も丸々している感じではないし、母猫もカリカリであまり食えていない様子である。職場にいる人間は、まぁ〜言ってみれば動物なんかどぉ〜だっていい訳で、月曜早々‘猫の親子がいたっ!’ちゅぅ〜話題が出来たからワァ〜ワァ〜ペラペラしているワケで、幾らか同情する人でも、

「トーチャン、動物好きなんだから家に連れて帰れば?」

だそうである。

・・・じゃ、せめてアンタがこの子らの一生分の食費と医療費の面倒を見てくれるとでも言うのかい?・・・

思ってはみても、また話しが面倒くさくなるので黙っていた。同情だけでは救えない。もし、可哀そうでどうにかしてやりたい気があるのなら、まずは自分が動く事である。同情はするけど他力本願と言うのは、結局のところ自己満足に過ぎんのだ。

夕方の帰り際、日向ぼっこする子猫とそれを見ている母猫がいた。

・・・こんなトコに居てはダメだ、手を貸してくれる人は他にたくさんいる、引っ越さねばダメだ・・・

そう思いながら車に乗り込んだ。

昨夜は雨だった。あの親子は雨を避けられたのだろうか。チビちゃんのご飯を一握り分けてもらって懐に忍ばせて会社に向かった。

「餌付けをしている。」

なぁ〜んて騒がれるとまた厄介なので、姿を見かけたらソッと置いておくつもりだった。お昼休み現在、まだあの親子の姿は見かけていない。無事に引越しを済ませてくれていると良いんだが・・・何でもそうだけど、つまらん騒ぎ方をされるぐらいなら無関心の方がよほど性質が良い。↑top

2012/7/23

週末は寒いぐらいだったけど、今日からまた夏が戻ってくるらしい。ワンコ達の体調管理も難しい季節である。リラちゃんなどは‘寒いぃ〜’と、カタカタしながら‘女優泣き’しては、清々と昼寝している姫ちゃんの上に乗り、無理やりくっ付いて暖を取る。姫ちゃんはバセ姉さま方のワガママも聞かねばならず、最近ニャン子のチビちゃんも‘にゃにゃにゃにゃにゃ’と、家の中で喋りたい放題、末っ子からチビちゃんのお姉ちゃんに昇格した姫ちゃんも、今はややこしい中間管理職で苦労しているようである。まぁ〜夕方はストレス解消に、姫ちゃんは匂いを嗅ぎ嗅ぎ、トーチャンは那須の山でも眺めながら、ゆっくりと歩いてくるか。↑top

2012/7/22

【ファンコニ症候群のお話しD】

リラちゃんは尿糖の陽性反応が出てからの2年間、血液ガス検査の手配が付かなかった。尿検査と血液生化学検査の数値とニラメッコしながら、先生に状態を聞く時間が長く続いた。昨年、リラちゃんは7歳になり、春の健康診断辺りから尿比重が1.030を割り込む低比重が続いた。なかなか数値が安定せず、クレアチニンもまだ正常値ながら今まで最高の1.5まで上昇した。院長先生の話を聞きながら、

「家のリラが可愛くないのか。」

と、台拭きで目頭を押さえてオロオロとウソ泣きをしてみたりしたが、万策尽き果て、トーチャンと佳代ちゃんも方針の転換である。

「長げぇ〜付き合いだけど、先生には感謝もしてるけど、だけど、この件に関しては他所を当たらせてもらいます。紹介状を書く事は可能ですか?リラのカルテを提供していただく事は可能ですか?」

決別の時である。効果が無い以上、ウソ泣きは終わりである。結局、ファンコニの治療実績のある病院を紹介してもらった。強く押し込んでケンカ別れでもしないと水戸黄門みたいに、

「もうしばらく様子を見ましょう。」

のまま、先に進まない先生もいる。白衣を着た獣医師が、みんながみんなファンコニ症候群の症状に、ファンコニプロトコルに理解を示す訳ではない。また、病院の他の先生やスタッフさんは大変好意的であっても、縦社会に厳しい大病院なら、担当の若造勤務医が勝手に治療のレシピを変えるような、そんな大それたマネなど出来ない事情もある。理解ある獣医さんと出会えて、治療を開始できたバセちゃんは幸せ者である。もし、そうでなければ、飼い主さん自身が動かねば、発症したバセちゃんは痛くて苦しい思いをするのである。

リラちゃんは初めての静脈血液ガス検査の結果、

pH 7.296、HCO3 20.9、pCO2 45

という検査数値になった。

pHはほとんど7.3だけど、7.310に届いていないので‘若干の酸性’であり、この治療は重曹(HCO3)の値を20以上にキープする事が目的なので、リラちゃんは20以上なので、HCO3は‘なぜか’足りていた、という結果になる。

その他、カルシウム、カリウム、リン、など栄養素で異常を示す値は検出されず、このときの検査で、リラちゃんは尿糖ばかりがジャァ〜ジャァ〜洩れていたファンコニ症候群、ということが分かった。

予想していたよりも意外に良好な検査結果だったのは、考えてみると、子犬の時から胃腸の調子を整えるオリゴ糖配合のドッグフードと、たまにタンパク質を補給してやるウェットフード、これらをキッチリと食べさせ続けた事が、結果として生きてきたのかな?と、思う。

これからも定期的な検査は続く。ファンコニ症候群の治療は、体の状態を知る、尿と一緒に流れ出て、体の中で足りなくなる栄養を食事で補ってやる、そして、数値を見て安心する、それを繰り返す事が治療である。

トーチャン達の今後の課題は、もっと手っ取り早く血液ガス検査の数値を見る事が出来て、ファンコニプロトコルを採用する獣医さんとたくさんファンコニのお話しが出来る環境を整えていく事である。

まだまだ構想段階だけど、さくらプラザから車で30分ぐらいの範囲で、静脈血液ガス検査をやってくれるよう先生の協力を取り付けてネ、さくらプラザに遊びに来てくれたバセちゃんが、ついでに血ガス検査もやってお家に帰れるような、そして出てきた検査数値を持ってネ、飼い主さんが慣れ親しんだ主治医さんに‘職質’をかけるみたいに、検査表を見ながらみっちりとファンコニの話しをしてもらえるような、そんな環境を整えられたらいいなぁ〜・・・って、今はそう思っています。

ファンコニを発症してから適切な治療を続けて、16歳まで生きてくれたバセちゃんもいました。たまたま昨日お会いした方から、知り合いのバセちゃんが8歳で亡くなった、というお話しも耳に入りました。

「やっぱり腎臓ですか?」

と、聞いたら「どうやら、そうだったらしい。」そうです。中型犬の8歳といえば、話が通じるようになって、ワンコの一番可愛い盛りですヨ。ワンコ達の最後は共に暮らした‘ヒト’が看取らねばならぬのが人と犬の性であります。いつか必ずその時はやって来るワケでありますが、たとえ別れの涙をこぼしたって、

