第二十八番
成 相 山
成 相 寺



2008年6月11日(水)

第28番 成相寺

成相寺由来

一人の僧が雪深い山の草庵に篭って修行中
深雪の為、里人の来住もなく食糧も絶え
何一つ食べる物もなくなり、餓死寸前となった
死を予感した憎は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と本尊に祈った
すると夢ともうつつとも判らぬ中で堂の外に
狼の為傷ついた鹿が倒れているのに気付いた
僧として、肉食の禁戒を破る事に思い悩んだが
命に変えられず、決心して鹿の腿をそいで鍋に入れて煮て食べた。

やがて雪も消え里人達が登って来て堂内を見ると
本尊の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散って居た
それを知らされた僧は観昔様が身代リとなって助けてくれた事を悟り
木屑を拾って腿につけると元の通りになったという。

此れよりこの寺を成合(相)と名付けた。

次のお寺は、第29番 青葉山 松尾寺へ・・・


傘松ケーブル乗り場

歩いて登る人はこちらから

山門

本堂

鉄湯船
鋳物師山河貞清によって鎌倉時代
正応3年(1290年)作、重要文化財に指定されている。


「撞(つ)かずの鐘」
「撞かずの鐘」にまつわる有名な伝説です
慶長14年(1609年)山主賢長は
新しい鐘を鋳造するため浄財の寄進を募った時
裕福そうな家の嫁が
子供は沢山居るが寺に寄付する金はない、と言って断った。
鐘鋳造の日、大勢の人の中に例の嫁も子供を抱えて見物に来ていたが
誤って子供を坩堝(るつぼ)の中に落としてしまった。
出来上がった鐘をつくと、子供の泣き声、母を呼ぶ悲しい声が聞こえ
聞いている人々はあまりの哀れさに子供の成仏を願って
以後、一切この鐘をつくのを止めたという。



最後まで見て頂き有難う御座いました、
次のお寺は、第29番 青葉山 松尾寺へ・・・
第 1番 青岸渡寺
第 2番 紀三井寺
第 3番 粉河寺
第 4番 施福寺
第 5番 葛井寺
第 6番 壷阪寺
第 7番 岡 寺
第 8番 長谷寺
第 9番 南円堂
第10番 三室戸寺
第11番 上醍醐寺
第12番 岩間寺
第13番 石山寺
第14番 三井寺
第15番 観音寺
第16番 清水寺
第17番 六波羅蜜寺
第18番 六角堂
第19番 行願寺
第20番 善峯寺
第21番 穴太寺
第22番 総持寺
第23番 勝尾寺
第24番 中山寺
第25番 清水寺
第26番 一乗寺
第27番 圓教寺
第28番 成相寺
第29番 松尾寺
第30番 宝巌寺
第31番 長命寺
第32番 観音正寺
第33番 華厳寺
番 外 元慶寺
番 外 花山院
番 外 高野山
番 外 法起院