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これからの地域農協の役割

長野県川上村で高原レタスを生産している農家の平均所得は2500万、 都会から若い女性がよろこんでお嫁にくるという、恵まれた農業を展開しています。

しかし、当初、地元農協は生産者の取り組みに反対し、『指示に従わなければ水を止める』などと独自の生産を許さず、農家の試みを応援するどころか恫喝までしたそうですが、 それに屈することなく突き進み、今の成功にこぎつけたのだそうです。

従来、大半の農家は、肥料、タネ、農機具などの資材は農協から高い価格で買わされ、作物の販売も農協を通さないと売れない、という地域農協の管理下に置かれ、 思い通りの農業を独自に行うことは難しい環境に縛られていました。

たしかに、ネット販売やホームセンターなどなかった昔は、零細農家が独自の販売ルートを開拓することは難しかったでしょうから、収穫した農作物を安定して仕入れてくれ、 農機具購入や金融などの面倒も見てくれる農業協同組合は、日本の農業をささえる有難い存在だったのも事実だったと思います。

しかし、時代は移り農業を取り巻く情勢も大きく変化してきました。 地元農協も農家を縛ることで利益を得るという従来のやり方では、 農業が進化、拡大していくことはないでしょうし共に成長していくことも一層難しくなります。

農協が生き残るには、やる気があり新しい試みに挑戦する農家を積極的にサポートし、互いに協力し合って発展する方向を見つけていく必要があります。

2015年2月、安部政権はJA全中(全国農業協同組合中央会)から監査権限を取り上げる農協改革案を決定しました。   これで4年後、全中は一般社団法人となり各農協に対する監査権限を失うことになります。

今まで全中の顔色をうかがい指示に従うだけだった農協は、全中の縛りから解放され、これからは地元農家の方を向いて仕事ができるようになりますから、 新しい農業の実現に大いに挑戦してもらいたいものです。


農業大国日本

食糧自給率が低いだの、零細農家が多くて輸入自由化で国際競争にさらされたら国内農業は壊滅する...........
などと、日本では農業に対しては、危うい、モロい産業、というイメージの論調でしか語られてきませんでした。

しかし、実は日本の国内農業生産額は、先進国に限ればアメリカに次ぐ世界第2位、全体でも第5位を誇る農業大国 なのだそうです。

たしかに、食糧自給率が低いなどと言われているわりに、スーパーの野菜売場には、一部外国産はありますが大部分は国内産野菜が溢れている不思議な光景を目にします。

戦後、日本は経済大国になりましたが、人間は豊かになれば美味しいもの、食べたいものを手に入れたいという欲望が生まれます。
国が貧しく物資が足りなければ国民は食うや食わずの生活しか出来ず、最低限の主食となるもの以外には消費されないため農産物の生産量は増えません。

国民所得の増加が農業生産力を高める、というロジックが存在するわけです。

農業はそうしたニーズに答えて生産を拡大し、食品流通、食品加工業などの関連産業と共に拡大成長してきました。

つまり、日本が農業大国になったのは、経済が豊かになり消費者の購買力が増し、食に対する嗜好も変化し食品関連産業が発達してきた、 という必然的な流れがあったわけです。


価格競争が国内農業を盛んにする

昨夜(2015.3.14)のNHKで放映された、「中国で牛肉の消費量が激増し、外国産牛肉の輸入業者間では、日本の業者が中国に買い負けする事態が起こっている」、 という話題も、豊かになりつつある国の消費増大に伴う必然的な影響なワケです。

増大する消費に対応するため中国国内でも牛肉育成が盛んに行われているようですが、そのための飼料となる大豆を大量に輸入するようになり、 過去最大の大豆輸入国だった日本の輸入量にも、大きな影響が出始めているようです。

どこかの大国が豊かになれば、追従して「国内の食糧消費が増大」し「国内生産では賄いきれず」 「外国から大量に輸入を行い」、それが「世界的な食物連鎖に影響を与える」、 というパターンがこれからも世界規模で起きることになるでしょう。

いままでも、国内で生産されていた農産物が、国際価格競争に負けて輸入に切り替える、というパターンがずっと続いてきたわけですが、 食料を各国で奪い合う輸入競争が起これば、いずれ食糧価格がますます高騰していくことは避けられません。

しかし、むしろこのような輸入価格高騰という事態になったほうが、輸入に頼らずに国内で生産しようという機運がより高まり、 日本国内の農地有効利用が高まるかもしれません。

豊かな国土をバックボーンに持ち、探究心旺盛な農家を抱える日本農業は、現状でも日本国民の胃袋を十分に賄える生産量を生み出せる潜在能力を持っています。

我々日本人は、自分たちの回りの風景は見慣れてしまいあまり意識しませんが、豊かな水資源に恵まれ、山岳地帯、河川、肥沃な平野と、起伏に富んだ自然環境にも恵まれている 日本の景観は、単調な景色が続く海外の人から見ると感動に値する、と言います。

日本は亜寒帯から亜熱帯までの気候帯を持ち、四季があり土地が肥沃で色々な動植物が生息しており、魚介類も四方の海から多種にわたり豊富に獲れます。
南北に長い日本列島は、どこかで天候不順で不作になっても他の場所は被害を受けないため、食料の安全保障にもつながっています。

農業大国としての環境、体制が整えられており、しかも農産技術が日々進化しつづけている日本は、いざ輸入に頼れない危機的状況になったときこそ、 皆必死になってこの国土を有効活用するようになるでしょう。

決して食糧危機など起こりえない、恵まれた自然環境に囲まれているこの国が、世界的食糧危機のときこそ真価を発揮するはずです。





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