「ありがとう。」

って感謝でいっぱいの、そんなワンコと人の関係を築いていてくれたなら、ワンコおやぢのトーチャンと致しましては大変幸せに思います。せっかく出会った命ですから、それもきっと何かの縁ですから、飼い主さんとバセちゃんとのネ、ハッピーバセライフを那須の山の中から祈っておりますヨ。おわり

さて、今日は何すっかナァ〜。↑top

2012/7/21

【ファンコニ症候群のお話しC】

おさらいをする。ファンコニ症候群を発症すると、腎臓でろ過されて体に戻るハズの栄養素が尿に混ざって体外に排出されてしまう。水分も出てしまうのでのどが渇き水を飲む。またオチッコをする。栄養が足りなくなるので体が悲鳴を上げる。元気が無くなる。体が維持できなくなり‘酸性化’していく悪循環に陥る。

この酸性化していく過程に歯止めをかける為に重曹(HCO3)を飲ませ、足りなくなる栄養を食事で補う治療が必要となる。しかし、体の中がどの程度酸性化しているかを調べないと、どの程度重曹を与えたら良いのかが分からないので、静脈血液ガス検査をする必要が出てくる。血液ガス検査によって、静脈血のpHと重曹(HCO3)と、二酸化炭素圧(pCO2)を数値で見る事が出来るのだが、残念ながら血液ガス分析装置が置いてある病院も限られていて、また、バセンジーのファンコニー症候群の症状から、

「腎機能の低下で何でそんな事をする必要があるの?」

と、理解を示さない先生もいる。ファンコニ症候群は

・・・血液ガス検査機理解を示す先生飼い主の熱意・・・

これが‘3点セット’にならないと治療にすらならないやっかいな症状である。

ちなみに、獣医さんがファンコニ症候群の治療に理解を示す、とは、ゴント博士が提唱する‘ファンコニプロトコル’を採用するという事である。そして、定期的に静脈血ガス検査が出来るように手配する、という事である。しかし、ファンコニ症候群を腎不全と‘診断’したい先生は多く、大先生になればなるほどその傾向が強いように思う。

これは獣医さんに直接聞いたわけじゃなくて、いろいろとやり取りをしてきたトーチャンの勝手な妄想に過ぎないんだけど・・・

一般的に‘血液ガスの値を見る’っテェ〜のは、血液生化学検査では見る事が出来ない数値を見るためで、難しい勉強をして獣医さんになった先生達は真っ先に、血液ガス分析=動脈血、と、考えるようである。動脈は体の真ん中の方を走る血管で‘麻酔をかけて採血してもなぁ〜’とか‘ワンコが暴れたら採血は無理だナ’などなど‘血液ガス分析’というキーワードで、お医者さんはいろいろと妄想するワケだ。ファンコニの血液ガス検査では‘静脈血で良い(腕や足から採る一般的な採血で良い)’となっており、ファンコニプロトコルに目を通した先生は、頭の中の血液ガス分析≠静脈血に引っかかり、ウン臭さを払拭できずに‘うぅ〜ん?’と、怪訝な顔になるらしい。トーチャンも誠心誠意、マジメに話を聞いてはいるンですがネ、先生同士の会話が‘カタカナの羅列’にしか聞こえん一般人なので、

「アタシにゃぁ〜そぉ〜いう難しい話は良く分かンねぇ〜ンだけど‘静脈血で良い’って言ってんだからそれで良いじゃネェ〜か。」

ってぇ〜のが、飼い主としてのトーチャンの率直な感想です。学があると、いろいろと大変なンですネ。

・・・頭を振るとカラカラ音がするアホのトーチャンで、あぁ〜良かったっ!・・・

って、素直に喜んじゃいけネェ〜か。

ファンコニー症候群のバセンジーの先輩飼い主さんから聞いた話であるが、通っていた大病院での尿検査で尿糖の陽性反応が出て、獣医さんに‘腎臓サポート’の療法食を勧められたそうだ。腎臓に負担をかけないための低タンパクの療法食である。不審に思ったこの飼い主さんは、別の病院で血液ガス検査をしてもらい高タンパクの食事と重曹を与える治療を始めたそうだ。

ある日、別件で元の大病院へ行ったところ、腎臓サポートを勧めた獣医さんが、

「え゛っ!何でまだ生きてるの?」

と、ビックリしていたそうである。恐らく大病院の獣医さんの頭の中では、尿糖漏れ→クレアチニン上昇→腎不全・・・と、獣医師としては極々当たり前の‘公式’が出来上がっていたのだろう。獣医さんの姿勢によって、そのぐらい明暗が分かれてしまうのがファンコニ症候群である。↑top

2012/7/20

【ファンコニ症候群のお話しB】

定期的に尿検査と血液生化学検査を続けてきたが、リラちゃんの尿糖洩れは続き、ずっと監視を続けてきた。しかし、血液生化学検査の数値を見ると、まぁ〜リラちゃんはALPの値は正常値になった例がないけど、クレアチ二ン、BUN、アルブミン、総タンパクなど、一向に異常が見当たらない。クレアチ二ンは筋肉にあるリン酸と結合して‘ナンタラ’という筋肉を動かす燃料になるワケで、筋肉が痩せてこのリン酸が減るとクレアチニンのヤロォ〜もくっ付く相手がいなくなるので、淋しく血液中を放浪する事になる。つまり、クレアチニンが血液の中で余ってしまい値が上昇する。BUNは、燃料を燃やして筋肉を動かした後の排気ガスみたいなモンなので、BUN÷クレアチニンの‘比(BUN/Cr比)’は代謝を見る重要な値になる。

総タンパクとアルブミンは、体、筋肉そのものと考えれば良いかと思う。値が下がるという事は、筋肉が維持できない、など、ファンコニであれば、これも進み具合を見分ける数値となる。

リラちゃんは5歳半から尿糖の洩れは続いていたが、一向にこれらの数値は優等生のままであり、トーチャンも頭を悩ませた。獣医さんには、

「‘ファンコニ’の後にはなんという言葉が続くのだ?病なのか症候群なのか、良く見極めろ。」

と、口酸っぱく言われた。確かにクレアチニンなどは0.9〜1.1付近と、ズッと異常を示す気配すらなかったのである。

「監視は続けているが、飼い主としては今のリラの状態を知りたい、数値を見て安心したい、血液ガス検査の値が見たい。」

と、獣医さんに話してみた。先生もずいぶん熱心に解説し、持論を展開し、トーチャンも飼い主の思いを伝えた。時には、先生と‘腎臓’について、3時間も話し込んだ日もあった。

この頃から獣医さんとトーチャンの間で治療方針をめぐって‘認識の不一致’もしくは‘見解の相違’が生じてギクシャクしてくる事となる。長い事たくさんのワンコ達と暮らしてきて、先生のシビれるオペでは何度も救われてきた。トーチャンと佳代ちゃんに何でも説明してくれる良き兄貴分だった。結婚する時に、

「仲人をやる。」

と、言ってくれた先生だ(こうるさいお姑みたいになりそうなので丁重にお断りしたけど・・・)。今でも最高の‘外科医’だと思っている。そして、初めてその先生と同じ方向を向けないトーチャンがそこにはいた。↑top

