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sketchup......建築デザインをパソコンで描きたい

 田舎の古民家をセルフビルドでリフォームする計画ですが、ムボウにもその関連図面をパソコンで描こうとクワダテた還暦すぎのオッサン。

 もはや脳ミソの何割かは錆び付いて働かないであろうことは重々承知ですが、マア何事もチャレンジです。  吉田拓郎サンも『人生を語らず』で歌っていました。

『....おそすぎる事はない  早すぎる冬よりも  始発電車は行け 風を切ってすすめ.... 』

 というわけで(?)、『始発電車』というよりローカル線最終電車にギリギリ間に合うか、という風情のヨレヨレオッサンが、『風を切って』というより正面にまともに風圧を受けつつ、 アラタな世界にチャレンジしてみようかと考えています。

 求めるソフトは、理想を言えば外観・室内空間を好き勝手にデザインして最終モデルを3次元の立体画像(3Dデータ)にし、ボタンひとつ押せば平面図・立体図・ 部材一覧などの図面が自動で作成できるソフト。

 トウゼンこんな高度な作業がやれるソフトにシロウトが手を出せるハズはありません。     ちなみに、ソフトを利用して立体的な3Dデータとして作ったものを3Dモデリングと言うそうです。


sketchupソフトに決めた

 以前、まずは間取りをバソコンで簡単に描けないか探して見つけたのが、無料ソフトの住宅間取作成ソフトせっけい倶楽部・間取ソフト」。  一昔前なら消しゴム片手に紙とエンピツでああでもないこうでもないと書いては消し、消しては書く、 という作業を延々とやっていたのが、このソフトさえあればマウス操作だけで大まかな間取りが『簡単にデザイン』できてしまいます。

 操作はトッテモ簡単ですから奥サンが腰の重いダンナなんぞに頼らずとも、自分の好きな間取りを思い通りに配置できて、しかもそれを3Dで好きな角度から眺められる、という超便利ソフトです。

 ほかに、ウッドデッキやパーゴラを2x4材で製作したとき使ったのが、「 日曜大工支援3D設計ソフト 2xBuilder」。シェアウェアソフトながら3D空間内で部材を組み合わせて設計できる本格ソフトです。

 3Dモデリングソフトは操作方法を覚えるだけでも大変でなかなか使いこなせませんが、極力簡単な操作で作品の構造を検討することに集中できることを目標とした、 とソフト開発者が言うとおりマニュアル無しでもウッドデッキや家具のデザイン程度なら十分扱えます。    ただ、曲線を描くとか自在な加工処理は苦手というか出来ません。

 そしていよいよ本腰を入れて(?)建築用3Dソフトをネットで探し決めたのが3Dモデリングソフト、「Sketchup」の無料版。    3次元モデル(パース)の作成が比較的簡単に作れる、というチマタの評判を信じて選びました。

 徒手空拳(としゅ-くうけん・何かを始めようとするときに他に頼むものがないこと)の還暦過ぎの手習いということで、評判の3DデザインツールSketchupの解説本、 「動画でわかる Sketchup 最強バイブル」という、これでダメだったらもうオシマイなんだろうな、 とも思えるタイトルの教本をアマゾンから入手しベンキョウです。


sketchup......建築設計に使う3Dモデリング

 建築ソフトを使いたいといっても、別にお役所に出す図面や構造計算書まで作ろうなどというダイソレたことは考えていません。  外観や室内空間を自由にデザインできて、 部材の加工図や組み合わせ図面が寸法入りで作図でき、木造軸組の3次元モデルが簡単に作成できて、そして3Dで好きな角度からデザインを確認できる、 というホントにササヤカな(?)使い方をしたいだけなんです.......。

 今の時代には作成した3Dデザイン・モデルから各種図面を作ってくれるという夢のような最先端ソフト、BIM(Building Information Modeling)というシロモノがあるそうですが、 シロウトが手を出せるハズはありません。

 3D形状をデザインするソフトには映像・ゲームのプロ向けのものから、建築・工業デザイン向けまで様々な種類があるようです。    いずれも、『イイものは高いのヨ』というセオリーに従い、すごい機能をもっているソフトは当然ながらものすごい価格、という点は共通しているようです。

 パソコン上で図面などのCADデータを元に可視形状にするアプリソフトを、「モデラー(Modeler)」というそうで、 大きく「ポリゴンモデル」と「スプラインモデル」に分類されるのだとか。

 (wikipedia)によれば、「ポリゴン(polygon・多角形)モデルは、ゲームのようなリアルタイム描画APIを利用するアプリケーションや、 人体や動物のような有機形状の作成に向いており、スプラインモデルは工業製品のような精度の高いカーブが要求される場合やブーリアン操作 (形状の切り取り、穴空けなど)に向いている」、とされます。

 スプラインというコトバの由来は、バネ性のあるしなやかな金属製あるいは薄い木や竹製の細く長い定規だそうでコンピュータグラフィックスでは、 与えられた複数の制御点から定義される滑らかな曲線がどうのこうの.....というナニヤラ意味不明なもの。  でも使うほうは別に知らなくても問題ないでしょう。


3Dソフトにも得意・不得意分野がある

 ゲームや映像などのCGに使用されるポリゴンモデラーというタイプは、 寸法などが規定されない3D形状、 たとえば、人物や生物、フィギュアやアニメのキャラクターなどの有機的な形状を滑らかに表現するのに最適なソフト。     ポリゴンという多角形(主に三角形と四角形)の組み合わせで物体を表現する手法で映像・ゲームといったジャンルに限れば7、8割はこの手法といっても過言ではないとか。