2012/7/19

【ファンコニ症候群のお話しA】

寒さをガマンしていると体力も消耗して痩せてくる。これはワンコも人間も同じである。そしてバセンジーは寒さにはメチャクチャ弱い短毛種なので、リラちゃんにはいつも洋服を着せていた。丈夫な体っていう事で言えばこれもファンコニ対策であり、洋服に慣れてリラちゃんも元気に冬を越えるための練習であった。

1歳から3歳頃までは尿のpHは7.5付近から時には8ぐらいで、ややアルカリ方向に傾いていた。結石や膀胱炎は心配だけど、バセンジーの尿pHを酸性にコントロールして行くのは尿糖洩れが心配だった。リラちゃんと出会うまでの健康管理といえば‘いかに獣医さんの治療方針に飼い主が付いていくか’だったけど、pHコントロールの療法食を勧める獣医さんとミッチリお話しをして、食事療法はしないで‘たくさんお水を飲ませる工夫’でリラちゃんの尿を監視する事にした。透明の紙コップに尿を採って、それをお天道さんや明かりにかざして見る。キラキラしてたり、底に白く沈殿するようならソイツがストルバイト結晶である。もし、目を凝らして‘赤い点’が見えれば、それが潜血である。よくオチッコばかり眺めてましたネェ〜。

リラちゃん5歳、たらちゃん1歳の春に、二人仲良くストルバイト結晶が確認された。トーチャンも顕微鏡を覗かせてもらった。きれいな結晶が見えた。原因は、冬場は外は寒いので暖房の前に陣取ったまま出不精になり、ロクな運動もしないでゴロゴロしていたためだと思うんだけど、確かにオチッコをする回数も減っていた。この時は獣医さんにも強くpHコントロールによる療法食を勧められて、たらちゃんはまだ若くて膀胱炎も怖かったし、トーチャンもそれを承諾して1ヶ月間食事を変えて様子を見る事にした。

1ヶ月間食事を変えて尿検査をしてみると、今度は尿比重が下がってしまった。そして、初めてリラちゃんの尿から糖の陽性反応が出た。食事を戻して2週間後にもう一度尿検査をしてみたら、正常な比重には戻ったけど、リラちゃんはまた糖が出た。1回でも出ちまえば決まりである。現実逃避をしている場合ではない。リラちゃんは5歳半で‘ファンコニー症候群発症’となった。

リラたら舞との3バセ生活を経験してみると、若いバセンジーの腎機能はアルカリに傾いたり比重が下がってしまったり、他犬種と比べてみてもあまり安定しない事が多い様に思う。やっぱりバセンジーの腎機能は‘貧弱’っていう観点から、結石予防の為にpHをコントロールする療法食は、バセンジーには与えるべきではないと思う。バセンジーが1度でも尿糖漏れが確認されて、それでもpHを酸性方向にコントロールする食事を取り続けていれば、それは腎不全に向かってひたすら走る事になる。

この頃ずいぶん獣医さんと、

「健康には食事が大切。」

というお話しをしたけど、トーチャンに言わせれば、

「健康は食事が全て。」

である。↑top

2012/7/18

【ファンコニ症候群のお話し@】

バセンジーの飼い主さんなら、一度ぐらいは必ず耳にしていると思う。腎臓が尿を作る際、ろ過して栄養を体に戻すはずが、なぜかろ過されずに尿と一緒に体外へ出てしまう症状である。放置すれば、体は生きるために筋肉から栄養を吸い取るので痩せこけて、やがては体を維持すべく体力も無くなって死んで行く。トーチャンは獣医師ではないので、症状や数値の話は横に置いてくとして、飼い主として、リラちゃんとどう向き合っているのかに重点を置いて書き進めたい。

トーチャンと佳代ちゃんは8年前にリラちゃんを迎えるに当たって、受け入れ準備と平行してバセンジーの主だった病気の勉強を始めた。バセンジーに限らず、純血種は何がしらの弱点は必ず持っているもの、という考え方からである。そこで初めて‘ファンコニー症候群’という言葉を知る事になった。獣医さんに腎機能の解説をしてもらったり、そして、腎臓は何かの症状が出れば治る事は無い、という事、残った機能を大切に維持しなければならない、という事、まぁ〜、言ってみれば、バセンジーのリラちゃんを受け入れる前から、覚悟を決める様‘告知’されていたようなモンですネ。

生後5ヵ月半で我が家にやってきたリラちゃんであるが、来た当初はカリカリの栄養失調で尿比重は1.018と、低比重で・・・お水を飲んではオチッコばかりしていた。尿比重は1.030以上で正常なので腎機能がチッとヤバい数値である。ファンコニどうこうよりも、まだ成長期なので、まずは効率よく栄養を取る、体をしっかり育てる、というところに重点を置いた。獣医さんと相談して、ドッグフードはロイヤルカンナンのセレクトスキンケアーに切り替え、余計な食べ物は一切与えない、そして毎日タップリと運動をする、良く眠る、体作り優先のそんな成長期だった。

結局のところ、遺伝病でもアレルギーでもそうなんだけど、ワンコ達は育ち盛りの1歳ぐらいまではどんどん体が出来、そして、内臓や骨などではまだ育ちきれずに貧弱な部分が残っていたりする。全部が全部、いっぺんに育つ訳ではないので、3歳ぐらいまでは少しずつ成長を続ける。この体が育つ時期に丈夫な体を作ってやれるかどうかが、後の結果を大きく左右するのである。

完璧に近い成犬の体に育ててあげたい。と、いう訳で、トーチャンは育ち盛りのワンコ達にはもちろん、ワンコ達にドッグフード以外の食べ物はほとんどあげない。ストレス解消にガムをあげる程度である。効率よく栄養を吸収して、尚且つ育ち盛りの内臓に負担をかけさせない、育つジャマをしない為の配慮である。ズッとそうやって来たし、将来また子犬を迎える事になっても、これは変わらない。

時間には逆らえないのでネ、ワンコ達もやがて歳を重ねますが、いつかやってくるその時に、凛として精悍な老犬でいて欲しいんです。老犬にはネ、ワンパク坊主時代とはまた異質の可愛さがあるんですヨ。↑top

2012/7/17

ファンコニの話のその前に、

《いじめられている君へ》森永卓郎さん
■一度、抵抗してみたら(朝日新聞)

トーチャンも同感である。いじめっ子というのは、独りぼっちになると急に良いヤツになる‘習性’が有る。今までいじめてたヤツにやり返されると、自分がいじめられっ子より弱いのがバレちゃうので、それは、自分がいじめられっ子に転落する緊急事態であり、非常ぉ〜にまずい空気になるので、

「話し合おう。」

と、コロッと態度が変わるのである。但し、反撃は大切だけど、復讐はいかんヨ。報復の連鎖になっちゃうからネ。

中電課長「個人として」訴え…意見聴取会が紛糾(読売新聞)

エネルギー政策をめぐる意見聴取会で、原子力にかかわる仕事をしている人が意見を述べると・・・それの、一体何が‘けしからん’というのかネ?幅広く意見を聴取しないのなら、また、それぞれの立場で意見を述べられないのであれば、こんな会合に一体どんな意義が有るというのかネ?志を共にする‘脱原発集会’とは違うんだし、そりゃぁ〜原発行政をただの利権としていぢくり回していた‘バカ’ばっかし目立っているけど、誇りを持って原子力と向き合ってきた人達もいたんですヨ。

これネ、政府の後押しで強力に推進してきて‘いじめっ子’だった推進派が、原発を吹っ飛ばしちゃった事によってネ、反対派と立場が逆転しちゃって‘いじめられっ子’になっちゃった‘報復の連鎖’だと思います。不信感、憎悪、怨念と言った所でしょうか?大人がこんな事やってんだモン、子供達の‘心の叫び’など聞こえるワケ無いヨ。

トーチャンの考え方としてネ、30年後、2042年頃には‘危ねぇ〜、金がかかる、ちっとも儲からネェ〜’と、原子力発電も商品としての魅力を失っているでしょうから、今は、その頃までに‘脱原発’が完成する為のネ、廃炉にする為のカネの算段やら技術者の養成やら、原子力に変わるエネルギーの開発やら開発にかかるこれまたカネの算段やら、ロードマップを作って、30年後の次世代に向けて準備に取り掛かる時ではないのかナ?

30年後に‘憎まれっ子世にはばかる’で、ヨボヨボしながらピクピクしていたら、またこのお話しをしてみたい。だけど、ワンコ達の飼い主ではいられなくなっていたり、自分のやるべき事をやり終えていたら、一緒に暮らしたワンコ達と同じところで、ニヤニヤしながら土に返っていたいモンですナ。↑top

2012/7/16

那須も暑ちくて‘ダミだこりゃ・・・’である。外に出ると‘ぶわっ’と汗が噴出すし、リラたら舞の3バセもさすがに蒸し暑いのは面白くないらしい。そぉ〜いうワケで、今日はお店の中でゆっくり頭の整理をするトーチャンである。

昔、自分の健康診断の時に本当にあった出来事である。若い頃は不安や悩み事が多すぎて年中胃をさすったり背中をさすったりしながら、

「何でオレばっかりこんな目に遭わねばならんのだ?」

と、フテ腐れた小僧であった。ある日、会社の健康診断の問診で、聴診器を当て終えたジジィ〜先生が、

「何かありますか?」

と、聞くので、

「年中あっちコッチ痛くなるンですけど、肝機能に異常でもあるんでしょ〜かネェ〜?」

と、質問した。その先生は、

「そぉ〜いう事は、検査をして数値を見ながら医者が決める。君は問題なし。」

どうやら素人のトーチャンが‘家庭の医学’かなんかの読みかじり聞きかじりで‘肝機能’という言葉を使ったのが面白くなかったらしい。しかし、コッチも痛いので本気で聞いたのである。真剣である。トーチャンも大人の受け答えをした。

「町医者っテェ〜のは、儲かって良いですネ、責任も無いしネ。」

憎まれ口を叩きながら上着を着てその病院を後にした。出来れば‘怒りの馬場チョップ’を食らわせて、横縞のバーコード頭を縦縞のブチャー頭にしてやりたかったけど、だけど完熟していない民主主義の下では‘暴力’と言われちゃうのである。あの頃は若くて‘白衣’を見てビビッちまって、

「臨床なんかやめて、学会で事務仕事でもやってろっ!」

と、‘妄想’する事しか出来ナかったけど、オッサンになった今、あの頃よりはもう少し聞きたい事は聞ける。

「君っぃ〜!失礼じゃないかっ!」

と言われれば、

「なんだ、コノヤロぉ〜、ヤンノカコノヤロぉ〜。」

と、言っておけば良いのだ。ハッタリなのか本気なのか、その辺は察してもらわんと困る。どんな世界でも、優秀な頭脳を持った‘先生’でも、ハートを理解し消化出来ないヤツは所詮使いモンにはならん・・・のである。

前置きが長くなったけど、日本でバセンジーと暮らすと言うことは、いつ発症するか分からない‘ファンコニ症候群’と、暮らす、という事である。獣医師が‘白衣’を着ているからといってファンコニと付き合ってくれる、とも限らん事情もある。ファンコニってぇ〜のは、何もしなければ痛みに耐えつつ、やせ細っていくわが子を見る、健康管理を徹底できれば、健康なワンコと同じように老いて行く事が出来る、飼い主の‘真心’が問われる‘症候群’である。時には、飼い主さんも獣医師のムナグラを掴まねばならん場面も出てくるかも知れん。ファンコニと付き合う飼い主さんの武器になれば良いナァ〜、と思いつつ、トーチャンの得た情報と経験をこれから少しずつ日記に書いていきたい、と、思う。↑top

2012/7/15

あいややややぁ〜、今日も蒸しますネェ〜。トーチャンは朝から自宅の草刈りをやって、庭木の消毒をして、雨も降らずに持ちこたえそうなので除草剤を撒いて、ンで、たらちゃんと舞ちゃんを道具と一緒に車に乗せてさくらプラザへ向かった。お店に着いたら、佳代ちゃんが、

「サナちゃんが遊びに来るヨ。」

と、言った。あれまっ、これまた突然である。お昼過ぎにサナちゃんが遊びにやってきた。今回は‘バセバセ’ではない那須旅行だそうであるが、チョコっと時間を作ってさくらプラザまで足を運んでくれたのだそうだ。蒸し蒸しするのでランでは遊ばずに、サナちゃんは舞ちゃんとお店の中でご挨拶である。普段はランで‘がっ!’と走り回るこの二人、今日は勝手が違うせいか、二人とも‘立ち合い’のタイミングが合わないようである。人間はお茶を飲みながらゆっくりと‘バセバセ世間話’が出来た。今日はサナちゃんちのママさんにもいろいろと日程があり、最後にチビちゃんと挨拶をして、さくらプラザから撤収の時間となった。トリミング室からリラたら姫も出してやりみんなでお見送りである。駐車場でたらちゃんと舞ちゃんがガァ〜ガァ〜言って、姫ちゃんはガチャガチャしていて、サナちゃんちのママさんの前で、飼い主としては頭の痛いところである。アンタらネェ〜、お別れの挨拶ちゅぅ〜のは、もっと厳かなものなのだヨ。サナちゃん、涼しくなったらまた一緒に走ろうネ、舞ちゃんがズッとこのままサナちゃんのお友達でいられるように、トーチャンと佳代ちゃんも、リラたら舞姫とチビちゃんをナデナデしながら‘バセンジーのお勉強’を続けて待ってるヨ。↑top

2012/7/14

湿度85%、蒸し蒸しでチッと動くと汗が‘どぱっ!’っと噴出す陽気のさくらプラザである。

「あぁ〜、風吹かネェ〜かナァ〜・・・」

なぁ〜んて、結局のところ何もせずに外を眺めていた。明日こそランのお手入れをするか・・・下見がてらランに入ったら、もみの木に‘べちっ’と毛虫が付いてトゲトゲの葉っぱをムシャムシャと食っているではないか!佳代ちゃんに、