 建築や製造業の設計で使うのが2Dや3DのCADソフト。  その多くが、ソリッドモデラーというもので、 数学的に表される線を組み合わせて物体を表現する手法。   寸法も正確に再現、形状の中身も中実(中空でない)として認識され、 体積や重心・重量などの物理的な数値情報(幾何情報)も処理できる方式。    ただ少ない情報量で曲線を描く処理体系のため、人などの複雑な形状を滑らかに表現をするには不向き。

 ★...ちなみに、ソリッド(solid)とは固体または中実(中空でないこと)という意味で、骨組みに紙や布などの外皮を貼った中空の模型(フライングモデル)に対し、 木材などを削って作られた模型をソリッドモデルと呼んでいた。  CGでは中身をもつオブジェクト属性だよということを意味している。


 球体や円柱などのような自由曲線の面を表現できるのがサーフェイスモデラーというもの。    ただし面情報を処理するだけのハリボテ・モデルのため部品の干渉チェックなどは出来ず、幾何情報が必要な組み立て部品の設計などは不可。

 従来は工業デザイナーがサーフェイスモデラーでデザインを行い、その3Dデータをもとに設計者がソリッドモデラーで設計するというケースもあったそうですが、 現在ではデザイン機能も備えたソリッドモデラーが一般的になりつつあるようです。

★...ちなみに、サーフェイス(surface)とは多面体の個々の面(表面)の意味。  面だけの処理なため肉厚のあるガラスの屈折率を計算するような場合、 サーフェイス系ソフトで計算すると肉厚のないビニールのような計算結果となる。   固体として処理するにはソリッド属性のソフトであることが必要。



「動画でわかる Sketchup 最強バイブル」の内容

 「動画でわかる Sketchup 最強バイブル・佐藤正彦」には、「長方形を描く」などの初歩操作からスタートし、「コンポーネントの作成」、 「レイヤ操作」など一通りの操作方法や、一軒の家を完成させプレゼンテーションやシュミレーションするところまで、付属CDに計82本の動画で入っており、 手順はすべて「ここをクリック」というように省略せず懇切丁寧に説明されています。

 Chapter1ではSketchupの入手方法から、画面操作や各ツールの使い方などモデリングに必要な基本操作を30本の動画で解説します。

 Chapter2では一軒の家をもととなる長方形を作成するところからスタートし「プッシュ/プル」ツールで立体化し、バルコニーや玄関ポーチ、階段や屋根を描き、 雨どいを組み込み一軒の家を完成させるまでを11本の動画で説明してくれます。

 Chapter3ではJW-Cadで作図した家の図面をSketchupに読み込み、それをもとにモデリングを行う手順を26本の動画で解説しています。

 Chapter4では作成したモデルを活用したプレゼンテーションやシュミレーションを15本の動画で解説しています。  壁や床などを任意の色や素材を適用します。   断面を表示したり文字や寸法を入れた立面図や平面図の作成まで、ほぼ自分が必要とした、イヤそれ以上の機能をこの本はカバーしています。

 3DCGの機能として、「モデリング」・「アニメーション」・「レンダリング」というものがあり、全て入っているのを統合ソフトと呼ぶようです。


高校生からはじめる Sketchup 木造軸組入門

 「動画でわかる Sketchup 最強バイブル」がアマゾンから届いた直後、 本屋さんで見つけたのが「高校生からはじめる Sketchup 木造軸組入門・櫻井良郎」。  昨今の工業高校建築科では、 図面の製図は手書きからパソコンで3次元CADを使用する方向でカリキュラム導入が行われていくのだとか。

 この本は長年生徒に建築設計を教えていた著者が、木造建築について理解させやすいよう2次元の図面を3次元CADで立体パースにするノウハウを盛り込んだ本。   ウレシイのがSketchupの操作を学べる以外に、木造軸組建築の組み立て過程や納まりまでもが理解できる内容になっていること。

 さらに2次元CADソフトの「JW-CAD」で作図した木造在来軸組工法の構造図が納められたCDも付属して、それを下図にしてSketchupでパース(3次元モデル)を作るという、 マサに自分がやろうとした内容になっています。


Sketchup......コンポーネント

 木造軸組で実際に建てていくとき使う部材は、同じサイズのものを何本も使うケースは多いもの。  同じ部材をパソコンで作図していく場合、『一本ずつ作図するのは面倒だナァ....』と考えますが、 パソコンが便利なのが『どこかに記憶させておき、必要なときに呼びだす』という機能があること。

 パース(3次元モデル)の各共通部材を予めひとつだけ部品(コンポーネント)として登録しておけば、パース作成時に適宜これを呼び出し配置するというやり方で作業を早く楽に進められます。

 さらにスゴイのが、配置したコンポーネントに変更点があった場合の処理。  せっかく何十本も作図(配置)した柱を一本ずつ修正するのか......などと落ち込まなくてもイインデス。     登録してあるコンポーネントを修正すれば、同名のコンポーネントが瞬時に全て一括自動修正される、というスバラシイ機能も備えています。

 HP作成の言語HTML(HyperText Markup Language)でいえば、"スタイルシート"という部分が同様の働きをしてくれます。   "スタイルシート"にページで使う字体や文字の大きさ、 色などの情報を入れておき、本文でそれを呼び出すワザを使いますが、同じ考えなわけです。

 例えば100ページに亘って使っている文字の大きさを変えたいとしたら、"スタイルシート"内の文字の大きさを修正するだけで全ページに反映されます。  スバラシイ。

 昔、仕事で組んでいた(書く、ではなく敢えて組むという表現にコダワリたい....)ビジネス言語のCOBOLでも、共通処理をサブルーチン化しておき、"COPY"句で呼び出していましたが、 Sketchupでも似たようなやり方が出来るので安心しました。




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3Dデザインツール・SketchUp

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