「緊急事態発生っ!直ちに農園バイザーを被って現場確認せよ。」

と、指令を発し、トーチャンは駆虫剤の準備である。舞ちゃんが来た年だから、確か2009年の夏だったか、同じ毛虫が大量発生して、植木屋さんにアドバイスしてもらいながらセッセと駆虫した、あのヤロォ〜である。これまた‘アメリカシロヒトリ’に負けず劣らずのアンポンタン毛虫である。あの時は、脚立をかけて、もみの木の天辺から駆虫剤を散布していたら、脚立が土の中にのめり込んで上に登って作業をしていたトーチャンは、噴霧器を背負って傾いて、必死でトゲトゲのもみの木に抱きついて、

・・・うぉ〜ぅっ!ばざぁ〜るでござぁ〜ぁるぅ〜・・・

の、可哀そうなトーチャンだったのである。さくらプラザの周囲の山にはたくさん木が生えている。美味いだら不味いだら、文句を言ってないでソッチの葉っぱを食えば良いのだ。個人的なうらみもある、毛虫のバカタレはやっぱり感化出来ないのである。気付けば、ゴールデンウィークを過ぎた頃から、今年も‘毛虫毛虫毛虫’で、頭がいっぱいのトーチャンである。やっぱり‘蒸し’だら‘毛虫’だら‘ムシ’は嫌いである。アンタらネェ〜、チッたぁ〜トーチャンに好かれる‘虫’になりなさい。大量発生は反則だヨ、トーチャンも‘凶器攻撃’に出るより仕方あるまい。日記を書いていたら、おっ、雨がジャンジャか降り始まりやがった。今夜は荒れそうだナ。↑top

2012/7/13

曇り。最近、眉間にシワを寄せながら口を‘へ’の字にヒン曲げて、‘うぅ〜〜〜〜ん’と唸る事が多くて、人相が悪くなったような気がするトーチャンである。タップリと寝て、週末はチッと汗をかいて、リラたら舞姫とたくさん遊んで、脳ミソのリセットボタンを押したいナ。

気のせいか、ここ何日か夕方の帰宅時間帯に白バイを見かける事が多い。トーチャンは挙動不審に見えるぐらい白バイの監視には余念がない。ありゃぁ〜確か2006年の夏だったか、会社からの帰り道であった。交差点の見えにくい隅っこに隠れている白バイを発見、

・・・ケッ、白バイが出てやがる。・・・

と思いながら白バイを見ていたら、前方の信号が黄色からに変わって右折のが点灯した交差点に進入しまった。‘あ゛っ’と思った時にはブレーキも間に合わずにすでに時遅し・・・バックミラーを見ると白バイが‘うぅ〜’とサイレンを鳴らして走り出し、

「はい、左に寄りなさぁ〜い。」

で、青切符である。白バイの目の前での現行犯なので、トーチャンも神妙にお縄を頂戴しましたヨ。

家じゃリラちゃんがトーチャンの帰りを待ってるし、ナンボゴネても、どっちにしろ罰金をフンだくられるんだし、次の免許更新じゃゴールドからブルーになっちゃうし、自動車の任意保険もチッと高くなっちゃうし、・・・こんちきしょぉ〜、コイツさえいなきゃなぁ〜・・・と、思えば思うほど、カッカらカッカらと頭には血が上ってくるし、

「信号見てなかったの?危ないヨ。」

って言う白バイの警察官に対し、正直者で良いヤツだけど性格と口はネジくれているトーチャンは、嫌味たっっっぷりに、

「見てなかったヨ、ケッ、白バイが出てやがる、嫌だなぁ〜と思ってソッチを見てたんだから。」

と、自白した。それでも警察官はニヤニヤしながら、

「ハイハイハイハイ、じゃ、ここにその違反理由を書いてください。」

だって・・・トーチャンも、まぁ〜イタチのすかしっ屁みたいなモンだけど、

・・・ケッ、白バイが出てやがる、嫌だなぁ〜と思いながら白バイを見ていたら、前方の信号を見落とした・・・

と、丁寧に理由を書いておいた。夕方はみんな忙しいのでネ、ヒマならチョロチョロしないで署でバイクでもナデナデしていてもらいたいモンですネ。白バイの取り締まりは、そりゃぁ〜バイクの取り回しも上手なんだけど、ピタッと張り付いて、乗用車の後ろのネ、ルームミラーとドアミラーの間の死角に入ってスピードを計測したり、結っ構ぉ〜セコい手を使うのヨ。あっ、そぉ〜言えばあの違反履歴、去年で消えてるなぁ〜。↑top

2012/7/12

なんだろネェ〜、今日は朝から台風みたいな風が吹いている。出勤前、みんなでゴロゴロと天気予報を見ている朝である。チビちゃんは外の景色を眺めてる。通り去る車や風でしなる木に興味津々である。

子供の頃から、トーチャンは‘尻尾の短い猫’が好きだった。お団子みたいな尻尾のニャン猫、短いからプードルのポンポンみたいに丸いんだとばかり思ってた。猫好きの人なら一般常識なんだろうけど、チビちゃんのおかげでトーチャンもやっとその‘仕組み’が分かった。チビちゃんの尻尾は、カクンカクンカクンと3回曲がっている。尻尾が短いのではなく、実は、トーチャンが好きだった‘尻尾の短い猫’は‘尻尾の曲がった猫’だったのである。こりゃぁ〜だからどぉ〜した、ってモンでもなくて、ご先祖様にも尻尾の曲がったヤツがいて、たまたまそれを受け継いだ尻尾らしい。‘根性曲がり’よりも‘へそ曲がり’よりも‘尻尾曲がり’の方がはるかに可愛い。トーチャンは・・・やっぱり好きだネェ〜、曲がったお団子みたいな尻尾。↑top

2012/7/11

ここ2,3日、トーチャンち付近もちと蒸し暑い。夕方の散歩も、姫ちゃんが‘へぇ〜へぇ〜’していてあまり歩きたくないようだし、舞ちゃんは何しに歩いているんだか良く分からないぐらい散歩には興味がないし、チョロっと歩いては、つつつっと家に引っ込むオオチャク散歩である。天気の影響か、みんなリズムが狂っているようで、尖った葉っぱを食べたくなったり、たらちゃんはたいして出ないのにオチッコに行きたくなったり、湿度が高いとワンコ達もいろいろとある様である。

いつもは‘にゃぁ〜にゃぁ〜’言って台所の見張り番をしているチビちゃんも、昨日は夕飯の後、静かにハウスで寝ていた。猫じゃらしで遊ぼうかと思っても、必ず舞姫が邪魔しにやって来るし、リラ姉ちゃんはワンコの教育をするし、たらちゃんはレロレロとチビちゃんを舐めまくりだし、いくら気まぐれニャン猫のチビちゃんでも、バセ屋敷でいろいろと気を使ってチッと疲れが出たかな?↑top

2012/7/10

昨日の夕方、舞ちゃんと姫ちゃんの散歩を済ませて、家の庭木を見たら・・・出やがった。アメリカシロヒトリという、大量発生して葉っぱと言う葉っぱは何でも食っちまうバカ毛虫である。今朝は早起きをして、出勤前に殺虫剤を散布した。噴霧器に殺虫剤を準備して、毛虫(幼虫)は退治したけど、残念ながら卵には効かない。暫らくは次に生まれてくる毛虫の見張り番を続けるようだナ。それにしても、ここ数年さくらプラザでも自宅でも毛虫が大量発生するんだけど、温暖化で生態系でも変わっちまったンでしょうぉ〜かネェ〜?

殺虫剤を散布して、予防がてら梅ノ木をボッチンボッチンとチョン切って、一段落したので家に入ったらラジオ体操の時間になっていた。リラたら舞姫、みんな寝たフリをしたまま誰も寝床から出てこない。にゃぁ〜にゃぁ〜くっ付いて来るのはチビちゃんだけである。蚊に食われたトコにキンカンを塗っていたらチビちゃんもどこかへ行っちゃった。リードを持つと、みんな一斉に寝床から飛び出してきて玄関に向かい、ガチャポンガチャポンと立ち居地を巡って‘がぁ〜がぁ〜’言っている。ワンコ達は寝起きが悪いとか、低血圧とか、二日酔いとか、そういう事とは一切無縁で‘コールドスタートOK!’うらやましい限りである。↑top

2012/7/9

月曜日である。朝からチビちゃんは‘にゃぁ〜にゃぁ〜’賑やかである。朝寝坊の3バセと姫ちゃんに、

「さっ、オチッコしに行くヨ。」

と、声をかけると、みんな一斉に飛び出してきて玄関で‘がぁ〜がぁ〜’やっている。それにしても、たらちゃんと舞ちゃんは、なんで黙っていられないモンか、この二人はお互いの立ち居地を巡っては‘がぁ〜がぁ〜’言い、並んで歩けば‘がぁ〜がぁ〜’言い、そのくせ独りぼっちになってしまうと淋しいんだそぉ〜である。困ったモンである。

土曜の晩の出来事であるが、トーチャンはリラたら、佳代ちゃんは舞姫を連れて、寝る前のオチッコに出動しようとしたら、前を行く舞ちゃんがわざわざ振り返って、後ろから着いて行くたらちゃんに‘がぁ〜’と言った。たらちゃんも‘ふがぁ〜’と言いながら突撃である。暗がりで何がどぉ〜なっちゃったんだかわかんないけど、佳代ちゃんが、

「痛ぁ〜いっ!」

と、足を押さえた。どうやら突撃したたらちゃんが佳代ちゃんの足をカジったらしい。家に戻って見てみると真っ赤っかである。舞ちゃんが売らなければなんて事はないのに、困ったモンである。

「たらちゃん、パクパクカジってはダメだヨ、見ろ、母ぁ〜ちゃんの足、こんなに太く腫れちまったじゃネェ〜か。」

何だか佳代ちゃんが怒っている・・・なんかおかしな事言ったかなぁ〜?たらちゃんにお説教しただけなんだけどなぁ〜・・・↑top

2012/7/8

午前中、リラたら舞姫チビの検査表を眺めながら‘おさらい’をした。先生の所見やらいろいろ勘案してみると、姫ちゃんのコレステロールが高いのは、バセ姉ちゃん達と同じ高カロリーフードを食べている影響かも知れんなぁ〜。なんちゅぅ〜のかネェ〜、バセンジーのファンコニ対策っテェ〜のは、いかにミネラルや栄養を体に入れてやるか・・・っテェ〜ところで頭を痛めるンだけど、姫ちゃんの現状は栄養過多って事なんでしょうネ、きっと・・・フードの成分も‘姫ちゃんスペシャル’で、もう一度洗い直してみるか。

お店でお昼ご飯を食べて、午後は‘エネルギー有効利用’って事で買った‘釜戸’の試運転をした。いやこれがまた今日は午後から蒸し暑くなりやがりましてネェ〜、ジャァ〜ジャァ〜汗をかきながら、トーチャンも火の見張り番をやりましたヨ。この釜戸、お盆休みのバーベキューでなかなか良い働きをしそうだし、冬には手あぶりのストーブになりそうな予感、

「むふふふふ。」

である。トーチャンの無駄遣いも、忘れた頃に、さくらプラザのなんかの役に立つ、たぶん。

リオン君とラウル君がお店に遊びに来ている間、リラたら舞の3バセはトーチャンとランで遊び、日向ぼっこやら舞チャンはレトリー部長やら、元気に走った。明け方まで降っていた雨のおかげでランの土はチッとゆるく、葉っぱのヤロォ〜は元気に伸び放題、9月の終わりぐらいまでは、トーチャンも‘ワンコの為ならエンヤコラ’でランのお手入れをしなければなりませんナ。さて、今週の休みは雨のおかげも有ってずいぶんノンビリ過ごしたけど、明日からまた‘スイッチONっ!’で、リラたら舞姫とチビちゃんのトーチャンに精を出すか。↑top

2012/7/7

雨の一日である。七夕だけど、今夜空を見上げても白い雲ばかりのトーチャンち地方である。今日は完全クローズのトーチャンなので、チンタラチンタラと準備して、たらちゃんと舞ちゃんを連れてさくらプラザへ向かった。途中でコンビニに立ち寄ったら、カップヌードルの‘KING’が並んでた。

「おっ、やっとこ出会えた・・・」

変な気を起こしたトーチャンは、KINGとBIGと普通のカップヌードルの3個を買った。並べて写真を撮るためである。雨の日に、何も用事を作らないでモヘェ〜っとしていると、くだらない無駄遣いぐらいしかやらかさない。まっ、お店でゴロゴロして、ゆっくり体を休めて、雨脚でも眺めているか。それにしても、今日は風も冷テェ〜日だナ。↑top

2012/7/6

6月のトーチャンち、電力使用量は前年比24.5%の削減という結果だった。トーチャンもガンコおやぢである。家の中をトコトン見直して、1Wたりとも無駄な電気は買わん。

国会事故調の調査報告書の要旨を読んでいる。トーチャンの感想として、やっぱり危機管理意識の欠如が被害を広げてしまった要因だと思う。‘人災だ’とした報告書はもっともだと思う。

トーチャンが原発事故を始めて知ったのは、3月11日、夜7時過ぎの枝野官房長官記者会見だった。地震で上水道の本管がやられたようで水圧が下がっていたので、水を汲み置きしたり、佳代ちゃんとマーヤとおにぎりを食べながら‘やばい・・・’ってネ、ひざが震えたネ。

時間を辿ってみると、プラントが津波に襲われてから3時間も経ってからの発表である。やっぱりねぇ〜、事故発生後の、少なくとも夕方5時までには‘原子力緊急事態’を宣言して、指揮権を官邸に統一してネ、東電の本店と発電所を結ぶホットラインは官邸に切り替えてネ、各行政機関、関係自治体、自衛隊、消防、警察、手を貸してくれるなら米軍にも協力を要請して、今現場では何が起こっていて何が必要なのか、何が使えて、何が被災しているのか、周辺の道路事情、燃料事情、情報収集やら、あの時の官邸は危機に対応する能力に欠けていたヨ。

内閣総理大臣の判断材料としてネ、それが合法なのか、超法規的処置になるのか、事務方の知恵も必要だった。直ちに自衛隊のC130輸送機を使う決断をすれば、電源車でも予備のバッテリーでも、渋滞なんか気にせずに全国から福島空港へ運び込めたかも知れない。福島空港から双葉大熊へは阿武隈山地を超える峠道である。まだ冬のネ、しかも深夜の作業だし、空港に届いた荷物は福島市や郡山市に駐屯する自衛隊の輸送車両で阿武隈山地を超えてネ、福島空港を拠点にして輸送ヘリを飛ばしても良かったヨ。そしたら、少なくとも2号機と3号機の緊急冷却装置は継続して動かせたかも知れない。自衛隊機が民間の滑走路へ降りるわけだから、その空港は、内閣総理大臣の名の下に、一時的に自衛隊の指揮下に入るわけですヨ。発電所は発電した電気を‘送る’所なのでネ、その送電線を使って逆に発電所に電気を送れれば、緊急時の電源は確保出来たかも知れない。

原発事故は‘有事’って発想があれば、3月15日のお昼頃に線量が跳ね上がるまでの92時間、指揮権を発動して各組織を動かして、非常時にやれる事はたくさん有った。事故翌日の、総理大臣の現場視察は邪魔であり貴重な時間を浪費する行為であり、余計であった。組織を動かしてやるべき事をやって、状況を視察がてら現場をねぎらいに行ったのなら、きっと歓迎されたであろうに、

「くぅ〜〜〜っ、ほぉ〜ぉ〜お前ぇ〜っ!なぁ〜にやってんだぁ〜っ!」

ってニュースを見ながら発狂していたのは、きっとトーチャンだけではあるまい。ピリピリしながら3月15日を迎えて、夜には避難する車で国道は一晩中大渋滞でネ、佳代ちゃんと、

「家は4ワンコを連れては逃げらンねぇ〜モンなぁ〜。ラジオは消さないでズッと聞いていろ、自衛隊が原発から撤収を始めたら、そン時きゃぁ〜終わりってこった、いよいよの時は佳代ちゃんはマーヤを連れて逃げろ、お店なんか、またどっかで新しいさくらプラザを作りゃぁ〜いいサ。オレはワンコ達とここに残る。」

そんな話をした。

3月17日、自衛隊のヘリコプターが原発上空に戻ってきたり、ハイパーレスキュー隊や機動隊の放水車が放水を始めたりするまではネ、開き直りと不安が交錯するシビれる時間でしたヨ。これだけトップが機能不全に陥っていて、現在の状況が保てたのは、やっぱり現場の奮闘と、運にも恵まれていたんでしょうネ。例えば、原子炉容器が吹っ飛んだり、例えば水素爆発で4号機の燃料プールの底が抜けたりしていたら、核燃料そのものが飛散してネ、人間の手には負えない放射線が発せられてたでしょうから、福島第一原発の敷地ごとチェルノブイリよりはるかにデカい‘石棺’で囲む事になってたでしょうネ。

原因はともあれ、想定の範囲内のトラブルは‘危機’ではなく、事業者が処理する事象である。想定の範囲を超えたから‘危機’なのである。危機管理とはそぉ〜いうモンではないのか?地震や津波だけではないのだヨ、空から隕石が降ってきて原発に直撃する可能性だって想定外だけど、可能性は‘0’ではない。大飯は裏山も背負っているこったし、危機はどこから何がやってくるのかわからない。安全対策の強化もそれはそれだけど、新しい危機管理方針は‘安全な原発’ではなくて、どんなに厳しい事故でも、スピード感を持って必ず‘LEVEL3(過酷事故に至る手前)’までで食い止める体制、‘原発事故は有事であるっ!’ってとこから考え直してもらいたいモンですナ。↑top

2012/7/5

今週は体調不良で苦戦を強いられているトーチャンである。毎日、政治の新聞記事を読んでは、コメカミに青筋を立てて、

「くぅ〜〜〜、ほぉ〜ぉ〜お前ぇ〜っ!なぁ〜にやってんだぁ〜っ!」

と、力んでいると、血圧も上がったり下がったり、一向に体の調子も戻らないので、今日は政治ネタは書かない。

昨日は今年初めて日中30℃を越えて蒸し蒸しする日だった。帰宅して家の戸を開けて風を通して、みんなの散歩に出かけた。3バセ姉ちゃんとチビちゃんにはご機嫌な陽気だけど、姫ちゃんは暑そうでチッと可哀そうである。家の中もカラカラと開けているので、戻ってくると姫ちゃんは台所のフローリングでノビていて、舞ちゃんはあっちでガチャガチャ、コッチでガチャガチャ、たらちゃんはチビちゃんの親衛隊である。人間が台所に行くと、チビちゃんは‘にゃんにゃにゃんにゃ’とペラペラしながら足元にまとわり付く。人間の後追いをするワンコみたいなニャン猫である。あまりチビちゃんがしつこいと、リラ姉ちゃんが取り締まりにやってくる。チビちゃんはリラちゃんに‘ガン見’されるとポテッと転び、

「ワタシは歩けません。」

と、アピールする。スタスタと後追いは出来るクセに、流しにも飛び乗れるクセに、不思議な行動である。まぁ〜リラちゃんもニャン猫だから追い回すってワケじゃないけど、チビちゃんはリラ姉ちゃんがチッと怖いみたいだ。チビちゃんは、人間とも、ワンコとも、同じペースで暮らせる不思議なニャン猫である。それにしても、うるさいぐらい‘にゃぁ〜にゃぁ〜’と、まぁ〜よく喋る。↑top

2012/7/4

今日はアメリカ合衆国の独立記念日ですネェ〜。昔、トムクルーズの‘7月4日に生まれて’という映画を見たけど、今の若いアメリカ人はこの日に何を思うモンか、今夜はゆっくりと新聞記事を漁ってみたいと思う。

昨日、玄葉外務大臣が、

小沢氏は「不誠実だ」

と、批判していたけど、まぁ〜閣僚の立場なので当然だろうけど、でもネェ〜、玄葉大臣はトーチャンの住む選挙区選出の代議士さんなのであえて苦言を呈したい。あなたも2009年の衆院選は、例の!、あの!、マニュフェストで選挙を戦ったのですヨ。戸別所得補償とかネ、こども手当て、とかネ、トーチャンは‘あほっ!’と思っておりましたけど、でもネ、

国の予算は一般会計と特別会計とで209兆円のお金が動いており、これを組み替える事によって16.8兆円の財源が生まれる、

っテェ〜のは、魅力的な‘政策’でしたネェ〜。いわゆる‘霞ヶ関埋蔵金’ですネ。民主党は、てっきり行政改革と公務員制度改革に切り込むものだとばかり思って、どう‘制度’を‘いぢくり回す’のかジッと見てましたヨ。

あのぉ〜、鳩山内閣で副総理兼国家戦略担当大臣、藤井財務相が辞任した後には財務大臣も兼任した菅さんでしたが、あの頃に菅さんが、ですネェ〜、

「単年度予算ではなく、複数年度予算主義」

などと、平気でペラペラしていたのをテレビで見ちゃったんですヨ。複数年度予算は確かに効率が良くなりますが‘第86条’や‘第90条’辺りの‘憲法改正’が必要になるんです。憲法改正っテェ〜っと、賛成でも反対でも、すぐに9条の話しばかりしたがる議員さんやマスコミが多いですが、国家予算の会計制度を変えたければこのお話しも‘憲法改正’が必要です。

「あぁ〜、コイツは憲法も法律も知らないでペラペラしてるのだなぁ〜。ソイツが予算の話に首を突っ込んでいるのか・・・」

っテェ〜のが見えちまいました。まぁ〜菅さんのこればっかしじゃぁ〜ないんですけど、民主党って、その菅さんや鳩山さんや小沢さんがエース的存在で、党の方針を決めていたわけですから、「ダミだこりゃ。」でしたネ。「失望」って言うよりも、「やっぱりナ」って、思いました。

ジョージ・ワシントンは、桜の木を折っちゃったのを素直に謝ったら、オトッツァンは許してくれたんだってサ・・・

玄葉さんも野田さんと一緒に党の後始末でご苦労さんですが、せめて1回は詫び入れナ。ついでに、外務大臣をやっているうちに、国後に来たロシアのメドベージェフ首相にネ、1回ぐらいは、

「てめぇ〜このやろぉ〜、チンチン捻るゾこのやろぉ〜」

って、言っときナ。あのやろぉ〜上陸2回目の確信犯なんだから、隣近所、境の話は大切だから、外交も‘言葉の遊び’じゃないんだから・・・

玄葉外相、ロ首相の国後訪問に不快感↑top

2012/7/3

新進党の解党あたりからお話が始まるのか、それとも、辿り辿って旧社会党の左右両派のドタバタ劇が源流なのか、今年も節電の夏だっ!ちゅぅ〜のに、毎度毎度民主党の内紛は暑苦しい。今回の一体改革関連法案で潔かったのは福田衣里子議員ぐらいなモンではないのかナ。

消費増税法案:反対の民主・福田議員「離党や新党参加ない」 「処分は覚悟のうえ」 /長崎
毎日新聞 2012年07月01日 地方版


離党を撤回した二人の議員さんってぇ〜のも、何とも締まりのネェ〜話だけど、事前通知も何も・・・ネェ〜、自らの信条に従って腹をくくったから離党届を書いて親分に進退を預けたンではないのカネ?ここンとこ、トーチャンも疲れが溜まっていて‘アリナミンV’でドーピングして凌いでいるんだから、腹が痛てぇ〜からあまり笑わせないじょくれ、頼む。

福島2区に落下傘でやって来た太田和美議員は選挙の時に、

「福島にお嫁にやってきましたっ!」

を合言葉に・・・だネ、追い風に乗って自民党の現職を打ち負かしたのであるが、あれから3年、

「嫁は、何も言わずに出て行った・・・」

にぃ〜げたぁ〜にょぉ〜ぉ〜ぼぉ〜にゃぁ〜未練はなぁ〜いぃ〜がぁ〜♪・・・の、民主党福島県連である。コケどころツッコミどころ盛りだくさんの、とんだお家騒動である。どうだい、喜劇役者を目指して転職してみては・・・↑top

2012/7/2

月曜日である。夜中に小雨が降っていたみたいだけど、朝、みんなのオチッコに出動する時には、雨は上がっていた。ワンコ達がガヤガヤと玄関に集まると、チビちゃんも一丁前に‘にゃんにゃぁ〜にゃぁんにゃぁ〜’と、お話ししながらワンコ達と一緒に後追いをして歩く。まぁ〜その子の性分にも因るんでしょうけど、ニャン猫って、ワンコ達と集団で行動できる子もいるんですネ。こりゃぁ〜そのうちにチビちゃんもリードを付けてみんなと一緒に出動するようかな?チビちゃんのフットワークもだいぶ‘ニャン猫’みたいにまで回復してきて、今では流し台に飛び乗れるまでに脚力が戻ってきた。従って、人間が何かを食べる時は‘にゃんにゃんにゃんにゃん’賑やかなチビちゃんは、自動的にハウスへ強制送還される事となった。舞ちゃんと姫ちゃんよりしつこいので、落ち着いて食ったようでない。人間やワンコ達にくっ付いてゴロゴロ言ってるチビちゃんを猫じゃらしで鬱陶しくしてやると、

「トォ〜チャン、やめろ、やめろ。」

と、猫じゃらしを爪で押さえたり、齧ったり、反撃してくる。ニャン猫みたいな事はするけれど、楽しくは無いみたいである。寝たきりになるのかなぁ〜?と思っていたチビちゃんも元気にスタスタと歩いているし、お店でも出窓に飛び乗って日向ぼっこしているみたいだし、こりゃ〜お店と自宅にキャットウォークを作ってやる事もまじめに考えねばならんか・・・↑top

2012/7/1

今日から7月である。何だか良くわかんないけど、わぁ〜わぁ〜していたら、1年の半分が終っちゃった。

今朝は朝の7時からトーチャンは地域の一斉清掃に出動した。土手の草を刈ったり、公民館の木を切ったり、隣近所のおぢさんおばさん達とペチャクチャ情報交換をしながらチッと汗が滲みました。終わり際、トーチャンと同じ年頃の中年おやぢに、

「やぁ〜トーチャン、しばらくっスっ!」

と、声をかけられた。確かに見覚えがある。1年後輩で、小学生の頃の放課後‘缶蹴り’をしたり‘田んぼ野球’の時に年中一緒だった顔である。トーチャンも、

「あれっ!暫らく・・・元気そうで何より・・・」

と、返事をした。30年ぶりだと思う。歩いて家に戻る途中、ズッと‘うぅ〜ん’と唸ってみたが、・・・申し訳ない、かたじけない、名前がぜっっっんぜん思い浮かばん。言い訳をすると、平日は会社に行っちゃうでしょ、休日は、まぁ〜言ってみれば‘さくらプラザ’の引きコモりでしょ、地元の交流って、ほとんど無いのヨ。恐らく、地元のベテランジジババの中には、トーチャンの事を‘トーチャンの父親’と勘違いしている年寄りもいると思うし、トーチャンの同級生よりも、お店で遊ぶお客さんの方がトーチャンの事情に明るいんじゃないかなぁ〜・・・たぶん。さて、今日もお店に行って、倉庫の片付けでもするか。↑top

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